恋姫のなにか 10
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気が付けばもう10作目。煩悩って怖いですね。

今作は前回宣言した通り風が出ます。出るだけですが。

【キャラ崩壊・煩悩マミレ上等・エロくないエロ】

以上のキーワードに拒否感を感じない方にはおすすめかもしれません。

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雨雲群れる夕暮れ時、人通りのそう多くない路地を、一人の少女が歩いていた。

足取りは重く、しかし眼に疲れは見えず彼方此方をキョロキョロと伺っている。

 

「・・・どこいっちゃったの?」

 

大きな瞳に涙を浮かべ、大切な大切な友人を探す足取りは重い。

何日も何日も同じ場所を探しているのだが、此処で居なくなったのだから手がかりは此処にしかない。

張り紙もしたし、迷惑だろうが興信所の世話にもなった。しかし―――見つからない。

「みいちゃん・・・」

少女の声に、何時もならにゃおと鳴いて返す友人の姿は何処にもなかった。

 

 

「・・・・・・桔梗さんは絶対サドだ、確定してる事はバカだってことだ」

 

少女が涙の別れを告げてから数時間後、同じ通りを一人の青年がしかめっ面で歩いていた。

思わず雇い主への愚痴を溢している事実に口を噤んだが、豪雨降る中を傘も差さずに歩いているその目は完全に苛立っている。

 

「傘貸してくれってお願いしただけだろ・・・・・・なんで俺が桔梗さんを襲う話になってんだ」

 

相手は妙齢の熟女。女としての危機感を持っているのは当然の事だし、明け透けにされても困るのでそこに文句は無い。

しかし、『傘が欲しければ見事ワシを惚れさせてみろ!』と言い出した辺りで人間と会話する事を諦めた。

そこからどうして『まさか身体だけが目的か?!』などという発想に思い至ったのか小一時間問い詰めたい。

 

「クソ、亞莎のトコだったらなぁ・・・」

 

目付きが悪いだけの、妙に苛めたくなる年下の先輩なら快く傘ぐらい貸してくれただろうに。

無いモノ強請りしても仕方ない、雨自体は嫌いじゃないし。と強引に自分を慰めて、濡れてはいけない小物を小さなビニール袋に詰めて、濡れながら家路を急ぐ一刀だったが―――

 

「・・・・・・いま、なんか声が」

 

耳を済ませても、雨粒が地面や屋根に当たる音しかしない。けれど確かに聞こえた気がする。やだなにこれこわい。

 

「ん?」

 

週3で使っている見慣れた道に、見慣れないモノがあるのを発見した一刀は好奇心を抑えきれずにソレに近づいて――うわぁと声を上げてしまった。

 

「・・・・・・どーするよ」

 

濡れて明らかに衰弱している、白黒斑な毛並みの子猫。

イケメンならフッと笑って腕で抱き締めて連れて帰るのだろう。「お前も独りか・・・」とか呟けば完璧だ。

しかし一刀はあちゃあ・・・と、昔洗濯に出したシャツを抱き締めて顔に当てていた桃香を見た時の様な気まずい顔をしていた。

と、その時気配を感じたのか、ぐったりしていた子猫が一刀の瞳と自分の眼をしっかり合わせて鳴いた。

鳴いただけならまだ良かった、しかしフラフラの足取りで此方に向かってくるから堪らない。

 

「・・・・・・バレたらアパート退去。芋蔓式にバイトがバレたら良くて停学、悪けりゃ退学。

この猫はもしかしたら誰かに拾われるかもしれない。俺が拾わなくても、もっと良い人に出会って大切にしてもらえる可能性はある」

 

ブツブツ呟きデメリットを己に言い聞かせながら、しかし一刀はずぶ濡れの上着でも無いよりはマシとソレに猫を包んでしっかりと抱きかかえる。

 

「けど出会っちまった。ああ、出会っちまった。 だったら、やるしかねえだろうが」

 

つくづくアニメ脳だなぁと自分で自分が嫌になる。こんな事で恰好つけたって、誰が見ている訳でもなし。

 

「まぁ・・・何とかなるよな。うん」

 

意地があんだろ!とは流石にご近所迷惑になるので叫ばなかった。叫びたかったけれど、ウズウズしているけれど!

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「や〜れやれ・・・」

 

どうしたものか、とタオルを頭に引っ掛けて呟く一刀。胡坐を掻いた脚の上では先程拾った子猫が可愛らしい声を上げている。

濡れたままでは自分も猫も風邪をひくかもしれない。そう思った一刀は自宅に着くと早々に湯を張った。

普段ならシャワーのみで済ますが、相手は子猫だし、芯から暖めないと不味いかなぁという判断の元である。

漫画の知識でしか猫の世話を見た事が無かったが、風呂を嫌がるというのは知っていた。

 

「その点は良い子だったなお前」

 

まだ水を吸ったままの頭を撫でてやると、嬉しそうにみゃおんと鳴く。

片手で風呂の間に来ていたメールにポチポチと返事を返しながら時間を確認するとまだ健全な若者が寝るには早い時間だった。

頭を撫でている方の手でそのまま喉の下を危うい知識で擽ってやると眼を細めてゴロゴロと気持ち良さそうに唸る。

 

「・・・・・・・・・やべぇ、このままだと完全に彼女にネコミミ強要してしまう」

 

彼女なんていないけどなーと脳内の自分に突っ込まれたので、頼めば何でもやってくれる凪ねぇと稟お姉ちゃんに近いウチにやってもらおう。

そこまで決めた辺りで、出来れば頼りたくはないがこういう時に頼りになる人物に連絡してみる事にした。

 

