黙々・恋姫無双 拠点フェイス2  華琳黙
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一刀「〜〜♪」

 

嬉しそうですね。

 

一刀「(こくっ)」

 

あ、そういえば、昨日伝令さん来てましたね。華琳さんたちが今日帰ってくるって。

 

一刀「(こくっ、こくっ)」

 

そうですね。早く華琳さんに会いたいですね。

 

一刀「(こくっ)」【何回かこっそり行ったけど、見てないから】

 

そうですね。…ああ、今頃なら行ってもいいんじゃありません?

 

一刀「??」

 

ほら、もう半日ぐらい残っているし、今ちょっと早く迎えに行ったからって華琳さんが怒るとは思いませんよ。

 

【……そうかな……うん、そうだね】

 

じゃあ、今行きますか?

 

一刀「(こくっ)」

 

ラーメン屋さん「へい、御使いのぼっちゃん、ラーメンお待ち」

 

一刀「…ぁ…」

 

あ、そういえば昼食食べようとしたところでしたね。

 

 

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ここ、進軍中の曹操軍

 

スッ

 

一刀「……(きょろきょろ)」

 

あ、一刀ちゃん、危ないですよ。

 

一刀「…ぁ…」

 

一刀ちゃんを側に空いた車たちが通り過ぎました。

 

一刀「………?」

 

きっと輸送部隊ですよ。兵糧がなくなったみたいですね。

 

やっぱり、ちょっと足りなかったみたいです。

 

一刀「??」

 

あぁ…つまりここの人たち全員昼食とってないということです。

 

一刀「!!」【じゃあ、華琳お姉ちゃんたちも?】

 

さあ、どうでしょうね。将軍たちの分は残っていたか良く解りませんけど…華琳さんの性格を考えれば、兵たちが餓えてるのに自分だけ食べたりはしませんね。

 

一刀「……」

 

まぁ、あまり先走ってもよくありません。

 

とりあえず華琳さんのところへ行って、様子を見てみましょう。

 

一刀「(こくっ)」

 

・・・

 

・・

 

 

華琳「桂花。最初にした約束、覚えているかしら」

 

あ、あそこに華琳さんたちがいますね。

 

【あれ?この前見た春巻のお姉ちゃんも居るよ?】

 

はるまっ!?…いや、それはよしとして……

 

華琳「桂花、城を目の前にこんな話を言うのも何だけれど……私、とてもお腹が空いてるの」

 

あれ?…なんか、空気重くありません?

 

一刀「……」

 

あ、一刀ちゃん、今は出る場面じゃないですよぉ…ってもう遅いか。

 

桂花「ですか、華琳さま。一つだけ言わせていただければ…それはこの季衣が」

 

季衣「にゃ?」

 

まぁ…案の定の流れに来ましたね。

 

別に、一刀ちゃんが行っても行かなくても問題ありませんでしょうね。

 

てててて

 

華琳「不可抗力や予想できない状態が起こるのは戦場の常よ。それをいい訳にするのは……」

 

ぐいぐい

 

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華琳「…??あ、か、一刀?」

 

桂花「なっ?!」

 

春蘭「き、貴様が何故ここに…!」

 

秋蘭「北郷!」

 

季衣「にゃ?」

 

一刀「……」

 

いつもの作法で自分の存在を示す一刀ちゃんです。

 

が、

 

華琳「一刀、どうしてここにいるのかしら」

 

『華琳お姉ちゃん、お腹空いた?』

 

華琳「私の質問に先に答えなさい」

 

『お迎えに来た。お腹すいた?』

 

華琳「一刀、戦場というものはね。無事に帰ってくるまでが戦場なのよ。私が戦場に来るなと言ったのは、それは私が城に着くまで来ちゃダメって言ったのよ」

 

『お腹空いた?』

 

華琳「あなた……」

 

『空いた?』

 

秋蘭「北郷」

 

一刀「……(むっ)」

 

華琳「……っ」

 

ちりちりっ

 

あれ?

 

あれ?何これ?

 

何で華琳さんと一刀ちゃんの間でスパークが……

 

 

桂花「ちょっとあんた、何よ華琳さまにそんな目を…」

 

『猫耳は黙ってて』

 

桂花「なっ!」

 

『お腹空いた?』

 

華琳「……ええ、空いてるわよ」

 

一刀「……」

 

スッ

 

あ、消えた。

 

桂花「な、何なのよ一体」

 

秋蘭「華琳さま、北郷は…」

 

華琳「ええ…どうやら怒らせてしまったようね…」

 

え?怒った?何故に?

