真・恋姫†無双―秘密を秘めし御遣い―第六話
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一刀、張三姉妹そして曹操軍の協力によって黄巾党は解散となった。黄巾党の残党たちはそれぞれの故郷へと戻らせ罪人は青洲に送られそこで平地の開拓作業をする刑罰を与えた。彼らは反発したが天和達の説得と華琳が提示した数か月に一度彼女たちの舞台に参加できる事という条件で彼らは華琳の刑罰を受け入れた。

 

黄巾党を解散させた功績として朝廷から西園八校尉という地位を授かった華琳は別に喜ぶも不満がるもなく唯、無能な朝廷に対して呆れるばかりで溜息を吐く。

 

華琳はそんな地位よりも気になる事があった。それは今回の大乱の原因となった太平要術のことであった。

 

華琳「天和達の話しに出た太平要術の書、そしてそれを渡した白装束の男・・・・どうもキナ臭いわね」

 

桂花「何処かの大名の差し金なのでしょうか?しかし、あれ程の大軍に援助を施すほどの力をもった大名は・・・」

 

華琳と桂花は華琳の部屋の椅子に腰かけながら天和達から聞いた話しについて話し合っていた。

 

華琳「さぁ?わからないわ。もしかしたら大名以上の者が裏で動いているのかも知れないわ。・・・・それにしても太平要術ね」

 

桂花「もしかして手に入れたかったのですか華琳様?」

 

華琳「フフ、まさか、私はそんな怪しげな力に頼らず自らの手で国を作りたいの春蘭達の武と桂花達の知によってね」

 

桂花「か、華琳さま?。・・・で、でしたら何か気になる事でも?」

 

華琳は座っていた椅子から立ち上がり窓の傍まで行き空を見上げる。空は青く広がりとても気持ちの良い日差しが部屋に差し込む。

 

華琳「昔ね、御爺様から聞いたことがあるのよ。私たち曹家には古くから伝わる使命が」

 

桂花「華琳様の御爺様から?それで使命とは何なのです?」

 

華琳「・・・・・・『太平要術の書に邪気を触れさせるな』よ」

 

桂花「た、太平要術!?それに・・・・邪気を・・・・ですか?・・・」

 

華琳「そう・・・太平要術は元々私たち曹家が管理していたらしいのだけど、ある時その書が突然として消えしまったの、それからは子供に聞かせる物語みたいに語り継がれてきたわ。『書に邪気を触れさせればこの世に災いをもたらす』ってね・・・」

 

桂花「では華琳様は曹家の使命を果たすおつもりで?」

 

華琳「別に私はそのような昔の使命なんか果たす気はないのだけど・・・でも、このまま見て見ぬ振りをする気もないわ。桂花は引き続き白装束の男の行方を追って頂戴」

 

桂花「わかりました。必ずや見つけだしてみせます」

 

華琳「お願いね。・・・ん〜、それにしても今日はいいお天気ね」

 

華琳は窓を開け青々とした空を眺める。窓から入ってくる心地よい風が華琳の髪をサラッと靡かせ、数本の髪が抜け空中に漂わせた。

 

クワッ!ガシッ!!

 

桂花はそれを見逃さずバッと手を伸ばし空中に浮いていた髪の毛を某ボクサーが落ちてくる木の葉を拳で撃ち落とすが如しに全て掴みとる。その間、一秒を切っていた。その速さプロボクサー並の速さだった。

 

桂花(あぁ?華琳様の髪毛、なんと綺麗で艶のある美髪かしら、これで栄えある三百本・・・あぁ、なんて今日はツイているのかしら)

 

華琳「どうしたの桂花?急に立ちあがったりなどして」

 

桂花「え?いや、その・・・そうだ!外に行かれてみてはどうですか?折角のお天気です、仕事の方も一段落つきましたし少し休憩を・・・」

 

桂花は慌てて髪の毛を握っていた手を後ろに隠し、話題を変える。華琳は頭に?を浮かべたが桂花の言う事ももっともなのであまり気に留めなかった。

 

華琳「そうね、せっかくなのだから庭園でお茶にしましょうかしら」

 

桂花「はい!華琳様」

 

華琳と桂花は庭園でお茶をするために部屋を後にする。桂花は心の中で拳を握りガッツポーズを取り今日の幸運に感謝した。

 

しかし、この後華琳と幸せな時間を過ごしていたが鍛練が終わった夏侯姉妹と季衣と流琉が乱入してきた事により、桂花のその日の幸運は終わった。

 

 

 

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一方その頃一刀率いる北郷隊とはいうと

 

真桜「待てやコラァ!!逃がさへんでぇ!!」

 

沙和「大人しく捕まった●●●になるの〜!!」

 

犯人「ひぃ、誰が捕まるかぁ!!」

 

警羅の時に見つけた引ったくり犯を追跡中だった。今犯人を追いかけているのは真桜と沙和だけ、その後ろから数人の部下が木棒を携え二人の後に付いて来ていた。

 

真桜「クソ〜、なんちゅう逃げ足の早い奴や!」

 

沙和「全然追い付けないの〜」

 

凪「真桜!沙和!」

 

真桜・沙和「「凪(ちゃん)!」」

 

