星のヤンデレなんてありえないじゃありませんか
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外史というものは、

 

時々人を苦しめることもある。

 

それは、

 

その無限の可能性によって、

 

その世界の住民たちを傷つけることが、私たちにあまりにも手安いことになっているのだからかもしれない。

 

だけど、

 

その外史もまた変えることができることに私は感謝する。

 

こうして、彼女たちをまた救う物語を書けるようにしてくれた、壊れた勇者たちにかたじけないと思ってしまうとは、皮肉なものだけど…

 

 

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蜀の将たちの中でも一番の腹黒さを見せてくれるあの人が一番先にヤン化されることは、ある意味ちょっと不思議なことだ。

 

星「…主……」

 

彼女は最近メンマ作りに励んでいる。

 

なにやら、主を見ていない孤独から出てくるストレスを、メンマ作りに集中してといているようだ。

 

ストレスが溜まってるお料理がおいしいはずもあらず、作った後は全部土に埋めてしまう始末だけど。

 

だけど、星はずっとメンマを作り続ける。

 

そうでもしないと、彼女のこのイライラさは行く道を知らず、やがては、自分の愛しい主にその刺々しい愛を刺さってしまうことになってしまうだろうから。

 

彼女は自分でそれをよく知っていた。

 

だから、自分でも無意識的に主を見ないようにしていた。

 

彼女らしいと言ったら彼女らしいし、彼女らしくないと言えばらしくない。

 

主のことを想って、主のことを傷つきたくないと思って近づかないことは彼女らしいとこ。

 

問題に真正面からぶつかることに恐れ、自分の主のことを無意識的に避け続けていることは彼女らしくないとこ。

 

だけど、このままだと悪循環が続くまで、

 

やがては、いくら彼女でも一人では耐えられない状況までにいたってしまうだろう。

 

 

 

けどまあ、心配することはないと思う。

 

われ等の種馬こと北郷一刀は、天然の女たらしなのだから……

 

 

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星「ふむ、これでちょうど食べごろになっただろうな」

 

今日で熟成を終わらせたメンマの壷を開けてみる。

 

星「…っ」

 

やっぱり、

 

メンマに唐辛子と使ったのが良くなかったのか。

 

それとも入れすぎたのか。

 

壷の開けた瞬間、メンマの匂いではなく、唐辛子の辛い匂いがあがってくる。

 

これはもはやメンマという名が惜しいほどの物だ。

 

星「この趙子竜ともあろうものがこんな失態をするとは」

 

作れば作るほど、メンマの形になくなってつつある。

 

でもまあ、特に誰かに食べさせようと作ったものでもないからな。

 

うむ、これもまたなかったことにしてしまえばいい。

 

うむ…

 

 

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タッタッタッタッタッ

 

 

がらり

 

 

北「星!」

 

星「あ、主?」

 

そこにいきなり、主が部屋に入ってきた。

 

そんな、

 

ここ最近全然姿を見てなかったのに、

 

こんな真昼間に私の部屋に…

 

北「ごめん、ちょっと隠して」

 

星「はい?」

 

そう言って主は寝台の後ろに隠れた。

 

がらり

 

愛「星!ここにご主人様がきていないか?」

 

主が隠れてまもなく、愛紗が私の部屋の戸をガンと開けた。

 

星「どうした、愛紗、ずいぶんと怒っているようだな」

 

愛「また主が仕事をサボって逃げたのだ。この辺りで逃したのだが、見てないか?」

 

星「いや、私はコレを見ているのに夢中でな。どうだ。ちょうど今出来上がったところだが」

 

そういいながら、私は先開けた(失敗した)メンマの壷を愛紗に見せた。

 

愛「い、いや、結構だ。知らないのならいい。他のところを探そう」

 

愛紗はそれを見てちょっと嫌そう顔をして、すぐ部屋を出て行った。

 

 

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北「いやぁ、助かったよ」

 

