真・恋姫呉√アナザー〜戦場に響く二つの鈴の音〜第三話その後
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しばらくして、包囲をしていた呉の将たちも雪蓮達のいる船に乗り込んできた。

そこで彼女達は一刀と思春が抱き合っている様を見てしまうのだった。

 

冥琳「む!…」

 

祭「ほう…」

 

蓮華「な!…なにやってるのよ〜!!」

 

一人蓮華の声が響き渡った。

 

雪蓮「あ〜やっと来てくれたのね…私一人で寂しかったんだから…あっちの二人は、二人で世界つくっちゃうし…どうしようかと思っていたのよ…」

 

泣きそうな顔をしながら三人に近寄っていく雪蓮。

 

冥琳「そ…そうなのか…それはご苦労様ね」

 

祭「むう…何故か腹が立つのう…これが自分のモノをほかに取られた気分というものか…」

 

蓮華「あ、あたしは別に…////」

 

雪蓮「祭達もそうなの?…でもまだ貴方達はいいほうよ…私なんて最初から見てていつの間にか忘れられていたんだもの…」

 

そう言って四人で感想を言い合っていると一刀がこちらを向いて喋りかけてくる。

 

一刀「ごめん。再会の感動せいでつい…」

 

そう言いながらも思春をずっと抱いたままである。

 

蓮華「だったらはやく離れなさ〜い!!」

 

そう蓮華が誰もが思っていることを言うと一刀は乾いた笑い声を出しながら思春から離れる。

 

思春「あ…」

 

もう少し抱いていて欲しかったように思春が弱弱しい声を上げる。

 

一刀「ん?…どうしたんだ思春?」

 

思春「な…なんでもない////」

 

さすがに恥かしかったのかな?と思い一刀は勝手に納得をする。

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一刀「改めて紹介するけど彼女の名前は甘寧。俺と志を共にした仲間だ。」

 

思春「一刀に紹介されました、姓は甘、名は寧、字は興覇といいます。先ほどは失礼しました。」

 

そう言って姿勢を正して挨拶をした。

 

雪蓮「あ〜別にいいわ。急に信頼している人の真名を言われたらそうなってしまうのも分かるしね。」

 

そう言いながらケラケラと笑う。

 

冥琳「貴方はまたそんなことを…はぁ」

 

そんな友の姿を見ながらため息しか出ない冥琳であった。

 

雪蓮「あらためて、私の名前は孫策。今は一刀の主でもあるわ。」

 

そう応えると、ビックリした顔をして深々と頭を下げる。

 

思春「失礼しました。貴方様が孫策様ですか、噂は民達より聞いております。素晴らしい人だと…そんな方とは知らず刃を向けてしまい、申し訳ありませんでした。この罰はいかようにも…ただ頼みを聞いていただけるのであれば、船に残っているものたちは助けては頂けないでしょうか。やつらは私の命令を聞いていただけ…すべては私の責任でございます。どうか…お願いします」

 

雪蓮「罰ねぇ…別に気にする必要はないんだけど…」

 

思春「それでは私の気がすみません。」

 

雪蓮「そう…なら甘興覇に命ずる。私の臣下としてその力を呉に使いなさい!!」

 

思春「は!……は?」

 

雪蓮の言葉に一度頷いたあと、意味が分からず呆けた顔をする。

 

雪蓮「もともと、私達は貴方達を討伐に来たわけじゃないの。一刀が信を置いている貴方のことを聞いて仲間に出来ないかと思ってここに来たの。無論私が見て仲間に値いするかを見て、もし値しないのであれば最悪始末するつもりでいたわ。でも今の貴方の言葉を聞いて確信したわ。一刀が信をおき、そして私も信をおくに値する人物だということがね。」

 

そうにっこり笑いながら雪蓮は言う。

 

思春「しかし私は今まで民を襲わないとはいえ賊をやっておりました。そんな者を貴方は臣下にすると仰るのですか?」

 

雪蓮「そんなことはどうでもいいわ。貴方は、やり方は違うけど民のことを思いやっていたんだもの。冥琳たちもいいわよね?」

 

そう言うと冥琳たちも頷く。

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冥琳「そうだな。先ほどの言葉見事だった。一刀の言葉だけでも良いと思っていたが…先ほどの心意気私達の仲間になるに相応しいといえる。」

 

祭「そうじゃの。自分が死ぬかも知れぬのに自分の部下を思いやることが出来る。並みの人間にはそんなことは出来ん。それに策殿と打ち合えるほどの武このまま散らすに惜しいと思うぞ?」

 

蓮華「ええ…その力是非とも私達に貸して欲しい。貴方が仲間になってくれるのなら心強いわ。」

 

そう次々と言葉をかけていく。

 

