仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 第6話
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これまでの仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双は!

 

 

一刀「ハアハア、ハアハア……。またあの夢だ。これで何度目だよ?」

 

何度も見る夢でうなされように起きる一刀。

一刀の周りには無数の地球。そして巫女服の少女管輅。

 

管輅「あの世界を破壊してください」

 

病に倒れる馬騰に頼まれる一刀。

 

馬騰「お主にこの西涼を治めて欲しいのだ」

 

そして破国を建国するが、破国を混乱に貶めようとする仮面ライダーベルデ。

 

ベルデ「実力で貴様を殺すのみ!」

 

ベルデはクリアベントで姿を消すも、周泰のアドバイスを聞いたディケイド龍騎がベルデをとらえ、ファイナルアタックライドでベルデを倒すのであった。

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一刀「ふぁ〜あ」

 

とある日の朝、一刀はいつものように寝て起きてすぐに食堂に向かう。

食堂にはテーブルなどを拭いて準備をしている詠に、そのテーブルの側の椅子で待っている明命が居た。

 

一刀「明命、来てたの」

明命「はい。今朝こちらに着きました」

 

明命は呉の将であるが、一刀が破国公認のスパイとして認めたので、待遇は破に居る将達と変わらなかった。

そのため明命は普通にご飯を食べに来たり、街を歩いたり、あまつさえ軍の調練を見学(敵状視察)をしたりしていた。

しばらくは報告などのために呉に戻っていたのだ。

 

一刀「どのくらい居られるの?」

明命「実は今回は一刀さんに大事な用件があるのですが……」

一刀「まあ、大事な用件と言われても今は頭が少し寝ぼけてるだろうから、飯を食ってから聞くよ。

ところで詠」

詠「何よ?」

一刀「包丁の音と、鍋を煮込む音が同時に聞こえるのは何でだ?

作っているの月一人のはずだろ?」

???「月だけじゃないさ」

 

一刀の言葉を聞いてきたように、朝ご飯を持ってきた月ととある青年がいた。

 

???「久しぶりだね、一刀」

一刀「誰だ?」

 

 

 

 

 

 

世界の破壊者、ディケイド。

とある外史をめぐり、その瞳は何を見る。

 

 

 

 

オープニング

 

 

ある荒野でマシンディケイダーからおり、景色を眺める一刀。

 

写真のフィルムがいくつも入ったガラス箱をどかす一刀。

 

城の中庭で何かを思う、風、星、凪、真桜、沙和、翠、蒲公英、月、詠、恋、音々音、明命。最後に現れる稟。

 

一刀が中庭の外れでマシンディケイダーにもたれかかり、一刀の周りには自分に味方する13人の少女の虚像が次々に現れる。

 

フィルムが入ったガラス瓶が落ちて割れ、一刀の顔には9人の平成の仮面ライダーの顔が浮かび上がる。

 

どこかで紙飛行機を飛ばして投げる、東王父。

 

一人、空を見上げる凪。

 

13人の少女とその中心にいる一刀。

 

いくつものフィルムが回ると同時に場面が変わり、ディケイドに変身した一刀の周りには先ほど別の少女達が囲み、襲いかかろうとする。

 

ディケイドはライドブッカーのソードモードで少女達の攻撃を防ぎ、少女の一人を斬りかかる。斬られた少女は怪我はしてないが、思わずのけぞる。

 

ディケイドは次に素手で少女達を上手くやり過ごし、攻撃を防ぎ、素手で攻撃する。

 

一刀は明命をマシンディケイダーに一緒に乗せて、走る。その後ろを走って追いかける東王父。

 

仮面ライダーディエンドは己の武器、ディエンドライバーを振りまわすように様々な方向に向け、正面にディメッションシュートを放とうとする。

 

マシンディケイダーで走るディケイド。その周りには己の力が持つ平成ライダー9人が映し出される。

 

 

仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双

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第6話  怪盗ライダー、地獄ライダー

 

