わたしの仕事
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「あ、あの……パチュリー様?」

「何? 用があるなら早く言って。わたしは本を読むのを邪魔されるのは嫌いなんだけど」

「す、すみませんっ。ですが、その本を読む事についてなんですが……」

「何、下僕のくせにわたしに本を読むなとでも言いたいの?」

「げぼっ!? わ、私は下僕じゃないですよ」

 私はパチュリー様の使い魔なんです。しかも割と働き者の。

 と、いうよりパチュリー様の使い魔が出来るのは私くらいじゃないですかね?

 パチュリー様の我儘に対して笑顔で応えられるのは、きっと私だけでしょう。

 とと、少し話が逸れてしまいましたね。私がパチュリー様に何を言いたいのかと言いますと、

 

「本を読むのは構いませんが、何故に私の膝の上に寝転がって本を読んでいるんですか?」

 おかげで他の仕事が何も出来ないんですよね。

 それに身体を動かす事も出来ないんですよ。実際かなり辛いんですよね。

「別にわたしが何処で本を読んでもあんたには関係ないでしょ」

「いや、まぁ、そうなんですけど……」

 私の膝の上で読むのは止めて欲しいかなと思いますよ。

「文句でもあるの?」

「それは……」

 あると言えばあるんですけど、まぁ、私としては別にパチュリー様の我儘は嫌いではないんですよね。

 だから許せるといえば許せるんですよ。でも、なんと言いますか……

 

 私の理性が厳しいんですよね。 

 

 私の理性を崩しにかかる物、それは――

 あの大きな胸なんです!

 ページを捲るたびに動く胸。

 あんな素敵な光景を近くで見せられるのは非常にマズイ。

 使い魔が主人に手を出すなんてあってはいけない。

 ですけど――

 

「あんたは大人しくわたしに膝枕をしてればいいのよ。それがあんたにとって今一番大事な仕事よ」

「パチュリー様……」

「わたしが、満足するまでずっと膝枕をしてるのよ」

「…………はい」

 ああ、もう限界かもしれません。

 不器用に甘えるパチュリー様。可愛すぎますっ!

 少し。少し触れるのはセーフなんですかね?

 あの胸を揉んでも……

 

「小悪魔?」

「あ、いえ、何でも無いですよ。パチュリー様」

 だ、ダメだ。隙があるように見えて全然隙が無いですよ。

「そう。なら、もう暫く大人しくしてなさい」

「……はい」

 大人しくしましょうかね。

 ええ。悔しくなんかないですよ。

 全っ然! 悔しくなんかないもん!

 

説明
小悪魔×パチュリーな作品
出来るだけ甘くなるようにしたつもりだけど……
なってないかも?
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タグ
東方 小悪魔 パチュリー 百合 

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