いっこうに犯人との距離が縮まらないことに二人がイラついていると、犯人が通った通りの横道から凪が二人の前に飛び出し二人の横を走るように合流した。

 

凪「アレが犯人だな。」

 

真桜「すまん、かなり追いかけとるんやけど全然追い付かへんのや。あと任せてもいいか?」

 

凪「あぁ、後は任せろ!」

 

沙和「この先で美里ちゃんの指示で隊長が待ち伏せているの!あとは後ろから追い込めば『なんだと!?』・・・な、凪ちゃん!?」

 

凪は沙和から一刀の事を聞くと危機迫る感じで猛スピードで犯人の通った通りを駆け抜ける。凪の顔はなにやら深刻そうな顔をしていた。

 

真桜「な、なんや!?凪の奴、どないしたちゅうんや?」

 

沙和「わ、わかんないの・・・・」

 

置いて行かれた二人は凪が走り去った通りを見ながら呆然としていた。

 

凪「ハァハァハァ・・・・」

 

凪は焦りの表情を隠さないまま猛烈なスピードで駆け抜け息を荒くしていた。

 

凪(は、早く犯人を・・・隊長と接触する前に・・・取り押さえねば!隊長、貴方は危険な事はしなくていいのです!だって貴方は・・・・・)

 

凪は走りながら拳を強く握る。普段の彼女ならこの程度の事件などすぐさま解決するのだが、今の彼女は以前は知らなかった尊敬する人の秘密を知ってしまった。

 

彼女はその秘密を守るため少しでも危険な目に合わせない様とその秘密を知って感じた思いから必死になり冷静さを失っていた。

 

そして、その尊敬する人北郷一刀の秘密それは・・・・

 

凪(だって貴方は・・・・・・”女性,,なのですから!!)

 

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凪はあの日の出来事を思い返す。黄巾党との戦いが終わり宴を楽しんでいた一刀達だったが同僚の真桜と沙和の悪酔いで酒を飲まされ酔いつぶれた一刀を天幕に連れて行き介抱をしようと服を脱がせるとそこには男性と思っていた一刀には無いはずの胸があり、あるべき種馬の主張がなかったのである。

 

凪「た、隊長、あ、貴方は・・・・」

 

凪はあまりの衝撃的な事実に声が振え頭の中がグルグルと回り思考が途切れそうになる。

 

凪(え!?待ってください!男だったはずの隊長が女で黄巾党の男たちの中でも戦っていた隊長は男だと思っていたのに女で男が女で?女が男で?男女が女男で男女男男女男女!!女男女男女wwww!!!・・・・)

 

凪「ウガァーーーー!!!///// //////」

 

凪は思考がメチャクチャになり、氣で出しているのか頭から湯気が立ち上り頭を抱えて項垂れてしまう。

 

凪「わ、私は・・・・ど、どうしたら・・・・」

 

凪は思考を一旦止める事で少し冷静を取り戻し今後について考えた。凪は考えた対処の仕方は二つ、この事を華琳に報告するか、黙っているかだ。

 

凪はこれは報告するべきだろうと考えた。自分は華琳の部下でありこの様な大事なことは主に報告する義務がある。まじめな凪は華琳に報告するべく天幕を後にしようとする。しかし・・・・

 

ガシッ!

 

凪「な!?///// //////」

 

立ち去ろうとしていた凪の手を一刀が掴んだのだ。凪は驚きのあまり声を出そうとしたが咄嗟にもう一方の手で口を塞いだ。彼女は呼吸を整え寝台にいる一刀の方を向いたがそこにスヤスヤと寝息を起てている一刀がいた。

 

凪「ふぅ、驚いた。条件反射か・・・・」

 

彼女はホッと息を漏らすと掴まれていた手を優しく振りほどき上から掛け布団を一刀の体に掛ける。

 

凪「まったく貴方は私を驚かせる事ばかりするのですね。初めて会った時も眩い服を着て私の知らない体術を扱うのですから驚きました。それに私が黄巾党に襲われそうになった時にも・・・・・」

 

凪は初めて一刀と会った南西の村での事を思い返しながら一刀の顔に掛っていた髪を優しく撫で上げながら一刀の寝顔を見つめる。

 

凪(確かにこうやって見つめると隊長の顔って可愛い顔している。緩んだ頬なんか特に・・・)

 

一刀「う〜ん・・・ムニャムニャ・・・Zzz」

 

凪「あ!///// //////」

 

その時凪は見なければよかったのかもしれない。一刀の顔を近くで見ようと屈んでいた凪の顔は一刀の顔の横にあり一刀が寝がえりをうったことにより一刀の寝顔が凪の正面を向き。その際、一刀の唇と凪の唇が触れるか触れないかの距離まで近づた。

 

凪「いfsjfjぶvhvh!?!?///// //////」

 

凪は唇を抑えながら言語にならない言葉を言い地面にお尻を磨らせながら後づ去る。今度は凪に背中を向けるように寝返る一刀。その背中を度重なる衝撃に息を荒くしながら見つめる凪。

 

凪「ハァハァ、ま、まったく!あ、貴方は女性なのですからもっとき、気を配った方が・・・・・!?」

 

そこで凪は気付いた。もし、自分が華琳にこの事を報告すれば絶対、確実に無理やりにでも一刀を閨に連れ込むに違いない。それどころか皆が知れば女同士だからと言って一刀に過激なスキンシップをかけてくる者も出てくるかもしれない。そんな事になれば・・・・

 

凪「ふ、フフフ、き、決めました。わ、私は・・・・‘‘私が貴方を様々な危険(性的な物も含めて)から守ります!!,,うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

凪は決意と共に雄たけびを上げながら天幕から走り去って行った。

 

 

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凪(そう、私はあの時に決めたのです。貴方の身を守ると・・・だから!)

