東方 白虎幻想入り・第23話
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夏・・・か・・・・

 

今俺は博麗神社にいる

 

熱いから少し休ませてもらっている

 

霊夢「あ〜熱い・・・ねぇ?何とかならない?」

 

白虎「俺が出来るのは速さを変えることであって、暑さは・・・チルノに頼んでくれ」

 

霊夢「あ〜熱い・・・」

 

話は変わるが最近幻想卿でわかった事は

 

幻想卿は季節が進むのが速い・・・?

 

ちなみに俺のせいじゃない

 

でも確実に一年以上は経っている筈なのに

 

真名に分析したもらったところ、まだ17歳らしい

 

何故かは知らない

 

気にしたら負けだと思う

 

むしろ気にしないで・・・・

 

萃香「いやぁ〜夏だね〜」

 

白虎「何だ、萃香居たのか」

 

萃香「何その居ちゃいけないみたいな言い方」

 

霊夢「萃香〜、この暑さ何とかならない?」

 

萃香「そんなの暑いって思うから暑いんだよ」

 

ほぉ〜萃香にしては珍しい事言ったなぁ・・・

 

まさか・・・

 

白虎「萃香、もしかしてそこだけ涼しいって訳じゃないよな?」

 

萃香「・・・・・・」(汗)

 

霊夢「まさか!」

 

萃香「そそそそんなわけ無いじゃん!鬼は嘘つかない!」(汗)

 

白虎「じゃあ俺と場所変わってくれよ」

 

萃香「えっ!?それはちょっと・・・・」

 

白虎「なんだ?何処に座っても同じ暑さなら、変わってもいいだろう?」

 

霊夢「萃香〜?今ならまだ許してあげるわよ〜?」

 

萃香「・・・・・・・・・・・・・・」(大汗)

 

そして・・・・

 

霊夢「ふぅ〜快適ねぇ〜♪」

 

萃香「あ、暑い・・・」(汗)

 

萃香はさっきまで俺と霊夢が座っていた場所に倒れこんでいた

 

白虎「まぁ、自業自得だな」

 

でも、なんか可哀想だな・・・・

 

スッ・・・

 

俺は霊夢と少し離れ、一人座れるスペースを作った

 

霊夢「白虎?」

 

白虎「萃香、ここに座れ。俺はここでも涼しいから」

 

萃香「いいの?」

 

白虎「暑さで倒れられても困るからな」

 

萃香「わ〜い♪」

 

霊夢「あん時から変わってないわね、あんた」

 

白虎「あん時?あぁ、あの時か」

 

萃香「あの時か〜あれから結構経つねぇ〜」

 

あの時・・・そう、それは別名萃夢想事件と呼ばれている

 

話は夏、永夜抄事件の前にさかのぼる・・・

 

 

 

〜夏・博麗神社〜

 

夏なのに花見をしている、まぁ楽しいから気にはしないが・・・

 

皆が馬鹿騒ぎしてる中、俺は一人縁側で酒を飲んでいた

 

白虎「ふぅ・・・やっぱりコッチの方が落ち着く」

 

ホントは皆と飲みたいが・・・

 

トントン・・・

 

白虎「ん?霊夢か」

 

霊夢「どうしたのよ。真剣な顔しちゃって」

 

白虎「最近、ここいら一帯に変な妖力を感じる」

 

霊夢「確かにね、何でかしら?」

 

白虎「・・・次もやるのか?」

 

霊夢「まぁね。準備するのは私とあんただけど」

 

今のところは、皆に影響もないし、これと言った異変も無い

 

霊夢「明日から色々調べてみるわ」

 

白虎「そうか、俺の方でも何か解ったら知らせる」

 

霊夢「次の宴会までに犯人を突き止めないと・・・」

 

白虎「次の宴会は何時やるんだ?」

 

霊夢「三日後よ。間に合うかしら・・・」

 

三日後か・・・少しキツイが何とかするしかない

 

 

 

〜一日目・白玉楼〜

 

 

白虎「じゃ、出かけてくる。帰りは遅くなるから」

 

妖夢「夕方ぐらいでしたっけ、でもどうしてそんな遅くに?」

 

白虎「少し調べものがあるんだ。三日間は続くから」

 

妖夢「わかりました。幽々子様に伝えておきます」

 

白虎「スマンな、じゃ行ってくる」

 

妖夢「行ってらっしゃい」

 

 

ドンッ!!

