恋姫ランド27 「一姫のチョコレート」
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此処は、フランチェスカの女子寮の一室、ある少女の部屋。

 

 

一姫「…○○へ…と。よし、後はラッピングをして…完成!」

 

手作りのチョコにホワイトチョコで名前を書き、包装して明日相手に渡すだけになったチョコを見ながら少し照れているようだ。

赤く染まった頬を掻きながら一姫は呟いた。

 

一姫「えへへ、な、何だか私のキャラじゃないよね。でも年に一度のことだしアイツも何だかんだと待ってるだろうし…いいか!さ、寝よ寝よ」

 

一姫はパジャマに着替え、電気を消してベッドに潜り込んだ。

明日の騒ぎを知ることなく……

 

 

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翌日、特別授業がある為に皆制服に着替えていた。

(学校を舞台にするための設定)

 

 

一姫「お早う、皆」

 

一姫が食堂に入って来るとみんなが彼女の方を向き、またすぐに元に戻した。

 

一姫「?」

 

食事をしてる時も少女達は一姫の方をチラチラと見ていた。

正確には一姫の鞄を。

さすがにここまでくれば一姫も気付いた、彼女達が何を狙っているのか。

 

一姫(マ、マズイわ。早く学校に行って渡さなきゃよ、横取りされちゃう。それだけならまだいいけど下手したら女にチョコを渡した女として語り継がれてしまう)

 

意を決したのか一人の少女が近付いてきた。

 

桂花「あ、あの、お姉様…///」

一姫「な、何、桂花?」

桂花「う、受け取ってください!!///」

 

桂花は真っ赤になりながらチョコを差し出した。

 

一姫「あ、ありがとね」

桂花「そ、それから、お返しと言っては何ですが、ぜひお姉様のチョk…」

一姫「行ってきまーーーーす!!」

 

一姫は聞き終える前にその場を逃げ出した。

 

桂花「あ、お姉様ーー」

 

先輩女子『待ちなさい一姫!チョコをおいて行きなさい!!』

後輩女子『お姉様ーー!待ってくださーーいチョコをーー!!』

 

桂花「お姉様…でもそんないけずな所も…ああっ///」

 

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一姫「まったく何だってのよ」

 

逃げる一姫の前に一人の少女が立っていた、小柄で金髪のその少女の名は。

 

華琳「お早う、一姫」

一姫「お、お早う華琳。じゃあ私は急ぐから…」

華琳「待ちなさい。忘れ物よ」

 

そう言いながら華琳は手を差し出した。

 

一姫「わ、忘れ物って?…」

華琳「あら、とぼけるなんて悪い子ね。その鞄の中にあるチョコを渡しなさいって言ってるのよ」

一姫「だ、ダメよ!これはアイツの為に…あっ///」

華琳「そう、私を差し置いて男なんかに…貴女は私のモノだっていう自覚がないようね」

一姫「何時私が華琳のモノになったのよーー!」

華琳「問答は無用よ、秋蘭、春蘭」

二人『はっ!』

一姫「な、何よ二人とも…」

秋蘭「すまぬ一姫、華琳様のご命令なのだ」

春蘭「大人しくそれを渡せ!」

一姫「じょ、冗談じゃないわよーー!!」

 

一姫は一目散に逃げ出した。

 

華琳「待ちなさい!」

 

後輩女子『あっお姉様が居たわよーー!』

先輩女子『げっ、華琳よ。先を越されないうちに一姫を捕まえるのよ!』

 

華琳「邪魔ものが次から次へと。行くわよ!!」

二人『御意!』

 

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ドドドドドドドドドドドドドド

 

一姫「え〜〜ん、何で私がこんな目に」

 

追手は登校して来た女生徒を取り込みますます巨大化していった。

 

一姫「このままじゃ…あっ!いいモノが居た」

 

目の前にはクラスメイトの及川が逝た。

 

一姫「お〜い、及川〜」

 

及川「ん、あれは…か、一姫!まさか俺にチョコを」

 

一姫はこんな事もあろうかと用意していた安売りの一枚50円の板チョコをポケットから取り出し及川に投げ渡した。

 

一姫「必殺!及川バリアー!!」

 

及川が受け取ったのを確認すると一姫は全力でその場を逃げ去った。

 

及川「か、一姫。照れてるんだな、可愛い奴め。やっぱり一姫は俺の事が…」

 