 

犯人を追い人混みの間を駆け抜けながらようやく犯人の後ろ姿を目視する。

 

凪は更に犯人の前方に視線を向けるがそこには誰もいない。話では美里の指示で一刀が先回りしているはず。しかし、凪は一刀がいない事に安堵の息を漏らす。

 

凪(よかった、隊長はまだ来ていない。これなら私一人で・・・・)

 

凪は一人で犯人を取り押さえようと犯人に近づくが、突然犯人の目の前に人影が飛び出した。犯人は突然の妨害で走るのを止めその場に止まってしまう。凪は嫌な予感がした。

 

凪(ま、まさかアレは・・・・)

 

一刀「見つけたぜ引ったくり犯!さぁ、大人しく捕まってもらおうか?」

 

美里「もらおうか!」

 

犯人の前に出た人影の正体は美里を背中に背負った一刀だった。一刀は犯人にビシッと持っていた警羅用の木剣を向ける。美里も一刀の背から飛び降り一刀の真似をして持っていた黒羽の羽扇を向ける。

 

一刀「なかなか様になってるじゃん美里♪」

 

美里「ホント?えへへ、カズ君に買ってもらったコレ持ってるの恥ずかしかったけど今ではすっごい気に入ってるんだよ♪」

 

犯人「・・・・・・・・・・」

 

犯人を前にほのぼのとした空気に犯人はどうしたらいいのかわからず呆然としていた。その間にも後ろから凪が土煙を上げながら一刀達に向かって走ってくる。

 

凪(くっ、間に合わなかったか。しかし、幸いに犯人は目の前の隊長に気を取られ私の事に気付いていないみたいだ。このまま後ろから飛びかかれば・・・・)

 

そんな事を考えていた凪だったが、犯人は凪の考えとは裏腹に背中に隠していた短剣を取り出す。

 

犯人「ヘッ!ガキ連れかよ。しかも、一人。これなら楽勝だな」

 

一刀「ふん!楽勝かどうか掛ってきたらどうだ?」

 

犯人「へっ!上等だ!そこをどきやがれぇぇぇx!!」

 

一刀「美里さがってな!」

 

美里「うん!」

 

短剣を振りかざし襲いかかってくる犯人の動きに構えながら、美里を巻き込まない様に後ろに下がらせる。一刀の腕ならこのくらいの犯人など片手間でねじ伏せられる。・・・・の筈なのだが

 

凪「隊長に触れるなぁぁぁぁ!!!」

 

一刀・犯人「・・・・・・へ?」

 

凪の叫び声に一刀と犯人の動きが止まり声のした方に首を回す。するとそこには足に氣をため込み今にも蹴り出すように構えている凪の姿があった。

 

犯人「な、なんだあの光は!?やばい!!」

 

一刀「ま、待て凪!?そんなモノこんなところで使ったら!!」

 

凪「はぁぁぁぁぁぁぁ!はっ!!」

 

一刀・犯人「ぎゃぁぁぁぁぁっぁぁ!!!」

 

ドゴォオオォォォォンン!!!

 

凪の放った氣弾は一刀達の手前で落ち爆発した。しかし、凪は使命を果たさなければと焦っていたため加減をしていなかったので爆発の余波で一刀と犯人はもちろん周囲の建物も吹き飛ばしてしまったのである。

 

美里「ふ、ふわわわ!!た、大変だ!カズく〜ん!!」

 

凪「し、しまった!?隊長!どこですか隊長!!」

 

爆発で出来た土煙の中で一刀を探す二人。そこにガサゴソと物音が聞こえた。

 

凪・美里「隊長!(カズ君!)」

 

二人は物音が聞こえた方を向くと土煙で人影が揺らめいていたが誰かがそこに立っていた。

 

凪「隊長無事で・・した・・か」

 

一刀「・・・・・・・・・・・」

 

土煙が晴れ凪達の前にいた人影の姿がはっきりと見えた。人影の正体は確かに一刀だった。しかし、その姿は頭にはラーメン丼ぶりを被りそこから髪の毛のように垂れた麺が肩に掛り、顔にはチャーシューとナルトがベッチャリとくっついていた。

 

どうやら吹き飛ばされたときに近くの屋台にあったラーメンを頭から被ってしまったのだろう。一刀の前髪からはまだ湯気が立ち上るスープが滴り落ちている。

 

凪「・・・・・・・・・・」

 

美里「・・・・・・ラーメン・・・・男?」

 

凪は一刀の姿に顔を青染め言葉を無くし美里は見たまんまの事を呟いた。その瞬間、黙っていた一刀の目がクワッと見開き両手で凪の頭を鷲掴みにし、そのまま両手を拳に変え左右から頭の側頭部をグリグリと押さえつけた。

 

一刀「あれほど街中では氣を使うなっていってただろうがぁぁぁ!!!」

 

