秘密作戦!!
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 学園もすっかり秋色に染まり、文化祭が近づきつつあったとある日に

その会議は秘密裏に行われていた

「お姉様方、無事に頼まれていた物が完成しました。」

「すばらしいわ、宮藤さん。」

と、陽向が持って来たイラスト入りの一冊の本を読み終え、閉じると玲香はそう言った。

それに続いて同じような感想を述べる者がもう一人。

「陽向ちゃん、良いわ!これすごく良いわ。今年の文芸部は優秀な人材ばかりというのは本当ね!」

さくらも玲香に続き同じように、賛美の感想を送っていた。

なぜなら、今回のシナリオ、イラストに関してリクエストしたのはこの2人だからだ。

「まさに、エロスとパッションを感じるわ・・・・・・」

と頬赤に染める玲香

2人の感想から一体どのような本を作ったのかは言うまでも無い。

その本に異論を唱える者がただ一人

「い、いくらなんでも、こ、こんな本を売るなんて破廉恥です。それに・・・・これはどう見ても・・・・千早お姉様と沙世子お姉様・・・・」

「あれれれ〜ややぴょんは何処をどう見て沙世子お姉様と思ったのかな?」

さくらは耶也子の扱いはお手の物だった。

ダメ、ダメよと言いつつ実は沙世子×千早に似た物が書かれた本を見ていつしか千早を自分に置き換え、

沙世子とあんなこんな、妄想に浸っていた事をさくらは知っていたのだった。

「うっ・・・・・・」

「さぁ、さぁ。どうして千早お姉様と沙世子お姉様と思ったのか答えてごらんなさい」

しかし黙ったまま答えれない耶也子

もう可愛いな〜っと思ってしまうさくらであった。

そこに玲香がさくらに対し支援攻撃とも言えるような事を言うのだった。

「耶也子さん、何も恥ずかしがる事は無いわ自分の心に素直になればいいのよ。」

「私は・・・別に恥ずかしがってなんか・・・・」

「ややぴょん、誰しも想い人とそうなりたい、そうなれればと物語りの主人公と自分を重ねるのは誰でもやる事なのよ」

そこで今まで黙っていた陽向が口を開いた。

「耶也子様、つまりですねこれは仮想現実つまり、2次元って奴なのですよ創作物なのです!ただこれを読んで、どんな妄想に浸ろうとそれはお姉様の自由なんです!妄想だけならするのは

自由!!」

「良い事言うわね。宮藤さん」

「さすが、陽向ちゃん!私が見込んだことだけはある!!」

陽向が言いたい事が分かった玲香とさくらは彼女の意見に同意していた。

「だから、お姉様は存分に妄想に浸ってくださって良いのです!」

と力説する三人に

「な、なら一つお願いしたい事が・・・・・」

と耶也子は陽向に自分×沙世子物の本を書いて欲しいと耳元で呟くのであった

それを見た玲香とさくらは、案外簡単に懐柔できたなと思っていたのは此処だけの話

「では、早速本題に」

と玲香が今回の主な作戦の詳細を話し始めた。

作戦とはこの同人誌を学園祭で見事完売にするという事である。

「しかし、お姉様、売るとしてもいくつか乗り越えねばならない障害が・・・・」

「た、たしかに・・・・・副会長はどうとでもなるとして・・・千早お姉様は未知数・・・・」

陽向の発言にさくらもう〜んと頭を抱えるのであった。

「沙世子お姉様の事はあまり知らないのでなんとも言えませんが、千早お姉様はああ見えて結構黒いですよ。」

陽向は寮で一緒に暮らしている時に何度か千早の発言に黒さを感じ

そして、ゾクっと感じつつ腐的な観点で言うと何か良い・・・なと思いもあるというのが正直な所だった。

「やっぱりね普段はヘラヘラしてるけどやっぱりそうなのね・・・・あの演技力は是非ともうちに欲しいわ・・・・けど打開策が無いわけでもない」

玲香が陽向、さくら、耶也子に寄るように言うと

「ごにょ、ごにょ、ごにょってどうかしから?」

3人「おおお〜〜〜なるほど・・・・・」

玲香が説明した内容はこうだった

問題、いや最大の障害とも言える

千早、沙世子にばれないように誰かに足止めを行ってもらう

という作戦であった。

その作戦に選ばれたのは優雨、初音であった。

 

学園祭前日の事

 

「お願い、優雨ちゃん。学園祭当日千早お姉様と此処と此処を回って此処には近づかないようにして」

「?どうして?」

「そ、それはつまり、その千早お姉様にとって良くない事が・・・・」

「そうなんだ、分かった。」

よっしゃーーー!!と

心の中でガッツポーズする陽向

一方生徒会室ではさくらが初音にお願いしていたのであった

「会長、ですから当日副会長とこのルート回ってあげてくれませんか?」

「どうして、沙世ちゃんにも都合が・・・あるんじゃ・・・・」

「いやいや、絶対副会長、会長と2人きりの方が喜びますって・・・」

「もう、沙世ちゃんと此処を回ればいいのね・・・」

「はい、では」

さくらはやったのだよ、見事任務を果たしたのだよ!