かりそめの春を満喫していた及川だが地獄の釜が口を開けて待っていた。

 

先輩女子『及川ーー!よくも一姫を誑かしたわね!』

後輩女子『女の敵ーー!』

華琳「殺りなさい!!#」

二人『お心のままに!!』

 

及川「え?な、何だ…ギャアアアアアーーーーーーー!!」

 

 

及川がリンチを受けてる隙に一姫は無事安全圏に逃げ出したようだ。

 

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一姫「ふう、逃げ切ったみたいね」

 

そんな一姫の肩を誰かがポンポンと叩いた。

 

一姫「だ、誰?」

 

振り向くと其処には。

 

桃香「えへへ〜、ご、しゅ、じ、ん、さ、ま♪」

 

桃香。この少女は依然痴漢に襲われそうになった時に一姫に助けられ、その後一姫をご主人様と呼び懐いているのだった。

 

一姫「桃香、お、お早う。じゃあ急ぐからこれで…」

 

その場を逃げようとするが…

 

桃香「ぶ〜〜。ご主人様〜」

 

桃香は一姫の服の裾を掴み、チョコを差し出していた。

 

一姫「あ、ありがとう…」

 

受け取ると其処にまた二人の少女が近付いてきた。

 

鈴々「あ〜!桃香お姉ちゃんだけずるいのだ。一姫お姉ちゃん、鈴々のも受け取るのだ!」

愛紗「あ、あの…よければ私のも…///」

一姫「も、勿論受け取るわ…」

 

二人の家は代々桃香の家に仕えており二人も桃香の護衛として彼女を守っている。

鈴々は早弁をして腹を減らしている時に一姫に弁当を分けてもらい、愛紗は痴漢を撃退した一姫の武に惚れ込みそれぞれ一姫を主人として慕っていた。

 

苦笑いしながらもチョコを受け取った一姫だが次には三人の視線攻撃にさらされていた。

 

桃香「じ〜〜〜」

鈴々「じ〜〜〜なのだ」

愛紗「あ、あの、じ〜〜〜///」

一姫「…はあ、わかったわよ」

 

ため息をつきながら鞄の中から義理チョコを三枚取り出す。

何だかんだと用意していたらしい。

 

一姫「皆には内緒よ」

桃香「わーい!ご主人様からの愛のチョコレート♪」

鈴々「照れるのだ///」

愛紗「こ、光栄です///」

一姫「じゃあね、私は急ぐから」

 

そう言い一姫は走り去った。

 

桃香「あっご主人様〜」

 

ドドドドドドドドドドドドド

 

そこに追手達の足音が聞こえてきた。

 

愛紗「桃香様、早く隠れませんとご主人様からのチョコレートを横取りされかねません」

桃香「え〜、そんなのヤダ!」

鈴々「早く逃げるのだ!」

 

三人は、ばれない様にすぐ様その場を離れた。

 

華琳「まったく、何処に行ったのよ一姫。逃がさないわよ!」

 

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一姫「こ、此処までくれば…」

 

雪蓮「かーずーきっ♪」

 

一姫「もういい加減にしてよ〜」

 

一姫は目の幅涙をだーと流した。

 

雪蓮「さっ、諦めてチョコを頂戴♪」

小蓮「一姫のチョコは男なんかにはもったいないよ。シャオが美味しく食べてあ、げ、る♪」

一姫「うう〜」

 

追いつめられた一姫だが其処にまた一人やって来た。

 

蓮華「お姉様!シャオ!やめなさい!!」

一姫「蓮華」

雪蓮「何よ、邪魔しないで」

小蓮「そうだよー」

蓮華「一姫が困ってるじゃないですか。無理やり奪ったチョコに何の意味があるというのです」

雪蓮「う、そ、それは〜」

小蓮「だって〜」

一姫「蓮華、ありがとう」

 

一姫は蓮華に礼を言って立ち去ろうとしたが、

 

蓮華「そ、それでだな、そのかわりと言っては何だが…」

一姫「え゛」

蓮華「ほ、本命をくれとは言わん。義理でいいからくれないか?///」

小蓮「あーー、ズルイ!シャオもーー!」

雪蓮「私も私も!」

一姫「…はい……」

 

呆れた顔をして三枚のチョコを差し出した。

 