凪「いたたたたたた!?い、痛いです!隊長!!あ、ラーメンの汁が顔に被って、お!これは美味しいですね今度一緒に食べにっていたたたたた!!!」

 

その後、鉄拳制裁で側頭部を抑えながら膝を曲げ落ち込む凪をほおっておき一刀は周りを見渡す。周りは見事に吹き飛ばされ建物も数店跡形も無く崩れていた。これで死人が出ていないのだから、凪も無意識に加減していたのかもしれないが出来れば建物を壊さないくらい加減してほしかったと思う一刀。

 

一刀「しっかし、どうするかなぁコレ」

 

真桜「たいちょ〜う無事か〜〜?」

 

沙和「なんか大きな音がしたの〜」

 

瓦礫の山を眺めていた一刀の傍に部下を引き連れた真桜と沙和が到着する。二人は到着して辺りの惨事に顔が引きつった。

 

真桜「ど、どないしたっちゅうねんこれ?」

 

沙和「なんだか嫌な予感がするの」

 

一刀「二人とも丁度いい所に着たな♪」

 

真桜・沙和「うっ・・・・・・・」

 

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沙和「うぇ〜ん、やっぱりこうなっちゃうの〜」

 

真桜「こら沙和泣いてばっかりいないで手動かし!」

 

真桜と沙和と凪は一刀の指示で壊れた建物の修復と残骸の撤去作業を行い現場監督として美里が全体の指揮をとっていた。一刀とはいうとラーメンの染みついた服と体を洗うため森の川に行くと言い残しその場を後にした。

 

凪「・・・・・・・・はぁ〜」

 

凪は残骸を撤去しながら溜息を吐き肩を落とす。その姿に気付いた美里が近くにいた沙和の服の裾を摘みクイクイッと引っ張る。沙和は美里に気付き膝を曲げ目線を合わせる。

 

美里「沙和ちゃん、沙和ちゃん」

 

沙和「な〜に美里ちゃん?」

 

美里「凪ちゃんどうしちゃったの?なんだか変だよ?」

 

沙和「う〜ん沙和も変だとは思ってたんだけど、なんだか最近隊長の事を気にしてるみたいなの」

 

美里「カズ君を?」

 

沙和「うん、黄巾党との戦いが終わった頃かなぁ。隊長のする事やる事に気を配って危なそうな事をするとすぐに止めに入るの。まぁ、逆に危険になっちゃうことも多かったりするんだけど・・・・・・」

 

そう言って心配そうに見つめる沙和。凪は重たいであろう木材を軽々と持ち上げる。しかし、心そこに無しかの如くボォーとした様子で作業を進める。

 

凪(はぁ、またやってしまった。やはり私一人では隊長をお守りするというのは無理なのだろうか・・・・・はぁ)

 

凪は落ち込みながらも作業を進め。程なくして残骸の撤去作業も終り一段落付き、休憩を入れることにした四人は差し入れに貰った肉まんを食べながら雑談をしていた。しかし、凪は変わらず顔を伏せていた。

 

凪(・・・・三人は知っているのだろうか。隊長が女だと言う事をもし知っているのであれば・・・・)

 

凪は覚悟を決め三人に聞いてみる事にした。しかし、直に聞くのは危険なので遠まわしに聞く事にした。

 

凪「み、みんなはもし隊長がじょ、女性だったらどうする?」

 

美里・沙和・真桜「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

凪の質問にさっきまで雑談していた三人の口が止まる。美里は凪の言っている事がわからないみたいで首をかしげていたが他の二人は深刻そうな顔をして汗を流していた。

 

沙和「凪ちゃん・・・・・」

 

真桜「なんで・・・知ってたん」

 

この反応はもしかしたら知っていたのかと思う凪。もしそうなら自分はどうすべきか思い悩む凪。しかし、この後凪は予想だにしない回答を聞く事になる。

 

真桜・沙和「なんでうちが(私が)隊長を女だと思って作ったお菊ちゃん(服)を知ってるん(知ってるの)!!」

 

凪「・・・・・・・・・・は?」

 

沙和「だって隊長って意外に体細いんだよ!この前抱き付いた時に採寸したんだけど何と!沙和達と変わらないんだよ!しかも肌なんてスベスベで絶対隊長って可愛い服が似合うと思うの!!」

 

真桜「うちかて隊長のあの足腰の強さや細さ見てたらこうムラムラとするもんが湧きあがってなぁ。それで、あないな良い尻にうちが作ったお菊ちゃんを入れて気持ちよさに足腰が立たなくなる隊長なんてもう!!!」

 

 

 

 

 

二人がそれぞれの妄想にテンションをあげながら熱弁している中、まだ二人の言っている事が理解できない美里は妄想に息を荒げる二人が怖くなり凪の傍に避難する。

 

美里「な、凪ちゃん二人は何を言ってるのか私全然わからな・・・・ひっ!」

 

美里は顔を上げ凪の顔を覗き込み涙目になりながら凪からサッと離れガクガクと震えた。凪は無言のまま拳を強く握り気を込める。

 

凪「真桜・・・・・・・沙和・・・・・・・」

 

真桜「でもなんで知ってたん凪は?」

 

沙和「そうそう私たち誰にもこの事話して・・・・・凪・・・・ちゃん?」

 

真桜と沙和は後ろを振り返り『あれ?なんだか見たことがある光景だよ?』と思いながらも顔から血の気が一気に無くなる。

 

凪「隊長を汚すなぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 

ドゴォオオォォォォンン!!!

