恋姫と漢女 第7話
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蝉と出会い 蝉を洛陽いや董卓の元に向かわせてから数日

本格的にことが動いた 朝廷から黄巾討伐命が来たのだ

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その日衛は華琳に呼ばれ、軍儀に参加していた

華琳「皆そろったわね。それじゃぁ朝廷からの指令を読むわよ」

衛「朝廷からって・・・いまさらだな」

華琳「愚痴を言っても仕方がないでしょ。今朝廷は力がないのだもの」

桂花「それで、華琳様。朝廷はなんと?」

華琳「・・・近々力がある諸侯を集めて一気に討伐するみたいよ」

春蘭「ふふふ、腕が鳴ります」

秋蘭「ふふ、姉者張り切りすぎないでくれよ」

やる気になってる古参を横に発言していいのか迷ってる三人がいる

華琳「あら、凪たちも意見を言っていいのよ」

彼女たちの名は楽進 李典 干禁 真名は凪 真桜 沙和という

つい先日の討伐において秋蘭と季衣が敵に囲まれたところを一緒になり防衛した

義勇軍を率いていた将軍だ

ちなみに真名はほぼ全員と交換済み 俺だけが許されてないけどな

凪「では、討伐には異論ありませんが・・・華琳様はあの男を連れていくのでしょうか?」

華琳「あの男?」

凪「神苑衛と言う男です」

華琳「あら、凪は不満なのかしら?」

凪「私は正直、あのようなものが居ても足手まといになるだけかと・・・」

華琳「それでも、衛がいるだけで士気は上がるわよ」

凪「ですが・・・」

衛「そんなにいやなら、俺を再起不能にすればいいだけじゃないのか?」

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凪が俺の言葉を聴き 「わかりました」とつぶやいた

華琳「それから、凪 真桜 沙和」

凪「はい」真桜「へ〜い」沙和「はいなの」

華琳「あなたたちを衛のしたに付ける いいわね?」

凪「なっ!?」真桜「そうなん?」沙和「よろしくなの〜」

華琳「それと、衛」

衛「ん?」

華琳「アナタには警邏隊隊長として動いてもらうわ」

衛「りょ〜かい」

華琳「では。出立は3日後 解散」

その場に残ったのは俺と凪 真桜 沙和だけだった

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衛「えーっと、華琳から聞いたとおり君たちには警邏隊副隊長として仕事してもらうのだけれども・・・」

俺が話ししている最中にも凪は殺気をぶつけてくる

衛「俺も警邏隊どのような仕事をしているかまだ一部しか知らない。だから皆と共に・・・・楽進」

凪「なんですか?」

衛「俺一人を受け入れないならそれでもいいが、せめて公私混同はやめてくれ」

凪「・・・はい」

一応は返事をした凪だったが、しばらくするとまた同じことを繰り返していた

真桜「(凪のやつ、偉い殺気だしとんなぁ〜)」

沙和「(凪ちゃん、怖いの〜)」

親友である二人すら引くような殺気を出しているらしい

衛「それじゃぁ、隊の皆のところへ行こうか」

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凪の殺気を受けつつ、兵が待っている中庭に来た

衛「それじゃぁ、自分がつきたい副隊長の方に移動してくれ」

真桜「な?たいちょ〜?なんでうちらだけなん?」

衛「こんな男よりかわいい女の子の方がやる気でるだろ?」

凪「それは私たちが女ということで贔屓されているということでしょか?」

凪が先ほどよりもさらに鋭い殺気を発しながら、聞いてくる

衛「いや、別にそうゆうわけじゃ・・・」

全部言い終わる前に凪が仕掛けてきた

衛「ちょっ!いきなりなにを」

凪「うるさい!私たちよりも弱いあなたにそんなこと言われる筋合いはない!」

凪の攻撃速度がさらにあがった

衛は必死によけながら凪をなだめようとするが・・・

凪は収まるどころかさらに攻撃が熾烈になっていく

真桜「凪〜、そないな攻撃当たったら死んでまうで〜」

沙和「そうなの〜、凪ちゃ〜んすこしは・・・」

沙和が何か言おうとした時 凪が吹き飛ばされたのが見えた しかも離れた城壁に激突までして・・・

衛「だれが弱いって?」

傷一つなく立っている衛 猛攻を仕掛けていたはずの飛ばされた凪

目を白黒させ驚いてる真桜と沙和だが 兵たちは何事もなかったようにすごしている

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衛「それじゃぁ、李典隊 干禁隊は警邏 楽進隊は悪いが破損の修復と城内の清掃を・・・」

