真・恋姫無双 未来から来た子達 董卓√ 10
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固牢関の戦いが始まり

 

両軍がぶつかり合った

 

 

才と華雄が走ると目の前に大勢の兵たちが立ちはだかった

 

華雄「才!私たちの相手はどこだ!」

才「ちと、待て・・・・・あれは・・・」

 

才が奥にある旗をみると目を丸くさせた

 

才「・・・・魏だ!・・・・気を引き締めろ!」

華雄「魏?」

 

そして、二人の前に武将らしき人物が現れた

 

「我が名な夏候惇」

「我が名は夏候淵」

 

未来才にとって良く知っている人物が目の前に現れた。特に夏候惇となれば曹操の最も信頼していた武将であり魏の中でも一、二位を争うほどの実力を持っている。もちろん彼の知識では彼女達も男性のはず。

 

才「っち、ヤバイの引いたみたいだな・・・華雄、お前は・・・・・って、おい!」

 

才が華雄に声をかけようと振り向いた時華雄はすでに夏候惇と勝負をしていた

 

才「あの馬鹿!『よそ見をするな!』・・・おっと」

 

そして、矢が才を襲い掛かるが何とか剣で防いだ

 

才「・・・・妙才か・・面倒な奴が相手だ」

秋蘭「貴様!何故私の字を」

才「・・・まあ、有名人といえば簡単かな・・・・とくにお前の・・・姉?・・もかなり有名だぞ」

秋蘭「・・・・・・・そ・・・」

 

そう言うと、夏候淵は弓を下ろした

 

才「・・・・おい」

秋蘭「そうか、そうか・・・やはり、姉者はすごい人物なんだ・・・ははは、姉者がここまで有名とは・・・・ああ、姉者はかわいいな」

才「・・・なんか、変なスイッチを押したか?」

春蘭「秋蘭!何をしている。お前も戦え!」

 

そのとき、夏候惇が叫び、夏候淵は我に返った

 

秋蘭「ん!貴様、まさか私がこうして妄想している間に攻撃するつもりだったのか?・・・・おのれ、卑怯な」

才「・・・・よし、お前は姉馬鹿決定だ!」

 

しかし、才のツッコミは周りの騒音でかき消された

 

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一方、光&恋『山』部隊は名も無い諸侯の軍と戦っていた・・・・・・・・っと言うよりも殆どが光と恋のコンビによって倒されていく

 

「「・・・お前ら弱い」」

兵「ぎゃああ」

兵「バ、バケモノだあ」

 

嵐「部隊の半分は私と共に怪我で動けない敵を捕獲しろ。武器は没収してから本陣に連れて行け。怪我人などを治療するのだ」

山部隊「御意!」

嵐「そして、もう半分の部隊は高順と共に隊長たちの援護に回れ。もしも、隊長たちに何かがあればすぐに駆けつけろ」

山部隊「御意!」

 

『山』の部隊の責任を任された嵐は兵たちに指示をだした

 

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連合軍側

 

麗羽「おーほほほ。前回の戦い同様に今回もこの袁家が華麗に落としてさせますわ」

 

袁招は上機嫌で高笑いをしていた

 

麗羽「それで?今、前線で戦っているのはどこですか?」

斗詩「はい、曹操さんと・・・途中から参加した名の無い諸侯です」

麗羽「あらあら、華琳さんたら、まだ倒せないのかしら・・・・だらしないわね。まあ、この袁招にかかれば簡単に倒せますわ。おーほほほ」

 

北郷軍

 

一刀「・・・さて、俺たちはどうするか。今回は前線に出されなかったけど・・・・いずれ出されるだろうし。かと言って戦うふりも難しいな」

朱里「出来ればもう一度、董卓軍の方と連絡ができれば・・」

桃香「いっその事、董卓さんのところに寝返っちゃうとか」

愛紗「何を言ってますか、桃香様!私たちはすでに董卓軍と剣を交えた軍。ましてや袁招軍から借りを作ってしましました。」

朱里「それに、ご主人様の名前は連合軍に広まっています。抜け出すとなりますと連合軍を敵に回すことになります」

桃香「うう・・・それじゃ、どうする?」

一刀「とりあえず、今は様子を見よう。もしかしたら、光たちと連絡が取れるかもしれない」

朱里「・・・・今はそれしかありませんね」

 

北郷軍はなす術もなくただ連合軍の中で戦場を見ていた

 