 

真桜・沙和「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

美里「あぁ!!これじゃあまた片付けのやり直しだよぉ!!」

 

凪の放った氣弾でまたもや残骸が増えて元の状態になってしまった現場に現場監督の美里の嘆きが響き渡る。

 

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一刀「お!終わってるみたいだな。感心感心♪」

 

あの後大急ぎで撤去作業を終わらせた四人は大の字になり地面に転がっていた。そこに要訳帰ってきた一刀が四人の顔を覗き込んだ。

 

真桜「た、隊長ど、どこまで体を洗いに行ってたんや!」

 

沙和「もう沙和達だけで大変だったの〜」

 

美里「もうヘトヘトだよ〜」

 

一刀「ははは、悪かったな。ご褒美に今日は俺の奢りで好きなのを食べていいからな」

 

美里「本当!?」

 

真桜「よっしゃ!今日はたらふく食うで!!」

 

沙和「わーいなの♪」

 

凪「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

一刀からのご褒美に喜ぶ三人。それとは裏腹に凪は一刀を直視する事が出来なかった。そんな凪の前まで一刀はやってくると。

 

一刀「どうだ反省したか?だからあれ程街中で氣を使うなって言ってたのに。今回は幸いにも死人が出なかったけど一歩間違ってたら大惨事だったんだからな。これに懲りたら少しは加減することだな」

 

凪は大人しく一刀の説教を今回のことは自分の未熟さが招いた結果なのだから仕方がないと思い聞いていたのだが。

 

ふと、一刀の様子が先ほどと違っていた。何か違和感があった、凪は目を凝らし一刀の体を凝視する。すると、先ほど見た時には巻いていなかった包帯が手に巻かれていた。

 

凪は血の気がなくなった。もしかしたら自分の氣で一刀を傷付けてしまったのではないのかと思い恐る恐る聞いてみる事にした。

 

凪「た、隊長その手は?」

 

一刀は凪の質問に手に巻いていた包帯を見つめる。「あぁこれか?」と包帯を巻いた手をブラブラさせながら照れたように笑い「犯人を護送中にちょっとな」と頭を掻きながら恥ずかしそうに言う。

 

一刀「あの野郎、隠していた短剣で縄を切って襲って来たんだよ。いや〜あれにはビックリしたよ。ははは」

 

凪「た、隊長は体を洗いに行ったはずでは・・・」

 

一刀「ん?あぁ、まぁついでにな。この後、犯人の取り調べもするのきついだろうと思って、俺が代わりにやっといたんだよ。」

 

本来なら一刀は上官なので犯人の護送や取り調べなどは凪達の仕事のはず。凪はまたも自分の知らない所で危険な事をして怪我をした一刀に怒りが芽生えた。

 

一刀「さぁ、今日の仕事はこれで終わりだ。ほら、いつまでも座ってないで早く皆のところにいこうぜ」

 

凪「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

バシッ!!

 

一刀「・・・・・・・な、凪?」

 

地面に座っていた凪に手を差し伸べた一刀だが、凪はその手を握るのでは無く手の甲で弾いたのだ。一刀は凪の行動に戸惑いを隠せなかった。その間に凪は自分で立ち上がり目を吊り上げ一刀を睨む。

 

凪「隊長・・・・貴方は・・・・貴方は何故そんなに危険なことばかりするのですか!!」

 

一刀「!?」

 

一刀に向かって怒鳴り上げる凪。一刀は目を丸くした。彼女と出会ってからこの様に自分に対して感情をぶつけられた事は無かったからだ。

 

真桜「ど、どうしたんや凪?」

 

沙和「どうしてそんなに怒っているの?」

 

美里「こ、怖い・・・・」

 

凪の怒鳴り声に気付いた三人も凪の様子が変わっている事に気付く。凪は三人には目もくれず一刀に向かい怒鳴りい続ける。

 

凪「貴方は私たちの上司です。危険な仕事は我々に任せていただければ良いんです!!私たちに任せていれば貴方がそんな怪我をする必要はなかった!!」

 

凪(ちがう!ホントは貴方に怪我をさせる要因を作った自分に腹を立てている。しかし、貴方には安全な所で私たちを見守っていて欲しい。そんな事ばかり考えてしまう。だから私は・・・・・)

 

凪は自分の気持ちとは違う事ばかり口から出す。これもどれも一刀を自分たちの後ろに居させるため。彼女はいつも自分たちの前で戦っている。だから、危険をその身一つで受け止めてしまう。自分たちに危険がこない様に凪はそれが凄く悔しかった何も一刀にできない自分が。だから、彼女を自分たちの後ろに下がらせ今度は自分達が彼女を危険から守る。そのために凪は心に思っていない事を、彼女を気づ付けてしまう事を覚悟して言う。

 

凪「貴方が危険な事をすると自分たちの足を引っ張ってしまうんです!貴方は大人しく自分たちの後ろで指示を出してくださればいいんです!!」

 

真桜・沙和・美里「「「凪!!((ちゃん!!))」」」

 

