真・恋姫†無双SS 外史に「凪」を齎すモノ   第1章  13夜 「主を守る悲しき獣」
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          この作品は真・恋姫†無双SSのつもりで書いております。

 

 

 

        尚、この作品では、北郷 一刀は名前だけの種馬となっております。

 

          しかも今回、一刀くんはお休みです。代役が出ますよ!!!

 

           不愉快に思われる方は、見ないことをおすすめします。

 

 

       

 

            誤字脱字!文法の間違い!!意味不明な文章!!!

 

     

 

           文字配置のバランスの悪さ!!!!作者のこだわり??

 

     

            キャラブレイク当たり前!オリキャラも出るよ!!

 

 

 

       あなた不快にさせるかもしれない物語のSUJI書きが発生する恐れあり。

 

        

 

               

                    最後にこの作品は

 

  「凪、可愛いよ凪」成分と皆さんのコメント、そして支援で成り立っています!!!

 

 

          それでも構わないという方は駄文ですが、お付き合いください。

 

 

          表記なし=??視点、行動 「」=声 〔〕=思考 【】=感情 

           ≪≫=音  ()=行動、『』=名称 ++=第三者 

                                  となっております。 

 

 

 

 

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真・恋姫†無双SS 外史に「凪」を齎すモノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       第1章  13夜 「主を守る悲しき獣」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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+一刀たちが汝南の防衛成功した頃の南陽…+

 

 

??「ふむ……もう春じゃというのに肌寒いのぅ…」

 

??「気候がくるっているのかもね。……世の中の動きに

   呼応して…」

 

 

+夜の平原を二人の女性が立っている…+

 

 

??「官匪の圧政、盗賊の横行。飢饉の兆候も出始めて

   いるようだし。……世も末よ、ホント…」

 

??「うむ。しかも王朝では宦官が好き勝手やっておる。

   ……盗賊にでもなって好きに生きたいと望む奴が

   出るのも、わからんでもないな。」

 

 

??「真面目に生きるのが嫌になる、か。……ま、でも

   大乱は望むところよ。乱に乗じれば私の野望も

   達成しやすくなるもの♪」

 

??「全くじゃな…」

 

 

??「今は袁術の客将に甘んじてるけど。……乱世の兆しが

   見え始めた今。早く独立しないとね…」

 

??「堅殿が死んだ後、うまうまと我らを組み入れたつもり

   だろうが……いい加減、奴らの下で働くのも飽きてきたしの。」

 

 

??「そういうこと♪……だけどまだまだ私たちの力は

   脆弱。……何か切っ掛けがあれば良いんだけど…」

 

??「切っ掛けか。……そういえば策殿。こんな噂が

   あるのを知っておるか?」

 

 

孫策「どんな噂よ?」

 

??「黒天を切り裂いて、現れる呼ばれざる『悲しき獣』、

   暗き場所で眠れぬ獣は主を救う鍵とならん。……管路と

   いう占い師の占いじゃな。」

 

 

孫策「管路って、あのエセ占い師として名高い?

   胡散臭いわね〜」

 

??「そういう胡散臭い占いを信じてしまうぐらい、世の中が

   乱れとるということだろう。……現に前の占いで言っていた

   『天の御使い』が現れた。…という噂が出回っておるし…」

 

 

孫策「縋りたいって気持ち、分からなくも無いけどね。

   ……でもあんまりよろしくないんじゃない?そういうのって。」

 

??「妖言風説の類じゃからな。じゃが仕方無かろうて。

   明日がどうなるか。明後日がどうなるか。

   とんと見えん時代じゃからな…」

 

 

孫策「ホント、世も末だこと……」

 

 

??「うむ。……さて策殿。偵察も終了した。そろそろ帰ろう。」

 

 

孫策「そうね。さっさと帰らないと冥琳に------------」

 

 

≪パリィン≫+あたり木霊する不気味な音…+

 

 

孫策「……なにこの音?」??「策殿!儂の後ろにっ!!」

 

 

孫策「大丈夫よ。それより祭、気をつけて……」

 

 

+孫策は抜刀する……+

 

 

孫策「盗賊が、妖か……何にせよ、来るなら来なさい。

   殺してあげるから……」

 