 

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一刀「……」

 

ぐいぐい

 

一刀ちゃん、何してますか?せっかく華琳さんたち迎えに行ったのに黙って帰ってきちゃったりして…

 

一刀「……(イラッ)」

 

ぐいぐい

 

【何だよ。馬鹿じゃないの?】

 

はい?

 

ぐいぐい

 

【ねぇ、さっちゃん、どっかでノリない?ノリ?】

 

ノリ?

 

ええっとちょっと待ってくださいね…

 

確か前もって来たかばんに糊が……

 

「……(ジド目)

 

あ、あれ?この糊じゃないですか??

 

【さっちゃん、ボクの手にいるのは、何?】

 

え?…ああ、そういえばそれって……

 

【さっちゃん】

 

はい?

 

【今ボク機嫌悪いから戯れこと言ったら容赦しないよ(ゴゴゴー)】

 

おお、いつの間にか僕って下僕扱い……いや、まぁ、怖いから従いますけどね。

 

何でこんな目に……

 

僕なんか悪いことしました?

 

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春蘭「あ奴が怒ったってどういうことだ?」

 

華琳「ふぅ……」

 

秋蘭「……多分、私たちがお腹を空かしていることに怒っているのだろう」

 

春蘭「はぁ?何だそれは」

 

秋蘭「…兵糧がこの頃に尽きることは帰ってくるところから知っていたことだった。途中で城に伝令を入れることもできたのだが」

 

華琳「これは私と桂花の問題だったからね。だから城に伝令を出した時、その話はしないようにいっておいたのよ」

 

秋蘭「それで、北郷は兵糧が尽きたことを先に言っていないことに怒っているということだ」

 

春蘭「うぅーん……」

 

桂花「だからって何よ、華琳さまに対してあの態度は!大体、あの子は一体何者なの?急に現れたと思ったら急に消えたりもして」

 

秋蘭「桂花、あの子は…」

 

華琳「秋蘭、今は一刀のことが重要じゃないわ。今重要なのは……」

 

 

 

 

 

ぐいぐい

 

華琳「うん?」

 

また来ました。

 

一刀「……(ハイッ)」

 

華琳「一刀…これは?」

 

帰ってきた一刀ちゃんが持ってきたのは大量のおにぎりです。

 

糊はならべくいい物を見つかろうと思いまして、韓国の知り合いさんにお願いしました。

 

一刀「……」

 

華琳「御飯に……この黒いのは何なの?」

 

『ノリ』

 

春蘭「はぁ?ノリは食えんだろ。しかもあれは白……」

 

一刀「……(ジド目)」

 

ああ、今の一刀ちゃんにそんな馬鹿事に付き合ってくれる余裕はなさそうです。

 

一刀「……」

 

華琳「何?それを私に食べなさいって言うの?」

 

一刀「…(こくっ)」

 

華琳「私だけ食べるわけにはいかないでしょ?こっちには四人の将と千の兵士たちがいるのよ。私だけ腹を満たす気はないわ」

 

一刀「(ピキッ)」

 

むしゃむしゃっ

 

あ!持って来たの食う!

 

それも凄い勢いで。

 

華琳「…??」

 

皿にはかなりの量のおにぎりがあったのに、一刀ちゃんは皆が見る場でそれらを全部食べちゃいました。

 

一刀「……」

 

スッ

 

あ、また消えた。

 

春蘭「な、何なんだ一体?」

 

秋蘭「…もう私にも解らん」

 

華琳「まぁ、後で城に帰って何とかするわよ。今は……

 

 

ドーン!!!

 

ドーン!!

 

ドーン!

 

華琳「!?」

 

春蘭「何事だ!」

 

 

 

兵士「申し上げます!」

 

華琳「今のそれは何だ!」

 

兵士「曹操さま!部隊の行き先に車が!」

 

華琳「車?」

 

兵士「はっ!いきなり現れて…上には兵糧が盛ってあって、前に子供一人が立って……」

 

華琳「!!?」

 

秋蘭「まさか…!」

 

春蘭「な、何だ?どういうことだ?」

 

 

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一刀「………(ぜーぜー)」

 

馬鹿ですか、あなたは……

 

人何人を直ぐ側に運ぶのも力使い尽くしたくせに、

 

普段なら馬二つが運ぶ車を三つも持ってきますか。

 

【うっさい】

 

おお、こわいこわい。

 

一刀「……(ブルブル)」

 

大丈夫ですか?

 

【頭がくらくらする】

 

帰って休みますか?

