恋姫かもしれない5
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今回も新キャラがたくさん出ます

 

なので一刀君は出ません

 

からませていたらあんまり登場させられないので・・・

 

お好きなキャラが出ていましたら幸いです

 

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朝、ホームルームが始まる前の自由時間。この時間をどのように過ごすかは人それぞれだ。

 

友人と語り合う者

 

「なぁなぁ、桂花。GDMの新譜買った?」

 

「当たり前じゃない、思ってた通り当たりだったわ」

 

課題に取り組む者

 

「頼む!今日の数学の課題見せてくれ!」

 

「え〜〜?またなの〜〜?いい加減自分でしてよ白蓮ちゃん」

 

寝て過ごす者

 

「zzzzzzzzz・・・・・・・・・」

 

「むにゃむにゃ・・・だめよ一刀・・・そこちが・・・」

 

食事をする者

 

「もぐもぐもぐもぐもぐ・・・・・・」

 

「むしゃむしゃむしゃむしゃ・・・・・・」

 

思い思いに時間を過ごす学生達。もちろんチャイムが鳴ればしっかりと席に着き先生を待つがそれまでの間はどこのクラスもこのようなモノだろう。

 

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「おはよーみんな」

 

「おはよー」「おいっす」「やほー」「おはよー星」

 

教室に入りクラスメイトに挨拶をして席に着く星。するとすぐに駆け寄ってくる人影が一つ。

 

「星、おはー」

 

「おはよ焔耶さん」

 

挨拶を返しながらも視線で『何か用?』と尋ねる星。

 

「来る途中一刀のヤツみなかった?」

 

「一刀君・・・?」

 

名前を聞いた星が顔を少し顰める。彼女はこのクラス(というよりこの学園内で)数少ない常識人であり、また一般的な感性の持ち主だ。基本的にお祭り好きなこのクラスにそんな人がいれば自ずと役割は決まってしまう。即ちブレーキ役。そして一刀は良くも悪くも何かと中心にいることの多い人物である。彼女からすれば一刀はよく騒ぎを起こす問題児に見えてしまうのも致し方ない。

 

「そうそう、アイツまだ来てないんだよね〜。遅刻する様なヤツじゃないし何かあったのかなって」

 

「いえ私は見てないけど」

 

「そう?じゃ冥琳先輩にでも絡まれてんのかな・・・」

 

「?何で冥琳先輩が出てくるの?」

 

「朝会ったとき冥琳先輩のトコに行くって言ってたから」

 

「・・・・・・・・・は?」

 

「何か呼ばれたらしいよ?どんな用かは知らないけど」

 

この時の星の顔は誰が見ても驚愕していると言えるようなモノで思わず写メしそうになった焔耶だが後で文句を言われるのは目に見えているのでグッと我慢した。

 

「・・・朝早くから何の用なの?」

 

「だから知らないって。大方起こしに来いとかその辺じゃないの?」

 

「普通それを男子に頼む?」

 

「まぁ、あの二人の関係なら頼んでも不思議ではないし」

 

「・・・思わず納得しかけたけどおかしいよね?別に付き合ってないんでしょ?」

 

「付き合ってはいないけどまぁ、姉弟みたいなもんだしね。今更気にしてないんでしょ、お互い」

 

焔耶としてもあの二人の関係が少々特殊だと思ってはいるが一刀の幼馴染みの面々は実は皆似たり寄ったりで割と一刀に甘えている者が多いことを知っている。そのことには思うところがないわけではないがそういうものと割り切らなければ一刀と付き合ってはいけない。

 

「一刀の交友関係に関してはそういうモノなんだって思わないと疲れるだけだよ」

 

「・・・・・・随分重みのある言葉ね」

 

「経験からの助言さね」

 

そういってどこか遠い目をする焔耶。その目に思うところがあったのか肩を叩きうんうんと頷く星であった。

 

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「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

「・・・・・・」

 

「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

「・・・・・・・・・」

 

「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜「だぁぁ、うっさいな静かにしなさいよ!!」・・・でも〜〜〜〜」

 

隣でいつまでも唸り声を上げ続ける親友にウンザリしたのか一喝し黙らせようとするもやめる気配がない。内心溜息をつきつつも埒があかないので理由を聞くことにする。

 

「何、朝に何かあったの?」

 

「・・・・・・詠ちゃん、私って臆病かな・・・」

 

「アンタが勇敢ならミジンコだって勇者になれるわよ」

 

「ふぐっ!!」

 

容赦のない詠の物言いにまるで何かに刺されたかのように胸を押さえる斗詩。しかし反論することもできずにそのまま机に突っ伏すことしかできなかった。

 

「そうだよね・・・ハ、ハハ・・・ハァ〜〜〜〜〜・・・」

 

「どうせ一刀を誘うのに失敗したとかその辺でしょ」

 

「・・・・・・なんでわかるの?エスパー?」

 

