恋姫無双〜奇人商人一刀〜6話
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武中の作品ですので

 

「読みにくい!」や「誤字脱字ばっかじゃねぇか!」や「なんか文法ちげぇよ!」が

 

大量にあるはずです。

 

ご指摘いただければありがたいです。

 

あと「こんなん一刀ちゃう!」とか「恋姫の原型とどめろや!」とか

 

「キャラ崩壊するな!」があるでしょうが、

 

自分のはこんなもんです。あしからず。

 

ではでは

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空腹は恐ろしい。冬の寒さとは違う寒さがやってくる。

  〜夏侯妙才語録より〜

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洛陽の復興は順調に進み各諸侯は自らの州へと帰っていった。

商会のほうもさしたる問題もなく日々が過ぎていった。

「現在避難民が多くいる徐州が豊かになっています。」

「色々と物が売れるだろうが食料を売るのが一番手っ取り早いだろうな。」

「では指示を出しておきます。」

一刀は徐庶と今後の方針を話し合っていた。

このとき一刀は久し振りに心に余裕があった。思わぬ好事もあったし、商会も利益を順調に上げ資金が溜まってきた。

普段の一刀なら時期的に気がついたはずであった。

曹操の母である曹嵩が徐州刺史である陶謙の部下に殺害されたのである。

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「今すぐ進軍するわ!」

「お待ちください!華琳様!今はまだ内政に力を入れるときです。

それに侵略するとなると黄巾党討伐での朝廷への覚えが悪くなってしまいます!!」

「軍こそ力よ!それに親が殺されて黙っているような者が朝廷への覚えが良くなるわけがない!」

曹操は激昂していた。軍師の荀ケが抑えようとするが無駄であった。

結局曹操軍は徐州へ侵攻した。

気迫で勝る曹操軍は十数城を奪い、彭城での戦いで陶謙軍に大勝し、数万人を殺した。

普段の曹操ならば自らの覇道を汚すような事はしない。しかしこのときばかりは怒りの余り我を失っていた。

曹操軍は通過した地域で多くの人を虐殺した。

曹操軍の通過した所では、鶏や犬の鳴く声さえ無く、

死体のため泗水の流れが堰き止められたと言われるほどの惨状であった。

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さらに曹操軍が侵攻しようとしていた頃に陶謙軍に劉備軍の援軍が到着した。

「曹操さん!どうしてこんなことを!」

「親を殺されたのよ。仇討ちは皆思うことではなくて?」

「それなら尚更だよ!虐殺するなんて・・・!」

その後も曹操と劉備の弁舌は続いたが平行線で終わった。

圧倒的な兵数で向かってくる曹操軍に次第に陶謙軍・劉備軍は押され始める。

しかしここで曹操軍の侵攻を止める報告が入ってくる。

「ご報告申し上げます!兵糧の輸送が止まりました!!」

「な、なんですって!?」

これに驚いたのは荀ケだった。大軍であるため一気に兵糧を持ってくるのは大変なのだ。

小分けにし順次運ばせていたのだ。それが止まるとなると軍は崩壊してしまう。

「華琳様、ここは引くのが懸命です。陶謙を討ち取ることこそ叶いませんでしたが十分に陶謙軍に被害を与えました。」

「くっ・・・劉備、ここは貴女に免じて引くわ。全軍撤退!!」

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ところ変わって洛陽の北郷宅。

一刀の雰囲気は近寄りがたいものであった。

これならば鬼に話しかけたほうがマシという程だった。

「徐州に向かっていた輸送隊が曹操軍に襲われ全滅したそうだな・・・」

「は、はい。現在曹操側に掛け合っている最中です・・・」

一刀の雰囲気に泣きそうになりながらも徐庶は報告をする。

一刀は自分の計画が狂うのを極端に嫌う。今まで失敗した者を許さなかったし、必ずそれを取り返している。

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「掛け合う必要はない。曹操関係からは全て手を引け。今すぐだ。」

「ですが!現在曹操は勢力の拡大が著しい者です。そうなると曹操に戦争を仕掛けているのと変わりません!