にゃー

 

ケータイを取ろうと身を捩らせた辺りで、「お腹すきましたー」とでも言いたげに一鳴きされたので、いそいそと牛乳を火に掛けに行った一刀だった。ミルクは人肌、だった気がする。

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『話はわかった。アンタ舐めてんの?』

「キツい事言うなよ・・・」

『別にアタシだって言いたかないけどね?子猫の里親探しぐらいなら直ぐに見つかるわよ、ネットで検索すりゃいいんだから。

でもね、トイレの躾けは出来てる?人には慣れてる?小さい子引っ掻いたりしない?イタズラは?ニャーニャー鳴いてるの『可愛いなぁ』とか思って叱るの忘れてない?』

「いや・・・さっき拾ったばっかだから・・・」

『今思い付いただけでもこんだけクリアしなきゃなんない問題あんのよ?飼ってみて初めて分かる問題だってあるだろうし。

私の仕事なんて信用取引みたいなモンなんだから、たかが猫一匹にコネがズタボロにされたら堪んないの』

「そりゃそうだけどさ・・・桂花には迷惑かかんないようにするから」

『子供かアンタは。アタシの名前出した時点でアタシの紹介って事になるの。その時点でアタシは客に借り作った事になるのよ』

「わかった・・・・・・ゴメンな、遅くに」

『あー・・・ゴメンね、ついアンタだと言い過ぎちゃうからさ。どうにもならなかったらソコ追い出される前に電話して。どうにかしたげるから』

「気にしてねーよ。ありがとな」

 

知己であり、現在情報屋として同年代の友人達より一足先に働き出した元クラスメイトの桂花に助けを求めた一刀だったが、フルボッコにされて通話は終了した。

 

「さて・・・・・・どうしよう」

 

はぁ。と重い重い溜息を溢して拾った子猫を見てしまうが、猫は一心不乱に皿に注がれた温いミルクを舐めている。

いっその事実家で面倒みてもらおうかとも思ったが、稟の存在を思い出して却下する。子猫がタンスの下敷きになったと電話されたら夢見が悪すぎる。

しかし、ダンボールに詰め直して元の場所に置き直すのは一度拾っておいてどうなのと思わずにはいられない。

 

「愛紗・・・寮住いだっつーの。詠ちゃん・・・同じく。祭先生・・・バイトばれたら何されるかわからんわ・・・」

 

ケータイのメモリを上から順に呟いていく一刀だが、男女比率が崩壊している事に気付く事はきっとないのだろう。そのケータイ、寄越してみないか?

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「・・・雪蓮先輩辺りなら何とかしてくれるかなぁ。でも何か動物苦手そうだし、ホントに苦手だったら不味いよなぁ」

 

むーん。と子猫を撫でながらケータイを弄っていると、突如イルミネーションと共に光りだした。

 

「はい?」

『一刀か、私だ。今は空いているな?』

「確定事項みたいに言われると泣きたくなるんで一応確認してもらえます?」

『記憶には留めよう。それで、明日だが覚えているな?まぁ予定が無いのは分かっているが』

「冥琳先輩、三秒ぐらい前の会話振り返ってみてください。泣きますよ、俺」

『私の胸でいいなら貸してやるぞ?お触りまでは許してやろう』

 

とことん豪気なねーちゃんだなぁと思いながら、そういやこの人も顔広いんだったと今更ながらに思い出した。そんなに仲良くはないので忘れていた。

 

「あの、明日無理に時間取って貰わなくてもいいんで、一つ頼まれ事してほしいんですけど」

『・・・・・・言いたい事はあるが、まず先に聞いてやろう。なんだ?』

「あの、子猫引き取ってくれそうな知り合いの方いませんか?躾けとか全然出来てないんですけど」

『猫? なんだ、捨てられているのでも拾ったか?』

 

思わず「貴様、見ているな!」と下手な良い声で言いそうになったが流石に自重した。通じないボケほど虚しいモノは無いのだから。

 

「まぁ似たようなモンです。つーかそのままです」

『ふむ。別に私の所で飼っても構わんぞ?』

「マジすか。じゃ『しかし、確実に私は面倒を見れないし妹も同様だ。情操教育には打って付けかもしれんが、妹には必要ない』

 

相変わらず明命への評価高いなぁと思ったが、まぁあの子ならと納得も出来る。良い子だし可愛いし。

 

『半ば捨てるのと変わらない結果になるだろうが、それでも構わんのか?』

「そう言われると・・・」

 

思わず足の上の猫を見る一刀だが、当の本猫は満腹になったのかスヤスヤと寝ていた。

 

『引き取ってくれそうな面々も何人かいるが、私よりお前から頼んだ方が懸命だろうな』

「・・・・・・俺も知ってるって事ですか?」

『月だよ。あと華琳とも会っていたな? 華琳は多忙だから先に月に当たってみろ』

「月さんっすか・・・いきなりこんな頼みするのどうかと思うんですけど・・・」

 

一刀がそう言うと、受話器の向こうから重い重い溜息が結構長く聞こえた。

 

「疲れてます?なんなら切りますけど」

『お前は一回痛い目にあった方がいいな。とりあえず最初は私が殴ってやる』

「今の会話のどこら辺に俺が殴られなきゃいけない要素があったのか説明を望みます」

『その辺りだよ。まぁ月に頼んでみろ。不味い事にはならんはずだ』

「まぁ、先輩がそういうならそうなんでしょうけど・・・」

『あと、明日の約束を忘れるなよ。妹泣かせたら・・・・・・うん、酷い事する』

 

