G×N・ネギま!とヨコシま!〜二話目〜
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百合子「もういい加減に諦めたらどうだい」

 

見合いの会場に向かうタクシーの中で横島は未だ膨れていた。

 

横島「ワイは、ワイは、ロリじゃ……」

百合子「中学生といっても2年生だし、すぐに大きくなってお前の守備範囲に入るじゃないか」

横島「中学生と見合いをするというのが問題なんじゃ!!」

百合子「とにかくあたしの顔を潰したらどうなるか解ってるよね?」

横島「…やればいーんじゃろが、やれば…」

百合子「解ればいいんだよ」(堪忍な忠夫。あんたの為なんや)

 

 

近づいて来るタクシーを会場の窓から眺めていた近右重門は傍に控えていた刹那に声をかけた。

 

近右衛門「大丈夫とは思うが一応護衛は頼むゾイ」

刹那「はっ。お任せください」

 

刹那はそう言い、姿を消した。

 

近右衛門「あの娘の事も何とかしてくれるといいんじゃがな。のう、忠夫君や」

 

タクシーを降り、会場に入って来る横島を見ながら呟いた。

 

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 第二話「まだ、結婚とか考えるのは早いやん。まずは友達になろ。by木乃香」

 

 

『こちらフォックス。目標は戦場に到着したもよう』

『ウルフでござる。予定のポイントにたどり着いたでござる』

『ゴースト、潜入に成功しました』

『こちらリーダー了解。別命あるまで待機せよ』

「『ラジャー!!』」

 

 

美神「あのオバハンめ!この私がそう簡単に引き下がると思ったら…」

 

ピピピピピピピピピ

 

いきなり携帯が鳴り履歴を見ると人工幽霊壱号からだった。

 

美神「何、どうしたの?急ぎの用事じゃなかったら後に…」

『大変です美神オーナー!隠し帳簿の一部のデーターが漏れています!』

美神「……何ですってーー!!」

『どういたしましょう?』

美神「すぐに戻るわ。あなたはそれ以上の流出を何とか食い止めて!!」

『了解しました』

美神「何だってこんな事に、冗談じゃないわよーー!!」

 

美神はおキヌ達の事は忘却の彼方へと追いやりコブラに乗り込むとすぐに走り去った。

 

 

パタン

 

百合子は携帯を折りたたむとニヤリとほくそ笑んだ。

 

百合子「誰がオバハンよ、誰が」

横島「何か言ったか?」

百合子「何でもないわよ。それよりいよいよよ、覚悟はいい?」

横島「もう出来とるわい」

百合子「じゃあ行きましょう」

 

そして、木乃香達の待つ部屋へと入って行った。

 

『ああ…リーダー、リーダー!こちらゴースト、目標が…横島さんが

見合い会場に…リーダー?…美神さん、どうしたんですか?美神さーーん!!』

 

 

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百合子「どうも遅くなりました。忠夫の母の百合子でございます。そしてこちらが息子の忠夫です」

横島「横島忠夫です」

 

席の向かい側に座っていた二人も立ち上がり挨拶をした。

 

木乃香「初めまして、ウチは近衛木乃香です」

近右衛門「ワシは木乃香の祖父の近右衛門ですじゃ」

 

横島「・・・・・・・・・」

 

横島はその姿を見てボーゼンとしていた。

 

百合子「どうしたんだい忠夫?」

近右衛門「ワシの顔に何か付いておるのかの?」

(まあ、いつもの事なんじゃがな)

 

近右衛門はそうため息をついたが横島の反応はその斜め上をいっていた。

 

横島「ル…」

木乃香「ル?」

横島「ルチ将軍が何故此処に!?」

 

 

ドカン!!

 

 

近右衛門は前に倒れ、頭を思いっきり机にぶつけた。

 

百合子「あはははははははははははっ!!た、確かにそうだ、ルチ将軍だ。あははははははははは!!」

 

百合子は腹を抱えて笑い転げていた。

 

木乃香「ルチ将軍って誰や?」

 

木乃香は頭の周りに?マークを浮かべながら首をかしげ、近右衛門は部屋の隅で

『ぬらりひょんや寿老人など色々言われてたがさすがにルチ将軍は初めてじゃ』

と、のの字を書きながらすねていた。

刹那は反対側の部屋の隅で肩を震わせながら笑いを堪えていたそうな。

 

 

(注・ルチ将軍を知らない人はググって幸せになってみよう)

 

 

