幻想?無双 第2章 黄巾党討伐戦(カスミver.)
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桃香たちと行動を共にすることにしたカスミ。

しかしすぐに問題が発生した。

桃香たちは志はあったものの実際に実現させる為の力がなかった。

武勇なら愛紗、鈴々及びカスミがいるので大丈夫なのだがそれは個人の武勇であるため戦とかの場合は兵数が物を言うのであった。

桃香たちは兵がいなかったのだ。

また、義勇軍を募るにも名が必要であった。しかしその名もなかったのである。

途方に暮れたが、桃香の発言で変わった。

「どっか、客将で仕官させてくれる所ないかな〜」

「桃香様…。そんな所ある訳ないでしょう」

「そうなのだ〜」

「確かにそうですね」

「…ああ!白蓮ちゃんの所がある!」

「あの…。その方は誰なのですか?」

「ごめんごめん。公孫賛さんの所に行こうと思ったの!」

「なぜなのだ〜」

「私と白蓮ちゃんは同じ師で勉強してたから〜。それに白蓮ちゃんは北平の太守さんだし…。とりあえず行ってみよ!」

「わかりました桃香様。それに北平はここから近いですし」

「ありがとう愛紗ちゃん…。鈴々ちゃん、ご主人様いい?」

「いいのだ〜」

「いいですけど…その…ご主人様はちょっと…」

「駄目だよ〜。カスミちゃんはご主人様なんだもん」

「愛紗さん、鈴々さん…」

「諦めてください…ご主人様」

「諦めるのだ〜…お姉ちゃん」

というやりとりがありカスミたちは北平に向かった。

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北平についた桃香たち…すぐに仕官させてもらおうと思った。

しかし名も無い人間を仕官させてくれるか不安に思ったカスミは桃香たちに聞いてみた。

「でも仕官するにもそれなりに名が無ければいけないのでは?」

「「あ…」」

どうやらそのことをすっかり忘れていた桃香と愛紗の二名。

「そんなの無いなら付ければいいのだ!」

「…そうか!でも今日は遅いから宿を探しましょう」

鈴々の一言にカスミは何かをひらめいた。

しかしそれを実行するには今日は少し遅いので探すように言った。

「…?はあ…?」

「?」

「そうするのだ〜」

桃香と愛紗はカスミの発言に疑問に思ったが確かに宿を探さなくてはいけないので探した。

そして宿に入ってカスミはさっき思いついたことを言った。

「…街中で武術を披露しましょう!」

「は?」「?」

カスミの発言に愛紗は呆れ桃香は呆気にとられていた。

鈴々は食事をするとすぐに寝てしまった。

「そんな…我らの武は大道芸をする為の物と違うのですよ」

「それはわかっています。しかし、名を上げるにはそれが一番いいと思うのです」

「名を上げるって…」

「確かに愛紗さんたちの武勇は平和をつかむ為にあるというのはわかっています。しかしそれはほかの人にはわからないものです。なので街中で武術を披露しこの街に武術がすごいという噂がたてば仕官しやすくなるし、路銀を稼ぐにもいいと思うのです。」

