『舞い踊る季節の中で』 第7話
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真・恋姫無双 二次創作小説 明命√

『 舞い踊る季節の中で 』

  第7話 〜 穏やかに舞う日々の中で 〜

 

 

(はじめに)

 

 キャラ崩壊やセリフ間違いや設定の違い、誤字脱字があると思いますが、温かい目で読んで下さると助かります。

 この話の一刀はチート性能です。 オリキャラがあります。 どうぞよろしくお願いします。

 

北郷一刀:

     姓 :北郷    名 :一刀   字 :なし    真名:なし(敢えて言うなら"一刀")

     武器:鉄扇(二つの鉄扇には、それぞれ"虚空"、"無風"と書かれている) & 普通の扇

        :●●●●

     得意:家事全般、舞踊(裏舞踊含む)、天使の微笑み(ただし本人は無自覚)、

         気配り(乙女心以外)、超鈍感(乙女心に対してのみ)

 最近の悩み:どんどん魅力的になる二人の恩人に対する精神修養、

         頼みますから、もう少しガードを堅くしてください、と嘆く毎日

  (今後順序公開)

 

★オリキャラ紹介:

諸葛瑾:

  姓 :諸葛    名 :瑾    字 :子瑜    真名:翡翠

  武器:"双天" 対の双剣

  武力:52(平均的な将を60とした場合)

  智力:81

  政治:89

  家事:92

  魅力:想像にお任せします(w

  焦った時の口癖:『 あうあう 』又は 『 ぁぅぁぅ 』等の類語です

  性格:基本的に温厚で、外見に反して大人の女性

     だが、焦ると地が出てしまう。(朱里と違って、自分を律しています)

     警戒心が強い性格だが、一度心を許されると、親身になってくれる。

     妹がいるため、基本的には面倒見が良く、放っておくと、食事を取るのを忘れる明命を心配してよく食事

     を差し入れていた。

     やはり、妹がいるためなのか、時折人をからかって、その反応を楽しんだり、とんでもない悪戯を仕掛け

     る悪癖もある、だが性質の悪い事に普段が完璧なだけに、周りは怒るに怒れないでいる。

     家事全般は人並み以上に出来、そこらのお店以上と自負していたが、丹陽で知り合った男性の腕を見て

     自信を喪失。 以降こっそり腕を磨いているが、全然敵わないと嘆く毎日を送っている。

     武術は好きではないが、妹達を変態共から守るため、必要最低限身に付けたもの。

     姉妹揃っての発育の悪さをコンプレックスに思いつつも、それを武器にする強かさを持っている。

     自分を子供扱いしない男性が好みだが、言い寄ってくるのは変な趣味の持ち主ばかりで、17の時、現実

     の男(変態の多さ)に愛想が付いた時に『八百一』と出会う。 以降のめり込み、妹達を洗脳するも、

     基本的には周りには秘密にしている。 そのうち執筆も行うようになり、掲載されるようになる。

     数年たった現在では、定期的な愛読者もつき『八百一』の主要作家の一人となっている。

     黄巾の乱後、作品が益々洗練され、世に愛読者を急増させる要因となった。

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一刀視点:

 

明命が荊州南陽の街に帰ってきてから、半月以上が経つ。

俺はと言えば相変わらず、翡翠さんの家でお世話になりながら、それなりに忙しい毎日を送っている。

お店が順調になった頃、何時までも、お世話になっていてはと、住居を探した事もあったが、何処からか翡翠と

明命がその事を知り、

 

「一刀君は、私や明命ちゃんと暮らすのが嫌なんですか?

 それにそんな物に、お金をかける余裕があるなら、明命ちゃんに返すために貯めなさい」

「一刀さん、出て行ってしまわれるんですか?」

 

と翡翠に怒られ、明命に涙目に言われては、俺に逆らえるはずも無い。

俺が、本気で心配している女の娘の涙に、勝てるわけが無い。

と言うか、勝てる奴なんているのか?