どんな事されるんでしょうか。等とは口が裂けても聞けなかったので、アイアイサーと返事して通話を終えた。

膝の上で猫がなおーと一泣きして本格的に眠りに入りそうだったので、慌てて布団の端に置いてタオルケットを被せた。思春の物だが勘弁して貰おう。

 

「・・・・・・いや、固まってる場合じゃないよな。電話しないと」

 

緊張するなぁと思いながら履歴を遡って月の番号を探し出すと、ふうと深呼吸して通話ボタンを押す。

彼女から連絡は来るが、自分からした事はないからこその緊張。一刀は一回殴られればいいと思うんだ。

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「わぁ。可愛いですねぇ♪」

「あの、ホントにこんな時間に良かったんすか?」

「まだこんな時間、ですよ?」

 

ワンコールも立たぬうちに通話状態になった勢いそのままに、一刀が猫を引き取って欲しいと頼むと、代わりにお願いを一つ聞いてくれと要求してきた月。

俺に出来る事なら、と一刀は快く答えたが、今から家に行きたいと頼まれて流石に難色を示したのだが―――女は強いと、改めて感じた一刀。

押せば引き、引けば押すその交渉術にあれよあれよと翻弄されて、気付けば月が家にいるこの状況。

 

「でも、この猫ちゃん何処かで見たような気がするんですよねぇ・・・」

「へ?実は血統書付きとかって事ですか?」

「私何処で見たんでしたっけ?」

「いや、聞かれても」

「あ、そうでした」

 

てへ。と舌をちろりと出しておどけるその姿に、思わず可愛いと思ってしまった一刀。

よもやその反応を気取られ、【計画通り】と胸の内で悪い顔をしているとは思わない。想像出来たら凄い事だと思います。

と、その時一刀のケータイが鳴り響き、寝ていた子猫の耳がピクンと立つ。

 

「はい、一刀ですけど」

『一刀くん?ゴメンね、夜遅くに』

「いや、起きてたんでいいですけど。どうしたんすか?」

『うん、あのね?そこに月いる?いたら変わって欲しいんだけど、あの子のケータイ繋がらなくて』

「はぁ」

 

なんのこっちゃと思ったが、素直に月に電話を譲る一刀。雪蓮先輩ですけどと告げると、瞬きすれば見逃す程度の時間、月の眉が潜められた。

 

「はいお電話変わりましたよー?」

『アンタ一刀くんの家で何してるわけ?』

 

これは喧嘩の前哨戦だと素直に月は解釈した。買うのは上等だが、目の前で一刀が手持ち無沙汰にしているのをみて、一計を案じた月は敢えて一刀の前で戦闘開始した。

 

「何って、ナニ?」

『マジぶっ殺すわよ』

「冗談ですよ〜、一刀さんもそんなに慌てちゃ、恥ずかしいです」

『なんでアンタがこんな時間に一刀くんの家に居るわけ?』

「これから男女の秘め事です♪」

『なるほど、つまりアンタ死にたいワケね?』

「だから冗談ですって。天丼っていうんでしたっけ?」

 

慌てふためきながらも、深夜なので大声で制するワケにもいかない一刀は、トテトテと歩いてきた猫を抱いて彼女に没頭する事にした。

そんなに無防備な姿見せてると頂いちゃうぞ〜?と心で呟く月、電話口で親友が血涙を流す様を聞き取るのも中々乙な物だと思ったが、もう少しからかってからにしようと決めた。

 

「ところで、何で雪蓮は私が此処にいるのが分かったんですか?」

『アタシには冥琳って相棒がいんのよ!』

「私に電話する様に言ってくれたの、貴女の相棒さんですよ?」

 

めーりんー!と腹のソコから搾り出すような声を上げた雪蓮。その声を心地よさ気に聞く月。猫の肉球をプニプニする一刀。

今が責め時。と此方の会話が耳に入っていない一刀を横目で見て、月は畳み掛ける。

 

「まぁそんなワケで、近いうちに結婚式の招待状送りつけますからスピーチ宜しくね?」

『・・・・・・ねぇ月、先に礼を言っておくわ? いじめっ子でいてくれてありがとね?』

「・・・・・・・・・どういう、事?」

『アタシが今、自宅でコーラ片手にお喋りしてると思う?』

「・・・・・・」

『アタシがおもうたしかなことは月!てめーのつらを次みた瞬間アタシはたぶん… プッツンするだろうということだけよ!』

 

ピンポーン。とチャイムが鳴り、月は確かに両方の耳でソレを聞いた。

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「あれ?お客さん?」

 

よいしょ。と声を上げて子猫を抱いたままはーい。と控えめな声で玄関に向かう一刀。

 

(ドアノブに触れるなッ!爆発するぞ!)