「…なるほど…わかりました」

愛紗はカスミの説明にとりあえず納得し賛成した。

「よく分からないけどご主人様がしたいならやればいいじゃないかな〜」

桃香はよくわかってなかったが賛成してくれた。

翌日から宿で提案したことを行動に移した。

武術を披露をするのは愛紗・鈴々・カスミの3人。

桃香は客引きを担当した。

「みなさ〜ん、今から美しい3人が武術を披露しま〜す」

桃香がそういうと三人は武術を披露した。

愛紗は静の武術、鈴々は動の武術、カスミは静と動の武術を織り交ぜて披露した。

カスミの狙い通り1週間もしないうちに噂が広まった。

「ほほ〜これが噂の3人か…」

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その日も3人は街中で武術を披露していた。

疲労している最中にある者が桃香に声をかけてきた

「失礼・・・。貴殿は彼女らの知り合いか?」

「そうですけど・・・貴女は?」

「我が名は趙雲・・・公孫賛殿の客将になっている者だ」

「はあ…どのような御用で」

「うむ…。我が主が貴女達の噂を聞いて逢ってみたいと申されたのでな…。すまんが御足労願えぬか?」

「わかりました…彼女たちに伝えてきます」

桃香は披露を終えたカスミたちに趙雲が言った内容を伝えた。

カスミたちは当初の予定通り公孫賛に逢うことにした。

桃香は趙雲に逢う事を伝え城まで案内してもらった。

玉座に通され、すぐ公孫賛がやってきた。

「白蓮ちゃ〜ん」

「桃香。久しぶりだな!」

桃香は今までの事を公孫賛に伝え客将として仕官させてほしいと願った。

「桃香…。そんな周りくどいことしなくてよかったのに…。いいよ…けどそいつは駄目だ…」

そういってカスミを指差した。

「そんな〜」

「どうしてですか」

「そうなのだ〜!」

桃香たちは一斉に抗議した。

「そういうな桃香…。関羽、張飛については素性等はわかるからいいが素性のわからん奴を入れる訳には…」

「どうすればいいのだ!」

「諦めて…」

「いや…またれよ」

公孫賛の言葉を趙雲の言葉が重なった。

「確かに素性はわからぬかもしれんがそ奴の武勇は信頼できるやもしれん」

「ほ〜。ならばカスミとやら、趙雲と試合をして勝てたら仕官を許そう」

「わかりました」

試合をすることになったカスミと趙雲、中庭に行く途中二人は話をしていた

「すまぬな…。伯珪殿も悪い人間じゃないんだが、太守としての判断もしなくてはいけないのでな」

「ええ…、わかっています。上に立つ人間として当然の判断だと思いますので」

「そう言っていただけたら助かる…それより試合は手加減しないでくれよ」

「そうですね…。趙雲殿、私を殺す気で来てください」

「ほ〜面白い事を言う…わかったそうさせてもらおうか」

そう言っているうちに中庭に到着した。

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カスミと趙雲は対峙し審判は公孫賛がすることになった。

「…準備は」

「いつでもよい」

「ええ」

「………はじめ!」

公孫賛が合図をすると同時に趙雲が先制攻撃として龍牙で突きを仕掛けた。

「さっきの言葉…後悔するなよ…せい!」

「…甘いです」

しかしカスミは避けさらにクナイを投げつけた。

「よっと…やるではないか」

「まだまだです…」

そう言うとカスミが動いた。

右手には「葉桜」を装備し左手はクナイを持って突っ込んできた。

「ふ………はあ!」

趙雲は薙ぎ払おうとした

「だから…甘いですって!」

カスミはクナイで龍牙を防いだ。そして葉桜で横腹をひっかこうとした。

「く………」

趙雲は間一髪避けた…。そして距離を置いた。

「さすが…口先だけではないか…」

「次で終わりです…」

カスミはそういうと趙雲との距離を詰めていった。

「は―…せい!せい!せい!」

趙雲は三連続で突きを放ったがカスミは簡単に避け趙雲を抱締めた

「これで…おしまいです」

そして紋章の力を使い抱締めたまま跳んだ。

本来は上空に上がったと同時に相手を投げるのだが試合なので投げはしなかった。

その後もとの位置に着地した。

「…………参った…」

趙雲は降参した。

それによりカスミは公孫賛に仕官することに許された。

のちに公孫賛に仕官の事を聞いたら

「本当は初めから仕官させるつもりだったが他の者を納得させる為にどうしても皆に武勇を知らしめたかったんだよ」