「昨日あんだけ「明日こそ・・・明日こそは・・・」とか言っておきながら一人で登校してきたんだからわかるに決まってるでしょ」

 

「うっ・・・」

 

「失敗したことうだうだ考えても仕方ないでしょ、さっさと切り替えなさいよ」

 

「でも〜〜〜」

 

斗詩自身も自分のネガティブ思考はわかっている。だが「三つ子の魂百まで」と言うように昔からの癖はなかなか直らないモノで油断すると直ぐに悪い方に考えてしまう。

 

「別に今日誘えなかったからって終わりって訳じゃないんだしお昼にでも学食に誘えばいいじゃない」

 

「学食・・・」

 

「そ、一刀と一緒にお昼」

 

「・・・・・・む、むむむむむむむむムリムリ絶対ムリ!!」

 

斗詩は顔をそれはそれは鮮やかな朱に染めて首をもの凄い早さで横に振った。

 

「私、一刀君の顔見るだけで喋れなくなっちゃうんだよ!!一緒に食事なんてムリだよ!!」

 

「・・・そこまで照れるのによく一刀と一緒に登校しようとしたわね」

 

もはや呆れを通り越して感嘆の念すら感じさせる声で言う詠。斗詩との付き合いはそれなりに長い詠だがいまだに彼女の度胸の発揮される場所はよくわからなかった。

 

「とにかくムリ!!誘うのだってできない!!」

 

「ハァ・・・しょうがないなぁ、ならボクが同席してあげるから。それならどう?」

 

「・・・・・・いいの?」

 

「これ以上目の前で悩まれててもいい迷惑なの」

 

「うっ・・・」

 

「それにボクは一刀と何度か一緒に食べたことあるしアイツは誘えば断んないからね、どうする?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「まぁボク一人誘ってm「それはダメッッ!!!」なら覚悟決めなさいよ」

 

「・・・・・・わかった」

 

「ん〜〜?聞こえないな〜〜?」

 

「わっかたっていったの!詠ちゃんのイジワル!」

 

「アンタがうじうじしてるからでしょうが・・・ま、誘うのはボクがしてあげるよ、斗詩じゃムリだし」

 

「おねがいします・・・」

 

「はいはい、落ち込まない次の時には誘えるようになってればいいよ」

 

「うん・・・」

 

頑張れ斗詩!ライバルメッチャ多いけど頑張れ!!

 

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「・・・何してんの貴女達」

 

「あ、月おはー」

 

「おはよう月」

 

「ん、おはよう。で?何をしているの?人の机で」

 

登校して自分の席に来てみればクラスメイトが自分の席で何かをしている。月としては真っ当な質問であったし言外に「邪魔だからどいてくれる?」という意味を込めての問いだったのだが目の前のクラスメイトはそう言う意図を汲み取れるようなタイプの人間ではなかった。

 

「いやね、愛紗がアタシの持ってきた雑誌をみたいっていうもんだから」

 

「雑誌?」

 

「月もみるか?なかなか興味深い内容だぞ」

 

「?・・・・・・な、なによこれ!!」

 

月としては翠が持ってきたという時点で嫌な予感しかしなかったが自分の席を占領されていては話に付き合うしか無く広げられたページに目をやってみて書かれている内容が内容だったので思わず叫んでしまった。

 

「ちょ、バカ、声が大きいって!!」

 

「あ、貴女達、朝っぱらから何読んでいるのよ!!」

 

「何って、見ての通りエr「あ〜〜〜〜〜〜〜〜!わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!今日もいい天気だな〜〜〜〜〜〜〜〜!!」・・・どうした翠?そんな大声出して」

 

「愛紗、頼むからしばらく喋らないでくれ・・・」

 

「ん、ゴホンッ!ごめん、大声出して」

 

「まったく月らしくないぞ、みっともない」

 

「翠、この子殴っていいのかしら」

 

「気持ちはわかるけど我慢してやれ」

 

月の肩を叩きながら気持ちを落ち着かせる翠だが元を正せば翠が持ってきたイヤンでアハンな雑誌が原因である。

 

「そ、それで?何でこんなモノがここにあるのよ」

 

「月、人の話はちゃんと聞かないとダメだぞ?翠が持ってきたと言ったじゃないか」

 

「アンタは少し黙ってなさい、いやね?アタシも月の机を使うのは心苦しかったんだけどさ、あたしの前ってアイツじゃん?」

 

「あ、もういい、わかったから・・・」

 

翠が言った人物に思い当たりさすがにしょうがないかという思いがわいた月だが同時に別のことにも思い至った。

 

「なら愛紗にソレ貸せばよかったじゃない、というかそもそもそんなモノを学校に持ち込まないの」

 

「はい、すみませんでした」

 

さすがにまずいことをしていると自覚しているのか翠は直ぐに謝った。月の性格上ここは素直に謝っておかないと折角持ってきたお宝がどんな目に遭ってしまうか。

 

「あれ?でも翠これ以外にもまだあるって言っtフガフガ」

 