 

≪パリィン!≫+辺りが眩しく光る…+

 

 

孫策「なにこれ……視界が白く……っ!」

 

 

≪パリィィン!!!≫

 

+光が最高潮を迎えやがて夜に闇に飲まれる…

 

光が収まったところで黄蓋が孫策に駆け寄る…+

 

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黄蓋「策殿ぉ!」孫策「ん……んん……戻っ……た?」

 

 

 

+光が収まると、そこに一人の男が現れる…

 

彼女たちはそのことにまだ気づいていない…+

 

 

 

 

??〔……ん、ここは…外か…?この暗さだと…夜だな…〕

 

 

俺は辺りの暗さで意識が覚醒した…俺は暗い所では寝れない。

 

辺りを見回すが、まだ目が慣れていないのか、良く見えない…

 

どうやら、ここは俺の知っている場所じゃないらしい…

 

空気が澄んでいるし、あまり人の匂いがしない…ここは何処だ…?

 

 

??〔たくっ。バカ妙が妙な機械に俺を入れて作動させるから…

   ついてねぇな…夕飯食いっぱぐれた…ん…人の声か…〕

 

 

黄蓋「策殿、お怪我は無いか!?」

 

孫策「大丈夫よ、ありがと。……でも今の、一体何だったのかしら?」

 

 

??〔女…二人か…ここの土地の奴らか…?〕

 

黄蓋「分からん。妖が我らを化かしに来たのか……」

 

 

孫策「周辺の状況は?」

 

黄蓋「先ほど変わりは……ん?」

 

??〔見つかったか…どっすかなぁ…〕

 

 

孫策「どうしたの?」

 

黄蓋「あそこに人が倒れておる…」孫策「えっ!?」

 

 

黄蓋「さっきはおらんかった。……あやつが妖か?」

 

??〔おいおい…このイケメンを妖怪扱いかよ…【汗】」

 

孫策「どうだろ?……行ってみましょう。」

 

 

 

一人が俺に近づいてくる…それを見て

 

 

 

黄蓋「策殿、危険じゃ!…(無視して進んでいく孫策)

   …ええい、全く。人の言うことを聞かんお人じゃ!」

 

 

慌ててもう一人が駆け寄ってくる…

 

程良く殺気を放って隙が全くない…

 

俺は今だタヌキ寝入りを決め込んでいる…

 

 

??〔参ったな…このままだと、不味いか。〕

 

孫策「…(駆け寄って着て男を見る)…男の子?」

 

黄蓋「はぁ、はぁ、はぁ……主よ。あまり老いぼれを

   イジメんでくれ…(肩で息をする)」

 

 

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策という奴がもう一人の方を見るため俺に背を向ける。

 

目も慣れてきた…チャンスは今しかいない…!

 

 

孫策「あ、ごめん。……大じょ、きゃっ!」

 

??「動くな…武器を捨てろ!…じゃないと首が

   明後日の方向を見ることになるぜ…」

 

 

 

俺は隙を衝いて『策』という女を背後から

 

首に両腕をからませて話しかけた。

 

 

黄蓋「策殿っ!貴様…(弓を構える…)」

 

??「おっと、動くなよ。相方の首を折られたくないだろ…?」

 

孫策「…やっぱり、起きてたのね…何時から?」

 

 

??「…。『策殿、お怪我は無いか!?』からだよ…

   気づいてたのかよ…うまくごまかせたと思ったのになぁ〜」

 

孫策「…でも、こんなに腕だ立つとは思わなかったわ…」

 

 

 

そういうと剣を離して、殺気を収める…

 

 

 

黄蓋「さ、策殿っ!?」

 

??「あらら、言うこと聞いてくれんだ。」

 

孫策「…背後を取られた時点であなたは私を殺すことが

   出来たでしょ…?でも、あなたはそうしなかった

   私を殺すことよりも、別の目的があるからでしょ…?」

 

 

??「ご明察…アンタ頭がいいんだな、助かるよ…。

   (相方を見て)お〜い、聞いたろ?あんたも武器を捨ててくれ。」

 

黄蓋「…儂が武器を捨てて、策殿が無事な保証は…何処にある…?」

 