 

 

〜慧音宅〜

 

ガラッ

 

白虎「慧音ー?少し聞きたい事が・・・・」

 

慧音「zzz・・・・」

 

あら寝てる・・・

 

妹紅「zzzz・・・・」

 

妹紅まで・・・

 

そりゃそうか、結構な量飲んでたからな・・・

 

仕方ない、今はそっとしておこう・・・

 

 

ガラッ・・・パタン

 

次は何処に行こうか・・・・

 

そうだ、あいつなら・・・

 

 

〜妖怪山・入り口〜

 

 

白虎「文〜?いるか〜?」

 

・・・・・あれ?

 

白虎「おかしいな。何時もなら呼んだら出てくるんだが・・・」

 

ブゥン!

 

にとり「やっほ〜、文ならいないよ〜?」

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白虎「そうか、頼むからにとり、いきなりはやめてくれ」

 

にとり「まぁいいじゃん。別に♪」

 

白虎「にしても、文は何処に行ったんだ?」

 

にとり「何か探しもの?それとも・・・・」

 

白虎「最近、幻想卿に不穏な妖力を感じ取ってさ。それで霊夢の手伝いさ」

 

にとり「あぁ〜それね、それは・・・」

 

白虎「それは?」

 

にとり「あっごめん、急用が出来ちゃった。それじゃ」

 

ブゥン!

 

白虎「ちょっ!?おま・・・・」

 

 

しかし、そこににとりは居ない

 

・・・・・・当てが無くなった

 

知ってそうな奴って言ったらこの位しか思いつかない

 

幽香は・・・・訊く代わりに戦わなくちゃいけない気がする・・・

 

俺の勘がそう叫んでる

 

 

その後、魔法の森に湖等、色々探し回ったが大した情報は得られなかった

 

 

〜博麗神社(夕)〜

 

俺は一度博麗神社に寄った

 

霊夢「どうだった?」

 

白虎「いいや、成果なしだ。そっちは?」

 

霊夢「こっちも大して成果なし」

 

犯人の目的、動機共に不明

 

姿に種族すらわからない状態・・・

 

白虎「霧隠れもいいところだな、くそ」

 

霊夢「そうね、とにかく犯人を突き止めないと」

 

白虎「とりあえず今日はこの辺にしよう、続きはまた明日だ」

 

霊夢「そうね、じゃあまた明日ここで」

 

白虎「あぁ、また明日な」

 

 

ドンッ!!

 

 

〜白玉楼(夕)〜

 

幽々子「遅い・・・」(涙)

 

白虎「妖夢から訊いたと思うが・・・スマン」(汗)

 

レティ「まぁ白虎も異変解決に協力してるわけだし・・・」(汗)

 

幽々子「宴会・・・」

 

白虎「宴会は準備手伝わないといけないし・・・」(汗)

 

幽々子「そうじゃなくて、白虎いきなり何処かに行っちゃうし・・・」

 

レティ「確か、霊夢と何か話してたわね?」

 

ちょっ!?レティおまっ!!?

 

幽々子「霊夢と・・・?」(ピクッ)

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幽々子の眉が動く、そして西行桜が紅くなる

 

や、ヤバイ!!