兵「「「はっ!」」」

真桜と沙和は兵たちに引きづられながら警邏に 凪は・・・医務室へ直行となった

ちなみに真名はその日の夜に預かることとなった

出立まで後2日

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凪 真桜 沙和から真名を預かった次の日

蝉が帰ってきた

衛「おぉ、蝉おかえり」

蝉「ただいまぁ〜、ご主人様ぁ〜会いたかったわぁ〜」

蝉にギュッと抱きしめられるが

衛「で?どうだった?」

満足したのか蝉がすこし距離をとってから話始める

蝉「そうねぇ・・・董卓についてだけれども、ご主人様が持ってるイメージと真逆かもしれないわ。ご主人様の世界だと、暴君と呼ばれてたと思うけど、あの子がそんなことするわけないって思えるほどかけ離れてるって感じかしら。はい、ご主人様。これが董卓の似顔絵よ」

蝉が渡してきたのは似顔絵というより鉛筆のようなもので書いた写真に近いものだった

衛「そうか・・・この子が・・・じゃあ、側近だと思うカクや呂布は?」

蝉「そうね・・・カクについては多少は用心したほうがいいかもしれないけど・・・・問題ないと思うわ。それより呂布の方なのだけれども・・・ご主人様も知ってる通りこの世界は三国志に似て非なるものよ

その三国志で最強といわれた武を持つ呂布はこちらでも健在のようね・・・関羽 趙雲 張飛が一斉に仕掛けてもタブンひざを着かせることもできないはず・・・」

衛「やっぱりか・・・正直な話俺と呂布どちらが上だ?」

蝉「それはもちろんご主人様って言いたいところだけれど・・・正直、どちらが上とはいえないわ」

衛「そうか・・・わかった、ありがとうな」

蝉「いいのよ・・・では、私は蜀にでも行って来ようかしら」

衛「蝉」

蝉「なに?ご主人様」

衛「呼んだらいつでも来てくれるよな?」

蝉「もちろんよ」

蝉「それと、ご主人様・・・ごにょごにょ」

衛「わかった」

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兵「隊長・・・彼女?が・・・」

衛「お前たちには見えるのか・・・」

兵「はい・・・このことは曹操様には?」

衛「いや・・・言わなくていいだろう・・・それで何かあったか?」

兵「いえ、特には・・・あっ」

衛「なにか?」

兵「楽進将軍が非礼を詫びたいと・・・」

衛「わかった・・・案内してくれ」

兵「御意」

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兵に連れられ応接間へ

凪「先日のご無礼、申し訳ありませんでした」

衛「いいよ。俺も軽はずみに聞こえる発言をしたんだし」

凪「しかし・・・」

衛「凪、この部屋に兵を潜ませている・・・何人いるかわかるか?」

凪「はい・・・3人ほどかと・・・」

衛「そうか・・・皆いいよ、出てきてくれ」

俺に言われて部屋から出てきた兵は凪が言った3人どころではなく6人ほどいた

衛「凪が感じた氣はどの兵の?」

凪「はい。そことそこ、あとあちらの・・・」

指摘された兵は凪たちが来る少し前に入った兵でそのほかは元からいる兵だった

衛「ってことで指摘された人は今後一層の努力をね」笑顔を向けると少し戸惑いながら「はい」と返事が返ってきた

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出立一日前 その日は非番だったため趣味のために工房に入っていると

真桜「たいちょ〜?」

真桜がちょっこり顔を覗かせていた

衛「真桜?どうしたんだ?」

真桜「大将に工房がどうとか話を聞いてみにきたんよ」

衛「そうなんだ・・・まぁ、適当に寄せて座ってくれ」

真桜「ほな、よいしょっと・・・ん?」

衛「どうした?」

真桜「なぁ、たいちょ〜。これ・・・どこで手に入れたん?」

衛「これ?その春蘭人形か?」

真桜「そうや・・・こないなところでお目にかかれるなんて・・・」

衛「あ〜それな、暇つぶしに作ったんだよ。昨日」

真桜「暇つぶしに!?しかも昨日かい!?」

衛「ほしかったらやるぞ・・・完成度低いが」

真桜「・・・これで完成度低いって・・・・(間接動くし、武器も持てるそれやのに・・・)」

衛「よかったらこれもどうだ?」『コトッ』

真桜「・・・夏候淵将軍のまで・・・・・・」

その日真桜は何があってもニコニコしていた そして彼女の部屋には春蘭と秋蘭の人形が並んで置いてあった

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出立日

華琳「それじゃぁ、いい?いくわよ」

秋蘭「では、出立」

黄巾党討伐まで後xx日

さぁ、張三姉妹の運命はいかに!?

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あとがき〜

いや〜拠点みたいなもの入れたため長くなりました

今後の展開として三姉妹は利用の方向へ

今回のような個別ルートがいいのでしたら希望書いてくれたら出来る限り書きます

ではまたの機会までばいば〜い

説明
えーいきなりですがかなり長くなるかもしれません
今回で黄巾を終わらせたいので
ところで制限ってありましたっけ?
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コメント
耳打ち内容ってあったかしら?(護衛)
蝉のステルス機能凄いですね。耳打ちの内容が気になりますね。(ブックマン)
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