 

??「ないな…まあ俺を信用するしかない…

   大丈夫、殺したりしないさ、俺の質問に答えてくれたら

   解放する…約束だ、そのあと俺を殺しても構わない。」

 

黄蓋「…『俺を殺しても構わない』か。…面白い奴じゃな…

   (弓を置く)ほれ離したぞ…で、聞きたいこととはなんじゃ…」

 

 

??「…一つ、ここは何処だ…?」

 

孫策「…荊州南陽よ…知らないの…?」

 

 

??「……二つ、あんたらの名前は…?」

 

黄蓋「儂の名は黄蓋。字は公覆という…」

 

孫策「私は孫策。字は伯符。」

 

 

??〔…なんかの小説出てきた、名前だな…たしか…〕

 

孫策「ねぇ?名乗ったんだから、あなたの名前を教えてよ…」

 

 

??「俺は…朝霧海斗…字はない。」

 

孫策「海斗か…うん、覚えた。」

 

 

海斗「…質問を続けるぜ、三つ、今の皇帝は劉宏か…?」

 

黄蓋「そうじゃ、それがどうかしたか…?」

 

 

 

間違いない、こいつらの目は嘘を言っていない…

 

ということは、俺は三国志の世界にいるってことか?

 

あり得ない…しかし現に今俺が対峙してるのは、現実。

 

現実なら受け入れるしかないな…

 

 

 

海斗「……(孫策を解放する)ありがとう…

   手荒なとこしてわるかったな、あんたみたいな綺麗な女に

   こんなことしたくなかったんだが、すまん。」

 

孫策「ホントよ、ブーブーこんなカヨワイ女の子に…」

 

 

海斗「…どこがカヨワイだよ!殺気放って近づいて

   くせに!殺させるかとおもったぜ…」

 

孫策「妖の類だったら、殺してたわ♪」

 

海斗「殺すつもりだったのかよっ!たくっ…」

 

 

黄蓋「…しかしお主、相当腕が立つようじゃな…

   策殿が油断してたとは言え、あっさり背後を取られるとは…」

 

海斗「……たまたまだよ。こいつが不用心すぎるんだ…」

 

 

孫策「そんなことないもんっ!結構警戒してたわよ!!」

 

海斗「…そんな奴が、得体のしれない奴に背を向けるか普通…【汗】」

 

 

孫策「うぅ…」黄蓋「はっはっは、策殿の負けですな。」

 

 

 

俺は聞きたいことも聞いたので一応確認をとる…

 

 

 

海斗「……じゃあ俺の質問も終わったし、俺を殺すかい…?

   まあ、(殺気を放つ)俺は殺されてやるつもりはないけど…」

 

孫策「(ビクッ)っ!いいわね…その殺気、ワクワクするわ…♪」

 

 

黄蓋「待て待て待てぇっ!お主を殺すつもりなどない!!

   策殿も剣を引け!王が簡単な挑発に乗ってどうする…!?」

 

 

海斗「そうなのか…なら(殺気を消す)」

 

孫策「え!?ちょっとなんで引っ込めちゃうのっ!?

   ブーブー戦おうよ海斗!?(両手を子供のように振り回す…)」

 

 

海斗「…戦う理由がないのに戦えるかっ!」

 

黄蓋「…はぁ、すまんな策殿はこういうお人なんじゃ…」

 

 

海斗「あんたも苦労してんだな…察するよ…」

 

孫策「何よ!?私が悪いの!!!???」

 

 

海斗「そうだな。」黄蓋「そうじゃな。」

 

孫策「いいもんっ…私が全部悪いんでしょ!!」

 

 

孫策はしゃがんで地面を指でいじりだした

 

たくっ小覇王がいじけてどうすんだよ、まったく…。

 

 

 

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黄蓋「ところで、…話は変わるが、お主はこれから

   どうするのじゃ…??」

 

海斗「ん〜。…とくに決めてないな…?」

 

孫策「だったらっ!(勢い良く立ちあがる)

   私たちと一緒に来ない??」

 

 

海斗「はぁ!?どうしてだよ??」

 

 

黄蓋「おぉ♪それはいい考えじゃな、孫策殿!「でしょ♪」」

 