 

魏軍

 

華琳「桂花、今春蘭たちが戦っているのは誰?」

桂花「はい、猛将の華雄と未来才と名乗る男です」

華琳「ああ、あの時の」

 

華琳は前回の戦いの時を思い出した

 

華琳「桂花、春蘭たちに伝えて。二人を生け捕りにしろと」

桂花「は?では降伏すれば我々の陣に入れる事ですか?」

華琳「そうよ」

桂花「華雄は分かりますが・・・・なぜ男まで入れる必要があるのですか?むしろ名声を手にするために斬首すべきだと思いますが」

華琳「私は使える駒は揃えておきたいの・・・・分かったら、すぐに伝えなさい」

桂花「・・・・御意!」

 

桂花は急いで兵に命令を出した

 

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その頃、戦場で戦っている華雄たちは

 

「「うおおおお!」」

 

華雄の斧と夏候惇の剣が激しくぶつかった

 

秋蘭「この!ちょこまかと!避けるな!」

才「っと!危ねぇ・・・避けるに決まっているだろ!」

 

そして、夏候淵が放つ矢を次々とかわす才

 

両陣も一歩も譲らない攻防が続いていた

 

「春蘭様!秋蘭様!」

 

その時、魏軍の後ろから二千ほどの兵を引き連れて誰かがやってきた

 

秋蘭「凪!・・・何しに来た!」

凪「華琳様の命令です・・・・・・・華雄!未来才!・・・・この兵数をみてまだ戦う気はあるか!・・・これ以上戦うのは不毛だ!大人しく降伏しろ!」

 

兵を連れてきたのは楽進だった

 

才「・・・・華雄・・・いったん退くぞ」

華雄「何を言っている!退くなど私は許さんぞ!」

才「今は退くんだ!この兵を相手にするのは無理だ。袁招軍とは違うんだ!」

華雄「私は勝負の決着をつけるまで戦う!・・・・ゆくぞ、夏候惇!」

 

華雄は才の言葉を無視して敵陣に突っ込んだ

 

才「あの馬鹿!」

 

 

才「・・・お前ら!すぐに撤退しろ!俺はあの馬鹿を何とかする!」

火部隊「ぎょ、御意!」

 

才は兵に命令を出し、華雄を見た

 

才「・・・どうして、俺の周りには超直球戦闘狂馬鹿が多いんだよ!」

 

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華雄対夏候惇

 

華雄「だあ!」

春蘭「この!」

 

二人の激突は再び始まった

だが、周りにはすでに魏軍が囲んでおり、たとえ華雄が勝ったとしても捕らわれるのは確実だろう

 

春蘭「はああ!」

華雄「っく!」

 

二人は何十合いも繰り返し、ようやく体力の限界が出始めた

 

春蘭「はぁ、はぁ・・・お互いもう体力はあまり残っていないな」

華雄「ああ、これで終わりにする!」

 

華雄「ぐ!」

春蘭「私の勝ちだな・・・・・・華雄」

 

勝負に勝利したのは夏候惇だった

華雄の武器は囲んでいた兵を越えて飛ばされ

 

春蘭「大人しく降伏しろ」

華雄「・・・っく!・・こ・『華雄!!!!』・・・・才?」

 

兵の後ろからは才の叫び声が聞こえた

 

才「お前!俺と勝負するんじゃなかったのか!」

華雄「・・・・・」

才「お前!誰も助けないと思っていたんじゃないだろな!だから、お前は一人で突っ込んだんだろ!俺は兵を連れて撤退するんだと思っていたんだろ」

華雄「・・・・・・」

 

 

 

才「馬鹿言ってんじゃねええ!」

 

 

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「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」

華雄「・・・・・?!」

 

華雄が聞こえたのは大勢の兵の叫び声だった

 

凪「なんだ?」

魏兵「楽進将軍!虎牢関から五千の兵が来ます!」

凪「何!」

 

 

董卓軍side

 

光「華雄さん!今行きます」

恋「・・・全軍、華雄を助ける」

ねね「ねねの力、見せますぞ!」

唯「『山』部隊!突撃!」

 

 

魏side

 

凪「援軍か!春蘭様!ここは退きます・・・早く華雄を連れてきてください」

春蘭「分かった!・・・おい立・・『させるか!』・・・・!」

 