 

白虎「い、異変の事で話してたんだ!そんないかがわしい意味じゃないぞ!」(汗)

 

幽々子「本当に・・・・?」

 

ヘルプ!誰かヘルプ!!レティ、恨むぞ・・・

 

白虎「はい!」(大汗)

 

幽々子「じゃあいいわ・・・」

 

助かった・・・死んだかと思った

 

レティ「・・・白虎ゴメン」(ボソッ)

 

白虎「今度から気をつけてくれ・・・」(ボソッ)

 

 

さ、明日はどうしようか・・・

 

 

〜二日目・博麗神社(昼)〜

 

 

俺たちは朝の内に聞き込みをして昼に博麗神社に戻った

 

白虎「じゃ、話をまとめるか」

 

霊夢「と言っても大した情報は無いけどね」

 

今ある情報は・・・

 

 

・宴会をすればするほど妖力が高まっていく

 

・みんなは気にしていない

 

・正体、動機、目的共に不明

 

・強い妖力は感じるが、姿が見えない

 

 

以上

 

 

白虎「う〜〜ん・・・」(汗)

 

霊夢「難しいわね・・・」(汗)

 

流石の霊夢でも無理だった

 

てか、誰でも無理だろ・・・・

 

霊夢「あ〜もう!次の宴会まで時間が無いのに〜!!」

 

白虎「落ち着け。焦ったところで、如何にかなる訳じゃないんだから」

 

霊夢「でも・・・」

 

しかし、犯人の動機が本当にわからない・・・

 

妖力は宴会してる時に強く感じて、それ以外は時々にしか感じない

 

白虎「もしかしたら、犯人は宴会してる俺たちを・・・」

 

妖夢「白虎さん!大変です!!」(汗)

 

突然妖夢がきた、もの凄い形相で・・・

 

霊夢「何よ!今コッチは・・・!」

 

妖夢「いいから、白虎さん早く来てください!!」(汗)

 

ガシッ

 

白虎「はん?」

 

突然、俺は妖夢に首根っこ持たれた

 

ドドドドドドドド・・・・

 

白虎「ちょっ!?霊夢ぅ〜・・・・・」

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霊夢「はぁ・・・折角何か解りそうだったのに・・・」

 

 

俺の虚しい叫び声だけが、蝉の声と共に夏の青空に響いた・・・

 

 

〜白玉楼(昼)〜

 

結局俺は白玉楼に引っ張って来られたが・・・

 

白虎「で?」

 

妖夢「・・・・・」(大汗)

 

幽々子「・・・・・」(汗)

 

俺は今、怒っている

 

妖夢「えっとその・・・」(大汗)

 

幽々子「・・・・・・」(汗)

 

妖夢が俺を無理やり連れ戻したから?

 

それは関係してるが、俺が怒ってるのはその理由

 

それは・・・

 

白虎「俺は後二回外出できるのに、それをもう外出回数0の状態で出たと勘違いした?」

 

普段の俺なら、何だそんな事かっと笑い飛ばしているが今回は別だ

 

幽々子「よ、妖夢が悪いのよ!妖夢が勘違いを・・・・」

 

妖夢「そんな!幽々子様だって、多分そうだったかもって行ってたじゃないですか!」

 

幽々子「何よ!私は悪くないわ!」

 

妖夢「私は幽々子様に命令されて・・・!」

 

バンッ!

 

幽・妖「ひぃっ!」(涙)

 

俺が机を叩いた音で驚く二人

 

白虎「とにかく、俺の外出許可をもう一つ増やしてくれ」

 

幽々子「え゛っ!?」

 

白虎「それはそうだろう。こっちはちゃんとルールを守ってきたんだ。今回ルールを破ったのはそっちだろう?」

 

レティ「まぁ、そうね」

 

幽々子「・・・・で、でも」

 

白虎「でもだろうと嫌だろうと、数少ない外出回数を無理やり減らされたんだからそれ位は・・・」

 

幽々子「・・・グスッ・・・」

 

ん?今グスッって?

 

まさか・・・

 

幽々子「だって・・・グスッ・・・・さみry」

 

白虎「あ〜もういいから、今回の事は水に流すから」(汗)

 

幽々子「ありがとう・・・」

 

俺ってホント・・・はぁ・・・

 

 

しかし、言い損ねた・・・・

 

って何言おうとしてたっけ?