一刀「・・・・・・・・・・・・・・」

 

凪の思ってもいない言葉に三人は怒りの籠った目で睨みつける。だが、凪は動じないこれも一刀のため彼女の秘密を守るためだと凪は三人の視線に屈しない。

 

真桜「アンタなんちょう事いうねん!!」

 

沙和「そうなの!!確かに隊長は突っ走ることもあるかもしれないけど、それで足を引っ張るなんて」

 

美里「カズ君は皆を守るために」

 

凪「それが間違いなんだ!!」

 

三人「「「!?」」」

 

凪「我々は本来隊長を守る側なのにそれが守られてどうする!!本末転倒じゃないか!私たちはそれを知らずの内に当り前だと感じていた。だから・・・・」

 

一刀「・・・・・・・・・・言いたい事はそれだけか?」

 

凪「え?」

 

バキッ!!

 

さっきまで黙っていた一刀は近くにあった木材を素手で叩き割り怒りに満ちた目で凪を睨みつける。その目にたじろいでしまう凪は一刀から流れる怒気を感じた。

 

凪「た、隊長?」

 

一刀「俺はな凪・・・・・守られるだけってのが・・・・・大っ嫌いなんだよ!!それに何だ!黙って聞いてれば足を引っ張る?さも自分が俺より強いかの台詞じゃないか!それなら証明して見ろよ。お前が俺を守れるぐらい強いかってことをよ!!」

 

凪「な!?た、隊長なにを」

 

一刀「構えろ凪!!今からお前の強さ試させてもらう!!」

 

なんでこんな事になってしまったのか凪の頭は混乱してしまう。一刀は腰に差していた木剣を抜き構えを取る。その構えをみて一刀が本気なのだと感じた凪は覚悟を決め拳を握り構える。

 

 

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沙和「ちょ、二人とも本気なの!?喧嘩なんてやめ」

 

真桜「止めんどき沙和」

 

沙和「真桜ちゃん?なんで!?なんで止めちゃ駄目なの?」

 

真桜「あ〜なった二人はもう誰にも止められないわ。此処はじっと見守ることしかできないわ」

 

沙和「でもでもなの!!」

 

美里「それにね沙和ちゃん。お互いに意見が食い違うったら話し合って和解するか、争って一方の意見を捻じ曲げるしか方法がないの。だからこれは二人が選んだ事、私たちが止める事は出来ないんだよ」

 

沙和「うぅ、わかったの・・・・・・」

 

三人は事の成り行きを心配そうに見つめる。凪と一刀の間に緊張の空気が流れる。

 

一刀「凪、俺に勝てたのなら俺は大人しくお前の言う事を聞いて前線から身を引いて後方支援に回ってやる。だが、俺が勝った時には今後一切俺を腫れ物扱いするな。いいな」

 

凪「分かりました。絶対に隊長に勝ってみせます!!」

 

凪は握っていた拳と足に氣を貯め始める。

 

凪(貴方を危険から守るために私は貴方に勝ちます。隊長の戦い方は相手の力を利用した投げ技や絞め技。一見体術を扱う私とは相性が良いと思いますが私には相手の体に触れずに吹き飛ばせる氣があります。氣を貯めた足で隊長の後ろに回り込み氣を貯めた拳を翳せば私の勝利です。)

 

凪は一刀が相手の攻撃を利用する守り型で攻めては来ないと考えていた。そのため、一刀が反応できない速度で背後に回れるように氣を限界まで足にため込む。しかし、凪は急遽足に氣をため込む事を止めた。それは何故かそれは一刀が攻めて来たからだ。

 

一刀は前かがみになりながら剣を地面と水平に構え突きを繰り出す体勢を取りながら凪の懐目掛け飛び込もうとする。

 

凪(な、隊長が攻めて来た!しまった。足に氣を送る事に集中しすぎて・・・)

 

足が地面から剥がれない凪は一刀の突きを上半身だけで回避しようと横にずらす。

 

凪「ぐっ!!」

 

一刀の突きは凪の脇を掠め凪の服を少し切り裂く。凪は乾いた事により出来た一刀の隙を見逃さず。貯めていた氣の籠った拳を一刀の頭目掛け振り下ろす。

 

凪(当てはしません。寸止めをし勝利宣言すれば私の勝ちです。確かに隊長が攻めて来たのは驚きましたが貴方は守り主体の戦い方です。攻めたとしても避けるのは簡単・・・・で・・・す?)

 

凪は勝ちを確信した。しかし気付けば自分の視界から一刀の姿が無くなっていた。凪はどこに消えたのが首を振ろうとした瞬間、凪の体はバランスを失い地面に倒れてしまった。

 

凪(い、いったい何が起きて・・・)

 

地面のざらついた感触に要訳自分が地面に倒れている事に気付いた凪の耳元に『勝負あったな』と一刀の声が聞こえた。

 

視線を自分の背中に向けるとそこには凪の背中に腰をおろして凪の片腕を後ろで掴み動きを封じて木剣を首筋に付き付ける一刀の姿があった。

 

一刀「ふふ、俺が守りしか出来ないと思ってただろ?確かに流水剣術は相手の力を利用する守りの戦い方だ。しかし、それは流水剣術の半分の戦い方…『清・流水剣術』だ!」

 

