ロリコン?
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「暦お兄ちゃんって、ロリコンさんだよね?」

「な――っ!? せ、千石。君は何を言っているんだ?」

 僕がロリコンだと……!?

 そんなことあるわけがないだろ。ロリコンは悪なんだ。社会的に立場が悪い趣味なんだぞ。

 そんな趣味を僕が持っているわけがないだろ。

「暦お兄ちゃんは、ロリコンさんじゃないの?」

「あ、当たり前だろ。僕はいたって真面目な趣味をしているんだ」

「そう、なんだ……」

 僕の答えに心なしか悲しそうな顔をする千石。

 一体、何が不満だというのだろう。

 もしかして僕にロリコンであって欲しいとでも思っているのか。

 ……それはさすがにないか。

 もし僕がロリコンだったら、千石の身が危ないからな。

 千石を襲うような真似をしていない時点で、僕がロリコンじゃないと証明出来る。

「千石、どうして急にそんな事を聞くんだ?」

 もしかして僕を警察に突き出そうとでもしていたのか?

「あ、ぅ……」

 顔を真っ赤にしてうろたえる千石。

「千石?」

「ひゃぅっ!?」

 軽く肩に手を置いただけで物凄く驚かれた。

 もしかして僕って、千石に嫌われてるのか?

 いやいや、千石に限って僕を嫌うなんてあるわけがない。

 ない……よな?

 

「あ、あのね。暦お兄ちゃんっ!」

「な、なんだ?」

 ここで千石に『暦お兄ちゃんなんか大っ嫌い!』なんて言われたりしないだろうな。

 もしそんな事を言われたら、二度と立ち直る事なんて出来ないぞ。

「撫子は暦お兄ちゃんが大好きなの! 暦お兄ちゃんの恋人になりたいの!」

「お、おう……」

「だから――」

 

「お願いだからロリコンさんになって! ロリコンさんになって、撫子と――」

 なんてことだ。まさか千石に告白をされるとは。

 それで僕にロリコンかどうか聞いていたのか。

 ようやく千石の意図が分かったよ。

「撫子と――」

「千石。僕も千石の事が好きだ」

「暦お兄ちゃん……」

「僕でいいなら付き合おう」

「う、うん♪」

 ロリコンは悪だ。少し前にそんな馬鹿な事を言ったような気がするが、あれは撤回しよう。

 ロリコンは素敵だ。最高じゃないか。

 人類の頂点はきっとロリコンなんだろう。

 それぐらいにいいものだと思うよ。

 

 言っておくが、千石が告白してきたから考えが変わったわけじゃない。

 僕は元からそういう考えを持っていたんだ。

 ただそれを表に出していなかった。それだけなんだ。

 

説明
なんとなく化物語を書いてみたかったんです。
軽くかじっただけなので、変な所があると思いますがスル―しておいてください。
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コメント
心苦しい言い訳だな(VVV計画の被験者)
タグ
化物語 阿良々木暦 千石撫子 

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