 

もしかしたら妖夢に引っ張られてる途中何かに頭をぶつけたのが原因か・・・

 

何か掴んだと思ったのに・・・・

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〜三日目・道中(昼)〜

 

聞き込みもやって、特に良い情報も得られず・・・

 

白虎「はぁ・・・結局、言いたい事は忘れるし、犯人わからないままだし・・・・」

 

とにかく、博麗神社に行こう

 

 

ドンッ!!

 

 

〜博麗神社(夕)〜

 

 

ドドドドドドド!!

 

白虎「何がどうなってる?」

 

俺が来たときには、紫と霊夢が弾幕バトル中だった

 

ボーーーーン!!

 

あ、霊夢が勝った

 

紫「あいたたた・・・」

 

白虎「紫、大丈夫か?」

 

霊夢「何だ、白虎来てたの」

 

白虎「今来たんだ、ところで何があった?」

 

俺は紫を手当てしつつ、霊夢と紫の話を聞いた

 

白虎「そう言う事だったのか・・・で、その犯人さんはどちらへ?」

 

紫「あなたはダメ、危険すぎる」

 

白虎「頼む、これでも事件に協力した身なんだ」

 

紫「ダメなものは・・・」

 

霊夢「いいじゃない。別に死ぬわけじゃないんでしょ?」

 

紫「あなたはあいつの力を・・・」

 

霊夢「どうでもいいから早く!!」

 

紫「・・・わかったわよ・・・・」

 

うわ〜忠告無視かよ・・・・

 

ヒュウウウウウン!

 

突然空間が変わっていく

 

紫「でも、これだけは言わせて」

 

霊夢「何よ」

 

紫「なめてかかったら、死ぬかもよ?」

 

白虎「はっ?」

 

ブゥン!!

 

俺と霊夢が見た景色は

 

広い草原に空には星と雲がかかった月しかなかった

 

そして目の前には・・・

 

?「あれ?どうしたの?紫、というか、そいつら何?」

 

霊・白「というか、誰?」

 

萃香「私は伊吹萃香。私は、気持ちよく遊んでいただけなのに」

 

萃(あつ)まる香りか・・・いい名前だな

 

萃香「って何で私が見えるの?!」

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あ・・・見えてないつもりだったのね・・・・

 

何か前にも似たようなこと言われたような気が・・・・

 

霊夢「あんたがこの騒動の主犯ね?で、何でこんな事したのよ」

 

萃香「こんな事、って、何が起きてるか判ってるんだ」

 

白虎「何?どういう意味だ?」

 

萃香「私にはあんたが一人で色々な所で、ただ暴れてるだけにしか見えないんだけどね」

 

暴れてるって・・・まさか魔理沙や妖夢がボロボロだったのは霊夢のせいなのか

 

萃香「まぁ、そこのあんたは・・・・普通だったね」

 

白虎「喜んでいいのか?それって・・・」

 

ん?待て、何で俺の行動を知っている?

 

霊夢「最近、宴会が多いじゃない。それから、妖霧が出ていて・・・・・・」

 

霊夢「って、私の行動見ているって事はやっぱり・・・・・!」

 

萃香「ちょっとちょっと、宴会が多いのは私の所為なの?」

 

霊夢「って紫が言ってた」

 

白虎「まぁ、言ってたな」

 

萃香「まぁそうなんだけど」

 

結局そうなんかい!!

 

って思い出した!あの時言おうとして事を今更!

 

霊夢「ほら、言った通りじゃない!」

 

萃香「そう言ったのは紫でしょ?」

 

あの時言おうとした事、それは・・・

 

萃香「まぁ、宴会は続いた方が賑やかでいいでしょ?」

 

もし犯人が宴会してる俺たちを見ている、そして・・・

 

萃香「私は賑やかなのが大好きなの。もっと賑やかにならないかなぁ」

 

その集めてる方法が“能力”だったら?

 

霊夢「あんたみたいの、宴会に居たっけ?」

 

そんな人さえも集める事が出来る能力だったら?