海斗「おい、あんたまで何言ってんだ…【汗】」

 

 

孫策「いいじゃない。別に行く当てないんでしょ?」

 

海斗「うっ…確かに、…まあいいかぁ…行く当てもないしな…」

 

 

孫策「決まりぃ!じゃあ城に行きましょ♪」

 

海斗「…しかし、いいのか?簡単に俺を連れって?」

 

孫策「いいわよ♪もし人に害を為すものなら、

   私が殺してあげるわ…。」

 

 

海斗「ぶっそうだな、おい。安心しな俺はそういうの卒業したんだ。」

 

 

 

俺たち三人は街灯のない荒野を星の光だけで目的地へと進む…

 

 

城に近づくと入口の前で行くとそこには

 

 

孫策「あら。お出迎え?」

 

??「帰りが遅かったからね。……その男は誰?」

 

 

当然の疑問だ…、少なくても俺はこの世界では不審人物なのだから

 

 

孫策「ああ。拾い物よ♪」??「拾い物?」

 

海斗「誰が拾い物だ…」黄蓋「現に落ちていたではないか?」

 

 

ここに来るまでに俺が現れた時のことを聞かせてもらったが…

 

ほんと、小説みたいな話で信じらんねぇよ。

 

 

孫策「管路の占い、知ってる?」

 

??「何だいきなり。……確か、流星と共に天の御使いがどうのとか…」

 

 

孫策「そっちじゃない。『呼ばれざる獣』のほうよ。」

 

??「はぁ?……雪蓮。熱でもあるの?あなたが妖説を信じるなんて…」

 

 

孫策「んー……はじめは与太話だって思ってたんだけどねぇ…

   この子の現れ方を見れば、そうも言ってられなくなって。」

 

??「どういうこと?」

 

 

黄蓋「夜が朝になるほどの光が我らを包んでの。

   そのあとにこ奴が倒れておった。状況からして、

   光と共に現れたとしか思えん。」

 

 

??「…(あきれ顔)…なるほど。それで連れて帰ってきたと?」

 

孫策「ええ、本物の呼ばれざる獣なら、孫家で保護するのが

   上策。……妖の者なら私の手で殺す。……どっちに

   転んでも得でしょ?」

 

 

??「ふむ、名を得るには最適の贄か……分かった。

   扱いはどうする?」

 

孫策「本物なら……孫呉に天の血を入れるわ。」

 

 

??「血を?どういうことだ?」

 

孫策「呼ばれざる獣の子孫……その風評を得るために、

   この子には種馬になってもらう。」

 

海斗「おいっ!?ちょっと待て、聞いてないぞ!!」

 

孫策「だって、今言ったもの♪」海斗「ちょっ!おま!?」

 

 

 

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??「……また突拍子も無い考えを思いついたものね…」

 

孫策「孫呉千年の大計のためよ。天の意志を孫呉に

   仕える武将に宿す。……庶人が食いつきそうな

   良いネタになるでしょ?」

 

 

??「本物ならばね。……畏敬を持たせるための手段と

   しては、確かに上策かもしれないけど…」

 

孫策「この子、きっと本物よ。……私の勘がそう告げているの。」

 

 

海斗「…そこに俺の意志はあるのか…?」

 

孫策「いいじゃない♪ウチの娘はみんな可愛いわよ♪」

 

 

??「あなたの勘の良さは認めるわ。だけど……

   全面的に賛成は出来ないわね。」

 

黄蓋「ま、こ奴の訊問してから、おいおい扱いを考えたらどうじゃ?」

 

 

海斗「なんか雲行きが怪しくなってきたな…」

 

??「……そうしましょう。あなた名前は?」

 

 

海斗「…朝霧、海斗だ。字はない。」

 

??「朝霧ね…。私は周瑜。黄蓋殿。すまんが朝霧を適当な部屋へ。」

 

 

黄蓋「応。扉に四人、窓の外に四人、詰め所に十人ほど

   詰めておけば良いか?」

 

海斗「随分厳重だな…。」

 

黄蓋「(小声)それでもお主には足りないくらいだわい。」

 

 

