「キミへの愛をつづったポエム」
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「君への愛をつづったポエム」

 

 

 

 

 

君への愛をつづったポエムを送り続けて15年。

 

俺は毎日毎日欠かさずに必死に書いた

 

だが、帝人君からの返事は一回も来なかった

 

 

「臨也。手紙か?」

 

「あぁ、ドタチン。久しぶりだね、そうだよ。」

 

手紙を出そうとしたときに後ろから門田が話しかけてきた

 

「誰に送るんだ?」

 

「これ?もちろん、帝人君にだよ・・!」

 

「・・・・・・・・・・・・そう、か。届くといいな」

 

臨也はポストに手紙を入れた。

 

そして、じゃあねと手を振りながら臨也は門田の前から姿を消す

 

家に帰るとまた、臨也は帝人宛のポエムを書き始める

 

「これで今日は、10通目か。」

 

そう一人で呟きながらポエムを書く

 

毎日毎日その繰り返しだった

 

ある日、臨也は体を壊してしまった。

 

今まで、帝人宛に書いたポエムは2千を超えていた

 

「風邪だね。ちゃんと体調管理しないとだめじゃないか」

 

新羅は体を壊してしまった臨也の診察をしながら言った

 

「ゲホッゲホ・・・ッ」

 

「あんまり無理しないでよ?ほんと危なっかしいんだからさ。」

 

「あ、あぁ・・・ゲホ・・」

 

そして新羅は診察を終えたので帰ろうとしたとき、机に置いてあった

 

手紙が目に入る。

 

(・・・手紙?臨也が・・・・珍しいな。・・・・・・・・・・って、あれ・・?これ、帝人君宛・・・・?あのこはたしかもう・・・。)

 

新羅は臨也の暇つぶしと思ったのかあんまり気にしないで家を出た

 

数日後、臨也の体は回復し、元通り元気になった

 

「さて、今日もポエムを書くか」

 

そう呟き、椅子居座り愛のポエムを書き始める

 

そしてポストに出す。

 

臨也の机には帝人と一緒に撮った写真が大事に飾ってあった

 

その写真を見て何かを思い浮かべながらポエムを書く

 

(あぁ、帝人君に会いたいなぁ)

 

 

 

 

帝人にポエムを送り続けて9年。

 

まだ返事は来ない

 

そして、臨也は事故で頭を強く打ってしまった

 

そのせいで記憶喪失になってしまった

 

「ここは、どこですか・・?」

 

「ここは病院ですよ。折原さん」

 

目が覚めた時には記憶がなくなっていた

 

ある日、看護婦が臨也の病室にあるものを持ってきた

 

「折原さん、あなたの家の机に大切に飾られていたので持ってきてあげましたよ」

 

そういって1枚の写真を手渡された

 

「・・・帝人君・・・。」

 

自分の名前さえ忘れていた臨也は帝人の名前だけはしっかりと覚えていた。

 

そして、病室にいながらも、帝人宛のポエムを書き始める

 

2,3,4、とどんどん書いていく。

 

そしてポストに入れて送る

 

返事はまだこない

 

 

 

2週間後、病院を退院した

 

だが、記憶は戻らなかった

 

11年、13年、まだ記憶は戻らない

 

だが、ポエムを書き続ける。

 

14年たっても記憶が戻らず、怖くて不安だった

 

「帝人君・・・会いたいよぉ・・。」

 

一人暗い部屋で呟いた

 

そして、15年後記憶が戻り、すべて思い出した

 

すると臨也の目から自然と涙がたくさん流れはじめる

 

「あ、ああああ・・・っ・・・・・・みか・・どく・・んっっ」

 

涙しか出てこなかった

 

臨也はすべて思い出したのだ。

 

『俺の大好きな帝人君は15年前に死んだということ』

 

涙をいくら拭っても拭いきれなかった。

 

「帝人君・・・君にとって、1世紀5分の4ってこんなに短いものなの・・・・・っ?ねぇ・・・・・。」

 

涙をいくら拭っても拭いきれなかった。

 

帝人が死んだことはみんな知っていた

 

臨也も知っていたことだ。

 

だが、ショックのあまりあまり覚えていないのだろう

 

しかし、臨也は16年目になってもポエムを帝人に書き続ける

 

帝人が大好きだから。

 

(君が見えなくなっても、俺は愛し続けてやるんだ。また会えると思った、でも君はいなくなってしまった・・・。)

 

君への愛をつづったポエムを送り続けて16年。

 

返事はまだ来ない。

 

返事は、まだ、まだ、まだ・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『臨也さん、いつか、いつか必ず、返事は返します。だからその時まで・・・。必ず。一世紀5分の4一緒にいられなくてごめんなさい。ごめんなさい・・・・っ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜終わり〜

説明
最近はやっている、臨帝動画を小説にしてみました。なんか違和感あるけど、まぁ、多めに見てください!少し内容違います。あの動画、まじめに泣けます;;http://www.nicovideo.jp/watch/sm13298631
一度でもいいので見てください。泣けますよ
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デュラララ!! 折原臨也 竜ヶ峰帝人 小説 臨帝 キミへの愛をつづったポエム 送り続けて15年 臨帝動画、まじ泣ける 

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