と笑いながら言った。

桃香たちが仕官して約一カ月経過したある日。

それなりに北平では有名になってきたので義勇軍を募って黄巾党討伐をしたらと公孫賛に言われた。

公孫賛としてはこれ以上有名になっては太守として面白くないと趙雲が教えてくれたので桃香たちとしても公孫賛の世話にこれ以上なり続けるのも

心苦しいと思ったので黄巾党討伐をすることを決意した。

翌日から義勇軍を募った。

そして出発する当日およそ5000人義勇軍として来てくれた。

公孫賛の計らいで義勇軍の為に少し痛んでいたが武器や防具を貰った。

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義勇軍を結成し北平を出た桃香一行。

北平を出て少し進軍した所に黄巾党の部隊がいた。

黄巾党の兵数は約5000人…。

義勇軍の初陣にしてはちょうどいいと考えた愛紗たち…。

桃香たちは旗を掲げた。掲げられた旗は劉・関・張そして霞の4つ。

そして愛紗は義勇軍に向かって言葉を発した。

「皆の者…これが初陣になるが我らには天の御遣い様がいる!なので絶対大丈夫だ!行くぞ!!!」

「うぉー!!!」

愛紗の言葉に義勇軍の闘志を燃やした。

その頃少し離れた場所で見ている人影がいた。

「雛里ちゃんあそこ…」

「そうだね朱里ちゃん…きっとあの霞の文字…きっと」

「行ってみよう…」

「うん…」

黄巾党との戦いは義勇軍が勝利した。

しかし初陣でもあった為その疲れも大きかったため休憩をとっていた。

その時小さな女の子たちがやってきた。

「もうしわけありゅましぇん…劉備しゃまにあいたいのでしゅか」

「はわわ〜雛里ちゃん噛みちゅきでしゅよ〜」

桃香たちは小さい女の子たちが面会したいと伝令が伝えてくれたので逢うことにした。

「私が劉備ですけど…どうかしたんですか?」

「私の名前は諸葛亮で隣にいるのが鳳統といいましゅ。私たちを仲間に入れてくだしゃい」

「です!」

諸葛亮たちの申し出に桃香たちは驚いだ。

話を聞くと水鏡がしている塾でいろいろ勉強をしていたが、北平で天の御遣いが義勇軍を募っているときいて自分たちも協力したいと思ったらしい。

「私は反対です。こんな小さい子を仲間にし一緒に戦うなんて…」

愛紗は二人を入れるのに反対した。

カスミは解放軍でテンプルトンやテッドなど小さな子がいたので反対しなかった。

そしてカスミはある質問をした。

「ちょっと質問してもいいですか?」

天の御遣いであるカスミに話しかけられ少し緊張する二人。

「もし自分たちより強い軍と戦うことになったらどうしますか?」

「策を要して自軍を有利にします」

諸葛亮が今までとは打って変わって噛まずに話し始めた。

カスミはいくつか戦いに関する質問をした。

諸葛亮と鳳統はその質問に全て答えた。

しかも全て正確に…。質問したカスミはこの子たちなら大丈夫だと思い愛紗を説得することにした。

「愛紗さん。私のさっきの質問の答え、どう思いますか?」

「…確かに…正しいと思うが…」

「私がいた世界では彼女たちみたいに小さな子も一緒になって戦っていました。それを良しとは思いませんがでも小さな子でも志があるのなら私は協力して欲しいと思います」

「…」

「それにさっきの質問の答えから言って相当いろんな書物や話で知識があると思います」

「ご主人様がそう言うなら…わかりました」

愛紗はカスミの説得に応じてくれた。

「という事で…二人ともこの世を平和にする為協力して下さいますか?」

「「はい」」

二人は快く協力に応じてくれ真名も預けてくれた。

諸葛亮…朱里、鳳統…雛里と言うらしい。そして桃香たちも二人に真名を預けた。

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そう会話をしていると別の伝令より北に3里ほど行った所に黄巾党の軍団がいると報告があった。

兵数は10000人と聞いて愛紗たちは無理と思った。

しかし雛里はある策を思いついた。

雛里は桃香に現在の兵数を確認し、地図を見せてほしいといった。

「地図はこれだよ〜」

「確か兵は4000人程だったな」

それを聞いて雛里はいけると感じた。

また朱里も雛里の考えがわかって雛里と相談した。

そして雛里は考えた策を伝えた。

「ここから北に約2里の所に道幅が狭くなっていると事があります。そこまで敵を誘いこんで狭くなった所で敵と対峙します。しかしこれは少し賭けになるかも知れないですがいいですか?」