周瑜「それで十分でしょう。あと……雪蓮?「なに?」

   あなたは明日までこの男に近付かないこと。

   ……良いわね?」

 

孫策「……先読みしすぎ【汗】」

 

 

周瑜「あなたの行動なんてお見通しよ。……約束してちょうだい。」

 

孫策「はぁ……了解。じゃ、二人とも海斗のこと、よろしくね。」

 

 

そう言い終わると孫策は一人で城の方へと進んでいく…

 

 

 

黄蓋「相変わらずなお方じゃな…」

 

周瑜「夜、部屋に忍び込むつもりだったんでしょうね

   ……油断も隙も無い…」

 

 

黄蓋「爛漫娘のお守りも大変じゃの。」

 

周瑜「ふふっあなたこそね…(微笑む)」

 

 

黄蓋「くははっ、違いない(微笑む)

   では公謹よ、儂も行くぞ…朝霧ついてこい、部屋に案内してやる。」

 

周瑜「お疲れ様でした。孫策をいれないように。

   くれぐれもよろしくお願いしますよ、黄蓋殿。」

 

 

黄蓋「応。行くぞ朝霧。」

 

 

 

俺は黄蓋の後を追って城に入る…。

 

やっぱ、俺が居た世界とは違うみたいだ。

 

俺は案内された部屋で一夜を過ごした…。まあ暗闇では寝れないんだけどな。

 

 

 

朝になった。俺は一睡もせず夜を明かした…。

 

鳥の囀る声、日の光が朝が来たことを俺に教える…

 

少し経つと、足音が俺の部屋に近づいてくるのが聞こえる…

 

≪ガチャン≫扉が開く…

 

 

黄蓋「お、もう起きとるのか?」

 

海斗「よ、起きたんじゃなくて、寝てないんだ。」

 

黄蓋「……お主、暗闇で寝れんのか…?「ああ。」

   噂通りか…どうやら主は本物みたいじゃな…」

 

海斗「はぁ?なんのことだよ?」

 

 

俺が黄蓋の言っている意味が分からないでいると

 

 

≪ガチャン≫扉がまた開く…

 

 

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孫策「おっ、起きてる起きてる。おはよう海斗。気分はどう?」

 

海斗「おはよ、あんだけ兵隊が部屋の周りにいると

   落ち着けねぇよ。はぁ〜(欠伸)」

 

孫策「なに?じゃあ寝てないの?」

 

海斗「あぁ…まあ黄蓋にはしゃべったけど、俺は暗闇で寝れないんだ。」

 

孫策「それならそうと言ってよ。今度蝋燭を用意させるわ。

   ……でも噂通りね。やっぱり私の勘は当たるわ♪」

 

海斗「噂ってなんだよ?それより何か食い物ないか?

   腹が減って死にそうだ。」

 

孫策「わかった用意させる…。それを食べたら尋問は

   夜にしてあげるから、少し寝なさい海斗。」

 

海斗「わりぃな、恩着る。」

 

孫策「ふふっ、いいわよ。……じゃあ黄蓋は引き続き警備の指揮を

   夜、公謹が帰ってきたら訊問を始めるからね。」

 

黄蓋「承った。」孫策「よろしく、じゃあね、海斗。」

 

 

 

孫策が部屋を出ると、黄蓋に勝手に出歩くことを禁じられ

 

厠に行きたいときは渡された鈴を鳴らせとのことらしい…。

 

黄蓋が出ていくと、食事が運ばれて来たのでそれを片づけると

 

夜まで何もすることがないので寝ることにした…。

 

 

 

俺の部屋に誰かが入ってくる音で俺は目が覚めた…

 

 

黄蓋「なんだ、その髪は寝癖が着いておるぞ。」

 

海斗「さっきまで寝てたからな…もう夜か…。」

 

黄蓋「全く、お前は鋭いのか、鈍いのか良くわからん…」

 

孫策「自分がどうなるか分からないのに、

   良く眠っていられるわね…(あきれ顔)…」

 

海斗「ま、なるようにしかならないからな…

   で、俺はこんなところで死ぬわけがないんだよ。」

 

周瑜「ふっ、本当に良い度胸だな。」

 

 

三人が寝台の上にいる俺を囲むように立っている…

 

 