百合子「まあ、それはともかく始めましょうか」

近右衛門「ともかくで済ませてほしくないんじゃがな…」

 

そして四人はそれぞれの席に着いた。

 

 

『リーダー、リーダー、お見合いが始まっちゃいますよ、どうするんですか?……美神さん、

美神さーーん!』

『おキヌちゃん!どうやら美神は帰ったみたいよ』

『そんなーー!何で?』

『私にもわからないわよ』

『どうしたらいいんでござるか、おキヌ殿?』

『私に言われたって――!!』

『見張ってるしかないようね…』

『美神さん…帰ったラオシオキデス…』

『『・・・・・・・・・』』

 

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刹那「どうやらあいつ等は放っておいてもいいようだな」

 

刹那はおキヌ達を監視の必要なしと判断したようだ。しかし……

 

 

ヒャクメ『横島さんのお見合い。覗かない手はないのね〜』

 

神界のパパラッチと、

 

和美「木乃香のお見合い、こんなスクープ見逃せますか!!」

 

麻帆良のパパラッチには気付かなかったようだ。

 

 

 

 

 

木乃香「へ〜、霊能力って色んな事が出来るんやな〜」

横島「まあね、俺の場合はこんな風に」

 

そう言って、霊波刀を出して見せる。

 

木乃香「うわ〜、綺麗なもんやな〜」

横島「後は、サイキックソーサーと言って盾を出したりもできるよ」

木乃香「魔法みたいやな〜」

 

木乃香は目をキラキラさせながら霊波刀やサイキックソーサーに見入っていた。

 

百合子「随分と打ち解けた様じゃないか。

少し二人で散歩でもしてきたらどうだい?」

木乃香「そうやな〜。行こか、横島さん」

横島「うん、じゃあ行こう」

 

何だかんだと言いながらすっかり意気投合した横島である。

 

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二人が出て行ったのを確認すると天井からモニターが降りてきた。覗く気まんまんのようだ。

 

 

海沿いの道を歩きながら二人は話をしていた。

 

木乃香「なあ、横島さん。GSって幽霊やおばけなんかみんな退治するん?」

横島「ううん。どうしようもない悪霊や妖怪なんかは退治するしかないけど無害な幽霊や妖怪とは仲良くしたいよ」

木乃香「えへへ、良かった」

横島「何が?」

木乃香「やっぱり横島さんはいい人や」

横島「……俺は…そんなにいい人じゃないよ…助けたいと思った女(ひと)を助ける事もできなかった

   ろくでなしだよ…」

木乃香「…横島さん?」

 

紅く染まり出した空を見ながら呟く横島を見ていると木乃香は何か胸に痛みを感じた。

 

木乃香「横島さん、ウチら結婚するんかな?」

横島「…俺にはそんな資格ないよ。女の子を好きになる資格なんか……」

 

横島はそう言いながら左手のブレスレットを握りしめる。

 

おキヌ「…横島さん……」

シロ「先生…」

タマモ「横島…まだ…」

 

ヒャクメ『…やっぱりまだ乗り越えられてないのね〜……』

 

 

刹那(あの人は何故あれほどに辛そうな顔を?)

 

 

少女達はそれぞれの想いで二人を見ていた。

 

和美「愁いを帯びた男の横顔。いいね〜」

 

……例外は居るが………

 

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木乃香「そんな事はあらへん!!」

横島「木乃香ちゃん?」

木乃香「ウチにだって、横島さんがいい人か悪い人かぐらいの区別はつく!横島さんはいい人や、

    幸せになったらアカンやなんてそんな事はあらへん!!」

 

いきなりまくしたてる木乃香に呆然としながらも頬を赤くしながら見つめてくる顔を見ながら横島は笑顔に戻る。

 

木乃香「それとも、やっぱりウチが子供やからアカンのかな?」

横島「へ?い、いや、木乃香ちゃんがダメというわけじゃ…」

木乃香「なんてな♪」

 

木乃香はペロッと舌を出しながら照れている。

 

木乃香「たしかにウチはまだ中学生やし結婚とかは早いと思うねん。…だからな」

 

右手を出しながら木乃香は言う。

 

木乃香「まずは、友達になろ。ほんでもって、ウチが大人になって横島さんの事むっちゃ好きになって、

    横島さんもウチを好きになってくれたらそしたら結婚すればいいやん」

横島「木乃香ちゃん……ははっ、そうだね。じゃあ、友達からということで」

 