凪「清…流水剣術・・・・」

 

一刀「そして、今のはもう半分の戦い方・・・自ら相手に力を加え相手の流れを自分の流れに呑みこむ攻めの戦い方『激・流水剣術』だ!」

 

凪「激…流水剣術・・・・」

 

一刀「凪は避けたから突きが自分の脇を掠めたと思っただろ?アレは初めっから脇を突きだったのさ。脇に入った突きを腕に絡めそのまま後ろに回し相手の腕を封じ動けなくする。どうだ?まだやるか」

 

凪「くっ・・・・・」

 

完敗だった、凪は自分の方が強いと思っていた。だから、同じ戦う女でも綺麗で可愛い一刀を守らなければとおもった。しかし、実際には守ろうとしていた自分よりも一刀の方が強いではないか。凪は情けなく思った守ると決めたはずが守ると決めた人に任されるなど凪は悔しさで振え目には涙が溜まっていた。

 

凪「わ、私のまk「まぁ、今回は俺の負けだがな」・・・・え?」

 

一刀は凪の背中から腰を上げ掴んでいた腕を離す。一刀はグイッ背伸びをしながらストレッチをする。凪は何が何なのかわからず目を丸くしていた。

 

凪「な、なぜ負けなのです!あれ完全に隊長の勝ちでは無いですか?」

 

一刀「お前気付いていないのか?自分が氣を貯めていた手はどっちだ?」

 

凪「え?み、右手だったと思います。」

 

一刀「じゃ、俺が掴んでいた手は?」

 

凪「右手・・・・・・あ!」

 

そうあの時一刀が掴もうと狙ったのは左手だった。しかし、凪が上半身のずらした事により本来狙っていた筈の左脇から右脇に変わったのである。そのため、氣の溜まった右手は一刀の方に向いていたのである。

 

一刀「アレが真剣勝負だったら氣を放たれ俺の負け、良くて相打ちだったなだから俺の負けだ。約束通り俺は前線から身を引くよ」

 

確かに一刀の言う通りあの勝負凪の勝ちだったかもしれない。しかし、あの時、貯めていた氣は押さえつけられた時に拡散してしまい。十分な氣は溜まっていなかった。凪は納得できなかった。このまま一刀を下がらせれば彼女の身は守られるだろう。だが、彼女の思いはどうだろうか、彼女は前線で戦う自分たちを身を削る思いで心配するだろう。

 

凪(それではいけない!私が守りたいのは貴方の全てなのだから)

 

一刀「さぁて、これからは軍師としての勉強でもしようかな。あぁ、でもそれだと美里の仕事をとってしま「無効です」・・・・・・なに?」

 

凪「あの試合は無効です!!引き分けです」

 

一刀「いや、しかし凪。あれはお前の」

 

凪「引き分けと言ったら引き分けなのです!!考えてみれば隊長が前線から下がる必要なんてないんです!!隊長が私の前を行くのなら私が隊長に追い付けばいいんです。そして、私が隊長を追い抜けば隊長をお守りする事ができるのです!!ですから隊長は前線から下がる必要は無いんです!!」

 

一刀「まぁ、そうなるけどよ」

 

凪「だから・・・・見ていてください。必ず貴方より強くなってみせます。そして、貴方を何者からも守れるようになりますから・・・・・・・・貞操も含めて///// //////」

 

一刀「ん?最後の方が聞きとれなかったんだけど?」

 

凪「べ、別になんでもないd「「「なぎ〜!!((ちゃん!!))」」わぁ!?」

 

ドガァッ!!

 

一刀と話していた凪の背中に試合を心配そうに見守っていた三人が圧し掛かる。凪は三人の体重で瞑れた肉まんのようになるも三人を払いのけ置きあがる。

 

凪「なにをするんだいきなり!!」

 

真桜「それはこっちの台詞や!アンタこそ何隊長と喧嘩しとんねん」

 

沙和「沙和達とっても心配したの二人が怪我でもしたら私・・・・」

 

凪「沙和・・・・・みんなすまな「というわけで」・・・へ?」

 

美里「お仕置きするよ〜♪」

 

真桜「そりゃ!覚悟し凪!!」

 

沙和「今日はとことんやっちゃうの〜♪」

 

凪「ちょ、待て!三人ともははははは!ちょっまっあはははははははは!?」

 

三人から抱きつかれ擽り攻撃を受ける凪。一刀はそれを微笑ましく眺めていた。

 

真桜「うち等かて守られてるばっかりやない。隊長を守りたいんや」

 

凪「ま、真桜?」

 

沙和「沙和もこのままじゃいけないってわかってるだから」

 

美里「皆で強くなればいいよ。私は皆見たいに戦うことはできない・・・・・けど、皆をカズ君を守れるように導く事はできるよ。だから、一人で悩まなくて皆と一緒に・・・ね?」

 

擽っていた手は次第に凪の体を包むように背中に回され、三人から温かく抱きしめられる凪。凪の心は温かいものに満たされた。

 

凪(あぁ、そうか私は一人で気負い過ぎていたのだな。私にの傍には一緒になって隊長を守ってくれる皆がいるのに)

 

凪「そうだな。皆で強くなって隊長を守ろう。・・・・・・・皆で」

 