海斗「周瑜がいるってことは訊問の時間ってわけだな…」

 

周瑜「ほう、一度しか顔を見せてないのに名を覚えているのだな?」

 

海斗「まあな、美人の顔は忘れないんだよ。俺は(微笑む)」

 

周瑜「口も達者だな…、では訊問を開始する…初めに」

 

 

 

三人は俺に対して質問をしてきた。

 

俺が何者で、何処からきたなど、ありがちな質問。

 

一応わかるようには説明したつもりだが、まあ理解できないだろうな…

 

俺が未来から来て、その未来ではボディーガード見習いとして

 

生活している。ちなみに特区にいたことは、まあおいおい話すか…

 

ま、引かれて追い出されるかもしれないが、隠す必要もないしな…

 

証拠という訳ではないが携帯でいろいろして見せた。

 

 

 

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周瑜「ふむ……話は分かった。どれもこれも荒唐無稽過ぎる…

   しかし、お主の服は、この大陸では見たことがない…。

   その小箱もまた然りそれに貴様の言っていること全てを否定できん。」

 

孫策「理屈っぽいわねぇ〜」

 

 

周瑜「それこそ軍師の性という奴だな。理と論を

   思考の中心に据えるのが軍師というものだ。」

 

孫策「じゃあ我らが軍師様。この子、どう判断する?」

 

 

 

その言葉を聞いた周瑜は俺をじっと見つめる…

 

心の奥を見透かすような目、俺はその目に目線を合わせたまま

 

逸らさずにいた…そして少し時が過ぎた…

 

 

 

周瑜「……本当にこやつが呼ばれざる獣かどうかは分からないが、

   少なくとも我らの知らぬ国からやってきたということは分かる…」

 

 

さっきまでの態度を崩し優しげに話す周瑜。

 

 

周瑜「それに確かに胡散臭いところや、歳に似合わぬ凄みは

   あるが…今はすこし丸くなっているようだし…

   何より良い目をしている…その目、孫策にそっくりだ…」

 

海斗「はぁ〜?俺の目の何処がこの爛漫娘に似てるんだ?」

 

孫策「誰が『爛漫娘』よっ!!」

 

黄蓋「ともかくお眼鏡に適ったか。……儂もこ奴の武、

   なにより肝が据わっているところがなかなか

   好ましいと思っておる…」

 

孫策「なら決まりかな?」

 

周瑜「呼ばれざる獣として祭り上げる資格はあるだろう。

   ……雪蓮の好きにすれば良いわ…。」

 

孫策「了解♪」

 

海斗「昨日から『呼ばれざる獣』って言ってるがなんなんだ?

   その獣って?」

 

 

周瑜「管路曰く、黒天を切り裂き、現れる呼ばれざる『悲しき獣』

   暗闇で眠ることが出来ぬ獣は主を救う鍵とならん…とな」

 

孫策「はじめは信じてなかったんだけどね。白い光と共に

   あなたが現れた…ならあなたが『呼ばれざる獣』

   つまり、天から来たことに変わりないんだから

   噂通り、私たちに仕えて守ってもらおうって話よ。」

 

 

海斗「…つくづく護衛ってぇのに縁があるらしいな…」

 

孫策「別にホントに守れっていんてんじゃないわよ。

   そういう存在が孫呉にいるってことが重要なの。」

 

海斗「…つまり象徴ってやつか…?」

 

周瑜「……分かったようだな。」

 

 

海斗「一応な……で俺はどうなるんだ?」

 

周瑜「それは我らが主の意志による。……どうする?」

 

孫策「元々、考えていたことを実行するわよ。

   そのために拾ってきたんですもの…」

 

黄蓋「ふむ……まあお好きにすればよろしい。儂は

   特に反対はせん。……何より、儂はこやつを気に入った!」

 

 

海斗「(黄蓋に軽くどつかれる)げふっ…!いてて…そりゃどうも。

   んで、俺はどうなるんだ?」

 

孫策「その前に質問。……あなたはこれからどうするつもりで居るの?」

 

 

海斗「…昨日もいったが、行く当てはない…」

 