「・・・・・・へ?」

「遅くにお邪魔しちゃってゴメンね?冥琳から電話貰って、居ても立ってもいられなくて」

 

掻き分けた前髪を横顔にべっとりと貼り付け、しかしナチュラルメイクを崩す事無い美貌を保ったままニッコリと笑う雪蓮。

一刀は呆け、腕の中の猫はふしゃー!と警戒心を表に出して唸っている。

 

「その子が拾った猫ちゃん?」

「え?あ、はい・・・あ、どうぞ!」

 

濡れて震える女性、しかも憧れの先輩を立たせたままにする訳にはいかず、回らない頭でとりあえず中に促す一刀。

えっと、タオル!とバタバタと部屋を走り回る一刀。部屋の隅で雪蓮に威嚇する猫。メンチ切りあう雪蓮と月。

 

「って、先輩ズブ濡れじゃないっすか!」

「えへへ・・・傘飛んじゃった♪」

「飛んじゃったじゃないっすよ・・・えっと、シャワー浴びます?あ、コーヒー!」

「はーい、落ち着いて。そうね・・・確かにシャワーは浴びたいけど・・・いいの?」

「いや、そのままじゃ風邪引きますって!」

「なら、有り難く入らせてもらうわね?」

 

そう言うと雪蓮は、一刀の関心から外れた月に視線を向けると―――これ見よがしに育った胸を揺らして魅せる。

それに確かに反応した月の眼、上等だボケ。と唇が動いたのを雪蓮は見て取ると、満足気に笑って一刀に案内されるまま浴室へ向かう。

 

 

*突然ですが、ここからしばらく試験的に副音声を取り入れてみます、あしからず。

 

 

どうしてこうなった。と一刀の脳内はその言葉に埋め尽くされていた。

(ありのまま起こった事を話すぜ・・・俺は子猫を拾ったと思ったら、R18指定掛かりそうな恰好の雪蓮先輩と月さんにコーヒーを淹れていた!)

何が起こったのかさっぱりだが、湯上がり女性の色っぽさは凄まじい破壊力があるというのは姉達で証明済みである。

際どい恰好には恋と桃香で慣れてはいたが、対象が変わるだけでここまで動揺できるものなのかとある種の感動すら覚えていた。

 

「どうしたの?一刀くん」(こうなるの分かってないんだから、可愛いなぁ)

「雪蓮ちゃん?もう少しちゃんと服着ないと、はしたないですよー?」(あーやっべ、お持ち帰りしたい)

「流石にこんな事態になるとは思ってなくて・・・ごめんね?一刀くんバイトで疲れてるのに」(マッサージとか言って胸押し付けちゃおうかしら)

「い、いえ・・・そんな事はいいんですけど・・・」

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流石は女性というべきか、シャワーにたっぷり30分以上かけた雪蓮が出てくる頃には、外は出歩くのが困難、というより出歩く人間はバカってぐらいの暴風雨に見舞われていた。

ちなみに雪蓮の恰好はパッツンパッツンのTシャツ一枚―――だったのだが、流石に寒いだろと冬物のトレーナーを引っ張りだした一刀。

しかし根本的に脚の長さが違うので(というより、それより先に身に付けるべき衣装、ぶっちゃけ下着がないので)下は履いてない。

ダボッとした服の方が好みな一刀の上着だったが、雪蓮の持つ“押し上げる漢の理想郷”×2の体積は凄まじくオヘソがチラ見している。

毛布を引っ張ってきて腰に巻いて貰って暖房もつけたので風邪を引く心配はないだろう。一刀の理性は凄まじく心配だが。

 

「あの・・・二人とも良いんですか・・・?一応対外的には・・・その・・・男の部屋に外泊って形になるんですけど・・・」

「あら?もしかして襲われちゃうのかしら?」(自然に女物の服出てこなくて助かったわ、心砕けるかもしんないし)

「友達の所に泊まるって連絡してますから、何も問題ありませんよー? “何も”」(冥琳余計な事するんだもんなー。おっとヨダレが)

 

そう、帰れなくなったという事で雪蓮の次に月がシャワーを浴びたのだが―――その間の時間は耐え難い拷問だった。

目の前で理想のお姉さんが湯上り姿で髪が吸った水をタオルで拭いている。しかも可愛く首を傾げて「ん?」と微笑む始末。

一刀の幸運は風呂の月がもうすぐ上がってくるという状況だった。どちらか一人しかいなかったのなら、この出来事はR指定掛けれるようになるまでお披露目されなかっただろう。

ちなみに月はダボダボYシャツを羽織っている。何で都合よくあるんだとか思わないで。

 

「・・・雪蓮先輩、誰にでもそんな事言ってるとマジ襲われますよ?」

「大丈夫♪ちゃ〜んと相手は選んでるからね?」(アンタリムジン呼べるでしょうがお嬢様。さっさと帰って付き人虐めしてなさいよ)

「そうですねぇ。私も相手を選んでお部屋にお邪魔してますよ?」(雪蓮、バカは風邪引かないっていうの、本当か嘘か試してみません?)

 

もうコレキスぐらいならしてもいいんじゃね?と思わずには入られない一刀だったが、クールになれと自分に言い聞かせる。

 

「それとも、心配してくれてる?」(とりあえずアンタ明日ぶっちめるわ)

「そりゃあ!・・・あ、いや・・・」

「・・・ふふっ。あ、ごめんなさい、何だか一刀さん可愛くて・・・うふふ♪」(ちょっとマジ雪蓮空気読んで、300円上げるから)

 

*試験的なので副音声終わり。無論、一刀に副音声は聞こえておりません、あしからず。

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と、その時一刀の膝で丸まっていた猫がグルグルと喉を鳴らし、三人の意識は一時的に猫に向かう。

 

「・・・あ!思い出しました!」

「どうしたの?月」

「その猫ちゃん何処かで見たことあると思ってたけど・・・私の後輩の猫です。ここ数日元気が無かったからどうしたのかと思って聞いてみたんですけど」

 

何でも、室内で慣らしていた猫を散歩に連れて行こうとして外に連れ出したはいいが、脅えて何処かへ消えたらしい。

その消えた場所が丁度一刀が拾った場所と一致するわけで。

 