 

一刀の前には見知らぬ青年が立っていた。

 

一刀「お前誰だ?」

東王父「俺を忘れるなんてひどいな。同じ聖フランチェスカの2年で隣のクラスの東王父だ」

一刀「東王父……」

 

一刀が一生懸命、思い出そうとしている。そこでようやくわずかにだが東王父の事を思い出した。

 

一刀「ああ、思い出した。思い出した。お前よく授業サボってる東王父か」

東王父「そうそう、その東王父だ」

月「良かった〜、一刀さんの知りあいだったんですね」

詠「本当は少し疑わしかったのよね。あんな格好だし……」

 

東王父の格好はかなり現代的な格好であり、明らかに時代考証を無視している。

もっともこの世界は外史であり、現代的に近い格好はいないわけではないし、一刀も制服のままである。

 

一刀「しかし、お前どうしてここに居るんだ?」

月「もしかしてあなたもこの世界の破壊に来たのですか?」

東王父「いや、そういうわけじゃない。俺はただこの世界に来ただけだ」

一刀「……の割には自分や俺の事情を知っているようだけどな……」

東王父「まあそれはおいおい説明するさ。

一刀、しいたけは食べれるようになったかい?」

一刀「何でそんなことも知ってるんだ?」

東王父「それは言えないな。それと……土産もあるんだ。

まあそれはかなりの量だから中庭に置いてある。有意義に使いたまえ。

じゃあね……」

 

東王父は朝ご飯を置いてその場を去った。

 

明命「本当にお知り合いなのですか?」

一刀「知ってると言えば知ってるけど、ほとんど付き合いはないな」

詠「その割にはあんたの事、よく知ってたわね」

一刀「ああ……。何でだろうな……。そんなことより飯だ」

 

一刀がご飯の要求して月が持っていたご飯をテーブルの上に置いて、一刀、明命、月、詠で朝ご飯を食べる。

 

明命「そう言えば、皆さん遅いですね」

一刀「何してるんだろうな……」

詠「真桜ならともかく翠や凪が来ないのはおかしいわね」

 

そうこうしていると蒲公英がやって来た。

 

蒲公英「一刀さん!」

一刀「どうした?」

 

一刀は食べ終えて、箸を茶碗を置く。

 

蒲公英「よく分からないのが中庭に置いてあるんだけど……」

一刀「中庭……東王父が何か置いたって言ってたな。行ってみるか」

 

一刀達が中庭に行ってみる。そこにはものすごく大きい袋が何個かに分けて置いてあった。

 

一刀「何だこりゃ?」

星「おお、一刀殿」

凪「実は朝起きたら、こんなものが置いてあったのですが……」

一刀「まあ俺が開けてやるよ」

 

一刀は置いてある袋を開ける。

その中にはコーヒー豆とコーヒーを作るセットがあった。

 

一刀「あの野郎……写真館を喫茶店にしろってのかよ……」

稟「?」

 

一刀の言葉の意味は皆にはよく分かっていなかった。

そのあと、全部の袋が開けられ、そのほとんどがコーヒー豆であり、残りはかなりの量の砂糖だった。

東王父の土産は月の家に置いておくことになった。

 

一刀(ますます写真館+喫茶店だ……)

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それから皆、朝食を終えて、明命の大事な用事を済ませることにするため、皆で広間に集まった。

 

一刀「明命、大事な用事って何?」

明命「周瑜様からこれを渡して欲しいとの事です」

 

明命はどこからか書簡を出して、それを一刀に渡す。

一刀はその中に入っている紙を取り出し、その中身をみる。

 

一刀「なるほど……大体分かった」

明命「返事は……」

稟「何が書いてあるのですか?」

一刀「ほらよ」

 

一刀が稟に手渡し、その手渡されたものを皆が後ろから見る。

 