まったく、二人とも自分達が年頃の女の娘で、俺が男だという事忘れていないだろうか・・・

いや、男と思われていないだけなのかも(涙・・・

まぁ、明命には、最初此方の生活が分からなくて、散々な所を見せたし。

翡翠には、彼女の膝の上で泣くなんて醜態も見せてしまった。

今でも時折うなされる俺を、手を繋いで安心させてくれているみたいだ。

確かに、そんな状況では、俺なんて、男ではなく、世話の掛かる兄や弟としか、映っていないのだろう。

下手すると、明命にまで、弟扱いされているかもしれないな・・・

 

まぁ、そんなわけで、お世話になりっ放しも悪いので、俺は二人にお礼を兼ねてプレゼントをする事にした。

と言っても、高価な物は二人が受け取らないと思い、そうお金は掛けられない。

だから材料を買ってきて、暇を見つけては、二人に見つからないように、こっそりと作った。

 

二人に贈ったのは、意匠を凝らした服だ。

もっとも、一からデザインしたわけではなく、俺の記憶にあった服の中で、二人に似合いそうな物を、再現した

だけだ。

明命には、白を基調とし、活発な彼女の動きを邪魔しない某私立学校風のセーラー服を

翡翠には、黒系を基調にし、やや装飾を抑えたゴシックロリータの服を

二人とも、照れながらも着てくれた事が嬉しかった。

彼女達の綺麗な髪の色が映えるように、彼女達の魅力が引き出されるように、選択しただけあって、とても似合っ

ていた。

サイズは、二人の服を洗濯している為、分かっていたのも幸いし、ぴったしだった。

その二人の魅力的な姿に、俺はふと、もしかして自分で自分の首を絞めたのでは、と思いもしたが、二人が喜ぶ姿

を見て、そこは、俺が頑張って理性を総動員させれば良いだけと、自分を言い聞かせる事にした。

 

そんな生活の中で気になったのが、最近明命は、翡翠と一緒に店に来た時、何故か不機嫌そうにしている事。

翡翠も、時折辛そうな顔を見せる。

聞いてみても、明命は

 

「自分でも、よく分かりません」

 

と言う。

翡翠に至っては

 

「私の事は、気にしなくて良いですから、会えなかった分、明命ちゃんとお話してあげてください」

 

と言うばかりか、その事については気にしないように、と釘を刺される始末だ。

そうなっては、幾ら気になっても、翡翠は答えてくれないと俺は判断した。

そんなに俺って、相談に載れない程頼りないのかなぁ・・・・

それでも、それなりに穏やかな日々が続いている。

実際、世情は激しく動いており、二人とも急がしそうにしているが、家での生活は穏やか其の物だ。

明命は、俺を兄(弟?)のように慕って甘えてくる。

その様子は、どこか不自然な物が混じっていたが、その思いは本物だ。

なら、気がつかない振りをしておいた方が良いだろう。

俺もその方が気が楽なのもある。

だけど、その薄着で甘えるのは勘弁して欲しいと、心の中で理性と格闘しながら涙する。

 

 

 

 

 

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明命(周泰)視点:

荊州南陽に居を移した私は、翡翠様の家でお世話になっています。

蓮華様からは、お城に住むように言われましたが、外にいた方が、袁術の目を誤魔化して動く事が出来ます。

お城の中は、雪蓮様も思春様達もいるので、今の所暗殺の心配はありません。

それに、翡翠様の所に厄介になると言ったら、それならばと、納得してくれました。

三人の生活はとても楽しいです。

一刀さんの料理は美味しいですし、お布団はいつもお日様の香りがします。

この家は、お城より御猫様が来られるので、もふもふ も楽しめます。

家事の殆どは、一刀さんがやってくださっているので、私と翡翠様は、仕事や任務に励む事が出来きます。

でも良い事ばかりではありません。

丹陽でも、家事は一刀さんが全てやってくださったのですが、此処では下着だけは自分で洗うように言われています。

その事について翡翠様に、長いお説教を喰らってしまいました。

あの時の翡翠様は、本当に怖かったです。

 

一刀さんは、この町でお店を開いています。

『執事喫茶』と言う茶店です。

其処では、"執事"と呼ばれる従者が、『主人の疲れを癒す』と言う、変わった趣のお店でした。

お店は繁盛しているようです。

変わった趣、美味しいお茶、風変わりで美味しい御菓子、一刀さんの見せる舞も、人気の一つになっているようです。でも、私は、なんとなく、あのお店が好きではありません。

いいえ、お店自体は、ものすごく良いと思います。

ただ、一刀さんがお客様を、笑顔で接客しているのを見ると、何故か むかむか するのです。

不安になるのです。

何故でしょう?

