自動書記#1
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あーあーアメジスト光り輝くでもその光は宇宙の端っこに落ちて僕。明日になれば雨上がり、カエルの鳴き声が響き、靄。イカそうめん、トコロテン、すすり歩く夏祭りの終わったごみ溜の中。日差しが差し込んで眩しい、午後の、雲の切れ間から。靄。立ち上がる水蒸気。俺は気分が悪くて泣き出した、その場から走り出した。蝉時雨。川の流れのようにどぼん。鮭の産卵、川が鮭で埋まるわけでもなく、ひっそりと濁った川底でそれは行われていた。沈んだ自転車、藻が張り付いている。黄緑の、ぬるっとした手触り。またカエル、緑のアマガエル、これもまたぬるっとした表面。メメタァ!! だがカエルは潰れない、ツェペリ男爵奇妙なポーズでジャンプ。ジャンプ。ジャンプ。飛び跳ねているとポケットの中で小銭がジャラジャラ言ってかなわんのだよ。ジャラジャラ音をたてて、ぴょんぴょん飛び跳ねながら、住宅街の坂道を詰襟姿の学生が行列を作って進んでいく。メメタァ!! どぼんどぼんと先頭から水の中に飛び込んで行く。赤く濁った水、透明度ゼロ。トマトジュースで出来ているんだ。底の栓が抜けて、中央が渦巻いている。漏斗状になった大地の下にはまた別の大地があって、岩石砂漠で、テーブルマウンテンが遠くに見えた。ここは地の果てアルジェリア、ナイジェリア、あるじゃないか、ええじゃないか。ええじゃないか。踊りながら集団はココイチを襲撃、客席の間を練り歩きながら客のカレーを奪う。真っ赤な福神漬が目にしみる。滂沱と涙。工場の煙のせいかもしれない。涙目に西日が差し込んで世界がキラキラしている。壊れた万華鏡のようにうねうねキラキラ光源が揺れている。目覚めると夜、星空。人工衛星一号二号三号、だいたい六個くらい飛んで行った。山の稜線がうっすらと見える。山の向こうの街の光で稜線が夜空に浮かんで見えるのだ。どこだ、ネバダ、ダバダバダ、どぅーわー。雪の降る土地という意味であるにも関わらず一面荒野で、水の一滴も無い。気がつくとネバダではなくハワイの楯状火山の上だった。でも星空はやっぱり美しかった。もうずっと夜。明けない。ずっと宇宙。最後は二〇〇一年宇宙の旅のエンディング風で。新世界流れる中、大阪の新世界へ、通天閣登って遠くを眺めれば、霞がかかってよく見えない。今日も暑くなりそう。もや。

説明
シュルレアリスム風実験。
本当はもっと早く書いて、意識を挟まないようにしなきゃいけないんだけど…タイピング速度には限界が御座ってナァw
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