 

萃香「何言ってるの。私は、ずっと居たじゃない」

 

そして、萃(あつ)めるの逆、つまり、自分の体を霧みたいに出来たら?

 

萃香「今年は冬が長引いたでしょ?」

 

あっ、それはうちの幽々子の所為だ・・・

 

萃香「それで私の大好きなお花見が遅れて遅れて・・・・」

 

花見・・・そういえば今年はそうだったな・・・・じゃなくて!

 

萃香「やっと、春になったと思ったら、あっという間に桜が咲いて、あっという間に散って・・・」

 

白虎「それはスマン・・・(ボソッ」(汗)

 

萃香「こんなに悔しい年も無いでしょ?」

 

霊夢「だから、一体いつどこに居たの?!あんたみたいなの見た事が無いわよ!」

 

萃香「ん?宴会にはずっと居たよ?」

 

白虎「体を霧状にしてか」

 

萃香「そう、当たり。もしかして気づいてた?」

 

白虎「途中で判ったんだが、多分、お前に頭ぶつかって忘れてた」

 

萃香「あ〜・・・そういえば、ぶつかったね」

 

やっぱりお前か・・・痛かったぞこん畜生・・・

 

萃香「それにしても、私は楽しかったわ。妖怪、魔女、吸血鬼、幽霊、まるで百鬼夜行の様に」

 

霊夢「ああ、なるほどね」

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霊夢「妖霧自体が犯人だったのか、そりゃわからない訳だわ。よかった」

 

今頃かよ。さっき俺が答え言ったじゃないか・・・

 

萃香「よかったって?」

 

霊夢「私の勘が鈍った訳じゃなくて」

 

白虎「じゃあ、俺の勘も大丈夫か。って事は・・・」

 

霊夢「あなたを倒さないといけない気がするのも多分正しい事なのね」

 

萃香「私は、あなた達全員をずーっと見てきたの」

 

萃香「あなた達全員を、私の「萃める能力」で否応なしに宴会させてきた」

 

萃香「それがどういう意味か判る?」

 

白虎「さぁ、こればっかりは検討もつかん」

 

萃香「あなた“達”に私は倒せない」

 

霊夢「そうは言っても、所詮妖怪でしょ?」

 

!!なるほど・・・そういうことか

 

霊夢「妖怪退治は私の仕事・倒す事は出来て当然なのよ」

 

体を霧状にして、幻想卿全てを見てきた。つまり・・・

 

白虎「そんな馬鹿みたいな事出来る奴に勝てるかねぇ・・・?」

 

俺は体を戦闘に備え、構えた

 

萃香「あー、はっはっはっはー!」

 

萃香「私を妖怪だと思ってる時点で勝負にならないわ」

 

霊夢「!?」

 

白虎「気をつけろ霊夢。こいつは・・・・」

 

萃香「我が群隊は百鬼夜行、鬼の萃まる所に人間も妖怪も居れる物か!」

 

鬼は妖怪とは違う、それは俺の妖怪の血のうずきでわかった・・・いや

 

人としての本能でわかった

 

白虎「来るぞ!」

 

鬼に近接戦闘・・・行けるか?!

 

 

ガァン!!

 

 

萃香「おっ?」

 

そいつは既に、私の目の前に居た

 

白虎「はぁッ!!」

 

ガッ!

 

萃香「中々の速さ、でも!」

 

受け止められた!?あの速さを!?

 

音速・・・いや、それ以上の速度を乗せた打撃を、いとも簡単に!?

 

萃香「せ〜・・・・」

 

ブン!

 

白虎「うおぉ!!?」

 

俺は拳を掴まれてまま、上にぶん回された

 

萃香「っの!!」

 

ブォン!!

 

ドゴン!!

 

白虎「ぐぉあ!!」

 

そのまま地面に叩きつけられた

 

地面には小さなクレーターが出来てた

 

気づけば俺は宙に浮いていた。多分、叩きつけられた反動だろう

 

バッ!