一刀さんは、私や翡翠様を大切に思ってくれているのに、不安になる理由なんて何処にもありません。

先日も、一刀さんは、私達のために服を作ってくれました。

一刀さんの国の服を、再現したと言っていましたが、とても素敵な服でした。

翡翠様も、ものすごく似合っていました。

嬉しくて一度、そのままお城に行ったら、雪蓮様が

 

「きゃ〜〜〜っ♪ 可愛いぃ〜〜〜〜っ♪」

 

と言って、抱きついてきました。

私は、雪蓮様の胸に顔を押し付けられ、危うく窒息してしまう所を、冥琳様に助けていただきました。

冥琳様は、

 

「良く似合っているぞ」

 

と仰って下さいました。

他の皆さんも、一刀さんが作ってくれた服を褒めてくださいました。

一刀さんが褒められたようで、とても嬉しかったです。

思春様は

 

「・・・・ふん、任務には向かない服装だ」

 

と言われた後

 

「だが、明命の綺麗な黒髪が、良く映える。

 その服を作った者は、明命の良さをよく理解しているようだ」

 

と、優しげに仰って下さいました。

確かに、この服は動きやすいですが、任務には向きません。

私は嬉しくて、舞い上がってしまい、気がつかなかった事を、危険な目に逢う前に、思春様は窘めてくれたので

しょう。

ですから、任務がある時は、この服を着るのをやめる事にしました。

もったいないですが、この服を返り血と泥で汚すわけにはいけません。

ちなみに、私に付き合って服を着てきた翡翠様は、雪蓮様に酸欠で倒れるまで抱きつかれて、その日は仕事になら

なくなってしまいました。

翡翠様を、酸欠で気絶させてしまった雪蓮様は、

 

「痛い痛いっ、冥琳そこ引っ張らないで〜〜っ」

 

と、冥琳様に耳を引っ張られながら、翡翠様の仕事も含めて、其のまま執務室に閉じ込められてしまったようです。

相変わらず、楽しくて破天荒な方です。

 

でもそんな生活の中、気づいたのが、一刀さんの笑顔です。

相変わらず素敵な笑顔なのですが、時折その笑顔に、悲しみが混ざっているのです。

苦しいのを我慢して笑っている事があるのです。

理由を聞いても、

 

「大丈夫だから」

 

そう言って、私に心配掛けまいと笑いかけます。

翡翠様に相談しても

 

「これは一刀君の問題だから、明命ちゃんは、黙って一刀君を見守ってあげてください」

 

と、理由を知っているようですが、話してはくれません。

 

チクリッ

 

その事に、何故か胸の奥が、針が刺さったような感じがしました。

お二人がそう言うなら、きっと私は知らなくても良い事だと、信じられるのに・・・・

何故でしょうか・・・

 

ですがある日、任務で遅くなり、夜中に翡翠様の家への帰り道、門の前まで来た時、屋敷から一刀さんの悲鳴が

聞こえました。

私はその声に、瞬時に意識を切り替えて、一刀さんの部屋に駆け込みました。

そこには、翡翠様が、魘される一刀さんの手を優しく握る姿がありました。

 

チクッ

 

翡翠様は、私の姿に気がつくと、唇に指を当て、私に騒がないように促します。

やがて、一刀さんは魘されるのをやめ、安らかな寝息をたて出すと、翡翠様はそんな一刀さんの髪を愛しげに撫で

続けました。

 

チクリッ

 

また・・・

しばらくして、もう心配ないと判断したのか、翡翠様は、私を連れて部屋を出ました。

翡翠様の部屋に、連れられて入った所で、私は事情を聞こうとしましたが、

翡翠様は、私の口の前に掌を置き、私に質問させませんでした。

 