今ここで手を引くとなると今後の利益に・・・」

「おい、元直・・・」

一刀の声にも気づかずに徐庶は喋り続ける。商会の利益を考えている面もあったが、

なにより一刀が怒りによって我を失っていると思い、戒めようとしたのだ。

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「おい元直・・・雲(ユン)!」

「!?」

真名を呼ばれ徐庶は硬直する。真名を呼ばれた喜びもあったが、

普段は字で呼ぶ一刀が真名で呼ぶということはそれほど重要なことであるということだ。

「俺は曹操に計画を狂わされた。これは絶対に許さない。曹操を潰す。惨めに餓死させる。そう決めたんだ。

そう決めたなら既に行動に移ってなくちゃいけない。第一お前は俺に既に指示を受けたんだ。

その意味は分かるよな?え?すぐに行動に移せないやつは死ね。」

「も、申し訳ございません!今すぐ!」

そう言うと徐庶は伝達する為に部屋を出た。

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このとき徐庶は心底恐怖していた。もし目で人を殺せるなら今の一刀の目だろうと感じた。

徐庶は北幻庵を尊敬すると同時に恋心を抱いていた。

だが先程のような姿を見てしまうと自分の見ていた北幻庵は本当の北幻庵でないのかも知れない。

そう思うと徐庶はなんとも言えない物悲しい気持ちになったのであった。

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我が最大の失策はあの時曹操様を止められなかったことだ。

  〜荀文若語録より〜

説明
クリスマスも近いってのに何をやっているのだ俺はww
第一カップルにケーキを出すバイトってふざけんなよ

こんなクリスマスにコメントをくださる皆様に大感謝です。
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コメント
大変な事になってますね(BX2)
ダーク一刀最高、次回が非常に楽しみです。(ケロ)
なにこの面白い話!!頑張ってほしいっす!(Dada)
怖い・・・・怖すぎる!(スターダスト)
雲ちゃん・・・色々と頑張れwww(おやっと?)
個人的に三国志ものなのに主人公の一刀が弱い筈が無いと思うんですよね。なのに彼本人の戦闘力ステータスは底辺。この理由は多分、ステ振りを上限まで魅力に振ったからからだと思うわけです。つまり、魅力ステを考慮せずに割り振ったら、一刀って実は相当・・・。(FALANDIA)
執筆お疲れ様です今回から読み始めたのですが、全シリーズに渡って一刀のチートが凄いです。ワロスと言う奴ですね。しかし、其れが良い。是非とも三作とも完結させて頂きたいと思います。魏はどうなってしまうのか・・・ 次作期待(クォーツ)
北幻庵に喧嘩を売った華琳。この後、徹底的に物流面で妨害されるんだろうな。人と金と物の流れ、それが戦略なんですよね、結局は。(huyu)
やべ、続き気になるぢゃない(´∀`*)(みっちー)
こわっ・・・何か人員を心配よりも計画の心配とは・・・・(黄昏☆ハリマエ)
一刀もこの事件を忘れていたのも原因なんだがねぇ・・・桃香はああ言ってるが正史では仲間殺されて暴走したくせに(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
栗酢増す? なにそれおいしいの? 急展開ですね。一刀オソロシス・・・(蒼)
少し前から楽しみに読ませてもらってます。商人という視線が非常に面白いです。(GNX)
怖いな・・・。がんばれ雲ちゃん!(kabuto)
恐いですね。(山県阿波守景勝)
こえー、この一刀。(ryu)
aoirann様 ご指摘ありがとうございます 修正しました。(武中)
一刀師匠はやはり良いです(aoirann)
P2の「冬と寒さ」は「冬の寒さ」では(aoirann)
種馬じゃない一刀は怖いですなぁ。(poyy)
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