 

白虎「くっ!思いっきり叩きつけやがって!!」

 

俺は空中で体制を立て直した

 

地面との距離は・・・・

 

二人がかなり小さい、普通に落ちれば五分はかかる・・・

 

 

・・・・よし

 

 

白虎「星座「シリウス」」

 

俺は両手を前に出し、発射体制に入った

 

下では霊夢と萃香が戦っている

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〜その頃、地上〜

 

 

霊夢「全く!やられる速度も速いの?!あいつは!」

 

それよりも・・・こいつ!

 

萃香「ふっふっふ〜ん♪、それじゃあ私を倒そうなんて、到底無理ね」

 

あいつは、もう無理ね。半妖でも流石にあれ食らえば気絶くらいはするだろうしね

 

霊夢「このぉ!」

 

ドドドドドドドド!

 

萃香「ふん!」

 

目標、萃香・・・

 

萃香「ほらほらほら!」

 

パァン!パァン!

 

霊夢「これしき!!」

 

ふむ、いつもより調子が良い。

 

チャージ率90%

 

精度は・・・いや、零距離射撃するからいいや

 

霊夢「中々やるわね、あんた」

 

萃香「私はまだ準備運動すらしてないんだけどね」

 

霊夢「でも、たまには上でも見たら良いんじゃない?」

 

萃香「上?」

 

今だ!

 

ブン!

 

俺落ちる速度を速くした

 

萃香「!?」

 

おかしい!半妖でここまで丈夫だなんて!

 

白虎「くらえ!星座「シリウス」!!」

 

距離はほぼ零、いける!

 

ドシュウウウウン!!

 

反動を消しつつ、俺は地面に着地した

 

霊夢「遅いわよ」

 

白虎「スマン」

 

萃香「いったぁ〜今のは効いた・・・」

 

平然と立っている萃香、皮肉にしか聞こえん

 

白虎「嘘つけ、ピンピンしてるじゃないか」

 

萃香「鬼は嘘つかない!これ本当!」

 

白虎「まったく・・・さっきはよくもやってくれたな・・・」

 

霊夢「あんたの体、ホントどうなってんのよ。普通死ぬわよ?」(汗)

 

萃香「半妖でも気絶はすると思ったけど、中々頑張るね」

 

白虎「伊達に死掛けては無いからな」

 

霊夢「そういえばアンタ、何度も死掛けてたんだっけ、それなら納得できるわ」

 

納得できるもんなのか?何度も死掛けたから丈夫になりましたなんて・・・

 

萃香「なるほど・・・納得」

 

白虎「できるんかい!」(汗)

 

萃香「だって、事実だし、見てたし・・・」

 

あぁ、そういえば霧状で見てたんでしたね・・・

 

・・・・・・・う〜ん

 

白虎「そういえば、何でわざわざ霧状になって宴会に来てるんだ?」

 

萃香「ギクッ!」

 

霊夢「そういえばそうね、何でよ?」

 

萃香「え〜っとその〜・・・」

 

何か訳がありそうだな。実は人見知りとか?

 

白虎「何なら話してry」

 

霊夢「まぁ、ぶっ飛ばせばわかるでしょ。神霊「夢想封印」!!」

 

萃香「あっ!しまった!」(汗)

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ドクン!

 

今の状況の萃香と妖々夢事件の幽々子の光景が重なった

 

 

そうだ、あの時も・・・・

 

ドクン!!

 

霊夢「えっ・・・?」(ゾクッ!)

 

私に悪寒が奔った

 

バッ!

 

私は悪寒のする方へ振り向いた

 

霊夢「白虎?いない!?」

 

ボボボボボボン!!

 

夢想封印!これであの鬼も・・・!

 

霊夢「って!あいつもいない!?」

 

一体何処に・・・?

 

ザザァ!

