真・恋姫†無双〜西涼を照らす光〜 第19話
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爰京「…………治療終了です」

 

 

私の発言にその場の全員が息を飲むのがわかる。

 

 

爰京「結論から言わせていただきますと成功だと言えると思います。 まぁ病魔の進行を遅らせているだけで根本的な解決にはなっていませんが……馬騰様、体の具合はどうですか?」

 

 

椿「えぇ……随分と楽になったわ」

 

 

爰京「それはよかったです、まぁ進行を遅らせているだけなのでくれぐれも安静にお願いしますね」

 

 

椿「わかってるわ♪」

 

 

爰京の忠告に満面の笑みで答える椿。

 

 

楓「(わかってないな……)」

 

 

菖蒲「(ありゃ絶対動き回るの……)」

 

 

しかし昔から椿を知っている二人には軽く見破られていた。

 

 

爰京「ちなみに馬騰様達はいつまでここに滞在するつもりなのですか?」

 

 

椿「そうねぇ……特に決めてないけど…」

 

 

そう言いながら楓、菖蒲の二人に視線を向ける椿。

 

 

楓「ふむ……今の所は翠からの報告にも手が回らないとは書かれてないな……」

 

 

菖蒲「まぁ……賊の襲撃でもない限りは急いで戻る事もないんじゃないかの…」

 

 

椿「さすがに何もないとはいえ、いつまでも主が城を空けるのも問題だし……まぁ、居てもあと一月ってところかしらね」

 

 

三人の意見に爰京はしばらく考え込み…

 

 

爰京「ではその時に私も同行させていただきます、さすがに一月で治すのには無理がありますから…」

 

 

菖蒲「それはまた願ってもない申し出じゃの…」

 

 

爰京「向こうに行くにあたって一つお願いがあるのですが……」

 

 

椿「何でしょう?」

 

 

爰京「ここの様にあちらでも診療所を開きたいのですが……」

 

 

椿「もちろん構わないわ……爰京さん、私達の仲間として歓迎します。 私の事は椿と呼んでください」

 

 

菖蒲「改めて、我は韓遂。 真名は菖蒲じゃ」

 

 

楓「私は鳳徳、真名は楓と言う。 よろしく頼む……」

 

 

星「我が名は趙雲、真名は星だ」

 

 

それぞれが自分の真名を爰京に授けていく。

 

 

爰京「ありがとうございます、私は爰京、真名は那乃羽と申します。 これからよろしくお願いします」

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〜中庭〜

 

 

部屋を追い出された一刀は特にする事もなく中庭で診察が終わるのを待っていた。 空はすでに夕暮れから夜に移りかかっており目を凝らさないと相手の姿が見えない暗くなっていた。

 

 

一刀「随分時間掛かってるけど大丈夫かな……」

 

 

こんなに時間が掛かるものだと思ってなかった一刀は暗くなってきたので取り合えず自分に宛がわれた部屋に戻ろうかと考えたそのとき…

 

 

?「そこに居られるのは天の御使い様ですかな?」

 

 

いきなり声を掛けられてビックリする。 声のした方を見ると人影が見えるが暗くて誰だかわからない、ただ声の雰囲気で老人だと言う事はかろうじてわかった。

 

 

一刀「そうですけど……あなたは?」

 

 

?「ほっほっほっ……天の御使い様は例えるならあなたは太陽の様なお方」

 

 

一刀の問い掛けに答える気が無い様で老人は話を続ける。

 

 

?「その光はあまりにも強く本人の知らぬ所にまで影響が出る。 今回がそれ…」

 

 

一刀「今回? 一体何の話ですか?」

 

 

?「今はまだ少しの歪みでも先に進むにつれて歪みは大きくなるでしょう……それを戻すのもさらに歪ませるのもあなた次第……」

 

 

一刀は老人が何の事を言ってるのか全くわからず考え込んでいると…

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星「おや? 主ではないですか」

 

 

菖蒲「一刀? こんな所で何をやっておるんじゃ?」

 

 

一刀「星に菖蒲さん? いやこのおじいさんに話し掛けられて……」

 

 

星「おじいさん?」

 

 

菖蒲「……ヌシ以外誰もおらんではないか」

 

 

一刀「え?」

 

 

振り返るとそこに人影はなく、一刀をさらに混乱させた。

 

 

菖蒲「何じゃ、ヌシは立ったまま寝ておったのか?」

 

 

一刀「いやさすがにそれは……」

 

 

星「でなければ妖におかしなものでも見せられたのかもしれませんな」

 

 

一刀「怖い事言わないでよ…」

 

 

などと会話しながら三人は中庭を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「努々お忘れ無き様……」

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どうも茶々零です。

第19話いかがだったでしょうか?

 

本編は久々…待っていてくれた皆様お待たせしました;

だけど一つ注意……爰京の真名の事は言うなw

 

 

最近話題になってるコミPo!と言うソフトが気になって仕方ありません。

デジタルコミックを作れるソフトなんですが…

めちゃくちゃ欲しい!!気になる方はググって見て〜

 

 

 

でわまた第20話でお会いしましょう。

説明
期間が空きましたが19話です。
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コメント
砂のお城様:そう、まだどうなるかわかりません!!(名前が間違ってましたすみません;)(茶々零)
PON様:そもそも管理者は一刀を入れてどうしたいのでしょうね……(茶々零)
ZERO様:その歪みはプラスなのかマイナスなのか……(茶々零)
jackry様:老人の正体はまだ秘密で……;(茶々零)
短い・・・それはともかく、とうとう管理者っぽいのが介入してきましたね。管理してる側からすればウザくて仕方ないだろうしなぁ…(PON)
歪みで悲しいことが起こらないといいですね。 次も待ってます。(ZERO&ファルサ)
タグ
真・恋姫†無双 一刀 椿   菖蒲 爰京 

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