カスミは雛里の考えた策に賛成した。

愛紗たちも少し危ないと思いながら賛成した。

作戦決行として愛紗に義勇兵1000人を率いて囮役になってもらった。

そして鈴々とカスミは義勇兵3000人を率いて作戦決行の場所に行った。

囮役の愛紗は相手に一撃くらわしたら直ぐカスミたちのいる場所まで走って行った。

相手はそうとも知らずまんまと策にはまった。

しかし兵数では黄巾党の方が勝っていた。

なので愛紗たち義勇軍は徐々にではあるが押されていった。

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「やばいですね……よし」

カスミは単騎で黄巾党の中へ突入していった。

「ご主人様!!」

「お姉ちゃん!」

愛紗たちが気付いた時にはもうカスミはいなかった。

「仕方がない…鈴々ここはどうにかして持ちこたえるぞ」

「わかっているのだ愛紗!」

その頃カスミは突入した黄巾党の中央付近にいた。

「ここら辺でいいですね…」

黄巾党たちはいきなりのカスミ登場で混乱していた。

「なぜ?」

「は〜?」

するとカスミは黄巾党の一人を抱締めた。

「…もずの紋章発動」

そう言うとカスミは上空に跳んで黄巾党を投げた。

投げ飛ばされた黄巾党は地上の仲間も巻き込んで倒れていった。

そしてカスミは次々ともずの紋章で投げ飛ばされていった。

中央にいた黄巾党たちはカスミ登場以上に混乱してしまった。

愛紗たちが押さえていた場所でもその混乱は伝染していった。

「敵の動きがおかしいぞ…今だ行くぞ鈴々!」

「おうなのだ!」

しかしその戦いを見ている軍隊がいた。

「面白い戦い方をするわね…」

義勇軍と黄巾党の戦いはカスミの奇襲と雛里の策で何とか勝利を収めた。

しかし被害も大きかった。

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これからの事をどうするか考えようとした時伝令があることを伝えた。

「曹操と名乗る物が面会を求めてきました」

「わかりました。…ここまで通して下さい」

伝令の報告に桃香はカスミたちを見た

カスミたちは合うべきという意味で首を縦に振った。

桃香もその意味がわかったので曹操と面会することにした。

「面会に応じてくれて感謝するわ…私の名は曹孟徳よ」

「はわわ…曹孟徳ってあの官軍を率いている」

「そうよ…ところでこの軍を率いているのは誰なのかしら」

「それはご主人様だね〜」

「ご主人様って…誰なのよ」

曹操が訊ねると瞬時に桃香の前にカスミが現れた。

「私です」

「!!どこから出てきたのよ貴女…」

いきなりの登場に驚いた曹操だったが気を取り直して訊ねてみた。

「貴女がこの軍を率いていたの…?」

「いえ…違いますよ」

「でも彼女はご主人様がって…」

そう言いながら曹操は桃香を指差した。

「確かに彼女たちは私の事をご主人様と言って慕ってくれてますけど…私は闇に生きる人間なので…」

「そう…なら誰なの?」

「こちらの劉備さんです」

そう言いながらカスミは桃香を前に出した。

「ふ〜ん…。それはいいとしてなぜあそこで戦ったの」

「それは…」

桃香が答えようとした時朱里が前に出て説明し始めた。

「それはわたしぃかにゃ…はわわ〜噛んじゃいました!」

「あわわ…朱里ちゃ頑張って…」

「うん…雛里ちゃん…」

その後朱里は度々噛みながらではあるが曹操に説明した。

戦慣れしている曹操はその説明に納得したが一つ気になることがあった。

「確かにあそこで戦うには少数しかいない軍でも有効に戦えるけど…でも途中敵軍の中央が総崩れになってたけどあれも貴女の策なの」

「いえあれは…ご主人様の独断です」

「へ〜。それほどの武勇があるなんてね…」

曹操はそう言って桃香にある提案をした

「それほどの武勇に策…この討伐の間私たちの所でふるってみない?」

「その目的は?」

桃香の代わりにカスミが答えた

「官軍も兵数が少ないのよ…だから協力してほしいって所よ」

「そうですか…いいですよね桃香さん」

そういって桃香たちに相談した。

「私はいいけど皆は…」

「いいのだ〜」「私も賛成です」「あわわ…私もいいと思いましゅ」「はわわ!いいでしゅよ」

皆は賛成してくれたのでカスミは曹操の軍に協力することに決めた。

「わかりました…曹操さん相談なんですが」

「兵糧と武器ね…」

「あわわ…曹操さんどうしてしょれを」

「簡単なことよ…わかったわ。他に必要なの物があるなら私の軍に伝令を入れなさい」

「ありがとうございます」

「それじゃあ軍を動かすからついてきて」

そう言って曹操は自分の軍に戻って行った。

それから黄布党討伐の間、曹操軍の下で軍を率いることになった。

その間カスミは朱里や愛紗たちに軍の扱い方などを覚えるようにと指示をした。

これから必要になる物だとカスミは感じ取っていたからだ…。

しかしその戦いが戦場以外でもあることにまだ気付いていなかった…。

 

つづく

説明
当初はレイvre.しか考えていませんでしたがとりあえず第2章カスミver.完成しました。
しかしこれは…ひどいです。
あらすじとしては義勇軍を結成し黄巾党と戦います。
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真・恋姫無双 幻想水滸伝 カスミ  

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