 

霊夢「!!」

 

いつの間にか白虎は私の後ろにいた

 

白虎「ぜぇ・・・はぁ・・・はぁ・・・・」

 

萃香「え?あれ?ここ何処?」(汗)

 

そして何故か萃香を抱きかかえていた

 

霊夢「白虎、アンタ一体何したの?」

 

白虎「はぁ・・・話すから・・・少し休憩を・・・」

 

 

―数分後―

 

 

霊夢「落ち着いた?」

 

白虎「あぁ、じゃあ何から話そうか・・・」

 

萃香「じゃあ、何で私がアンタに抱きかかえられてたか、まずはそれから」

 

白虎「あぁそれな、俺が助けたんだ」

 

霊夢「アンタが?いつよ?」

 

白虎「お前が夢想封印撃った一秒後くらいか」

 

霊夢「で、私はアンタが見えなかったんだけど・・・」(汗)

 

萃香「私も何が起こったか解んなかったんだけど・・・」(汗)

 

白虎「あぁそれな。それは速すぎて何がどうなってるのか、理解できてないんだ」

 

霊・萃「はい?」

 

白虎「つまり、霊夢は俺が速すぎて見えなかった。萃香は俺が速すぎて何が起こったか解らなかったんだ」

 

霊夢「なるほど、で?何でこいつを助けたのよ」

 

白虎「理由は二つ、一つは聞きたいことがあったから。もう一つは・・・」

 

萃香「もう一つは?」

 

白虎「霊夢ならわかるか、妖々夢事件だよ。あの時の光景とさっきの光景がそっくりだったんだ」

 

霊夢「あ〜そういえば似てたわね」

 

萃香「で、一つ訊くけど」

 

白虎「何だ?」

 

萃香「幾らアンタが丈夫でも、そんな速度で動いて大丈夫?」

 

そういえば、こんな速度で移動しても大丈夫・・・

 

白虎「ゴブッ!!」

 

ビシャッ!

 

俺は思いっきり吐血した

 

霊夢「ちょっと、アンタは馬鹿か!」(汗)

 

白虎「いや・・・大丈夫かなーと思ってたんだけどな・・・無理だった」

 

萃香「と、とにかく紫呼んで、手当てしないと!」(汗)

 

紫「ちょっと萃香、まだ勝負・・・って何これ」(汗)

 

白虎「ゲフッ!」

 

ビシャッ!

 

霊夢「紫!丁度良いところに!」

 

萃香「この、えーっと・・・とにかく大変なの!」(汗)

 

紫「白虎?一体何したの?」(汗)

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白虎「実は・・ゲホッ・・夢想封印に・・・ゴプッ・・・当たり掛けた萃香を・・・ゲフッ・・・

 

助けようと自分でも・・・ありえない速度で・・・ガフッ・・・・移動したらこうなった・・・・ゴフッ・・・」

 

ビシャッ!ビシャッ!ビシャビシャ!!

 

紫「ちょっと!喋るたびに吐血してじゃない」(汗)

 

霊・萃「け が 人 は 喋 る な !!」

 

紫「と、とにかく少し待ってなさい!」

 

ヒュウウウウウン!

 

スキマでどっか行く紫・・・出来ればもっと早く来てほし・・・・・か・・・・た・・・

 

ドサッ!

 

霊夢「あ!ちょっと!!」

 

萃香「おい!寝たら死ぬぞ!起きろ!」

 

 

幽々子スマン・・・俺亡霊になるかも・・・いや幽霊か?

 

真名・・・スマン・・・先に逝く・・・

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ま た か お 前 は !

 

いや〜今回ばっかりはスマン・・・

 

はぁ・・・似てるなお前と俺は・・・

 

そうなのか?

 

いや・・・俺の場合は・・・違うかな・・・

 

なぁ、こんな事訊くのは無粋かと思うが・・・

 

何だ?

 

アンタの過去を教えてくれ・・・頼む

 

・・・・・・・・・・

 

無理にとは言わない、けど・・・

 

スマンな。教える事は出来ない

 

そうか・・・

 

っが、まぁ、その内知るだろうな

 

その内?