「ちょっ、愛紗バカ「す〜〜〜い〜〜〜?」あ、あはははは・・・」

 

愛紗の暴露発言に思わず口を塞ぐ翠だが時既に遅く、振り返れば良い笑顔をした月。

 

「全部紫苑先生に言って没収してもらうからね」

 

「それだけは!それだけはご勘弁下せぇお代官様〜〜!!」

 

「誰がお代官よ!!」

 

翠の必死の懇願も虚しく翠のコレクションは紫苑の手によって没収されたのだった。

 

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言い訳

 

如何だったでしょうか

 

今回は今までと書き方を変えてみました

 

いろんなキャラを書いてみたかったんです

 

これまでの作品をご覧になった皆様ならお気づきでしょうが基本的に私の書くキャラの性格はいろんな作品から引っ張ってきているモノばかりです

 

なので「こいつモロ○○じゃん」とか思われるかもしれませんがスルーして下さると助かります

 

 

さーて今回のキャラ設定は・・・

 

趙川 星(ちょうかわ せい)

聖フランチェスカ学園2年生。苦労性。責任感が強く委員長気質なのでクラスのバカ騒ぎに頭を痛めることが多い。周りに止める人がいないので自然とストッパー役になってしまう。一刀とは今年から同じクラスだが騒ぎの中心として顔は知っていた。

 

賈藤 詠(かとう えい)

聖フランチェスカ学園2年生。男前な姉御肌。強引な所もあるがみんなを引っ張っていくお姉さんキャラ。サバサバしていて細かい所はあまり気にしない。一刀とは今年から同じクラスになりなにかとちょっかいを掛けながら世話を焼いている。

 

董野 月(とうの ゆえ)

聖フランチェスカ学園2年生。自分に厳しく人にも厳しい。クラスに常識的な人がいないことが最近の悩み。厳しく接しているため親しい友人が多い訳ではないが嫌われてもいない。一刀とは1年の頃からのクラスメイト。

 

関口 愛紗(せきぐち あいしゃ)

聖フランチェスカ学園2年生。KY。ちょっと頭の足りていないアホッ娘。が、どこか憎めない。不用意な発言でよく場を凍らせてしまうがそれが役立つこともある。一刀とは中学の頃からの知り合いで一刀が世話を焼いていた。

 

馬場 翠(ばば すい)

聖フランチェスカ学園2年生。蒲公英の従姉。エロ娘。というかオヤジキャラ。日常会話に猥談を盛り込んでくる生粋の変態。女子よりも男子との会話の方が盛り上がれる可哀想な子。一刀と中学からの付き合いでエロネタの原点は一刀。

 

 

はいもう訳分かりませんね

 

作者もだいぶ混乱しています

 

今作を執筆しているときに気づいたのですが私の作品には圧倒的に魏勢のキャラが出ていませんでした

 

なので次回はなるべく出そうと思いますが確約はできません

 

魏好きの皆様すみません

 

いつもコメントを下さる皆様

 

支援して下さる皆様

 

何よりこのシリーズを読んで下さる皆様

 

これからも突っ走っていくのでよろしくお願いします

説明
今までで一番混沌としています

こんなにキャラがいると大変です

でも頑張りました
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コメント
ポセンさん:私の妄想の塊でーーーす(悠なるかな)
こいつらマジで誰だーーー(ポセン)
くらげさん:ありがとうございます!詠ちゃんはお気に入りの一人です(悠なるかな)
瓜月さん:んー自分のイメージとしてはお嬢様っていうより委員長って感じですかね?(悠なるかな)
暴言を吐かない詠。いいじゃないか!更新お疲れ様です(くらげ)
疎陀 陽さん:この翠はちょっとやそっとじゃ赤面しませんwww(悠なるかな)
翠がエロ娘でオヤジキャラってw 原作とのギャップが半端ないw(疎陀 陽)
アシュラマンさん:このカオスを受け入れられる方が多くて嬉しい限りですww頑張ります!(悠なるかな)
更新乙です。 今回はマジでカオスだったww だが、それが良い!! これからもがんば!(アシュラマン)
zeroさん:斗詩は結構お気に入りです(悠なるかな)
あ〜もう、斗詩がかわいすぎる!!!(zero)
よーぜふさん:このシリーズは誰一人として原作に近いキャラはいません ご注意下さい(悠なるかな)
星?・・・あれが星だと? そんなばかな・・・(よーぜふ)
よしお。さん:ウチの子達はみんなこんな感じですww(悠なるかな)
ロンギヌスさん:世の中にはギャップ萌えというモノがありまして・・・www(悠なるかな)
ぶっ壊れ具合がいいですねw(よしお)
ああもう、外身と中身がいろいろと間違ってるだろww(ロンギヌス)
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恋姫 恋姫かもしれない 聖フランチェスカ学園 誰だこいつwww もはや原形をとどめていない 誰が誰なのか分からない 

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