孫策「……じゃあさ。しばらく私たちと行動しない?「はぁ?」

   あなたを保護してあげるっていってるの??「俺を?」

   そっ。一人で生きるよりは良いんじゃない?」

 

海斗「…だな、この世界で生きていくためにせめて文字くらいは

   書けるようにならないとな…ここにいれば退屈せずに済みそうだし…」

 

孫策「なら決定。……ただしいくつか条件があるわ…」

 

海斗「ん?まさか……。」

 

 

孫策「ええ、まず一つ。あなたの知恵と武を呉の統治に役立てること、

   もう一つは私に仕えている武将たちと、あなたから率先して

   交流を持つこと…有り体にいえば口説いてまぐわれってことね♪」

 

海斗「……昨日の話は、冗談じゃなかったのか…」

 

 

孫策「あなたの胤を呉に入れるの。そうすれば呉に天の血が

   入ったことを喧伝できるでしょ?」

 

海斗「……構わないのか?」

 

 

孫策「あ、もちろん嫌がる女の子にするのはダメだからね?

   あなたが口説いて、女の子が良いって言うまで手を出しちゃダメ

   分かった?」

 

 

 

男としては嬉しい限りなのだが、本当にいいのか?

 

俺は孫策から公認で女を口説く権利を与えられた…。

 

 

 

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atogaki

 

 

銃参夜「どうもwww投稿主のジュウサンヤです!」

 

孫策「何気に他陣営で既存キャラ初の出演の雪蓮よ♪」

 

銃参夜「雪蓮さんに来ていただいたのは今回、出た一刀君のライバル

    『暁の護衛』よりクロスオーバーしていただいた『朝霧海斗』くん

    をこの小説に出すにあたって一番いい場所が呉だった。  

    そして、私は呉で一番あなたが好きですwww」

 

雪蓮「無理w」

 

銃参夜「3秒で撃沈orz、」

 

雪蓮「あなたじゃ、一刀にも、海斗にも勝てないもの。」

 

銃参夜「あんな、種馬たちに勝てるわけがない!!!

    で次回は、本編に戻りまして、汝南にいる北郷軍の組閣(笑)と

    新キャラでたんで最近やったばかりなのですが、また拠点にします!

    次回「拠点:汝南防衛戦後」をお送りします!!

    いったい何時になったらコウキントウに入れるやらwww」

 

雪蓮「もしかして、私の出番ってこれだけ?」

 

銃参夜「そうですよ!このSSのメインは凪さんですから!!

    凪、可愛いよ凪。今度はちゃんと出すからねぇ!!」

 

雪蓮「私がいるのに、もう他の女のこと考えるなんていい度胸ね……」

 

銃参夜「殺気!!??俺だって何時もやられてばかりじゃない!!

    この日のために磨いた『rouga,fufu拳』で……ちにゃっ!!!!!」

   

 

 

 

 

説明
やっちまった…やっちまったよ。やっちまいました!!
13夜だからって調子に乗りましたww反省はしていない。
公開はするけどねwwタイトルに偽りあり!!
逃げるなら、いや、もう遅いか…。
予告通り今回は一刀くんの好敵手のお話です。
半端に終わるのは、仕様ですwww
今回の作品によるクレーム、ドントKOI!!!
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コメント
暁か…たしかにまるくなってるなぁちょっとだけど(RevolutionT1115)
海斗か・・・、性格が微妙にちがう、かな?(光牙)
湖麗 氏:ありがとうございます!速攻で修正します!!(銃参夜)
お初見です^^9ページ目の周喩が雪蓮の・・・のところが隙になってます><(湖麗)
海斗は微妙かな。(solomon4)
このオリキャラは正直いらない(竜龍)
オリキャラはいらないと思います(黒い稲妻)
一刀だけのほうがいいと思います・・・・・(リンドウ)
sink6 氏:コメントありがとうございます!一刀と海斗は知り合いではありません。それは追々の話で詳しく……(銃参夜)
まぁ内容がへんなことにならん限りはクレームがだしませんよ、所で朝霧は一刀とは知り合いなのですか??(sink6)
うーむ……勝手ですがお気に入りから削除させて頂きました……(よしお)
オリキャラではないがクロスか・・・ 一刀だけでよかったと思うが?(ゴリポン)
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