「なんとも・・・偶然ってあるもんですね・・・」

「そうねぇ・・・凄い引きね?」

「引きって・・・まぁ似たようなモンかもですけど。 それで、その子と今連絡取れますか?」

「ふぇ?!今ですか?」

「探してるんなら安心させてあげたいですし。この猫も安心したいだろうし」

 

一刀の言う通り、疲れている筈なのに寝たり起きたりを繰り返しているのはストレスによるものなのかもしれない。

 

「私もペットは買った事無いからわからないけど・・・一刀くんの言う通りかもしれないわね?」

「じゃあ連絡してみますね」

 

繋がらない。と雪蓮から聞いたケータイを操作して後輩の子に連絡を取る月を見ながら、あれ、使える様になったのかと思わずにはいられない一刀だったが、聞き耳を立てるわけにも行かず少し月から距離を取る。そこにスッと擦り寄る雪蓮。

 

「ねぇ?一刀くん」

「なんすか?」

「どうして私には相談してくれなかったの?」

「え・・・いや、夜遅かったですし・・・」

「冥琳と月には相談したのに?」

 

いやそれは。と事情を説明しようといつの間にか横に寄り添っていた雪蓮に向き直った一刀だが、少し恨めし気な視線を下から見上げる様にぶつけられ思わず口篭る。

正確にはジト眼半分、揺れ動く胸でもう半分の言い詰まりだったのだが。

 

「いや、こないだの礼するって冥琳先輩言ってくれてて、それが明日なんですよ」

「お礼? ああ、冥琳喜んでたものね」

「別にお礼とか良いんですけど、メシ奢ってくれるってんで思わず。で、それの確認の電話が掛かってきたんでその時に」

「月には?」

「冥琳先輩が月さんか華琳さんに相談してみろって」

 

なるほど、つまり冥琳が自分に連絡してきたのは憐れみでも手助けでもなく、明日の酒の肴が欲しかったからだと雪蓮は判断した。

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「電話終わりました。今からは流石に出歩けないので、明日の朝取りに来たいそうなんですけど・・・是非とも一刀さんにお礼がしたいと」

「またお礼か・・・・・・別にいらないんで、断っていただけると・・・」

「でも・・・多分泣いちゃいますよ・・・?それに義理硬い子なので、下手するとバイト先まで押し掛ける可能性も」

「マジすか・・・」

「一度会っておいた方が後々まで引き摺らないとは思いますけど・・・」

 

なんでこんな事になったんだろう・・・と思わずには入られない一刀。しかし問題解決した事で肩に入っていた力が抜けたのかはぁと息を吐いて床に寝転がり―――直ぐに寝息を立ててしまった。

 

「一刀くん?ちょっと、風邪引いちゃうわよ?」

「本気寝・・・ですねぇ・・・」

 

一刀が寝たのと入れ替わりに二頭の肉食獣が眼を覚ました。

 

「ねぇ月」

「なに」

「そう警戒しなさんなっての。明日アンタ用事あんの?」

「この先の会話内容によっては暇になる程度の物なら」

「そう。冥琳ね、今日の事の顛末を酒の肴に一杯やるつもりよ」

 

そこまで聞いて月は雪蓮に向かって拳を突き出した。殴る速度ではなく、スッと前に突き出しただけの行為。

 

「人と獣の二つの道が―――」

「―――捻って交わる螺旋道」

 

それに雪蓮は己の拳を正面からコツンと付き合わせる事で一時的な同盟を結んだ。

 

「「昨日の敵で運命を砕く。明日の道をこの手で掴む」」

 

うむ。と互いに頷きあって月は素早く情報屋に連絡を取り、雪蓮は着こんでいた服を脱ぎ捨てる。

 

「ちょっと雪蓮!パトロンは私なんですから初手は私に譲るべきです!」

「潜り込むだけなら私でも出来んのよ?わざわざ情報上げたんだから、甘んじて後手に回りなさい!」

 

いただきま〜す♪と一刀に覆いかぶさろうとした雪蓮を月が衝○のファーストブリットでぶっ飛ばし―――夜が更けていく。

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一刀の貞操etcがどうなったのかはまたの機会にするとして、朝一、まだ日が昇って久しいという状況で一刀の部屋のチャイムが鳴った。

 

「はいは〜い♪」

 

妙にツヤツヤした雪蓮がエプロンを着込んだまま対応に出る。月は露伴先生〜!と拳を握ったまま崩れ落ちていた。

 

「あの・・・」

「あ、もしかして風さん?初めまして」

「あ、初めまして。それで・・・」

「立ち話もなんだから、上がって貰える?」

 

ニッコリと必要以上のスマイルを振りまき雪蓮は尋ねてきた女の子、月の説明する所の風さんを中へ促す。

促された風さんは「何でこの人下パンツだけなんだろう」と思いつつも、それより飼い猫の方が気がかりだった。

 

「あ、あの・・・みいちゃんを拾ってくれたの、男の方だって伺っていたんですが・・・」

「うん。私じゃないわ。 ほら月、いつまで項垂れてるの。一刀くん起こすから」

「お、おおおおお嬢様!? な、なんでこんな所で?!」

「こんな所とはご挨拶ですねぇ風・・・泳ぎたい?」

 