と心の中で勝ち誇っていた

 

 

そして・・・・・・・学園祭当日 某所

「は〜い、お姉様と私だけの秘密?、の販売列の最後尾は此処、焦らなくても数は十分あるので

大丈夫ですよ〜」

「つっちー、私もかなり驚いている・・・・まさかこんなに集まるなんて・・・・・」

「当然っしょ、今此処に居る人は陽向ちゃんが書くというのを知って来てる筈よ」

一方最前列で売ってる玲香と陽向は

「お、お姉様、私も正直こんなにも来るとは思っても・・・・・」

「あなたの知名度はあのカーミラで保証されている物、この人の集まりがあなたへの評価よ、そして何よりこれを成功させれば、文芸部は勿論協力した私の演劇部、そしてOKを出した生徒会は・・・っと今は仕事をしなくてはね」

と本も順調に売れ後、数冊と言う所で、その人は現れた

「私達にも1冊くれるかしら、玲香さん、陽向・・・・・・」

「ありが・・・・・・・」

っと凍りつく玲香。

なぜ凍りついたか、そこにあり得ない人物が立っていたからだ

「どうしたんですか、お姉様・・・・」

そこで無邪気な笑顔を浮かべながら、天使の微笑みの持ち主の人物が

「あら、私達には売れないのかしらね、ねぇ、香織理さん」

「そうね、評判がすごく良いから来たのにね千早」

そう、まさに破滅の天使の2人がそこに立っていた。

どうしようと思いつつ、陽向は千早に聞いてみることにした。

「ど、どうしてお姉様方が此処にいらっしゃるの・・・・・ですか・・・・・・」

「さぁ〜どうしてでしょうね・・・・・・優雨を利用するなんて・・・・・ね」

とまさに氷をの冷たさを持ったナイフのように切り込む千早の声

そこで千早の侍女である史からなぜ此処が分かったかが説明が。

「はい、優雨さんのリボンから何かしら微弱な電波が出ているのに気付き調べた所、通信機と判明」

「つ、つまり電波の発信源をだどって・・・」

「さようでございます。」

「とりあえず、覚悟は出来てるんでしょうね?陽向」

すでに手をウメボシの構えに入りつつ言い放つ香織理

「に、逃げるわよ宮藤さん」

「は、はい。お姉様!」

しかし、その5分後

「もうだめよ・・・・」

「イタタタタタ!、お、お姉様。どうか、どうかご慈悲を・・・・・・」

千早の言葉攻めでボロボロにされた玲香と香織理に秘奥義ウメボシを受けた陽向が地面に倒れてる姿があったのは言うまでもない。

「後の2人も連絡すべき相手に事の次第を伝えて処分されている頃でしょうね。」

 

そして、さくらと耶也子はと言うと

「あなた達!これは一体、どういう事かしらね!!」

沙世子にしぼられているのであったが

「副会長・・・どうかこれでお怒りを鎮めてもらえないでしょうか」

とさくらが差し出したのは・・・・・

いざと言う時のために、陽向に書いてもらっていた

沙世子×初音の本だった

それを見た沙世子は

「・・・・・(カッ)、あなた達は全く反省と言う物を知らないの!?罰として学園祭の

 事後処理をあなた達二人にやってもらいますからね!まぁ、初音と二人きりにしてくれた事には感謝するけど・・・・」

「?会長何か?」

「兎に角、反省しなさい!!」

「もう、沙世ちゃんそれぐらいで、でそれは一体・・・?」

「は、初音は見なくて良い、良いの!!これは私が直々に焼却処分しておくから・・・・」

と焦りつつなんとか初音に見られずに済み胸を撫で下ろす沙世子であった。

それから、初音、さくら、耶也子が帰った後

「す、すごい・・・・ああ、初音・・・いけないわ・・・・・でもこの内容・・・・

 書いた人間は天才ね・・・・」

と受け取った本を燃やす事無く自分の部屋に持ち帰って何度も読み返す沙世子だった。

 

おしまい

 

 

説明
玲香、陽向、さくら、耶也子
なんとなくちょっとエロスにパッション
百合的な展開が大好き!!っとゲームの作中でも
言っていて、多分この4人ならこんな同人誌っぽいのを
学園祭でうるのでは?って言うイメージで書きました。
ややぴょんはイヤイヤと言いつつ実は好きみたいなw
でまぁ最後はオチが付いて終わりますけどね。
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コメント
実際ありえそうだからなwww(紫苑・R・クラウディア)
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