東方仮面ライダーガタック 〜幻想の星〜 第11話
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それは、安里と碧子がブレイドの世界にやってきていた時に起きた事実である。

断崖絶壁の海辺で1人の男性が恨みを表す顔でいた。

男性「ジョーカー、今度こそ封印してやる・・・!」

その男性、金居(かない)はバトルファイトを制することを目的に、最強のアンデットであるジョーカーを封印しようと企んでいる。

すると崖を上りきった金居の前に、この世界のライダーである男性、橘 朔也(たちばな さくや)と世界を旅しているライダーの二神安里と碧子が待ち伏せていた。

金居「何のつもりだ?」

3人に鋭い目つきで問いかける金居に橘は言った。

橘「ジョーカーは・・・相川 始(あいかわ はじめ)は渡さない!」

安里もそれに続くかのように睨む。しかし金居は、

金居「いいのか?俺を封印すればジョーカーは勝利者となる。バトルファイトはリセットされ、人類を含むこの世界は消滅する!」

橘「そうなるとは限らない!」

安里「その通りだ。俺は時の運行を変える事が出来るんだからな」

そう、これまでアンデットは殆ど封印され、残されたアンデットの数はわずかとされている。勝利者のアンデットには万能な力を得ることになり、当然この世界を変えることも可能。故にジョーカーは巨大な力で世界の消滅をすることとなるのだ。しかし橘と安里は、そうはさせないと互いの変身ベルトを取り出して言う。

金居「・・・信じてるのか?」

橘「ああ、俺の共がな・・・」

金居は呆れた顔になりながらもベルトを装着した2人を見つめる。橘は左手を右肩へと寄せて握り拳をし、安里はレバーを引いてゼロノスカードを取り出す。

2人「変身!」

 

≪TURN UP≫

≪CHARGE AND UP≫

 

ターンアップハンドルを引いたことにより出現した光の壁、オリハルコンエレメントを通った橘はダイヤのライダーのギャレンに変身し、ゼロノスカードをベルトに入れた安里は牛型のライダーのゼロノスに変身する。

安里の横にいた碧子も光の玉となり、デネビックバスターが左手に握られ、橘も右腰のギャレンラウザーを引き抜くと安里と同時に金居に向けて射撃を開始した。

しかし金居には弾一発すら当たらないと思いきや、姿が変わっていく。金居のその正体は、ダイヤのカテゴリーKであるギラファアンデットで、目の前でバリアを張りながら銃弾を全て弾いていく。

橘「・・・!」

安里「そんなお約束の最強設定はゴメンだな!」

安里がデネビックバスターをひたすら打ちまくる間、橘は左手に装備してある強化アイテム『ラウズアブゾーバー』からJとQのカードを取り出す。

 

≪FUSION JACK≫

 

Qのカード、アブゾーズサーペントをインサート・リーダーにセットし、Jのフュージョンピーコックを横側のスラッシュ・リーダーにラウズ。するとギャレンに孔雀のオーラが包まれ、背中にオリハルコンウイングを装備したジャックフォームへと変身し、橘は空へ飛び上がりながらギャレンラウザーを放つ。しかしそれでもバリアで攻撃が通用しないのか、橘はそのままギラファアンデットを通り越す。

するとさっきまで立っていたままだったギラファアンデットがついに動き出し、橘の飛んでいく方向に向いてジャンプした。距離はあるというのに立ったひとっ飛びで橘の足に追いついて掴む。

橘「なっ・・・!?」

ギラファ「うりゃあっ!!」

ギラファアンデットは武器である双剣『ヘルター・スケルター』でオリハルコンウイングを斬り、橘を地上へ墜落させる。

同時に橘は通常の形態に戻ってしまい、その横にいるギラファアンデットが振り下ろすヘルター・スケルターを食らってしまう。

橘「うああっ!!」

ギラファアンデットの猛攻は収まらず、2刀にしてギャレンの鎧に連続で斬りつけていく。そこへ安里がデネビックバスターを打ちながらギラファアンデットに突っ込んでくるが、気配に気づいていたギラファアンデットはバリアで防御しつつ、右手に持つスケルターでデネビックバスターを弾き飛ばす。

安里「しまっ・・・碧子!」

デネビックバスターは地面に落ちると同時に気を失う碧子の姿が現れる。

ギラファ「余所見をするな!!」

ギラファアンデットはスケルターを振るって安里を後ろへ下がらせると、体の一部にある牙を取って安里に投げる。すると足元に落ちた牙が爆発を起こし、安里は吹き飛ばされながら変身が強制解除される。