そして横島は木乃香と握手しながら微笑む。

 

横島「よろしく、木乃香ちゃん」

 

その心からの笑顔は夕陽の紅に染まっていた。

 

 

 

おキヌ「よ、横島さん…」

シロ「せ、せんせえ〜…」

タマモ「ぐっ…何よあの笑顔は…」

 

その笑顔に魅せられた三人の顔は真っ赤であった。

 

 

妙神山では…

 

小竜姫『ヒャクメ!何をしてるんですか?さてはまた覗きですね。…ヒャクメ?どうしたんですか?』

 

肩をゆするとヒャクメはパタリと倒れた。

 

小竜姫『ヒャクメ!大丈夫ですかヒャクメ!』

 

ヒャクメは真っ赤な顔で目を回していた。遠距離の覗きの為とはいえ、心眼での直視はきつかったようだ。

 

和美「…すごく綺麗な笑顔…ヤバイ!心臓がドキドキしてる」

 

フラグが立ったらしい。

 

 

木乃香「ふわ〜(な、何かどっかで見たような笑顔やな〜)」

 

刹那(あの笑顔、確かにどこかで…)

 

二人共、耳まで赤くして思いだそうとしていた。

 

横島「木乃香ちゃん?」

 

二人《そうや(だ)、あの時!!》

 

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それはまだ二人が幼いころ、仲良く友達として遊んでいた時の事。

 

川辺で遊んでいると木乃香が足を滑らせ川に落ち、助けようとした刹那も溺れてしまった。

 

刹那『ごぼっ…こ、このちゃん…このちゃーん!ごぼごぼ…』

 

木乃香『せっ…ごぼごぼ、せっちゃ〜ん!ごぼっ…』

 

近づこうとしても川の流れに翻弄され、どうしようもなかった。

その時、

 

『うおお〜〜!!』

 

バシャバシャッ

 

一人の男の子が泳いできて、二人を助けた。

 

横島『もう大丈夫やで、しっかりするんや!』

刹那『はあはあ、こ、このちゃんは?』

横島『安心し、ちゃんと助けたで』

木乃香『せっちゃ〜ん』

刹那『こ、このちゃん…ごめん、ごめんなさい』

木乃香『なんで謝るん?せっちゃんはウチを助けようとしてくれたやん』

刹那『でも、でも……』

横島『あ〜、もう!でもはなしや!』

 

そう言って二人の頭を乱暴に撫でる。

 

刹那『ふわ、ふわっ』

木乃香『はわ〜〜』

横島『みんな、助かったんや。それでええやんか、なっ!』

 

そしてニコッと笑う。

 

刹那『う、うん』

木乃香『ありがとな〜』

 

子供ながらにその笑顔に見とれて顔を赤くする。

 

詠春『木乃香〜』

近右衛門『木乃香や〜』

百合子『忠夫〜』

 

木乃香『あ、お父さま〜、お爺さま〜』

横島『おかん』

 

詠春『よかったよかった』

木乃香『このお兄ちゃんが助けてくれたんや』

百合子『よーやったな忠夫』

忠夫『女の子を守るんは男の役目や』

近右衛門『刹那も無事でよかったのう』

刹那『…も、もうしわけありません』

横島『だから、無事やったんやからええじゃないか』

刹那『で、でも…ううう、うわああ〜〜ん』

木乃香『せっちゃん、泣いたらアカン』

百合子『忠夫!何女の子を泣かしとんねん!』

横島『いてっ!何で殴るんや、理不尽や〜』

 

 

 

幼い日の出来事、

あの時から刹那は木乃香と距離を置き、護衛に徹するようになった。

 

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二人《あの時の人やったんや(だったんだ)》

 

横島「どうしたんだい、木乃香ちゃん?」

木乃香「な、何でもないんや。さ、もう帰ろ」

横島「そうだね、そろそろ暗くなってきたからね」

 

歩き出した横島の手を木乃香は掴んだ。

 

横島「こ、木乃香ちゃん?」

木乃香「えへへ〜」

 

苦笑しながらも横島はそのまま進む。

 

木乃香(そっか〜、横島さん、ウチの初恋の人やったんや〜)

 

刹那(お嬢様の相手があの時の人…私の初恋の相手…)

 

 

 

 

 

タマモ「な、何だかいい雰囲気じゃない?ちょっとヤバイわよ」

シロ「うう〜、せんせえ〜〜」

おキヌ「……二人とも、帰りますよ…」

タマモ「おキヌちゃん、いいの?」

病キヌ「…美神さんとお話がありますから急ぎますよ?」

シロタマ「サーー!イエッサーー!!」

 