ブンブンと涙目で首を振りつつ「いえそういう意味で言ったのではなくてですね?」と必死に言い訳している董家の舎弟分に可哀想に。と思いながら一刀を揺り動かす雪蓮。

と、その時にゃお〜んと聞き覚えのある猫の泣き声がして、風がそちらを向くと探し求めていた姿がそこにあった。

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「ほら、起きて?」

「・・・・・・まだ目覚まし鳴ってないだろ・・・もうちょい」

 

実家モードなのか、普段とは違う口調で対応され思わず「おうふ・・・」と恍惚の笑みで崩れ落ちる雪蓮。

風的にはみいちゃん!と駆け寄って抱き締める、ドラマのワンシーンのような構図になる事を期待したのだが、みいちゃんは近寄ってくれない。

そして風も動けなかった。月の眼が完全に苛ついていたからだ。

 

「コレよ・・・私が望んだ展開はまさにコレなのよ・・・」

「ドラァ!」「無駄ァ!!」

「お嬢様?!お嬢様の性格でクレイジー・Dは出ないですよ?!良くてバッド・Cですから!!」

「んだよねーちゃん・・・良い子だから騒ぐなって・・・」

 

完全に自宅の癖が出て、恋と勘違いした一刀は雪蓮の腰に的確に腕を回すと、そのまま抱き締めに入る。

 

「はい良い子良い子・・・良い子だから、もうちょい大人しくしてて・・・」

「あん♪ダメよ一刀、明るいウチからぁ♪」

「ドラララララララララ!!!!!!」「無駄無駄無駄無駄無駄!!!」

「お嬢様!?掛け声真似してもボコボコにされた外見は治せないって舎弟で学んだんじゃないんですか?!」

「テメーアタシの脳味噌がの○太君並だとぉ!?」

「何処をどう聞いたらそんな幸せ変換出来るんですか?!」

 

とまぁ、流石に此処まで騒げば起きるのが道理というもので。

 

「もう恋ねーちゃん・・・・・・より、でかい・・・」

「やっと起きた?ねぼすけさん♪」

「おはようございます、一刀さん」

「変わり身早っ?!」

 

抱き枕代わりに顔を押し付けて柔らかさを楽しんでいたモノが、柔らかビーズクッションでも姉の持つ漢の理想郷×2でもなく・・・

 

「・・・   すんませんしたっ!!」

 

状況を理解すると一気に顔から血の気が失せ、額から血を流す覚悟で強かにデコを打ちつけてのDOGE-ZAを慣行した一刀。

 

「ちょ、ちょっと、凄い音したわよ?!」

「ホントごめんなさい!!」

「ちょっと、止めてったら!気にしてないんだから、むしろ甘えてくれてうれし「そおい!」

 

ギリギリの所で雪蓮にリードを奪わせる事を阻止した月。具体的には殴った。

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「いったた・・・と、とにかく。私気にしてないし、怒ってもないから。ね?」

「いや、でも・・・」

「それ以上謝ったらホントに怒るわよ?」

「あ、あの〜・・・」

 

三者がウダウダやっているうちに、隙間を縫うようにして走ってきたみいちゃんを無事抱きとめると、遠慮がちに風は声を出す。

 

「はい・・・えっと、どちら様で・・・?」

「あ、私風と申しまして、月お嬢様の舎弟「後輩なんです♪」ハイ、後輩デス」

 

ギロリとメンチ切るのをアイコンタクトとは表現しない事を月に訴えたかったが、我が身可愛さに前言を翻す風。

 

「一刀さんにお礼言いに来たんだよね?」

 

言外に「このラブ臭空気入れ替えろ。ボケ有りで」と言われたので、風は当初の目的を果たす事にした。

 

「あの、この度は本当に有難うございました・・・お嬢様から連絡があった辺りで、三味線とご対面する覚悟も出来てたんですけど」

「もう、やだなー風ちゃんったらー」

 

決死のボケは失敗したらしい。さようなら現世、こんにちわ来世と風は色々な事を瞬時に諦めた。

 

「へ?月さんの実家って三味線作ってるんですか?」

「いえいえ、しがない自営業ですよ?」

 

歯牙どころか重火器から山吹色のお菓子まで揃ってます。と喉まで出掛かって押し留めた。

 

「あ、あの・・・お忙しい所にお邪魔して申し訳ありませんでした・・・それでは、私はこれで」

「あ、いえいえ。お構いしませんで」

 

お嬢様飽きっぽいから一週間身を隠せば生き延びられるかも。と前向きに考え出した風だったが、急ぐ彼女を一刀が引き止めた。

 

「んじゃな。一日だけだけど楽しかったよ」

 

そういうと、両腕の中で眠るみいちゃんの頭を撫でて別れの挨拶をする一刀。

 

「風さんもわざわざすいませんでした。俺が連れていけば良かったんですけど」

「い、いえいえ!ホントに心配してて・・・助けてくださっただけで・・・ホントに・・・」

 

そこまで言うと風は溜まっていたモノが溢れ出た。恥ずかしいなぁと思いながら、しかしみいちゃんを抱いているので涙を拭う事も出来ないでいると、一刀がハンカチで拭ってくれた。

 

「すいません引きとめちゃって」

「あ、私送っていきますね。じゃあ雪蓮ちゃん。“また”」

 

争いは何時の間に終わったのか、外見は崩れた様子の無い月がまだ湿っているだろう自分の服を着て立っていた。

 

「うん。じゃあ“また”ね月」

 

返事を返す雪蓮は未だ一刀の服を着たままで、こちらは怪我は見受けられない。

 

「じゃあ一刀さん。昨日のお礼はいずれさせていただきますね?」

「いやもういいですってマジで」

「ふふっ♪ それじゃ」

 