橘「くっ・・・安里く・・・ぐあっ!」

またギラファアンデットの斬撃を正面から受けていく中、ギラファアンデットは憎悪を体中に溢れ出しながら双肩に力を入れる。

ギラファ「馬鹿な奴等だ・・・ジョーカーのために命を捨てるのか!?」

橘「ぐはっ・・・はぁ・・・はぁ・・・っ!!」

戦う力さえも奪われる橘は、後ろにあった岩に座り込んでしまい、動かなくなってしまった。ギラファアンデットはゆっくりと近づきながら、全てのアンデットを封印する『ケルベロス』のカードを取り出す。

安里「待て・・・アンデット・・・!」

立ち止まり、その声の主に振り向くギラファアンデットの先には息を切らしている安里が立っていた。

キラファ「貴様・・・お前も何故ジョーカーを守ろうとするんだ?」

安里「そんなの決まってる・・・男は必ず・・・誰かのために、強くならなきゃいけないんだ・・・ジョーカーには、唯一心を許している彼女を会わせるため・・・そのために、俺や橘さんは・・・ジョーカーを守らなきゃいけないんだ・・・!」

ギラファ「・・・ふざけるなぁっ!!」

怒ったギラファアンデットは頭の大顎から光弾を発射し、安里の近くを爆破させる。

安里「うわあああああ〜っ!!」

安里は岩場に激突し、そのショックで頭部から血を流してしまう。

ギラファ「アンデットが人間に心を許すだと?そんなのはもはや何者でもない、俺が全部壊してやる・・・!!」

ギラファアンデットは再び橘に顔を向けて近づく。

ギラファ「まずはお前を封印してくれる・・・覚悟ぉ!!」

ギラファアンデットがカードをギャレンの鎧にふれようとした次の瞬間、右手で取り押さえ、ギャレンラウザーの持つ左手をギラファアンデットの腹に向けた。

ギラファ「!?」

橘「この距離なら、バリアは張れないな!?」

 

バンバンバンバンバンッ!!

 

ギラファ「ぐあっ!?ぐうっ・・・!!このぉっ!!」

橘はひたすら腹に向けて打ち、ギラファアンデットの体力を徐々に弱らせていく。かと言って相手は上級アンデット、それだけで倒れることは無いギラファアンデットはスケルターでギャレンのマスクを叩く。両者にダメージが与えられる中、安里は残っている意識で起きて、碧子の元に行く。

安里「碧子・・・しっかりしろ・・・!」

碧子「ん・・・安里・・・?」

気を失っていたとはいえ、そんなに酷くはなかったのが幸いですぐに目を覚ます碧子。安里は安心した様子でいるが、突如パリンと割れる音が聞こえてその方向に振り向く。

安里「!ギャレンのマスクが・・・!」

その時に2人は息を殺した。ギャレンのマスクがギラファアンデットのせいで割れてしまい、橘の左面の素顔が血を流しながら見えている。

橘「・・・俺は全てを失ってしまった・・・信じるべき正義も・・・組織も・・・愛する者も・・・何もかも・・・・・・だから最後に残ったものだけは、失いたくない・・・信じられる仲間だけは!」

橘は力を入れてギラファアンデットの腕を振り払い、ギャレンラウザーを打ちながら反撃する。

ギラファ「がはっ・・・!!」

これはかなり効いたのか、一気に弱まると同時にバックルが割れる。この状態になっている間に封印するためのプロパーブランクを投げればアンデットを封印し、倒すことが出来る。

安里「橘さん!!早く封印を!!」

叫ぶ安里の声を聞いてダイヤのKを取り出し、ギラファアンデットにゆっくりと近づいていく。ところがギラファアンデットは封印されまいと、プロパーブランクを叩き落とし、カードは海へ落ちていく。

碧子「そんな・・・!」

ギラファ「ジョーカーが残り、世界が滅びる・・・馬鹿だなお前は・・・!」

ギラファアンデットは言い残すかのようにして橘に言うが、それが文字通り、ギラファアンデットこと金居がこの世から消える最後の言葉となる。

 

 

橘「うあああああああああああああ〜っ!!!!!!」

 

 