一刀「思春俺からも頼むよ。俺も雪蓮達から話を聞き一緒に行動して、俺達と同じ考えを持っているって分かったんだ。だから俺は雪蓮の臣下として行動している。それにまた一緒にいてくれたらうれしいから…」

 

そうくどき文句を言いながら思春を落としにかかる。

 

冥琳(ふむ。一刀は案外交渉もいけるかも知れんな…)

 

祭(あれで計算じゃないんじゃからすごいの…)

 

蓮華(一刀ってば…どうしてこう…)

 

雪蓮(まぁ…それが一刀のいいところなんだけどさぁ…今の言葉はどうなのよ…)

 

と一刀の言葉を聞き、四人は思っていたとかいなかったとか…

 

しばらく考えた後思春は膝を付き抱拳礼をする。

 

思春「私などにそんな過大な評価を…私の真名は思春といいます。我が武ぜひお使いください。」

 

雪蓮「えぇ…私の真名は雪蓮という。その武あてにさせてもらうわ。」

 

冥琳「私は冥琳だ。心から歓迎をしよう」

 

祭「ワシは祭じゃ。同じ武官として今度手合わせをして欲しいものじゃ。」

 

蓮華「私は蓮華よ。これから仲良くしてくれるとうれしい」

 

そう言いながらお互いに真名を預けあうのだった。

 

こうして思春は呉の将になる。思春の部下達も、その後その旨を話すと快く呉にくだりそのまま思春の部下として迎え入れることとなった。

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と、ここで話が終われば良かったのだが、雪蓮の発言により新たな戦いの火蓋が気って落とされることとなる。

 

雪蓮「じゃ、真名も預けあったことだし、聞いておきたいことがあるのだけど?」

 

思春「は?なんでしょうか?」

 

雪蓮「思春って一刀と愛し合っているの?」

 

思春「な!………///////////////」

 

その言葉に思春は顔を真っ赤にして固まり、他のものは聞こえない振りをしながらしっかりと耳を澄ます。

 

雪蓮「ねね。教えて?どうなのよ?」

 

思春「そ…それは…その…えっと…/////////」

 

もじもじしながら顔を赤らめる思春。そこに原作でも空気が読めない一刀が言葉を返す。

 

一刀「なっ…なにを言っているんだよ雪蓮はそんなわけないだろ?思春は友であってそう言った関係じゃない!!」

 

本当に空気が読めない…いや逆に空気を読めているのかも知れないが一刀が声を荒げて叫ぶ。

 

全員(あ〜あ…)

 

そう皆が呆れていると、一刀の横にいた思春がプルプルと震えだしキッと一刀をにらみ付ける。

その殺気は先ほど雪蓮に向けたもの以上の殺気だったという(雪蓮談)

 

思春「一刀なんて…シンデシマエーーーーーーーー!!!」

 

一刀「殺気!?……ドブハァ……」

 

その叫びと共に思春の右ストレートが一刀の顔面を打ち抜き、一刀は意識を失う。

 

冥琳「(キラーン)む!なかなか…」

 

祭「まったくこの馬鹿弟子が…」

 

蓮華「パチパチ…良くやったわ思春」

 

雪蓮「さ、さすがに…今の言葉はないわね…」

 

そう思い思いの言葉をつぶやく。

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思春「はぁ…はぁ…お前というヤツはいつもいつも…」

 

雪蓮「う〜ん。これで良く分かったわ。じゃあ貴方に改めて宣戦布告してあげる。私は気に入っているものは何が何でも手に入れるからね…素直にならないとすぐ私が手に入れるから…そのつもりでね♪」

 

思春「な!…べ…別にこんなヤツのことなど…わたしは…」

 

雪蓮「そうならそれでいいわ。まぁちゃんと伝えておいたからね。」

 

冥琳「ふむ…ならば私もしておこうかな…これで心置きなく誘惑できるというものだ…」

 

祭「あっははははっ。皆女じゃの」

 

冥琳「あら…祭殿は違うのですか?」

 

祭「まさか…ワシもコイツのことは気に入っておるでの。まけぬぞ?」

 

蓮華「わ、私だって…」

 

雪蓮「あら蓮華めずらしい…素直じゃない」

 

蓮華「強敵が多いので…迷っていては彼を得ることはできません!」

 

雪蓮「あらら…これは強敵出現ね…ふふ…ワクワクしてきたわ。」

 

皆彼を手に入れるため火花を散らす…それはこの後起こるであろうどんな戦よりも熱く、そして厳しい戦いになっていく。

 

思春(わ、わたしは…いったいどうすれば…)

 

急に現れた強敵に驚きながらも、本当に臣下となって良かったのか考えてしまう思春であった。

 

一刀(お、俺がいったい何をしたというのだ…)

 

そう暗闇の中で思う一刀。

 

(ここは突っ込むべきところなのだろうか…)