「明命ちゃんが、心配するのも分かります。

 でも一刀君は、明命ちゃんには、この事を知られたくないと思っているはずです。

 だから、今夜の事は何も見なかった。 いいですね」

「でも、一刀さんが、あんな悲鳴を上げるほど魘されるなんて」

「大丈夫よ。

 一刀君は強い子ですから・・・それに、最近は殆ど無くなりました。

 もうすぐ、完全に無くなると思います」

「そんなっ、では前はもっと・・・」

「明命ちゃん、これは、私からのお願いでもあるの。

 一刀君は、今、心の悩みを完全に乗り越えようとしている大事な時なの。

 そんな時、一刀君が明命ちゃんに知られたと知ったら、乗り越えられる物も、乗り越えられなくなる可能性が

 出てきてしまいます」

 

そう翡翠様に言われては、私は黙って頷くしかなかった。

 

ズキンッ

 

胸が痛いです。

息が苦しいです。

悔しいです。

一刀さんが、苦しんでいたと言うのに、私は何も知らずに甘えていたなんて・・・・

 

「明命ちゃん、明命ちゃんが今出来るのは、いつもどおり一刀君に接して甘える事、それが一刀君を支えてくれる

 はずです。

 こんな言い方ずるいと思いますが、一刀君を大切に思っているなら、決して気付かれないでください。

 もう大丈夫と私が判断したら、全部お話します。

 だから、明命ちゃんお願いします」

 

翡翠様は、本当に真剣に私にお願いしてきました。

翡翠様の、一刀さんを大切に想う気持ちが分かりました。

その想いに、私が居ない間、お二人の間に何があったかは、聞けませんでした。

 

ズキンッ

 

まただ・・・

でも、今はそんなことより、一刀さんの事です。

翡翠様が、そこまで言うのなら、私は知らない事にした方が良いのでしょう。

私にとっても、一刀さんは大事なお友達です。

だから、私が一刀さんに甘えるのが、一刀さんの力になると言うなら、そうするだけです。

一刀さんに抱きつくのは、嫌いではありませんから、

一刀さんの体は、御猫様と違って ふわふわ むにむに と柔らかくありません。

でも、体の中から ぽかぽか する感じがします。

それは、御猫様に抱きつくのと比べても、遜色ない程心地良いです。

 

そうして、時間は流れていきます。

あれから、夜中に一刀さんの悲鳴が、聞こえる事はありませんでした。

一刀さんの笑顔も、殆ど元通りです。

舞う姿に、暗い影を落としている事もありません。

翡翠様は『もう大丈夫のようね』と、言っていましたが、まだ事情は聞いていません。

でも、もう良いのです。

一刀さんが問題を克服して、もう悪夢に魘される事がないのなら、それで私はかまわないと思います。

 

「明命、行ってらっしゃい」

 

こうして、以前のような笑顔で、私を見送ってくれるのですから

 

 

 

 

 

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翡翠(諸葛瑾)視点:

 