橘は叫びながらギラファアンデットを掴むと、そのまま崖から飛び降りて彼を道連れに海へと落ちていった。

碧子「あ・・・」

安里「橘さん!!!」

安里と碧子は落ちていった崖の元へ行って、2人の様子を見る。しかしそこに見えるのは強く打つ波の勢いだけで、浮かび上がる様子はないままだ。

安里「橘さぁぁぁ〜ん!!!!!」

その場にこだまする安里の声に、海から浮かんでくるものは何もなかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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・・・・・・おじさん・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ねぇ・・・おじさん・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・ねぇ、おじさんってば・・・!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「ねぇ起きてよ、おじさんってば!」

橘「っ!!?」

海の中へと消え、橘は5分くらいの眠りから目覚める。ところがそこは打ち上げられた砂浜ではなく、どこかの建物の中で、橘の横には3人の女の子がいた。その内に赤い帽子を被る女の子が言う。

少女1「よかった〜、居間のところから物音がしたと思ったら、おじさんが倒れてたんだよ」

橘「・・・ここは、何処なんだ・・・?」

まず最初に言うとしたらそうだろう。何せ海に落ちたのだから仕方ないことだ。

少女1「ここは私達の家。といっても汚れた廃館だけど、仲良く暮らしてるの」

橘「館・・・ハッ、あいつは!?」

ふとギラファアンデットの事に気づいた橘は起き上がり窓を見渡すが、橘の目に信じられない光景が飛び出る。

 

そこは海の傍ではなく、湖の見える森の中だということだ。

 

橘「どういうことだ・・・何故森の中に・・・?」

少女2「あの、おじさん・・・?」

今度は白い帽子を被る女の子が言う。橘は3人に顔を向けて質問をした。

橘「君達、アンデットを見てなかったか?」

少女1「え?あんでっと?」

少女2「それって何なんですか?」

どうやら3人には知らなさそうだと感じた橘は頭をかいて困り顔になる。

少女3「ところでおじさん、誰なんですか?名前を聞かせて欲しいんですけど・・・」

橘「俺か?」

黒い帽子を被る女の子は頷く。

橘「ええっと・・・俺は橘 朔也だ。ちょっと探している人がいるんだけど、君達が知らないならそれでいいよ」

少女3「探している人・・・ちょっとみんな耳を貸して」

いきなり3人は円のように囲んで何かを話し合う。すると3人は橘の顔に向け、一斉にこう言った。

3人「私達、おじさんの手伝いをします!」

橘「・・・えっ!?」

これが彼女達、プリズムリバー三姉妹との出会いだった。

 

 

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そしてまたこちらでも不可思議なことが起きていた。

そこはそれぞれの世界を移動して、全ての世界を救ってきたと言われているある仮面ライダーが住む場所・・・

 

光写真館。

 

店主の光 栄次郎(ひかり えいじろう)が経営する写真館で、ある事が起きている原因とされる者が栄次郎に問いかけてくる。

?「お爺ちゃん、士君を見てませんか!?」

栄次郎「ん?士君がどうかしたのかな?」

その者とは、栄次郎の娘である光 夏美(ひかり なつみ)だった。なにやら不機嫌そうでいる。

夏美「士君、今朝から見当たらないと思っていろいろ探し回っても見つからないんです!何処行ったのか言ってませんでしたか!?」

栄次郎「といっても、士君はいつもどおりに写真を撮りに行ってるんじゃないのかな?」

すると夏美は前にあったテーブルをバンッと叩いた。

夏美「いつも通りどころじゃありません!私は士君を見つけたら絶対に笑いのツボをするんですから!」

?「まぁまぁ夏美ちゃん、少しは落ち着いて・・・」

そこへ彼女を落ち着かせようとする青年が現れるが、夏見が彼に向いただけで青年は黙ってしまう。彼は途中、この写真館に仲間入りすることとなったメンバーの1人である小野寺ユウスケ(おのでら ゆうすけ)で、仮面ライダークウガの世界に住むライダーである。

夏美「なんとしてでも士君を見つけます!ユウスケも手伝って!」

ユウスケ「え、ええっ!?ちょっとぉ!?」

夏美はユウスケを引っ張りながら外へ連れ去られていった。そんなこんなで2人が出て行く姿を見る栄次郎は、同情するかのようにしてユウスケを拝むのは誰も知らないことである。

 

 

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夏美「士くーん!士君どこですか〜!?」

心当たりでもあるのか、最初にやってきたのは公園だった。広さもあるが人気が全くなく、噴水の近くに鳩がいるくらいな場所で夏美は叫ぶ。

ユウスケ「夏美ちゃん、士はここにはいないんじゃ・・・」

夏美「だったらユウスケも探してください!」

止みそうにない様子にせざるを得ないユウスケは、手伝いに入ろうとした声を掛けようとしたたその時だった。

 

 

ドンッ!

