ある日の散歩 |
「いってきま〜す」
誰も居ない部屋
一人暮らししている部屋にいつもの癖で声をかけてしまう
私の名前は乱
性別は男だがこの容姿でよく男の娘やら女の子と間違われる
今日は日曜日
ただ天気がいいから・・・外に出てみよう
「にゃ〜」
「あれ?うたまる、もうきたの?」
「にゃ〜」
この子は近所に住み着いてる野良猫のうたまる
私がここに引っ越してくる前からうたまると呼ばれてるちょっと丸い猫
「うにゃ〜」
「あはは、ごめんごめん・・・それじゃぁいこうか」
「にゃ〜」
うたまると歩き始める
どこに行こうとかは決まってない・・・ただ気の向くまま歩く
「こっちは来たことないな」
「にゃ」
まだ知らない道を歩く・・・
たまに坂道を登ったり
橋を越えたり
買い食いもすこし
「うたまるも食べる?」
私の手にはできたてのたい焼き
「にゃ〜にゃ」
その場にしゃがみこんで二人(匹)で食べる
「たまにはコンナ日もあってもいいよね」
「にゃ〜」