愛紗が消え去って、足音が聞こえなくなった後、やっと主は寝台の後ろから上がってきた。

 

北「ありがとう、星」

 

星「別に感謝されることはない。主も時々私がサボるのを愛紗に怒られる時庇ってくれるだろ」

 

北「そうかな……うん?この壷は何だ?」

 

星「!!いや、それは…」

 

愛紗を追い出した後、卓においといたメンマの壷を見つけた主は…

 

北「メンマか?というにはちょっと赤い気がするんだけど…星が作ったの?」

 

星「いや、作ったには作ったけど…」

 

北「ちょっと味見してみよっと」

 

星「あ、主!」

 

私が止める間もあげずに、主はその(失敗した)メンマを口に入れた。

 

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北「けほ!けほ!!」

 

星「主!!主、大丈夫か!」

 

その赤いメンマを口に入れた瞬間、主は喉に詰まったように咳をした。

 

北「けほ、けほ!」

 

星「主!大丈夫か?すぐに医者を…」

 

北「いや、けほ!医者ってそんな大げさな…」

 

主は手で大丈夫だと私を止めて、また先のメンマを口に入れて、今度は咳をせずに食べた。

 

北「……星」

 

星「な、何だ?」

 

北「…こんなこと言っていいのかはよく解らないけど」

 

星「??」

 

北「いや、メンマについては私より星の方が絶対詳しいし、星が作ったのだから確かなものだとは思うけど…」

 

星「あ…」

 

北「正直、おいしくない」

 

星「……」

 

 

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美味しくない、か

 

そこで敢えて私の気に障らないようにまずいとは申さぬか。

 

だが…まさかあれを食べられるとはな…

 

星「…くふっ、くははあぁっ!!」

 

北「ど、どうしたんだよ、星」

 

主が慌てることも気にせず、私は笑い続けた。

 

笑えずにいられなかった。

 

星「ははぁぁあっ!!」

 

北「ご、ごめん、星、美味しくないと言ったの誤るから許して!!」

 

どうやら主は私が高笑い続けるから、私がメンマのことにあまりにも怒って笑っているのだと思ったらしい。

 

ちょっとからかってみるか。

 

星「主、私のメンマに口を叩くとは、言うようになったではないか」

 

北「いや、それはその…」

 

星「まぁ、良い。主、仕事をサボったのであれば、これから特に用はないのだな?いや、あっても構わん。これからこの趙子竜が真のメンマというものが何なのか教えてあげよう。覚悟するといい」

 

北「いや、ちょっ、星?!」

 

星「さあ、行くぞ、主。今日は久しぶりにメンマ園にでも行ってみるか」

 

北「いや、待て、星!他に何でもするからそれだけは勘弁してくれ!!」

 

安心しろ、主。

 

今度はちゃんと食べられる手作りメンマを披露してあげよう。

 

説明
まさか蜀で一番ヤン化しなさそうな星が二番目ににえになってしまうとは思いませんでしたね。



いや、ありえないじゃありませんか。

あの星が病むとか。

想像もつかない
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コメント
星のヤンデレは嫌でしたのでこれが見れてよかった。(窒素)
やはり星はこうでなくては。 どこかの誰かさんの乙女?で一途?で照れ屋?な星も好きですがね。 さぁ一刀、しっかり付き合って進ぜなさいw(よーぜふ)
ヤンデレ?そんなもの星にはまったくもって必要ないものだ!!(poyy)
うんうん、コレだよねやっぱり。星にヤンデレなんて・・・・ヤンデレ推進派は何を考えているのやら(シュレディンガーの猫)
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真・恋姫無双  北郷一刀 赤いメンマ(唐辛子です)どっかの韓国人「とにかく赤いとうまい」 どっかのポリエステルさん「ほお、ならこれを食べてもらおうか」 韓国人「……まず、」 星「ほぉ?私の作ったメンマがまずいと…」 その後、あの韓国人を見た者はいないと言う そんなことを言って生き残ると思ったのか? 

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