 

 

ユウスケ「うわぁっ!?」

?「おっとごめんよ〜」

いきなり男性がユウスケにぶつかると、素早く去っていった。ぶつかった衝撃で転ぶそんなユウスケは、踏んだり蹴ったりな自分に落ち込みかける。

ユウスケ(何で俺だけこんな目に・・・)

夏美「ねぇユウスケ・・・」

すると夏美がユウスケに話しかけてきた。

夏美「ユウスケの財布・・・無くなってるよ!?」

ユウスケ「へ?・・・あ、無い!!さっきの奴に掏られたぁぁ〜!?」

無理矢理手伝わされている最中に男性から掏られるという最悪な事態が起きてしまった。ユウスケは遠くに見える男性をすぐに追いかける。

 

 

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男性「ひぃ、ふぅ、みぃ・・・これなら俺の借金を少しは返済できるな」

ユウスケから盗んだ財布の中身を見て笑う男性。しかしそこへユウスケが駆けつけてきて、男性はすぐに逃げ出す。

ユウスケ「ま、待てぇ〜!!俺の財布を・・・返せ〜!!」

男性「待つ奴なんているか!!これは俺が貰っていくんだからな!!」

捕まる者かと逃げ続ける男性に、それを追うユウスケ、しかしユウスケの息がだんだんと切れて走る力を失い、立ち止まってしまった。

ユウスケ「お・・・俺の・・・財布・・・返せ・・・」

とうとう失ってしまうのかと思っていたユウスケ。男性はそのままユウスケから遠ざかっていく・・・がしかし、目の前に中年の男性が現れ、キックで止まりそうに無い男性の腹にかまして止めることに成功。男性は地面に仰向けで倒れるとユウスケの財布を手放す。

男性「がはっ!?・・・なんだお前はぁ!?」

蹴られてすぐ起き上がる男性の前に警察手帳が取り出される。

?「田口重雄、連続窃盗の罪でお前を逮捕する!」

どうやらこの男性は警察のようである。

田口「け、警察ぅ!?・・・いや、そんなので怯える俺じゃない!!」

後ろからはユウスケと夏美がやってきて、田口は3人に囲まれる。

ユウスケ「よかった、財布は無事か・・・おい!よくも俺の財布を盗もうとしたな!」

田口「黙りやがれ!!俺にはまだこれがある!!」

そういうと、懐から幻想郷で作られているはずのガイアメモリを取り出す。

 

≪MONEY≫

 

ガイアメモリを左手に刺すと体が金色のへと変わり、マネードーパントに変身する。この瞬間を見ていたユウスケと夏美には驚きを隠せない様子でいる。

マネー「うおおおお!!金の力ァァァァァァッ!!!!」

警察「うおっ・・・!」

マネーは警察を掴むとユウスケのところへ投げ飛ばす。

ユウスケ「夏美ちゃん、下がって!」

迫り来るマネーを前にユウスケは腰に変身ベルトであるアークルを出現させる。

ユウスケ「変身!」

ユウスケはたちまち赤い光に包まれて、クウガに変身した。

マネー「ムッ!?貴様、ガイアメモリ無しで変身できるのか!?」

ユウスケ「はぁ?盗もうとしたお前が俺に聞くな!!」

今までの鬱憤を晴らすかのようにしてマネーに拳を叩きつけるユウスケ。マネーは聞く耳持たない彼に応戦する。

ユウスケ「お前に聞きたいことがある!お前は一体・・・何者だ!」

マネー「俺か?俺はちゃんとした人間だ。ただ、このメモリの力を使って変身した人間・・・ドーパントって・・・なぁっ!!!」

マネーは両手から光弾を放ってユウスケを怯ませようとするが、素早く右へ避けるユウスケは次の質問をした。

ユウスケ「それじゃあもう1つ!なぜ金を盗んだりなんかしてるんだ!」

マネー「そんなの、借金が返済できないからに決まってる!俺は会社で失敗をし、多額な借金のせいでクビになって・・・俺は絶望したよ」

ユウスケ「だったらアルバイトでもしたら・・・!」

マネー「そんなちんたらやってられるか!!そのために俺は、こうして警察に気づかれないように掏りを犯し続け、このマネーメモリと出会ったんだ!!俺の借金が消えるまで、俺は生き続けなければならないんだぁっ!!!!うあああああああああああああっ!!!!」

