真・恋姫無双 ifストーリー 現代演義 第1話
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一刀「う、う〜ん。もう朝か・・・」

 

朝の日の光が目に入ったことによって目が覚めた。

 

一刀「痛っつ〜。あー外で寝ちゃってたのか」

 

まだ目がボヤけているが、周りに木々の緑が見えるのでそう判断した。

 

しかし、だんだん目が慣れてきてと分かったがここは城の中庭ではなかった。

 

一刀「あれ?どこだ?ここ」

 

貂蝉「むふふ、や〜っと起きたわね、ご主人様」

 

一刀「貂蝉?なぁここってどこだ?」

 

貂蝉「あら?わからないの?もっとよく周りを見て御覧なさい」

 

そう言われて俺は周りの景色よく見た。いや、良く見るまでも無くそこがどこなのか分かってしまった。

 

一刀「マジかよ・・・。ここってフランチェスカの敷地か?」

 

貂蝉「その通りよん」

 

一刀「そうか・・・戻ってきたんだな・・・。はっ、そうだ!みんなは!?」

 

貂蝉「あらん?ご主人様、さっきよく周りをよく見るように言わなかったかしらん?」

 

一刀「え?あっ!みんな!」

 

華琳「ん〜、うるさいわよ一刀」

 

桃香「もお朝〜?」

 

雪蓮「う〜頭痛〜い。めいり〜んみ〜ず〜」

 

みんなは俺を中心にした感じに周りに寝ていた。そして、それぞれ文句やらなんやらを言いながら起きた。

 

そして見た。貂蝉を。ある者は悲鳴を上げ、ある者は気絶をし、ある者はその両方をした。が、やはりそれなりの付き合いになると慣れている者のほうが多く、気絶をしたりするのはごく少数であった。

 

霞「ん?ところでここはどこや?」

 

霞のその言葉でみんなが周りを見だした。

 

冥琳「確かに、ここは昨晩我々が酒宴をしていた場所ではないな」

 

朱里「はわわ!いったいここはどこなんでしょう?」

 

貂蝉「それについてはご主人様が教えてくれるわ」

 

桃香「え?ご主人様知ってるの?」

 

一刀「ああ。ここは俺のいた世界、みんなに分かりやすく言うと天の世界だ」

 

一同「「「・・・・・・・ええええええぇぇぇぇええぇ!!!!」」」

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春蘭「ど、どういうことだ北郷!!」

 

焔耶「そうだぞお館!説明しろ!」

 

一刀「い、いや〜そんなこと、俺のほうが聞きたいぐらいだよ。とにかく俺が分かるのはここがどかってだけなんだよ」

 

詠「まったくいっつも肝心なときに役に立たないわね」

 

月「そんなこと言っちゃ駄目だよ詠ちゃん。ここがどこか分からないよりは全然いいと思うよ」

 

詠「ま、まぁそれはそうだけど・・・」

 

みんなそれぞれ戸惑っているけど俺だって説明して欲しい。

 

貂蝉「それについては私から説明しましょう」

 

そう言う貂蝉にみんなが注目した。

 

貂蝉「いや〜ん。そんなに見られると興奮しちゃうわ〜」

 

華琳「そういうおふざけはいらないから早く説明なさい」

 

額に青筋を浮かべながら華琳は自身の武器である「絶」を構えていた。

 

貂蝉「冗談よ〜ん。じゃあ説明するわね。詳しいことはみんなきっと理解できないだろうから省くけど、端的に言うとあの世界は崩れ去りかけていたのよ」

 

一刀「世界が崩れ去りかけていた?それってどういう意味だ?」

 

貂蝉「言葉の意味のままよ。あの世界は終わりを迎えた。本当ならご主人様やみんなもその崩壊に巻き込まれるはずだったのだけれど、それはとっても勿体無いと思った私と卑弥呼がかなり無茶な賭けだったけどみんなをこの世界に連れてきたのよ」

 

一刀「その崩壊ってやつは止められなかったのか?ってできてたらやってるよな」

 

貂蝉「ご主人様の言いたいことは分かっているわ。それに何人かも気付いているようだしね」

 

桃香「え?え?みなさん何か分かっているんですか?」

 

鈴々「鈴々には全然分からないのだ!」

 

華琳「・・・その崩壊した世界にいた人々はどうなったのかしら」

 

「「「っっ!!!!!」」

 

華琳の一言で分かっていなかった人たちにも理解できたようだ。

 

貂蝉「残念だけど、崩壊に巻き込まれて、言うなら最初からいなかったことのような感じかしら」

 

桃香「そ、そんな!それじゃあ私たちだけが助かったってことですか?」

 

華琳「その話しが本当ならそういうことになるわね」

 

「「「・・・・・・」」」

 

一同絶句。それもそうだ。みんなあの平和の時のために死に物狂いで戦ってきたんだ。それが自分たちが知らない間に消えてしまったのだから。

 

ここは俺がなんとかしないとな!

 

一刀「みんな!聞いてくれ!」

 

みんなの視線が俺に集まる。

 

一刀「俺たちも本当なら消えて無くなっているはずだったんだ。でも貂蝉や卑弥呼が助けてくれた。助かった俺たちは消えてしまった人たちの分までしっかりと生きて行かなきゃいけないと思うんだ!」

 

「「「・・・・・・・」」」

 

やっぱ駄目だったかな?そんなことを考えていると声が上がった。

 

雪蓮「一刀の言う通りかもね。今私たちにできることは生きることしかない。だったらさっきの一刀が言ったように助かった私たちがみんなの分も生きていくことが、せめてもの手向けになるんじゃないかしら?」

 

みんな俺と雪蓮の言った言葉を深く考え込んでいるようだった。

 

桃香「・・・そうかもしれませんね。うん!ご主人様と雪蓮さんの言う通り私もこの世界で精一杯生きて行きます!」

 

華琳「ええ。私も同感よ」

 

二人を筆頭に次々と賛同の声が上がった。

 

貂蝉「話しはまとまったようね」

 

一刀「ああ。ところでこれからどうしたらいいんだ?」

 

貂蝉「それについてはこれから案内するところで話すわ。そこに卑弥呼と華佗ちゃんがいるはずだから」

 

そう言って貂蝉は歩き出した。

 

 

説明
最近暑くてグロッキー状態です。

みなさんは大丈夫ですか?

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コメント
結構ハードな展開だった……。(readman )
誤字報告p2ここがどか→ここがどこか ですか? 現代編ですね、次回楽しみです!(深緑)
どうなるのかな>?wktkwktk(スターダスト)
三国同盟後の現代転移・・・すごく面白そうですが、三国50人以上をバランス良く捌くのはかなり難しそうですねえ・・・続きに期待です!(kurei)
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