蓮華「すまないな、何だか催促したみたいで///」

雪蓮「ふぁいほくしひゃんやなひ」

小蓮「モグモグ、ああ、一姫の愛が甘くておいしいわ♪」

 

一姫「じゃあ、ホントに急ぐから」

 

走り出すと後ろの方で華琳の叫び声が聞こえた。

 

華琳「な、な、なんで貴女達が一姫のチョコを食べてるのよ!」

蓮華「何だ、華琳は貰ってないのか?」

雪蓮「愛の違いよ、愛の」

小蓮「一姫の愛は甘いわよ」

華琳「ムキーー!」

 

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走っていくと裏庭の木陰に目的の相手が居た。

 

一姫「○○!」

○○「おっ一姫」

一姫「はあはあ、やっと見つけた」

○○「大丈夫か?」

 

そう言い○○はハンカチを取り出し一姫の汗を拭いてやった。

 

一姫「あ、///ありがと…///」

○○「お、おう///」

 

二人は照れながら背中合わせになった。

 

一姫「はい///」

○○「サンキュ///」

 

一姫は耳まで真っ赤になりながらチョコを渡し、○○も真っ赤になって受け取った。

 

一姫「あ、愛情をたっぷり込めて作ったんだからね。早く食べてよ///」

○○「おう、勿論///」

 

○○はチョコを取り出すと其処に書かれている文字に目を奪われた。

 

『何時までも一緒に、○○へ。(ハート)』

 

一姫「よ、読み上げるなーー!!///」

○○「わ、わりい///」

一姫「もういい!早く食え!!///」

○○「わ、わかった///」

 

モグモグ

 

一姫「ど、どうよ?」

○○「美味いに決まってるだろ。一姫の愛情がこもってるんだから///」

一姫「〜〜〜〜//////」

 

○○はチョコを食べながら片方の手を後ろに回し一姫の手を恋人つなぎに握りしめた。

 

一姫「あ///」

○○「何時までも一緒だからな///」

一姫「うん///」

 

 

2月14日、聖バレンタインデー。

一姫は幸せを感じていた……

 

 

〜fin〜

 

 

 

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どうだったかな?幸せになれたかな?

なれたのなら何よりだ。

 

この話単なるネタだったけどちゃんと最初から作りたくなってきた。

 

 

もうどうしたらいいのやら………

 

 

 

説明
○○に入るのはキミの名だ!!

さあ、仮想バレンタインを存分に楽しみたまへ!!

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コメント
○○の野郎ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!(ガリ眼鏡)
だからね、○○の中には其々御自分のお名前を入れてくださっていいんですよ。その為に名前は空欄なのですから。(乱)
相手・・・・・・コロス!!(soul)
相手は誰だこの矢ローーーーーーーーーーーーーーーーーーー(VVV計画の被験者)
ブックマンさん>|゜)つ旦「 はいどうぞ」(乱)
ユウ君さん>いいですね。書いて見ようかな?(乱)
センブリ茶くれーーー甘くてかなわん。(ブックマン)
ここは、あえて一刀と双子設定がいいかも(働きましょう)
susさん>甘すぎましたか。でも、氷砂糖が出てきてもうけたでしょう?(乱)
D,さん>華琳「そう、嬉しいの?じゃあもう思い残すことはないでしょう」そう言いながら絶を一閃。 (乱)
jackryさん>でも嬉しいんでしょう?(乱)
伏宮真華さん>とっさに思いついた作品です。(乱)
ジョージさん>まずはその血を止めましょう。説得力がありません(笑)(乱)
ほわちゃーなマリアさん>数秒だけでも覚えてもらえれば及川も本望でしょう。(乱)
ガラガラガラーーーーー(氷砂糖) 甘すぎるw(sus)
もらえたのは嬉しいが・・・・・・周りからの殺意がぁぁぁぁぁぁぁあぁっぁあぁぁ(D,)
な、何なんだ!?この作品は……! (鼻から)迸る赤いものが止められない!(伏宮真華)
・・・・・・・・なんですかね、この時期が近付くとこういう作品が多くて困りますねぇ(鼻血を滝のように流しながら)(峠崎丈二)
デレデレ一姫可愛すぎ!あの人も吃驚の速さで逃げていますねwwそして、及川・・・キミの尊い犠牲は(数秒だけ)忘れないよ・・・(ほわちゃーなマリア)
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一姫?無双 一姫 ○○(キミ) 

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