一刀の少々ゲンナリした顔に微笑むと月は、風を引き連れて外に出る。

 

「・・・はぁ、疲れた」

「そんな溜息吐くほど?」

「そりゃ、寝起きであんな―――」

「ん?どうしたの?急に顔背けちゃって?」

「ナンデモナイデス」

 

此処で色々隠して下さい。と突っ込めるほど、一刀は枯れてはいなかった。

無論、雪蓮的には「見せてんのよ」状態だったのだが。

-14ページ-

「あ、あの、お嬢様・・・この度は大変ご迷惑を」

「風、アンタナイストスだったわ。よくやった」

「へ?!」

「んで、出来る子の風にお願いがあるんだけど、勢いあまって一刀さんの服何着か持って帰ってきちゃったからさー。同じの買って来て?洗濯して返すって事にするから」

「普通に返しましょうよ?!普通に窃盗ですよソレ!?」

「一刀さんは大変なモノを盗んで行きました・・・私の道徳です」

「お嬢様に道徳心なんてもの生まれてから「ふーん、ようやく再会出来たのに、そんなに三味線欲しいの?」

 

やべぇ、死ぬ。風は思わずみいちゃんを抱き締める力を上げてしまった。

 

 

余談だが、その日の午後、日が落ちてから超高級レストランにバッチリおめかししたニコニコ顔の明命と、その妹を微笑ましく見守る冥琳の姿が有り―――思いっきりな私服で現れた一刀がそこに乗り込んだ。

 

そこまでは笑い話で済んだのだが、何故か現れた親友二人の姿に妹の顔が瞬時に曇り―――電話口での宣言通り、一刀は酷い事された。

-15ページ-

あとがき。という名の恒例言い訳コーナー

 

今回風出ました。出る出る詐欺って怖いよね。

風は基本的にボケ役だと思うので、この外史ではあえての突っ込み役に。キャラ薄いですが。

そんな具合にキャラ崩壊はすんなり決まったのですが、立ち位置で難儀しました。

多分風が出るのはこの一回だけだと思います。もし気にいっていただけたら申し訳ないです。

前言撤回するようでなんですが、風がキャラ薄いっていうより雪蓮と月が濃すぎる気もします。書いてて楽しいですが。

で、猫ちゃんの名前ですが南蛮王からとりました。なので美以も出ません。

 

そしてちょろっとですが桂花も登場。此方は今後ガッツリ出す予定です。キャラ薄いですけどね。

冥琳も久々の登場。何故かエロトークできる子になってましたが。

雪蓮と月の組み合わせは非常に自由に書けるので大好きです。書き易さ第一。

 

P.S 前回コメントにて誤字の指摘を頂きましたので、この投稿に合わせて修正いれております。

態々のご指摘ありがとうございました。

 

それと、おやっと?様から姉'sのランク付けが知りたいとの要望があったので、長くなりそうなので此処に乗せます。

単純な暴力だと恋>超えられない壁>霞>凪>>桃香>稟の順。

頭を使う勝負なら稟>>恋>>霞・桃香>>凪の順。霞姉さんが言った通り、恋は一刀が絡めば規格外なので。

卑怯上等ならぶっちぎりで桃香です。ドSなので相手を甚振るために全身全霊を込めますよあの子。

真正面からの試合なら凪>>稟>>霞>桃香>>>>恋で恋最弱です。合図とか聞かないからね。

ただ、稟は基本的に可哀想な子なので他の姉妹も(一応)気を使ってますし、中途半端な立ち位置でも霞の言う事は絶対。

そしてブラコン度合いなら霞>超えられない壁>もいっちょ壁>漸く恋 ぐらいの差があります。

霞が一番のブラコン。だがそれがいい。

 

長々と書き綴って申し訳ありませんでした。こう言うのを考えるの好きなので。

では、此処からは恒例のお礼返信になります。読んで下さった方、ありがとうございました。

 

MiTi様   春蘭はリアクション芸人だと思います。喜怒哀楽凄いはっきりしてますしね。

      そういうのを文字で表す技術が欲しいです。

 

kurei様   精神的に成長してないのが春蘭の良い所だと思います。アホの子ほど(ry

       期待に溺れないように頑張らせていただきます。

 

tyoromoko様 試しにドM桃香書いてみたら完全無欠の18禁になりました。あの子怖い。

       ウチの春蘭はちゃんとお姉ちゃんしてますので、そういう意味では衝撃です。

 

りばーす様  お嬢様っぽさを出すのに難儀しました。お嬢言葉って難しいですね。

       姉達のカオスっぷりに慣れると末期です。私?手遅れですね、きっと。

 

景様    七乃さんっぽいとは意外な感想でした。いやホント。

      一刀はきっと楽に死ねないと思うんだぜ?

 

比良坂様  S桃香書いてると色々鬱憤晴れて私も好きです。一刀と絡むと従順ですよ、きっと。

      ウエイトレスさんはキンピカの付き人のおかっぱ頭の彼女です。

 

おやっと?様 匙加減一つで恋無双になるので、パターン化しないよう気を使いました。

       ご要望にお答えして無駄に上に書き溢してしまいました。

 

自由人様  蒲公英が哀れすぐるwwwwww主犯が笑ってちゃ世話ないですねw

      ドジッ娘稟ちゃんを気に入っていただけてなによりです。

 

zero様  そういや秋蘭も憐れなままで終わってますね。なんとかせねば。

     きっと買い物とか他の姉妹の仕事です。学校?仕事?「また遅刻か」ぐらいの勢いです。

Night様  頑張ってタグ考えた甲斐がありました。

      稟は萌えの宝庫だと思います。や、勝手な意見ですが。

 

tomi様  稟は「もしかしたら弟帰ってくるかもしれない」と毎日遅くまで起きてる子です。

     前向きすぎても可哀想になるだけですが。愛紗とか愛紗とか(ry

 

イリヤ・エスナ様 ちくしょう!その手があったか!