 

と心の中で思っていても行動することが出来ない部下達だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

祭「それでじゃ…この馬鹿弟子はどうする?」

 

雪蓮「今日は他っておきましょうか。一刀が悪いんだし…」

 

冥琳「同感だな」

 

蓮華「そうね」

 

思春「フン…」

 

雪蓮「それじゃ、互いの健闘を願って宴会よ!!」

 

四人「オーーーーーー」

 

思春「つ、ついていけない…」

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やっふーーい。最近変な踊りを覚えた秋華です。

 

思春「オマエ…さすがに今回のはないだろ?」

 

いやーもともとこういうのが好きなので…

 

思春「だからといって今までのものをすべて壊すのか?読んでくれる人から言ったら感動返せーって暴動モノだぞ?」

 

そうですよね。今は反省している。でも後悔はしない!!(どーーーん)

 

思春「無駄にかっこつけるな!!…秋華にかわり私が謝る。すまなかった。」

 

と、冗談はこのぐらいにして、まぁいろいろなSS見てきましたが、こんな話が一つあってもいいかなと思って書きました。賛否両方あると思いますが、楽しんでもらえれば良かったです。

 

思春(どこまで冗談なのだか…)

 

では次回ですが、呉の日常を書きます。

そろそろ黄巾党も登場させようとも思いましたが…その前にいろいろ書いておきたい事もありますので…

 

思春「それは…女の戦いのことか?」

 

それもありますが、他にもあります。

 

思春「…なるほど。なら今回みたいなことがない様見張っておくか…」

 

あー絶対ないといえない自分が悲しい…

 

思春「な!…////そこは無いと言うべき所だろ!!」

 

無理です。でわでわ今日の思春ちゃんですが…

 

思春「まて!…この…フッ」

 

ヒョイっとフフフ…いつまでもただ食らっている秋華と思うなよ…

 

思春「クッ…(このダメ作者が…)」

 

改めて、今回は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デレ妻思春

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

です。ちなみに思春これカンペね。

 

思春「む…!!…こ、こんなこと言えるわけ無いだろうが!!////////」

 

ではあでゅー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思春「待て!!…チッ……お、おかえりなさいア・ナ・タ♪ご飯にします?小説にします?…そ・れ・と・も…思春にしますか?/////」

 

はい!もちろん思春にします!!!

 

思春「そこは小説だろうがーーーーー!!!!」

 

ぷべら!!……だって普通は…グハァ…

 

思春「べ、べつに嬉しくなんて無いんだからな!!/////////」

 

 

 

 

 

 

説明
えーまずごめんなさい。
今回書いてて楽しかったのですが、キャラを壊しすぎました。今は反省してます。

でもこんなのもきっといいよね?

注意

誤字脱字ありましたら教えていただけるとありがたいです。
また、感想をいただけると、秋華はPCの前で小躍りをするぐらい喜びます。
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コメント
今日の思春ちゃんコーナーはいいっすね(VVV計画の被験者)
デレた?いいえ、デレていません(詩)
雄さん・ウガンダさん_ありがとうございます。直しました(秋華)
蓮華は自分のことは「あたし」ではなく「わたし」というのでは?(ウガンダ)
4話出てるのに言うのもなんだが「他って」→「ほうって」ではないでしょうか(雄)
すべてにおいて思春かわいすぎる・・・ 最近秋華様の作品は、更新を確認次第、そのときのトリにさせていただいてますw(よーぜふ)
スラッとした身体に切れ長の目、そして褐色の肌ってことで黒豹ですかねー(闇羽)
後皆さん、あとがきに書き忘れましたが、もし思春を動物にたとえると何がいいですかね〜いろいろ参考にしたいのですが…(秋華)
闇羽さん_その選択肢は…嬉しいんですけどプレッシャーが…(秋華)
2828さん・kyowaさん_桃色の空気を読めないからこそ一刀なんだと私は思うのですよ。(秋華)
俺はあえて【思春を貰っておいて秋華さんに小説を書き続けてもらう】の選択肢を選ぶぜw(闇羽)
一刀の空気の読めなさに南無・・・・(2828)
一刀、流石にその言葉はどうかと思うぜ。しかし、思春が可愛すぎる件。なんというか、もうどうしようない。(kyowa)
いや〜今日の思春ちゃん大人気ですね。本編もそれぐらい人気になるように頑張ります(秋華)
呉の日常楽しみ〜!それと↓程ではないけど、今日の思春は楽しみにしてる(samidare)
もはや今日の思春ちゃんのためにこの小説を見に来ているような・・・。(MATSU)
そりゃ〜もう思春しか無いでしょうww(空良)
もにゃ(黄昏☆ハリマエ)
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真・恋姫無双 空気が読めない一刀 ←むしろそれがデフォ 女の戦い 

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