凪「これは……」

風「同盟を求めるものですね」

明命「はい。そこに書いてある通り、蜀は呉と同盟を結びました」

一刀「で、これを機に俺達とも同盟を組んで、曹操を牽制しようってことか……」

明命「それが本音ですね」

稟「どうお答えするつもりですか?」

一刀「俺の答えは決まってる。同盟は……」

 

それから少し間が開いて、一刀は答えを出す。

 

一刀「同盟は組まない」

明命「え?」

一刀「まあ最後まで聞け。俺は同盟を組む気はない。だけど条約を結ぶ気はある」

明命「条約?」

一刀「簡単にいえば約束だ。まあ約束と言ってもかなり厳しいものだけど、紙に名前を書いてもらえばいい。

少し待っててくれ」

 

そう言うと一刀は一端広間から離れる。それから数分後、一刀がある紙を持って帰って来た。

 

一刀「きっと同盟とかの話が来るだろうと思って前もって用意していたものだ」

 

一刀はその紙を先に稟に渡して見せた。

 

稟「……なるほど……」

 

稟は見終えた後、明命にその紙を渡す。

 

一刀「それには不可侵の事が書いてある。俺は他のやつと組む気はないが、自分がどこか攻めている間にここが攻められると当然厄介だからな。

っても同盟っていう、ありきたりなのは嫌だからな。だから条約にした。俺は不可侵さえ守ってくれればいい。

そう周瑜に伝えておいてくれ。ただし名前は孫策のものしか駄目だとも言っておいてくれ」

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一刀がその要件を終えようとした時、突然兵士が広間にやってくる。

 

兵士「軍議中失礼します!」

星「何だ!」

兵士「曹操軍が国境付近に軍を連れて現れました」

一刀「何?」

 

兵士から事の次第を聞く。魏国に居た斥候が曹操軍が動くことを知り、急いで破国に戻り、その事を国境に居る兵に通達し、それからここに来たということ。

 

一刀「もう来たか……。数は?」

兵士「およそ、五十万に上るとのことです」

真桜「うっひゃ〜、多いな〜」

沙和「こっちはどれだけ集まっても十万いくかいかないかくらいなのに〜」

一刀「何、気にすることはない」

 

一刀はかなり楽観視ししている。

 

翠「けどさ、五十万だぜ。五十万」

一刀「それがどうした?」

蒲公英「いくらなんでも多すぎだよ」

一刀「多いだろうな。だけど、別に多ければ良いというわけでじゃない。

確かに戦いは数が物を言うってのもあるけど、それよりも質が大事な時もあるんだぜ。

それを俺があいつらに教えてやるよ。出陣の準備をしろ!」

皆「はい!」

 

皆が自分の持ち場に入るため、その場を去った。

広間には一刀と明命しか残っていない。

 

一刀「明命、お前はどうする?」

明命「冥琳様から、返事をもらったらすぐに帰るように言われてますので……」

一刀「そうか……気をつけて帰れよ。それと戦闘中でも好きにこの国に来て良いからな。

っと言っても危ないか……」

明命「分かりました。一刀さん、ご武運を……」

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そして一刀達は曹操軍迎撃のために一刀が率いる破軍は潼関にある城に立てこもった。

 

一刀「さてと……曹操軍は後どのくらいでここに着くんだ?」

風「早くても明日ですね〜」

一刀「明日か……だったら……。夜襲準備をしておけ」

稟「いきなり夜襲ですか?」

一刀「ああ。敵は当然警戒しているだろうが、あえてそこを狙う」

翠「何か考えがあるのか?」

一刀「大したことはない。ただ相手を寝不足にしようと思ってるだけだ。

そんでもってこっちは夜襲した部隊。大体100人当たりの部隊で襲撃する。襲撃した部隊は次の日は一日休んで、その次の日に普通に働く。

それで少しでもこちらの負担を減らそうと思う。どう思う?」

稟「あまり得策とは思えませんが……」

風「何か別の企みを感じますけどね〜」

一刀「まあそう言うな。俺も夜襲には参加するよ。でも初日は止めておくよ」

 