夏候惇は動けない華雄を持ち上げようとした時、空から何かが降ってきた

 

「これは!」

 

夏候惇が避けると、何かが地面に突き刺さった

それは剣にしては異様な形をしており、矢としても変わった形をしている

 

それは北郷一刀がいた世界で言う『手裏剣』だった

だが、普通の手裏剣と比べたら大きすぎだった

普通の手裏剣が手の平ぐらいの大きさと考えると明らかに八倍近くの大きさがあった

 

夏候惇が見ると囲んでいた兵たちは崩れており、開いた壁から才がやってきた

 

才「玄譲!悪いが華雄を返してもらうぞ」

春蘭「この!」

才「だあああ!」

 

才が降りかかる大剣を夏候惇が何とか凌ぐが流石に華雄との激戦の後では身体に負担がかかり過ぎた

 

才「それ以上は戦うな。身体を壊すぞ!」

春蘭「華琳様の命令だ!華雄は絶対に連れて行く!・・・・ぐ!」

才「・・・・・・・大した忠義だ」

 

夏候惇は力尽きたのか、そのまま倒れてしまった

 

才「おい!妙才、お前の姉を連れて行け!」

秋蘭「貴様!何のつもりだ!」

才「別になんも考えていねえよ。俺は仲間を連れて帰るだけだ。玄譲の首を取る悪趣味はねえよ。・・・・それから孟徳に伝えておけ!『本気で俺たちが欲しければ本当の戦場でだ』とな」

秋蘭「・・・・・・・」

才「行け!お前達が『真実』に気付いているなら今ここで戦う理由はないだろ」

秋蘭「・・・・・分かった」

 

そのまま、夏候淵は姉を背負い、才は華雄に肩を貸した状態で本陣へ戻った

 

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才side

 

「・・・・・畜生」

「目を覚ましたか」

 

華雄が目を覚ますと彼女は才の肩を借りた状態で歩いていた

 

「・・・才・・・・私は負けたのか?」

「・・・ああ」

「勝てると思っていた・・・・だけど負けた」

「・・・・ああ」

「・・・・・でも、何かを掴んだ。恋や光に負けた時とは違う何かを」

「・・・・そうか」

「・・・・・才、私たちは強くなる」

「・・・・」

 

「私たちは強くなるんだ」

 

「ああ・・・・強くなろう・・・共に・・・・」

 

 

 

魏side

 

「・・・・・う」

「姉者・・・目を覚ましたか」

「秋蘭・・・私は・・・」

「姉者は華雄に勝った後、未来才の戦いで気を失ったんだ」

「・・・そうか・・・・華琳様の命令・・・・華雄を連れて来れなかったか」

「・・・・そうだな・・・・だが、華琳様は絶対に姉者が無事である事を喜んでくれるはずだ」

「そうか・・・・秋蘭・・・・私が華雄と戦った時・・・・・私はもっと強くなれる・・・・そんな気がしたんだ」

「姉者は強くなるさ」

「ああ、そのとき華雄ともう一回勝負をする」

「その心意気だ姉者」

 

 

 

両軍共に被害を最小限に抑えたものの、二人の武将が得たものはとてつもなく大きい物だった

 

 

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あとがき

 

 

二月・・・・・・・もうこんなに時間が経ってしまっていたのか。そう言えば、自分がこのTINAMI界に来たのは一月ですからTINAMい誕生日を祝うのを忘れてた!・・・ネタとか考えていたのにorz

 

最近、何かと忙しいようで忙しくない毎日を過ごしていると小説の事を忘れてしまってる自分を許してください

 

バカ乙女を投稿して他の未来から来た子達シリーズも完結させないと

 

 

本当、計画を立てずに投稿すると大変な事になりますな

 

途中で止めだすのも可能ですが、それだと自分が許せないので必ず全部完結させます・・・・・自分が始めて書いたファンタジーシリーズも同じです。いつ終わるのか分かりませんがこれからもよろしくお願いします

 

説明
未来から来た来た子達董卓√もようやく十話まで行きました。ずいぶん久々に投稿ですね。一ヶ月以上も間を空けています・・・・ネタとかは纏めているのにorz

今回は才と華雄を中心とした話です
未来才と華雄は自分にとって結構お気に入りのキャラの一人ですから♪

今回も駄文ながら読んでいただけると嬉しいです

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真・恋姫無双 オリキャラ 董卓√ 未来から来た子達 

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