まったく、一刀君には驚かされます。

あんな服を、私に贈ってくれるなんて、思ってもいませんでした。

茶店の執事服と呼ばれる服を、自作されていたから、器用と思ってはいましたが、ここまでとは思いませんでした。

意匠も凝っていて、一見過度な装飾は子供っぽく思えましたが、要所要所意匠が凝っているため、幼い容姿の私を

無理無く大人っぽく見せてくれます。

試しに、一刀君を流し目で挑発してみたら、一刀君は顔を赤くして目を逸らしました。

ふふふっ、悪くないです。

少なくとも、これは一刀君が、私を大人の女性として、見てくれている証です。

そう思うと、今度は私の顔が熱くなってしまいました。

ぁぅぁぅ・・・

でも、こういうものは、明命ちゃんだけに贈る物です。

これでは、私が勘違いしてしまいます。

優しい一刀君に、そんなことを言っても無駄でしょうが、一応後で釘を刺しておきましょう。

でも、一刀君、どうやって私の寸法を知ったのでしょう。

そう思い自分の体を見下ろすと・・・・・聞くまでもありませんでしたね。

殆ど起伏の無い自分の体を見て、溜息が出てしまいました。

次の日、明命ちゃんに付き合わされて、一刀君の作ってくれた服で、職場に向かいました。

まぁ、明命ちゃんからしたら、一刀君の服を自慢したいのでしょう。

私も、服を褒められると、一刀君が褒められている気がして、悪い気分ではありません。

何人かの男の文官が、私の姿に呆然としていました。

普段、私の容姿を、子供と馬鹿にしていた連中です。

本当の子供に、この服を着せても、大人の雰囲気は出せるわけではありませんから、良い気味です。

それだけ、一刀君の服は、着る者の魅力を引き出す物だったのでしょう。

女性から見たら、可愛く、

男性から見たら、妖しげな女性に

本職の人達でも、これほどの服を作れるかどうか怪しいものです。

一刀君は何処まで万能なんでしょうか・・・自分との差が、広がるばかりのように思えて、仕方ありません。

ですが、良い事ばかりではありませんでした。

それだけ、この服が凄いと言うことなのでしょうが、流石に、あれには参りました。

 

「きゃ〜〜〜っ♪ 明命もよかったけど、翡翠も可愛いぃ〜〜〜〜〜♪ お持ち帰りしちゃおうかしら♪」

 

と、雪蓮様に抱きつかれて、その大きな胸に顔を押し付けられ、酸欠のあまり気絶してしまいました。

幸い仕事は、冥琳様が

 

「今日は、一日体を休めると良い。

 仕事は、あれにやらせるから心配はいらん」

 

と、自分の主君を『あれ』呼ばわりしています。

相変わらず優しく厳しいお方です。

そして、部屋を出る際に、

 

「その服良く似合っているぞ。

 翡翠の事を、よく理解している者の仕事だ。

 大切にするが良い」

 

と、冥琳様にとって最大限の褒め言葉を頂けました。

 

「あうあう・・・」

 

だけど私は、冥琳様の言葉の内容に、顔と頭の中を熱くさせて、呻く事しか出来ませんでした。

確かに、このような状態では、今日は仕事になりませんね

 

そうして、急がしいながらも、平穏な日々が続きました。

一刀君の事は、明命ちゃんに知られてしまいましたが、何とか協力を仰ぐ事が出来ました。

その甲斐あってか、一刀君は乗り越えたかのように見えます。

あと少しだけ様子を見て、明命ちゃんにも事情を話してあげましょう。

一刀君と明命ちゃんの中も、蝸牛並みにゆっくりですが、少しづつ進んでいる様に見えます。

世話をしている甲斐が、あるというものです。

仲のよさそうな姿を見ると、胸が苦しくなりますが、それには気がつかない振りをする事にしています。

その代わり、よい玩具を発見しました。

一刀君は、鈍感さんですが、私を大人の女性と扱ってくれているので、それが嬉しいのもあって、時々一刀君を

挑発して、その反応を楽しみます。

ふふふっ、可愛いです。

 

三人の生活は、そのまま穏やかに続くと思われましたが、世の中は、そうは許してくれないようです。

いつもどおり、仕事の帰り道、一刀君のお店に顔を出しました。

今日は明命ちゃんも一緒と言う事もあって、私も油断していたのでしょう。

気がつかずに、いつもどおり一刀君と談笑してしまいました。

店の奥に、雪蓮様と冥琳様がいることに気がつかずに・・・・

雪蓮様達と目が合った時、雪蓮様はいつもの笑みで

 

「は〜〜い」

 

と、気軽に挨拶してくれました。

その様子に、私は考えすぎかと思い、近くの席に座りました。

念の為、今日は、すぐにお店を出て帰る事にしましょう。

そう思っていました。

ですが、その考えは甘かったです。

雪蓮様達の眼を見て、確信しました。

面白げに見るあの眼は、

一刀君を見るあの眼は

人物を見定める王者の目

相手の心を見透かす軍師の目

 

一刀君の事が、ばれたっ!

何故?