 

【ちょっと後で】

 

 

 

華琳「一刀!これは……」

 

秋蘭「まさか…北郷、こんなこともできたのか?」

 

一刀「……」

 

華琳「あなた何てことを……」

 

『華琳お姉ちゃんが悪いんだよ』

 

華琳「何を……何でそこまでするの?」

 

一刀「……」

 

一刀ちゃん、また何か書くのかと思いきや…

 

一刀「……」

 

見せずに他の竹簡に書き直しました。

 

『で?食べないの?ここまでしたのに、食べないとか無しだからね』

 

華琳「……」

 

春蘭「か、華琳さま…」

 

ぐぅー

 

秋蘭「……」

 

華琳「……っ」

 

季衣「……す、すみません。目の前に食べ物があるから、つい…」

 

桂花「あんたね……」

 

何か重い空気だったのが台無しに……

 

華琳「はぁ…解ったわ。食べるからそう怒らないでよ」

 

一刀「……(フラッ)」

 

 

華琳「一刀!」

 

倒れそうになった一刀ちゃんでしたが、車を掴んでギリギリ倒れませんでした。

 

春蘭「まったく!脅かしやがって…」

 

大丈夫ですか?

 

【…お腹減った…これもう二度とやらない】

 

はい、はい。

 

そういえば、先おにぎり全部食べたのって、気力補充だったんですね。

 

基本小腹なのに、妙に沢山食べると思ったら…。

 

華琳「秋蘭、調理部隊に準備させなさい」

 

秋蘭「はっ」

 

華琳「一刀、おいで」

 

一刀「………」

 

動けないようです。

 

華琳「仕方ないわね…春蘭」

 

春蘭「はっ」

 

春蘭さんが車に近づいて、一刀ちゃんを抱き上げて華琳さんのところに行きました。

 

華琳「一刀、そういえばあの兵糧。手配したわけじゃなければ、倉から断りもなく持ってきたわね?」

 

一刀「……」『言って持ってきた、一応』

 

華琳「一応、ね……まぁ、後で今回のことについてはお仕置きがあるからね。期待してなさい」

 

一刀「…(こくっ)」

 

華琳「で、先持ってきたおにぎりとやらだけど、また作ってくれないかしら」

 

一刀「……………」

 

華琳「疲れてるなら、後でも構わないけど」

 

一刀「…」『ヤ、もう作ってやんない』

 

華琳「あら、そう。残念ね」

 

一刀「……」

 

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秋蘭「うん?これは…先一刀が書いて捨てた……」

 

『餓え死に掛けてみたことある?』

 

秋蘭「……」

 

桂花「何見てるのよ」

 

秋蘭「…な、桂花、お前は死にかけるほど餓えてみたことあるか?」

 

桂花「は?いきなり何よ……まぁ、私の家は豊かだったからね。そんなことは…」

 

秋蘭「ああ、私もだ」

 

桂花「それがどうしたの?」

 

秋蘭「いや、特に何でもない……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、一刀ちゃん、何でそんなに怒ってたんですか?

 

【さっちゃんはね。金払ってやる24時間飢餓体験とかやってみたことある?】

 

え?…一度だけありますね。あの時は大変でしたよ、本当。死ぬかと思いました

 

【……食い過ぎて腹千切れて死ね】

 

ええ!?

 

死ねばいいのにでもなくただ死ね!?

 

 

 

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食事中の華琳さん

 

華琳「……」

 

じっと御飯を見ているだけだと思ったら…

 

華琳「……」

 

御飯を手に握って(熱くないんですか?)

 

華琳「……」

 

中に一緒に出てきたマーボー入れて」

 

華琳「……」

 

また握る。

 

パクッ

 

華琳「……何やってるの、私?」

 

さあー。

 

 

 

 

ちなみにあれ、中身はメンマでした。

 

 

 

説明
まるで先の拠点はなかったのように行きます。

一刀ちゃん、ちょっとしたキャラ崩壊あります。

今回だけですので。


あ、実際飢餓体験してみたことはありません。

餓えてる人たちへの冒涜だと思ってますので。

ただ出せるのは結構ですけど、ああいうのはマジで嫌いです。
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コメント
mightyさん>>イジメ(悪!!(TAPEt)
一刀ちゃん(;ω;) さっちゃん?・・・記憶にございません\*´∀`)/ (mighty)
よーぜふさん>>うわぁ……(TAPEt)
をうふ、今回は一刀ちゃん真っ黒でしたw できれば桂花が落ちてくれればおもしろいんですがw え?さっちゃん?そんなにいましたっけ?(よーぜふ)
飢え死にって……そんなに悪い環境の時期が……(山県阿波守景勝)
中原さん>>怒りで開花したかなぁ……不明です。(TAPEt)
一刀君の能力だんだん上がってきてませんか?(中原)
hiroさん>>(カピーン)そんな殺生な!?(TAPEt)
さっちゃんいらなくない?(hiro)
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