孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝1
[全1ページ]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世が入り乱れ、乱世の兆しが見え始める時、冥き空より流星が舞い降りる

 

その流星は光と闇の翼を合わせ持つ天の御遣いを乗せ武と智と和を持って乱世を沈静するであろう

 

後漢王朝の中国、大陸はその噂で持ちきりだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「・・・・・う〜〜〜〜ん」

 

何か背中が痛いなーと思って、青年はふと目を覚ました

 

すると

 

???「・・・・・あれ?」

 

そこは、すぐそこに小川が流れている、見渡す限りの森だった

 

もしくは、林だった

 

???「ちょっと待て・・・・・何で俺はこんなところで寝ているんだ!?」

 

確か昨日は、馬鹿の及川と一緒に寮に帰って、夕飯を食って、朝飯を事前に作って、部屋の掃除をして、日課の鍛錬をして、風呂に入って、宿題を終わらせてそのまま就寝した

 

???「うん、確かにそこまでは覚えている」

 

なのに目の前には、見渡す限りの森、または林

 

???「うん、まったくわけが解らん」

 

そこで青年は、自分の体に異変がないかどうかをチェックしようとしたが

 

???「あれ?・・・・・なんでフランチェスカの制服を着ているんだ?」

 

昨日制服を着たまま寝たはずがないのに

 

そんな少し混乱している自分の目にあるものが飛び込んできた

 

それは

 

???「っ!・・・・・なんで忠久と金剛刀がここに・・・・・こいつらは実家の倉に厳重に保管されているはず」

 

彼の目に飛び込んできたのは、まごう事なき真剣の日本刀と幅の分厚い巨大な刀であった

 

ご丁寧にも鞘と固定するためのベルトまで置いてあったのだ

 

???「なんでこいつらが?」

 

青年は、その二振りの刀のところにゆっくり向かった

 

そして、その柄を握ろうとした、その時

 

???「きゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

???「っ!?なんだ!?」

 

青年は忠久を腰に差し、金剛刀を背中に差し、一目散に声がした方向へ駆け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

するとそこには

 

???「・・・・なんだ・・・・これは?」

 

青年は、愕然とした

 

そこには、炎に焼かれる村、逃げ惑う人々、そして

 

「おらおらーーー!!逆らう奴は皆殺しだーーーー!!!」

 

「殺されたくなかったら食料と女をよこしなーーーー!!!」

 

「やめてください食べ物は差し上げますからどうか家族ばかりは!」

 

「お、こいつはいい上玉じゃないか、おい皆こっちにいい女がいるぞ!!」

 

「お、こりゃ確かに上玉だ!」

 

「よっしゃこの女は俺のもんだ!」

 

女の人「・・・・そんな、来ないで下さい」

 

そんな光景を見たとき、青年の中で何かが弾けた

 

???「止めろーーーーーー!!!!」

 

青年は、不意打ち気味に女の人に迫っている男との距離を一瞬でゼロにし殴りかかった

 

「なに!?ぼはっ!!・・・・・」

 

男は、そのまま気絶した

 

「な!?何だてめーは!?」

 

「死にてーか!」

 

青年は、女の人を庇う様に男達と向かい合った

 

???「お前らこそこんなことして恥ずかしくないのか!!!?」

 

青年は大声で言ってやった

 

しかし

 

「こんなこと?賊が人から物を奪うことの何処が悪い?」

 

「俺達だってこれで食っているんだよ!」

 

男達は、そんなふざけたことをほざく

 

???「下種野郎が・・・・・」

 

青年は、腰の忠久の柄に手をかけた、しかし

 

カタカタカタカタ

 

手が震える、それはそうだ

 

日々鍛錬を怠らなかったといっても、平和な現代日本で人を斬った事なんて当然無い

 

???「(俺に人が斬れるのか・・・・・)」

 

一瞬、自問自答をしてしまう

 

「?・・・・・はっ、そんな弱腰で俺ら全員を相手にしようってか」

 

その間にも周りには賊がドンドン集まっていく

 

???「っ・・・・・おおオオオオオオオオオオおおーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

声にならない奇声と同時に、半ば無理やり刀を抜いた

 

賊4「は・・・・・?」

 

次の瞬間、男は胴体だけの存在になっていた

 

ブシュウウウウウウウウウウ!!

 

数瞬後に一気に血が噴出する

 

男の首は賊の中に吸い込まれていった

 

「うわーーーー!!!!」

 

仲間の首が自分の所に飛んできて、賊はパニック状態となる

 

「てめーーーーー!!!!」

 

「やりやがったなーーーーー!!!!!」

 

そこから7,8人の賊が一斉に襲い掛かってきた

 

しかし

 

???「ふっっっっ!!!」

 

青年は、その賊達をすれ違いざまに斬り捨てた

 

女の人「え!?」

 

女の人は、自分の目を疑った

 

一番近くで見ていたのに全く見えなかったのだ

 

自分を庇ってくれた青年の剣どころか、どうやって動いたのかさえも見えなかった

 

???「うおああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

ズバッ!!ザンッ!!ザバッ!!バシュッ!!ズバンッ!!ズバシッ!!ズバババッ!!ザスッ!!