・・・動揺する私を余所に、

もう、一刀君の事を黙っておく事が出来ないと、

私の冷静な部分が、私にそう告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

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あとがき みたいなもの

 

こんにちは、うたまるです。

  第7話 〜 穏やかに舞う日々の中で 〜  を此処におおくりしました。

やっと、一刀君と明命と翡翠のバランスを保った作品が出来ました。

此処までくるのに・・・・もう5話・・・・プロローグあわせると6話分か・・・・長かったですねー。

さぁ、やっと、呉らしく、雪蓮達が登場してきました。

もう、完全に恋姫と別物と化した気もしますが、私の基本は、GAMEの世界ですので、あまり、世界観を崩壊させ

ないように、頑張りたいと思います。

明命も、今まで仕掛けた設定のおかげで、やっと明命らしく生きるようになって来ました。

一応、彼女方がメインのルートなのですから、

 

翡翠も、二人の義姉役としても、キャラが落ち着いてきました。

さぁ、これから、彼女を使って、どう明命と一刀の間を弄ぼうかなぁー(w

 

このまま、どろどろの三角関係を築いて行っても良いのですが、それでは恋姫らしくないので、本編のシナリオに

戻りつつ、雪蓮と言う劇薬を投下したいと思います(w

私にとって雪蓮は呉で一番好きな人物ですが、彼女をどう扱うかは、頭の中の雪蓮さんしだいになるでしょう。

なんて無責任な(w

 

さて、『 舞い踊る季節の中で 』は、同じ時間軸を複数の視点で描いています。

私にとって、これの最大のメリットは、相互補完により、説明くさくなりにくいのと、場面をあまり考えなくても

済む事ですね。

いやぁー『思いの果て・・・』に比べて、書くのが楽な事この上も無い。

まぁ、あれは登場人物が多いのが、最大の要因となってますが・・・・

あと自分で決めた行数の縛りも原因かも・・・

そろそろ、あちらも復帰作業に入ろうと思っています。

そう言えば、三国無双って、名前は聞いたことあるけど、やったことは無いですねぇ

 

では、頑張りますので、どうか最後までお付き合いの程お願いいたします。

説明
『真・恋姫無双』の二次創作のSSです。

明命√の作品となります。
拙い文ですが温かく見守ってください
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コメント
gothic&lolitaは大好物ですww(☆チノレノ☆)
セーラー服にゴスロリだと・・・グフッ!!(haruakihito)
明命ちゃんにセーラー服…翡翠ちゃんにゴスロリ…一刀君…君は彼女達に何というリーサルウェポンを…それが現実に投影されたりでもしたら、一体何人の人が稟ちゃん化すると思ってるんですか!(笑)彼女らはお互いに『想い』を強めていっているようですが、ついに雪蓮さん達に知られてしまいました。一体どうなるのやら…(レイン)
ついにばれてしまったな?事態がどう動くか楽しみです。(ブックマン)
最近は映画もあって白い制服がなのはの制服しか思い浮かびません…ぶはっ!(稟っぽくw(moki68k)
・・・・・・・・・・・・・・・・・(鼻血を垂れ流しながら満足そうな表情で倒れている)(峠崎丈二)
明命にセーラー服!翡翠にゴスロリ!・・・だと?・・・・・ぐぼあぁ!一刀GJ!!!(零壱式軽対選手誘導弾)
戦闘や頭以外もチートな一刀君www明命にセーラー服・・・いい///翡翠にゴスロリ・・・戴きますwww(森番長)
三国無双の小喬でもないか・・・だめだ。私の脳内にはもう鉄扇使いはいませんね。モデルはなんなのでしょうか?明命と翡翠の絵が見てみたいですね。うたまる様は絵のほうはどうですか?(南華老仙「再生(リボーン)」)
ヤバイ!明命より翡翠が好きになった><あと、雪蓮に気付かれてしまったんですね。これから楽しくなりそうです。(空良)
明命視点の切なさがすごくよかったです。明命と翡翠がお互いと一刀くんが大好きだからこその苦悩がとてもよく伝わってきました。あとがきにあったようにどろどろはらしくないと思うので、かる〜い三角関係からデレデレ関係への展開を期待しております。これから呉の一員として物語が進みそうなのでますます楽しみです。次回は雪蓮の天真爛漫ぶりに期待してます。(tomasu)
雪蓮が来たなら…あのイベントでしょうか?(ミドリガメ)
一刀は軍師として呉に参加するのかな?(rababasukan)
結果的に首を絞めているとはいえセーラー服にゴスロリ…イイ!一刀君、君は天才だよ(涙)明命のいない間に翡翠が随分とリードしていますがきっと挽回のチャンスは訪れる…はずwさて、雪蓮という劇薬の投下は一刀君にどんな変化を齎すのですかね。(自由人)
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