凪は新たな決意を決め三人を抱きしめる。これで大丈夫だなと安心していた一刀の下に一人の兵士が息を荒げながら走って来た。

 

兵士「で、でんれ〜い!ほ、北郷様に城からの伝令です!!」

 

一刀「なんだ?どうした?」

 

兵士「は、はい!至急、城に戻られたしとのことです。急ぎ城に向かわれてください!!」

 

凪「いったい何が起きたのでしょう」

 

一刀「わからん。ただ、何か大きな事件が起きた事は確かだな。皆急いで城に戻るぞ!」

 

四人「「「「御意!!」」」」

 

一刀達は急いで城に戻る。これが三国志の話しでも有名な反董卓連合の戦いの始まりであり、一刀の命を狙う左慈達の陰謀への入り口なのであった。

 

 

-8ページ-

 

 

おまけ

 

左慈「はぁ〜なんだか最近どっと疲れたぜ。女になったりサンタになったりして」

 

干吉「まぁ、作者性転換属性の変態なのですから仕方ありませんよ」

 

左慈「・・・・・・テメェに変態と呼ばれるとあの作者が可哀そうになってくるな」

 

干吉「それはどういう意味ですか?・・・・・まぁ、別にいいですけど」

 

左慈「ん?そう言えばさっきからお前が持っているそれはなんだ?」

 

干吉「え!?い、いやこれは・・・・先日知り合ったヒトヤ犬という方との記念写真ですので別に左慈が気にする必要はって何勝手に中身を見ようと!!」

 

左慈「・・・・・・・・・おい、これはなんだ?」

 

干吉「いや、その・・・・」

 

左慈「なんでテメェが俺と北郷のサンタ服の時の写真を持っているんだよ!!しかもなんだこのイヌは!!コイツかヒトヤ犬って言う奴は!!」

 

干吉「さ、左慈落ち着いてください!せっかくなので記念にと思いまして!決して盗撮なのではぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

左慈「ふん!まったくこの変態が!後はこのヒトヤ犬と言う奴をシメとくか・・・・・・・・・・この写真は俺が預かっておく!」

 

と言い没収した写真を自分の部屋のアルバムに貼り付ける左慈であった。

 

 

終わり

 

 

-9ページ-

 

あとがき

 

皆さんお久しぶりです。いや〜やっと掛けましたね。最近は左姫ちゃんを書いたりクリスマスイベントの絵を描いたりなどして本編を放り投げてましたから(オイッ!

 

そして、一刀に新たな戦い方が判明その名も『清・流水剣術』と『激・流水剣術』それぞれ攻守に分けた方で清流は守り、激流は攻めと使い分ける戦い方ですね。

初めは守りだけにしようと思ったのですがそれだと気の強い彼女では物足りないと思い攻めの型を取り入れました。

 

しかし、彼女にはまだ使っていない戦い方が残っているのですがそれはまた今度お話したいとおもいます。

 

それと、ヒトヤ犬さんコメントと本編出演の許可ありがとうございました。今回はおまけの方で出しましたがいずれは貴方にも本編で出演してもらう事になりますので今後ともよろしくおねがいします。

 

なお、今回のおまけは本編とは何も関わりはありませんのであしからず。

 

 

沢山のコメントとメッセージお待ちしております。余談ですが遂に第一話の支援数が50に達しました!支援してくれた方々に本気で御礼を申し上げます。ありがとうございます!!

 

これからも皆さまに支援されるように努力していきたいと思います。

 

今年はこれが最後の投稿になるかもしれないので皆さん良いお年をお過ごしください。

 

 

 

 

説明
長らくお待たせしました。秘使いの続きです。最近忘年会やらクリスマス会やらと忙しかったので小説を書く暇がありませんでした(絵を描いてる暇はあったのに)

とまぁ、作者の事情はさておきあらすじを大まかに話すと凪に一刀の秘密がバレテしまいましたということですね。
さて秘密を知ってしまった彼女がどうしたのか
それでは秘遣い第六話始まります!!
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コメント
早く次が読みたい(カイ)
話の続きは急がなくていいので、とりあえず無事かどうか返信ください(shun)
(正直な話別に許可無くても皆好きに俺をネタでも本編でも出演させてもいいのですよ、そういうの気にしませんので!)(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
ヒトヤ犬さん・・・おいくらですk(ドゴォ!(BX2)
更新乙です!次も楽しみにしてます!(タケダム)
うむ、あのメガネ君とは実に意見が合ってね、二人で「紳士道」を極めるのも悪くないんじゃないかと思って早速写真をね♪だが干吉君のは取られたが俺が二枚目持ってるしバックアップもあるからねぇ〜W(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
おまけが毎回楽しみです。いつになったら邂逅するのかわくわくしてたまりません。(黄昏☆ハリマエ)
あっ!!自分もついでに逃げてた方が良いんでしょうか? 一応その原因は自分ですし・・・。それはともかく、真桜と沙和、南無!あとついでに干吉とヒトヤ犬も南無!!(ほわちゃーなマリア)
左慈・・・。一刀に殴られるのはいつなのでしょう・・・。凪、落ち着けwww(kabuto)
p1大名ではなく諸侯では?もしくは太守や州牧とか。細かくてスミマセン(神無月)
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真・恋姫†無双 北郷一刀  沙和 真桜 オリキャラ 

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