一刀は夜襲部隊として翠→凪→星→蒲公英→恋でローテションを組んだ。

ちなみに一刀は2回目以降から参加することにした。

そして潼関についてすぐに翠は一番元気な100人の兵を連れて夜襲をかける。

曹操軍は夜襲の警戒はしていたものの、翠は無理をしようとはせず、大した被害を出せずに帰った。

もっともこれは一刀の指示であり、多大な被害を出すのが目的でなく、相手を眠らせないためのものなので、戦闘を目的としていないのだ。

曹操軍は奇襲を警戒しながら、潼関に着く。

曹操軍と言っても、曹操はここにはまだ来ておらず、この軍を率いている将は張遼であった。

ちなみに他に来ている将は許緒、典韋である。

そのため、宣戦布告はせずに一気に潼関を攻めるが、一刀は潼関の城壁に敵を登らせないように外に向けて槍を外壁に向けて置いていた。

張遼はなかなか潼関を落とせないでいた。その間にも一刀達の夜襲で寝不足にあってしまっていた。

そんなある日、曹操軍の陣営が何か動きを見せる。

 

詠「何かしてるようね」

蒲公英「こういう時こそ、夜襲だよね」

一刀「いや、あえて奇襲をかけず、休む。

下手したら何かの罠かもしれないからな」

 

そう言って一刀は夜襲をかけないことにしてその日はどちらの軍も戦闘をせずに一日を過ごした。

翌日になると曹操軍の陣営に城が出来ていた。

 

音々音「なななななっ!?」

沙和「お城が出来てるの〜?」

詠「でもどうやって……」

 

皆がその城を城壁から見る。その城は氷でできていた。

 

稟「なるほど。相手はこの寒さを利用して水をかけてそれを城にかけて氷の城を作ったのですね」

 

稟が冷静に分析をしていると、一刀の顔には笑みが浮かんでいた。

 

稟「一刀さん……(これを狙っていたの?)」

一刀「(やっと来たか……)今日の夜、夜襲をかける」

蒲公英「でもそれだと城攻めになっちゃうよ」

一刀「俺にはこれがある」

 

一刀が蒲公英にあるカードを見せる。

 

凪「……なるほど……」

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その日の夜、曹操軍は氷の城が出来たので寝不足であった兵士達を休ませていた。

居るとしたら城のところにいる数人の兵であった。

 

曹操軍兵A「敵こないな」

曹操軍兵B「そりゃあ、こんな城が出来たんだ。簡単に攻められないだろ」

一刀「どうかな?」

 

曹操軍兵達は突然の声で振り向くが振り向いた瞬間にディケイド龍騎に斬られた。

そう一刀が氷の城を待っていたのは氷で映るものを作らせて、龍騎の力で襲撃しようしていたのだ。

ディケイド龍騎は城の周りに居る兵達を全部倒して、内部から火を放つ。

その火から出てくる煙が合図になって、外で待っていた翠達が曹操軍に奇襲をかける。

それで曹操軍をさらに混乱させる。しかしその混乱した戦場に一人の青年が立っていた。東王父であった。

その様子を見ていたディケイドもやってくる

 

曹操軍兵N「何だ貴様!」

東王父「ただの通りすがりの仮面ライダーさ」

 

東王父はどこからかあるものを取り出す。ディエンドライバーであった。

 

曹操軍兵N「な、何だそれは!?」

一刀「何でそれを持ってるんだ!?」

 

東王父は無視してディエンドのカメンライドカードをディエンドライバーを挿入する。

 

ディエンドライバー「カメンライド」

 

ディエンドライバーの待機音が鳴り響く。

 

東王父「変身!」

 

東王父はディエンドライバーを上に向ける。

 

ディエンドライバー「ディエーーーーンド!」

 

ディエンドライバーの引き金を引いて仮面ライダーディエンドに変身する。

 