 

「「「「「「うぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!」」」」」」

 

そこからは簡単だった

 

青年に向かっていった賊達も草でも刈られるかのごとく斬り捨てられていく

 

「うわああああああああああ!!!強ええええええ!!!逃げろおおおおおおおお!!!」

 

「駄目だ!!とても敵わねえ!!」

 

賊達は、青年の強さを理解し我先にと村の外の森林へ逃げ出し始める

 

???「うああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

辺りに青年の狂ったような声が木霊する

 

賊達を追い散らしながら、自らも森林の中に入る青年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約四半刻(約15分)間、森林の中からは断末魔の声が鳴り響く

 

そして、村を襲った賊達の殆どは青年一人に斬り倒された

 

しかも背中の大剣は、一度も抜かれることなく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「はぁ〜〜〜〜・・・・・はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・」

 

賊を追っていた青年がフラフラした足取りで森から戻ってくる

 

手に持っている刀は血に塗れ、白く光る服を賊達の返り血で赤く染めて

 

こんな状態の人間を見れば普通の人間なら近づくことを躊躇ってしまいそうだが

 

女の人「ありがとうございます!!!」

 

「お兄ちゃんありがとーーー!!」

 

「ホントにありがとーーー!!!」

 

「ありがたや、ありがたや」

 

「本当に助かりました!!」

 

???「え、え、え?」

 

青年は少し戸惑ってしまう、村に戻った拍子にこれだけの人達に熱烈に歓迎されてしまったのだから

 

???「い、いえ俺は当然のことをしただけですよ」

 

青年は、さも当然のごとく言ってしまう

 

一刀「そういえば自己紹介がまだでしたね、俺の名前は北郷k・・・・・(あれ・・・・・?)」

 

そこで青年の意識は途切れた

 

バタンッ

 

「・・・・・・・・・・」

 

村人は唖然としていた、今の今まで元気そうにしていた、村を救ってくれた青年が突然倒れたからだ

 

村長「こ、こりゃいかん!時雨、早く寝台にはこぶのじゃ!!」

 

時雨「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは後漢王朝末期、通称三国時代にて魏、呉、蜀、またはその他のどこの勢力にも属さず、単身で戦い抜いた天の御遣いの物語である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめましてseigouと申します

 

ちょっと物語を思いついたので、僭越ながら初投稿です

 

この外史の一刀は、チート一歩手前だと思ってください

 

また今回は出ませんでしたが氣も使用できます

 

自力では恋に少し及びません

 

一刀の腰に差している刀のフルネームは、陸奥守忠久といい北郷家の家宝の一つで、最上大業物13工の一本、陸奥守忠吉の一字を変えただけです

 

反りは浅く、刃紋は波を打ち、刃渡りは約80センチで性能は最上大業物のそれと変わりません

 

金剛刀のフルネームは龍滅金剛刀と言い、こちらも北郷家の家宝の一つです

 

見た目はF○7のバ○ター○ードに似たものだと思ってください

 

冒頭の光と闇の翼はこの二振りの刀で行こうかなと思っています

 

右手で忠久を抜き左手で金剛刀を抜く二刀流も使えます

 

北郷流免許皆伝を祖父から貰っており、潜在能力では一族の中でもかなり上位に食い込みます

 

一刀の能力については、これから徐々に明かしていこうと思います

 

ちなみに、この第一話の賊は黄巾党ではありません

 

今は、黄巾が活動しだす一年前といったところでしょうか

 

なるべくオリジナリティーを貫こうと思いますので、よろしくお願いいたします

説明







動き出す物語




総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
46756 30280 127
コメント
どこにも所属しないで…つまり東でハーレムをして西で種馬をするようにあっちこっちでやりまくる旅カラスですな、原作キャラ以外に一体どれだけ手を出すんだか(道化師)
おい、俺得な作品をこの世に排出してどうするつもりだ!徹夜の覚悟ができてしまったぞ!!というわけで一気読みGO−♪←そしてこの人間とてもノリノリである(心は永遠の中学二年生)
すみません、 こちらのお話をベースに小説を書かせていただきます。(Hank(事情でお休み中...))
一刀の絵から来ました。(スターダスト)
ドキドキ(readman )
自分も○○伝には嵌りましたね(Seigou)
一応、自分の中で物語のあらすじは決まっていますから(Seigou)
少なくとも愛紗と春蘭よりは強いですよ(Seigou)
Brave Fencer○○伝という名前で某ゲームを思い出した。アレも刀と大剣だったなぁとしみじみ・・・(トウガ・S・ローゼン)
単身?!す、すげぇ。(ryu)
単身でどこまで行けるか、チートは好きです。(ポセン)
どこの勢力にも属さないで、どうやって大陸を平和にしていくか、これから楽しみに待ってます。(hokuhin)
一応ある程度の強さの基準があるとわかりやすいですねぇ あと個人的にはセリフに「ーーーーー」が多すぎるように感じました(よーぜふ)
孤高か〜、そんな人に限って女の人に好かれるんですよね〜(十狼佐)
女の人とか気になる・・・チート一歩手前って事は、強さは愛紗とか春蘭レベルだと思って良いですか?(btbam)
タグ
北郷一刀 恋姫 FF 日本刀 孤高の御遣い 北郷伝 

Seigouさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com