       まぁそうすると恋一人で事足りてしまうので、今後も恋にはエロ担当でいてもらいます。

よーぜふ様 思春かわいいよ思春。霞のネコミミはありだよね?!

      霞の威嚇の元ネタは「うたわれ○もの」だったりします。

 

カズト様  いくとこ行き着いた感じです。やりすぎた感は否めませんが。

      やりたい放題やって楽しんでもらえて。ほんと私は幸せモノです。

 

truth様  ひゃっはー!萌え殺しだぁー!

      ご指摘ありがとうございました。

 

風籟様  楽しんでいただけたようで一安心です。

     崩壊させすぎたみたいで、そろそろネタが尽きそうですが。

 

 

ミドリガメ様 この春蘭はお花畑で花冠作るの得意です。

       きっとこの一刀は楽に死ねないと思うんだ!

 

jackry様  狙って萌えさせるというのは中々難しいものですね。痛感しました。

      思春は単独で動かすべきキャラだったなと反省。難しいですね。

 

 

感想、ありがとうございました。

 

 

説明
恋姫のなにかシリーズ。とうとう二桁ですね。ガンバッタ
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18791 10191 125
コメント
なんという迷作!(全力全開褒め言葉) 1話から一気読みしてしまいました! これだけキャラ崩壊させながらもテンポのいいヒロイン達の遣り取りが面白すぎですw 印象が強すぎて自分の作品に影響が出そうで怖い^^; 個人的には真っ黒い桃香がとてもイイ感じですww 卑怯無双の桃香が見られる日を楽しみにしています♪(四方多撲)
祝2桁!おめでとうございます!!回を増すごとに面白くなっていきます!それに今回、使われたネタ達がツボにはまりまくりました。毎回のキャラの『そげぶ度』が違うので毎回楽しみにしております。人=月 獣=雪蓮 ですね、わかります。(tyoromoko)
争奪戦シリーズを書きながら読ませていただきました、書きながら読もうと思っていたんですがさすがに無理でした、毎回非常に楽しみにしていますこれからもがんばってください(叢 剣)
更新乙です。新キャラは風でしたか。・・・あれ?原作だと上手い身のかわし様なのにこっち月の舎弟でちょっと恵まれない子?うん。これはこれでいいとしまして、桂花!!そんな優しさ見せる桂花にぼかぁもう・・・!そして冥琳は鞭をもって一刀に接するわけですね。(りばーす)
なんだろう…、月好きで風好きの私にはもっとも忌避すべきもののはずなのに…これはこれでとてもいいものだ…。もっと全力全壊で…。(ちきゅさん)
…なんっつーかスゲェなwwwまさかの風ちゃん舎弟で来ましたか、これはこれでいいですね。一刀君の高級店に私服で来る所には、ある意味で彼らしさが…で、本当に冥琳に何をされたんだ!?個人的にはそこが気になる…truthさんと同じく何故か鞭でシバく光景を思い浮かべてしまうwww(MiTi)
風・・・よかったね。みいちゃんが三味線にならなくてwwwそして雪蓮さん月さん自重してくださいwwwへっ?桃香ねえさん?あなたはそのままでいいですwwwwあと前回あった霞姉ちゃんとのお出かけのシーンの詳細をリクエストしたいのですけど構いませんでしょうか?(もちろん周りの反応込みでwww)今回もお疲れさまでした。次回も楽しみにしていますwww(zero)
僕の素朴な疑問に丁寧に答えてくれてありがとうございます。月と雪蓮のからみは鉄板ですねwww腹筋が痛いですwww(おやっと?)
月が〇ルター使いだなんて違和感が・・・あれ?別におかしくないよ、ここの月www(masa)
なんという・・・濃さ 桂花の素直?さにも冥琳の怖?さにも月の黒さにも雪蓮のとろけさにも萌えましたぞ もう貴方の作品は読みません!外では読みません!読めません!! かわりに自宅で毎日更新チェックさせていただきます(よーぜふ)
キャラが崩壊してるのにおもしろすぎるwww(風籟)
お疲れ様です。相変わらず台詞回しがはしってるなーと、テンポのよい展開に自宅で読んで正解だったと・・・電車で読んでいたらケータイ片手に吹き出す不審人物になりかねないです。(Night)
あわれ明命・・・ToT(景)
月と雪蓮が強すぎて桂花がふっ飛びましたw風も良かったのですが今回は引立て役の様でして…後日談で二人と猫の話を見てみたいなと思うのですが月乱入は必死ですよね(汗 それに最恐タッグ乱入と冥琳の酷い事も大変気になりますが窃盗と『〜私の道徳です』の件、今回はここに集約されていたのだと悟りました…もう爆笑しすぎてお腹痛すぎですww(自由人)
おつかれさまです。今回風が出てきましたねwwまさかの舎弟w 一刀が冥琳にどんなひどいことをされたのかちょっと知りたいですねww(スーシャン)
更新お疲れ様でしたwいやぁ今回も面白かったです。原作ほどツンツンしてない桂花も良かった。(あお。)
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