本気になったマネーはジャンプしてとび蹴りの構えをとる。こちらも負けじと、ユウスケも必殺技であるマイティキックの態勢となり、マネーと同じようにとび蹴りの構えになる。

ユウスケ「おりゃあああああああああっ!!!!」

マネー「だああああああああああっ!!!!」

その瞬間に大爆発が起き、男性は夏美を伏せさせて爆風からの被害を避ける。

警察「大丈夫か!?」

夏美「はい・・・けど、ユウスケは!?」

煙幕のせいでよく見えないが、自然とその結末が見えてきた。そこに立っていたのは・・・

 

 

 

ユウスケだった。

 

 

 

田口「そんな・・・馬鹿な・・・!?」

返り討ちにされてしまった田口は、マイティキックの衝撃でメモリブレイクされ、元の姿に戻っている。

田口「俺の金が・・・ガイアメモリが・・・なんで・・・!!」

ユウスケ「そんなこと決まっている。俺は・・・皆の笑顔を守るのが、俺の・・・いや、クウガの役目だからだ。その力を知らないお前は、俺の力に負けたんだ!」

田口「・・・っ!!そんなので・・・」

警察「悪あがきはもうよせ。すでに終わっている」

田口が気づくと、回りにパトカーと通報で駆けつけた警察官が彼を包囲していた。

結局彼は警察の団体に御用となってすぐさまパトカーに連行され、男性はユウスケの方に顔を向けた。

警察「逮捕協力に感謝するよ。あとで君に感謝状を与えるから、間がある時に署に来てくれないか?」

ユウスケ「あ、ありがとうございます!・・・あ、それとついでなんですけど、俺達は人を探しているんです!小さいカメラを持った男性なんですけど・・・!」

夏美「そうです!私達は士君って人を探しているんです!お願いします!」

この際に警察が手を貸してくれるなら心強い。そういうことで2人は彼にお願いを申し出るが、彼は・・・

警察「残念ながらその人は見てはいないんだけど、君達に質問したい。彼は何時からいなくなっていたんだ?」

夏美「今朝からです。もう昼だというのに戻ってくる様子もなくて・・・」

男性は考え込んでひとつの意見を次のように言った。

警察「一度、君達のいる家にお邪魔させてもらいたい。何か手掛かりがつかめるかもしれないからな」

男性は2人に自分の名前が書かれた名刺を差し出した。

ユウスケ「入山純一(いりやま じゅんいち)・・・刑事さんってことですか」

入山「ああ。早速案内してもらおう」

 

 

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写真館に戻った2人とこれからお邪魔する入山は扉を開け、中へと入っていく。

栄次郎「ああおかえり、どうだった?」

夏美は首を横に振る。

ユウスケ「けど大丈夫です!助っ人を連れてきたのできっと見つかると思いますよ!」

入山「警察の入山純一です。まずは彼が使っている部屋を拝見させてもらいます」

栄次郎「ええ、こっちです」

ご丁寧に彼の使っている部屋に移動し、入山はベッドなどを徹底的に調べてみる。部屋の状況はというとそんな酷く荒らされているわけではないが、布団が少し荒っぽくなっている様子だった。

入山「誰かが彼を出かける様子を見かけた心当たりはどうなんですか?」

栄次郎「全然なかったねぇ」

夏美「私も見てません」

ユウスケ「俺もです」

結果にして全員見てはいないという結果。そう、出かけるというのなら必ず扉の音とかも掏るはずだ。さらに面のドアにはベルがなる仕組みなので、普通は気づくはずだ。

入山「・・・これはもしかしたら、あの事件の犠牲となったのかもしれませんね・・・」

ユウスケ「事件?」

入山「ええ。皆さんは神隠しと言うのを知ってますか?」

夏美「人が突然姿を消すっていうアレですか?」

入山「はい。ここ最近、二十歳前後の方が消えていく不可思議な事件があるのです。証拠さえも残さないほどだったので、俺達は最初は何かの誘拐事件かと思われたのですが、そういった理屈には及びませんでした。昨日でも俺の後輩だった城戸君が事件の調査中に消息を絶ってしまったんですから」