一刀「ディエンド……」

東王父「悪いけど、俺も参加させてもうよ」

 

ディエンドは新しいカメンライドカードを二枚取り出して、ディエンドライバーに挿入する。

 

ディエンドライバー「カメンライド、ザビー。カメンライド、サソード」

東王父「はっ!」

 

ディエンドライバーを敵に向けて放つ。そしてそこから仮面ライダーザビーと仮面ライダーサソードが現れる。

 

東王父「よろしく」

ザビー、サソード「「はっ!」」

 

ザビーとサソードは曹操軍兵に向かっていく。

 

一刀「お前、何でこんなところにいるんだ?」

東王父「面白くするためさ……」

一刀「俺と戦う気か?」

東王父「いや、今回は挨拶くらいだからこんなもので帰るよ」

 

ディエンドはディエンドライバーにあるカードを挿入する。

 

ディエンドライバー「アタックライド、インビジィブル」

 

ディエンドは姿を消した。

 

一刀「さてと……」

 

ディケイドは後ろに居る人間の方を向く。

 

一刀「張遼……」

張遼「まさかあないな人間がおるなんて思わなかったわ」

一刀「まあ、本当ならいないからな。許緒と典韋はどうした?」

張遼「あの二人はもう逃げた連中と一緒に逃がしたわ」

一刀「で、何でお前は逃げないんだ?」

張遼「ここまでやられた以上、あんたの頸を取らんと気が済まへんのや」

一刀「そうかい……」

 

ディケイドがカードをディケイドライバー挿入する。

 

ディケイドライバー「フォームライド、クウガ、タイタン!」

 

ディケイドはディケイドクウガタイタンフォームに変身する。

ディケイドクウガは下に落ちていた剣を拾ってタイタンソードにする。

二人はそのまま硬直し、それから少しして二人は横に走り出す。

そのまま二人は陣営を出て行って、二人だけで近くの森まで行く。

 

一刀「おりゃあ!」

張遼「でやぁっ!」

 

ディケイドクウガと張遼の武器がぶつかり合う。

それも何合もぶつかり合う。

その様子を遠くから見ているある男。

 

???「ディケイド、貴様はここで倒す」

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その男から銀色のオーロラみたいなものが現れ、そのオーロラは二人のところに向かっていき、二人を抜けるとそこにはある仮面ライダーがいた。

仮面ライダーキックホッパーと仮面ライダーパンチホッパーであった。

 

パンチホッパー「兄貴、仮面ライダーがいるよ」

キックホッパー「ここが新しい地獄のようだな」

張遼「なんや、こいつら……」

一刀「こいつらは、キックホッパーとパンチホッパー……。気をつけろ」

パンチホッパー「兄貴、どうする?」

キックホッパー「あの紫色は俺が相手をする。お前は女の方を相手にしろ」

パンチホッパー「分かったよ」

 

そう言うとキックホッパーとパンチホッパーはディケイドクウガと張遼に向かって襲いかかってくる。

ディケイドクウガはタイタンソードを捨てて、素手でキックホッパーと対峙、張遼は武器を持ちながら、パンチホッパーと戦う。

ディケイドクウガはまだ仮面ライダーなのでなんとなるが、張遼の方は少しまずいかもしれない。

しかし張遼は武者ぶるいをして、鼻で笑う。その鼻笑いがキックホッパーに聞こえる。

 

キックホッパー「お前、今相棒を笑ったな?」

 

そう言ってキックホッパーはディケイドクウガから張遼に目標を変えて、張遼はニ対一になってしまう。

 

???「相手が違うぞ!」

 

男が遠くから独り言を言い、これ以上あの二人は使えないとして二人の前に先ほどのオーロラを出す。

 

パンチホッパー「兄貴、時間みたいだね」

キックホッパー「仕方ない。次の地獄に行くぞ」

 

キックホッパーとパンチホッパーはオーロラに飛び込むように入って行き、姿を消し、オーロラも消えていった。

 