 

 

 

 

見合い会場では……

 

近右衛門「いい感じのようですな」

百合子「ええ、では予定通りに事を進めると言う事で」

近右衛門「では、お互いの書類にサインを」

百合子「はい。忠夫、お前には支えになる娘が必要なんよ。木乃香ちゃんならきっとお前を……」

近右衛門「木乃香にも忠夫くんは必要じゃ。忠夫くんなら木乃香を守ってくれるじゃろう」

 

 

 

二人の知らない所で婚約は成立した。

 

 

続く。

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あとがき

 

と、言う訳で二話目です。

横島と木乃香達はあの事件の時に出会っていた訳です。

二人の初恋の相手と言う事なんですね。

 

左手のブレスレットで解ると思いますがこの物語の横島も

神魔人です。

と言ってもG×S!と違って横島は百合子の実子です。

 

さて、次回からはネギま!ワールドが絡んで来ます。

どうなるかはお楽しみに。

 

でわ!

 

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《次回予告》

 

3−Aの教室において和美が撮った写真がもとで話題になる横島。

 

そんな中、学園都市で騒がれる吸血事件。

 

GSとして呼ばれる横島は其処でいくつもの出会いをはたす。

 

その出会いはどんな物語を紡ぎ出すのか?

 

次回・第三話「な、何だこの血は?まるで極上のワインじゃないか!?byエヴァ」

 

「ケケケ、オモシロクナリソウダ」

 

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おまけ

 

 

美神「ふう、何とかこれ以上の流出は止められたけど……大出費よーーー!!」

 

そう、美神が嘆いていると…

 

壱号『み、みみみ、美神オーナー、お、おキヌさんがお帰りです!!』

美神「……え?…しまったぁーーー!忘れてたーー!!」

 

コツコツコツコツ…

 

美神「ど、どうしよう?」

 

オロオロしていると、台所から何かが飛んできて美神の頭をかすめて階段の方に飛んで行った。

 

美神「あわわわわ」

 

そしておキヌが姿を現すとその手には大太刀の姿になったシメサバ丸があった。

 

美神「ご、ゴメンなさいおキヌちゃん!仕方なかったのよ、裏帳簿のデータ―が流出してて…」

 

おキヌは黙ったまま左手を顔の前に出すとそのまま横に動かす。

すると其処には黒い仮面が……

 

美神「いーーーーやーーーーー!!」

 

 

注・おまけはあくまでもおまけです。本編とは関係ありません。

 

 

たぶん…

 

 

説明
タイトル変更しました。

二話目です。

横島と木乃香達との秘密とは?


おまけは本編とは関係ないからね!!

注・本作はArucadiaにも投稿しています。
注2・少し修正を加えました。
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コメント
ルチ将軍はいろいろとデフォになりつつあるなぁw(魔神)
幸せになりました!!そしてまさかのフラグ立てまくり!!こういうタイプの横島が好きなので読んでて面白いです。(スギサキ)
おキヌちゃん…というかもうOKINUちゃんですね彼女は…頑張って美神さん(ほろろ(白亜)
D,さん>幸せになれましたか?実はこの頃から狙われてたんです。(乱)
moki68kさん>ナンノコトカナ?シラベレバ、イクラデモワカルヨ?(乱)
susさん>危険です、危険すぎます。ロリだらけだし、ござるも居るから。(乱)
覇邪丸さん>最近、勝手に動くので予測不可能です。(乱)
とりあえずググリました・・・そしてココで出会っていたとは…でも横島の両親は何で総本山に?もしかして陰陽師だったとか?それとも神鳴流だったとか!?きになる…(D,)
あまりに懐かしすぎるルチ将軍にフイタwお前は何歳だ!?(俺もナー。まー美神除霊事務所にはない癒しに、もうロリに落ちてもいいと思ウヨ?(今後ゴーストみたいに病まないとは限りませんがw(moki68k)
すでにフラグは立っていたんですね。朝倉にフラグが立つとは以外でした。横島のジャスティスには危険な土地なんですね、麻帆良は(sus)
や、病キヌがついに斬魄刀の解放に虚化だとぉぉぉぉぉ!!!?そのうち虚閃を撃ち出すじゃないかと心配です(覇邪丸)
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GS美神 魔法先生ネギま! 横島 木乃香 刹那 

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