夏美「そんな・・・士君はもう戻ってこないというのですか!?」

入山「いや、街中の話ではこんなことを聞きます。なにやら、別世界があるとか・・・恐らく神隠しに会った人達は皆、別の世界へと誘われているかもしれないんだ」

ユウスケ「じゃあ、士がその世界にいるのだとしたら・・・俺達は士を助け出すことは出来る!」

入山「しかし、行く術がないのにどうやって行くというのですか?」

確かに、別の世界へ行くなんて不可能に近いことだが、入山だけはこの写真館の秘密を知ってはいない。そして時が着たかのように、彼等の前に白い蝙蝠が現れる。

?「みんなぁ〜、新しい世界へ向かうみたいよぉ?」

夏美「新しい・・・世界?」

ユウスケ「兎に角行ってみようよ!」

蝙蝠に続いてユウスケ、夏美、栄次郎、入山は背景ロールの元へやってくると、そこには、満月の夜が見える竹林の中をの絵が描かれている。

入山「これは・・・?」

夏美「このロールの絵は、今私達がいる世界を意味にしているんです」

説明を聞いた入山は窓を眺めてみると、そこは町の風景とは違い、過去の時代へと移動したかのような里の様子があるではないか。

 

 

幻想郷。光写真館は幻想卿へとやってきたのである。

 

 

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?「・・・こいつは参ったな・・・」

青年は悩んでいた。彼は目を覚まし、ベッドから起きて部屋から出ようとしたときにオーラが現れ、彼は森の中へと移されたのだからだ。

そして今彼がしているのは、この森をとりあえず手にしている小さいカメラで写真を撮っていることであるが、とても薄暗い森である。

青年「これからどうするか・・・バイクもサービスしてくれてるみたいだし、どの方向へ行くか・・・」

マゼンダの色をしたそのバイク、マシンディケイダーを見て様子を調べる青年。エンジンもかかるし、ガソリンにも問題は無い。だが、行くあても無く向かうのはかえって無茶をすることでもある。

どうしようかと考えていたその時、ふと森の奥のほうからバイクの音が聞こえてきて、それに乗る男性を目撃した。

青年「・・・どうやらこの世界のことを知ってそうだな・・・」

すぐにマシンディケイダーに乗り込み、先程のライダーの追跡を開始する。

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というわけで第11話でした。

今回は原作キャラを多数幻想入りさせることとして橘さんと金居、光写真館のメンバーがやってまいりました。

ブレイドの第47話で有名だった、ギャレンの最後の戦いにしてマスク割れは皆さんにとっては衝撃的だと思いますが、断面図ってあんな感じになってるんだと何故か思っています(笑

そしてやっぱりというのか、ブレイドには何故こんな空耳があるのか知りたいくらいに面白いですw

辛味噌とか敵裸体とかオンドゥルとか・・・ギャグならブレイドが一番だなと言うしかないでしょうけど、衝撃度は高いですね。けど最近ユーチューブで見ているブレイドのMAD動画に笑わされているのは事実ですww

 

【ライダーデータ】

◇仮面ライダーギャレン

登場作品:仮面ライダーブレイド

備考:ブレイドの世界に住むBOARDの1人、橘 朔也の変身するライダー。

アンデットと対抗するために鍛えられた訓練で鋭い反射神経の持ち、ライダーシステム第1号であるギャレンバックルの装着者として数々のアンデットを封印してきた。

使用武器、ギャレンラウザーで遠距離攻撃を得意とし、炎のラウズカード『ファイアアルマジロ』で火炎弾を放つ。

必殺技は、ドロップ、ファイヤ、ジェミニによるコンボで分身二段爪先蹴りをかます「バーニングティバイト」。

 

◇仮面ライダーギャレン ジャックフォーム

登場作品:仮面ライダーブレイド

備考:ラウズアブゾーバーにフュージョンピーコックの力を使ってピーコックアンデットと融合した強化形態。

ギャレンラウザーに追加されたディアマンテ・エッジでゼロ距離攻撃も出来るようになり、背中に出現したオリハルコンウイングにより飛行も可能となるが、このウイングで大気中の電気を吸収してエネルギーに変え、弾丸の威力を倍増させる仕組みもある。

必殺技は、バレット、ラピット、ファイアのコンボで高空から炎の強化弾を高速連射する「ジャック・バーニングショット」。

説明
こちらは東方Projectと仮面ライダーシリーズのクロスオーバー作品です。
あまりなれない方は戻るボタンを押してください。
※ギャレンの戦闘で『rebirth』をBGMとしていただければかなり盛り上がります。
曲は↓からどうぞ
http://www.youtube.com/watch?v=CBCfCIwl-Bw&feature=related
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仮面ライダー ガタック 辛味噌 橘朔也 小野寺ユウスケ 東方PROJECT 

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