真・恋姫†無双  星と共に 第4章
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真・恋姫†無双  星と共に  第4章(永琳・光琳拠点1)

 

 

とある日のことである。

一刀は暇だった。

 

「暇だな……」

 

一刀は考える。

 

「元の世界で一応兵法書とかは読んだけど…、復習のためにまた読んでおくか」

 

一刀は書庫に向かった。

書庫で兵法書を探していると同じように兵法書を探していた永琳と会う。

一刀は永琳の鎧を外していた姿は見たこと無かったので、かなり新鮮であった。

永琳の格好は前の世界に居た華琳の戦闘時の姿で無い物と同じであったが、胸の大きさは華琳よりも少しだが大きかった。

 

「永琳」

「おお、一刀か。どうしたんだ、こんなところで?」

「一度読んだんだけど、また兵法書を読みなおそうかなと思ってな。忘れてるところもあるし…。

永琳も同じか?」

「私は違うな。光琳のためだな」

「光琳の?」

「ああ」

 

永琳は語る。

 

「光琳は春蘭ほどではないがあまり頭が良くなくてな……」

(さりげなく春蘭を馬鹿にしてるな…)

「兵法をあまり覚えていないのだ」

「だからたまに永琳が教えてるって事か?」

「ああ、そうだ。それで適当なものを探していたのだが……」

「とりあえず孫子でも読ませたら?」

「ふぅ〜む……」

「俺も復習がてら一緒に光琳に教えるの手伝うよ」

「それはありがたい。お願いしよう」

 

そして一刀と光琳は孫子の本を何冊か持って行き、光琳の待つ部屋に行った。

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「姉さん、随分遅かったね……」

「まあ色々あるのだよ」

「一刀もいるんだ」

「よ、光琳」

 

光琳は少し嫌そうな顔をする。

 

「なんだその顔は?」

「別に、何で一刀もいるのかなって思ってね」

「たまたまだ。俺も勉強しようと思ってな」

「あ、そう」

「それよりも始めるぞ、光琳、一刀」

「「はい!」」

 

光琳と永琳と一刀の勉強会が始まった。

一刀は元の世界で孫子の兵法書をきちんと読んだので、永琳が出題されたものを全て答えられた。

しかし光琳は10問中5問くらいしか答えられなかった。

 

「………」

「まあ今のお前なら仕方ないな」

「なんか納得いかないわね」

「何がだ?」

「あんたが永琳姉さんの質問に全部答えられた事よ」

「あのな……、俺は一応孫子の勉強はしたっての。俺は復習のために来てるようなもんなの」

「あまり人を指摘するもんじゃないぞ。光琳」

「姉さん………」

「しかし、光琳疲れたであろう。外で少し……」

「良いわね。良い気分転換になるわね」

 

そう言って二人は部屋から出て、中庭に行く。一刀も付いていく。

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そこには星が一人でメンの壺を持って、酒を飲んでメンマを食べていた。

 

「星」

「一刀殿に永琳に光琳ではないか。どうしたのだ?」

「光琳の気分転換に外に出たのだよ」

「まあ頭の体操をしてたんだ」

「なるほど……」

「さてと……それじゃあ……」

「始めましょうか……」

 

永琳と光琳は拳を構える。

 

「うん?」

「おいおい……」

「行くわよ!」

「来い!」

 

永琳と光琳はその場で対峙し、殴り合いを始める。

二人とも紙一重で互いの拳をかわす。

 

「あれはかわしていると言うより……」

「わざと外してるな。まあ当たらないように互いが互いの避けるコースを読んでいるな」

「ラリーみたいですな」

「スパーリングとは少し違うな」

 

二人の殴り合いは長く続き、二人が息を切らしたところで殴り合いは終わった。

 

「ふぅ……」

「あーあ、気分爽快」

「あら、また気分転換してたの」

 

そこに華琳がやって来た。

 

「姉上」

「華琳姉さん」

「華琳。この二人はいつもこうなのか?」

「そうね。光琳の機嫌が悪い時はいつも永琳が相手してるわね」

「春蘭や秋蘭ではダメなのか?」

「春蘭だと本気で殴ってくるし、秋蘭じゃ拳の早さが永琳姉さんとは違うもん」

「早いの遅いの?」

「遅いのよ」

「それだと簡単に避けちゃうわ。やっぱり永琳姉さんの拳の早さが一番良いわ」

「難儀な姉妹だな」

「ええ……でもそれが面白いところなのよ。この二人の」

 

華琳は笑う。永琳と光琳、そして一刀と星も笑うのであった。

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おまけ

 

 

作者「第4章の拠点だ」

一刀「今回はオリジナルの曹仁と曹洪だな」

作者「ああ。ちなみに性格的には曹仁は曹洪想いのお姉さんみたいな感じで、曹洪は若干春蘭が入ってるけど、頭はそんなに悪くない。霞に近いけど霞とは少し違うタイプだな」

一刀「ふーん」

作者「次回は明日の朝にでも投稿しようかな」

一刀「まだ投稿するのか」

作者「とりあえずゴールデンウィーク中は最低でも一つは投稿する予定だ。それでは!」

説明
この作品は真・恋姫†無双が前作(PS2)の続編だったらという過程で作られた作品です。
なお今回はオリジナルキャラの拠点話となります。
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コメント
春蘭が頭悪いのは公認か・・・・。(海皇)
春蘭の頭の扱いが・・・(ブックマン)
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真・恋姫†無双 一刀 真・恋姫無双  恋姫†夢想 第4章 永琳 光琳 

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