 

ほら、もう時間だ。幽々子やにとりをよろしく頼む

 

あぁわかった、またな

 

 

 

 

 

 

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・・・・・・・・

 

白虎「んあ?ここは・・・・?」

 

気づけば霊夢に膝枕されてた

 

霊夢「あんたの体どうなってんのよ・・・?」

 

白虎「はい?体?」

 

萃香「傷がもう治ったんだよ。普通は全治一ヶ月がたった一日で」

 

白虎「そうか、って一日?!」

 

ガバッ!!

 

俺は思わず飛び起きた

 

霊夢「そうよ、たった一日で怪我がry」

 

白虎「不味い・・・幽々子に何て言えばいいんだ・・・」(大汗)

 

霊夢「あ、驚くのはそっちなんだ」

 

紫「それなら安心して、だって・・・」

 

ガラッ

 

幽々子「白虎・・・遅い・・・」(汗)

 

紫「もう居るもの」

 

白虎「ぶっ!!?」

 

障子から出てくる幽々子

 

萃香「私が呼んどいた」

 

余計な事を・・・

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白虎「えっと・・・スマン」(土下座)

 

幽々子「・・・宴会・・・」

 

白虎「えっ?」(ガバッ)

 

俺は思わず顔を上げた

 

幽々子「宴会ずっと傍に居てくれたら許してあげる・・・」

 

白虎「わかった!幽々子がそれで良いなら!」(汗)

 

幽々子「ホント・・・?」

 

白虎「はい!」(汗)

 

幽々子「えへへ〜///」

 

赤らむ幽々子、ちょっと可愛く見える・・・・

 

ってイカンイカン!冷静に冷静に・・・

 

霊夢「じゃあ、宴会の準備手伝ってね」

 

あ、まぁ・・・当然か・・・

 

白虎「あぁ、わかったよ」

 

霊夢「じゃあ、萃香は宴会の後片付けお願い」

 

白虎「あれ?他の皆は?」

 

後ろ向いたら・・・

 

白虎「あれ!?いない!?」

 

いつの間にか、幽々子も紫もいない

 

スキマか・・・

 

霊夢「じゃ、アンタは私の手伝いお願い」

 

白虎「はぁ・・・わかった」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

〜そして現在〜

 

 

 

白虎「そうそう、確か死に掛けたっけ。また」

 

霊夢「その後の片付け楽だったわ〜」

 

白虎「あ〜確かに楽だった」

 

萃香「あんたら二人は人の能力を何だと・・・」(汗)

 

霊夢「便利な掃除能力?」

 

白虎「まぁ・・・凄い能力?」

 

萃香「これでも鬼なんだぞ!もうちょっとこう・・・!」

 

紫「あなたの容姿じゃ、そんなこと言われても仕方ないわ」

 

霊夢「あんた何時の間に居たのよ?!」

 

白虎「何だ紫か、何か用か?」

 

紫「幽々子が寂しそうにしてたから、早く帰って方がいいわよ?」

 

萃香「私だって好きでこのスタイルになったんじゃないもん!!」(涙)

 

白虎「と、言うわけで、俺はこれで・・・」

 

霊夢「じゃ、またね」

 

紫「何ならスキマ通ってく?」

 

白虎「いいのか?」

 

萃香「ちょっと紫!無視すんな!」

 

紫「じゃ、また今度」

 

白虎「霊夢、萃香、また今度な」

 

霊夢「えぇ、またね」

 

ヒュウウウウウウン!

 

萃香「あっ!こら待て!」

 

霊夢「まぁ、世の中そんなもんよ。萃香」

 

萃香「好きでなったんじゃないもん・・・・」(涙)

 

 

 

 

 

 

萃香・・・ドンマイ

 

結局その後、戻ったら幽々子にタックル、もとい抱き付きを喰らった

 

 

お願いだから、もっとゆっくりお願い・・・

説明
ただいま〜=( ・∀・)ノ

てな感じで西虎ですw

久しぶりのTINAMI投稿です

今回は萃夢想事件の話です

そして、また彼が出てきます。

彼って誰かって?それは見てのお楽しみで・・・

※この小説は東方の二次創作です。
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東方 幻想卿入り オリ主 東方真名/白虎幻想入り 萃夢想 

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