張遼「なんやねん、今の?」

一刀「さあな……。しかしあんなこともあったんだ」

 

ディケイドクウガが落とした武器を拾ってまたタイタンソードにする。

 

一刀「次の一撃で決めようぜ」

張遼「せやな」

 

張遼が偃月刀、ディケイドクウガがタイタンソードを構える。

先に仕掛けたのは張遼である。

 

張遼「でゃあああああああああ!!」

 

張遼の偃月刀はディケイドクウガの体に命中する。しかしタイタンフォームの体は頑丈で攻撃が完全に通っておらず、肩辺りで止まってしまう。

そして止まって偃月刀をディケイドクウガがタイタンソードで思いっきり上空になぎ払い、偃月刀は宙を舞って、地面に刺さる。

 

一刀「うぉおおおりゃゃゃゃ!!」

 

ディケイドクウガがタイタンソードを張遼の腹に向けて突き刺そうとする。

しかしタイタンソードは張遼の腹には刺さらなかった。

何故なら、ディケイドクウガが寸止めで止めたからだ。

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一刀「俺の勝ちだな」

張遼「何で殺さへんのや……。ウチの負けやで。殺し……」

 

ディケイドクウガが変身を解いて、元の一刀に戻る。

 

一刀「殺す気はないよ。俺は人殺しが嫌なんでね」

張遼「人の陣に火をつけた奴の言うことか?」

一刀「火はつけたが、どうやれば人が死なないか計算して付けたんだ。

怪我とか中毒を追う奴は居ても俺に殺された奴はいないだろ。

それにさ……」

張遼「?」

一刀「ここまで戦ったんだ。殺すなんてできない。どうだ? 俺達のところに来ないか?」

張遼「ウチを家臣にしようっていうの?」

一刀「いや、仲間にしようと思ってる」

張遼「同じやろ、それ」

一刀「いやいや」

恋「……同じじゃない」

 

そこに一刀を探しに来た恋達、旧董卓軍の面々が姿を現す。

 

恋「霞……」

張遼「恋やないか。久しぶりやな。うん? よく考えたら恋はこいつと一緒におるんやろ?」

恋「………(コクッ)」

張遼「恋が月を裏切るなんて思えへん。ましてや月を殺したっていうこいつなんかの下には……。

まさか……」

一刀「察しが良いな。お前が思っている通りだと思うぜ」

張遼「ってことは月も詠も生きとるって事やな」

翠「まあそうなんだけどさ……」

張遼「でもそんなことして何の得があるんや?」

一刀「またそれか……」

 

一刀は何度も聞き飽きたように反応する。

 

一刀「俺が作った国の名前は何だ?」

張遼「『破』やろ」

一刀「それの意味、分かるか?」

張遼「………いや、分からへん」

一刀「破壊を意味してるんだ。その破壊は色々な意味を含めているが、

さっき言った月を保護しての得の意味はな、そんな得の無いことをしない事を破壊するって事も入ってるんだ。

俺は決まりとかはあんまり好きじゃないんでな…」

張遼「せやか………」

 

張遼は少し考え込んで、考えがまとまったようで考え込むのを止めた。

 

張遼「決めた。ウチ、あんたの所に降るわ」

一刀「そうか……。じゃあこれからは仲間だな」

張遼「仲間? 捕虜やなくてか?」

一刀「さっきも言ったが俺はそういう決まりが嫌いなんだ。

だから降ると言っても俺は仲間として扱う。それに捕虜じゃなくて自分の臣下として扱う時もあるだろ」

張遼「せやな……。分かったわ。それとウチの真名は霞(しあ)や、よろしうな……え〜と」

一刀「北郷一刀。一刀で良い。言っておくが、様付けとかはやめろよ。そう言うのも嫌いなんでな」

霞「分かったわ、一刀」

一刀「ああ、よろしくな。霞」

 

こうして形式上霞は破軍に降り、潼関の戦いは終わった。

一刀は攻められたことを機会にして魏を攻めることを決め、その準備のため、一時本拠地に戻った。

 

 

どこかの場所では……。

 

???「おのれディケイド……次こそは……」

 

謎の男が怨むような言葉を言っていると後ろから東王父がジャンプ中に回転しながらその男のところにやって来た。

 

東王父「鄭玄(ていげん)さんじゃないですか〜」

鄭玄「東王父か……」

 

この男の名は鄭玄と言う名前である。

 

東王父「俺の邪魔をしに?」

鄭玄「いや、お前の強さは重々分かっている。お前と争う気はないが……。何故ディケイドの味方をする?」

東王父「味方になった覚えはない。ただ俺が遊んでるだけさ。でも……」

 

東王父が右手を銃のようにして鄭玄に向ける。

 

東王父「俺の邪魔をするなら、あんたでも容赦しない」

鄭玄「……ふん……」

東王父「それじゃあ」

 

そう言って東王父はその場を去った。

 

鄭玄「今はディエンドと戦う気はない。だがディケイド。貴様だけは……」

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次回 仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双

 

 

 

魏の都許昌。その城の玉座の間で曹操は眼鏡をかけた男と遭遇。

 

眼鏡をかけた男「私はあなたを利用させてもらいますよ」

 

曹操を助けるために魏の将達が一刀に頼む。

 

夏侯淵「曹孟徳を助けてもらえはしないだろうか?」

一刀「大体分かった」

 

そして破軍は操られた魏軍と謎の白装束集団と戦う。

その中には仮面ライダーカイザと仮面ライダーデルタの姿も……。

 

カイザ「邪魔なんだよ。俺を好きにならない奴はな……」

 

その戦いに現れるある軍団。仮面ライダーディエンドと仮面ライダーゼロノス、仮面ライダーイクサ、仮面ライダーカリス。

 

そしてディケイドがさらなる変身をする。

 

 

全てを破壊し、全てを繋げ!

 

 

第7話  清める完璧

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おまけ

 

 

作者「第6話投稿だ」

一刀「投稿はいつになるか分からないと言ったそばから投稿かよ」

作者「そう言うなよ。本当はもう少し後にするつもりだったんだから…」

一刀「じゃあ何で早めた?」

作者「どうも最近バレンタインネタが多いだろ?」

一刀「多いかどうかは分からんが確かによく見るな」

作者「そこで俺も書くことにしてその題材をこのディケイドのものにしようと考えた。だから早めた」

一刀「イマイチわからん」

作者「バレンタインネタに矛盾を生じさせないようにするための救済措置だ。ちなみに今日の夜か明日の朝には第7話を投稿する。その後にバレンタインネタだ」

一刀「また早い投稿だな。だけどまだ10話を書いてる途中だろ」

作者「それでもだ…。それでは…」

説明
この話は真の話と言うよりも無印の恋姫†無双に近い作品です。
そして流れも基本的なところは原作と変わりませんが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
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コメント
于吉は仮面ライダーソーサラーで(ナハト)
番外編とかで左慈たちも恋姫達の仲間として助けに来てほしいです。左慈は仮面ライダーオーガ(ナハト)
次回の戦いは激戦になりそうですね。(ブックマン)
紫ってどっちも紫やん、分からんかったW(ヒトヤ)
ディエンドの登場に興奮した。次の話でコンプリートフォームが見れるのかな?(pandora)
龍騎は確かにチートだわなwwww鏡面ならなんでもおkなんだしwwww 地獄兄弟あまり活躍の場なかったなwwwww さてさて、次回はコンプリートフォームかな?(峠崎丈二)
確かに龍騎なら剣とか槍とかの金属で映るからそれでやればいいんじゃないかな?(スターダスト)
ああ!!何か足りないと思えば喫茶店だったんだ。確かにコーヒー出してたな。(南華老仙「再生(リボーン)」)
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