異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A'S 27話
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yukito side

 

「くっくっくっあはははは……はははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!」

 

最高だ! これが! これが転生者! オリ主の力! この力があれば俺に逆らえるものなんていない! 俺が! 俺こそが神!

 

「あははははははははははははははははははははっ…………ぁ。」

 

ひとしきり笑って落ち着いたら俺はとんでもないことを思い出した。

 

「はやて……? はやて!」

 

しまった! もしかして俺……はやてを……?

 

「ぁ…………あ…………あぁっ!」

 

俺は……なんて事を……力に任せて守りたかった人を…………また……

 

「はやて! ヴィータ! シャマル! シグナム! ザフィーラ!」

 

生存が絶望的かもしれないけど、俺は叫ばずにはいられなかった。

そのとき突然空間が揺れ、闇が湧き出してきた。

 

「っ!? これは……夜天の書の闇……」

 

突然海の上に現れた巨大な闇。ここからでも分かるほどの魔力が宿っている。

その手前にある小さな光の塊。……あれってもしかして!

 

「はやて!」

 

side out

 

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hayate side

 

何か訳のわからない光の中に私はおった。

 

「管理者権限発動。」

 

どうしてかは分からないけどこの子の事が理解できる。

 

『防衛プログラムの進行に割り込みをかけました。数分程度ですが、暴走開始の遅延が出来ます。』

 

「うん。」

 

リインフォースの話に相槌を打ちながら私はシグナム達のリンカーコアを創る。

 

「これだけあったら十分や。……リンカーコア送還。守護騎士システム破損修復。」

 

私がそう命じるとリンカーコアが大きくなる。

これでシグナム達が生き返ったはずや。

 

「おいで……私の騎士達。」

 

side out

 

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yukito side

 

「うわっ!?」

 

光の玉が更に強く輝く。

俺はまぶしくて腕で光を見ないようにする。

 

「う……あれは……」

 

俺が一瞬目を瞑った瞬間にシグナム達が光の玉の周りを囲んでいた。

 

「我ら、夜天の主の下に集いし騎士。」

 

シグナムが口上句を言う。

 

「主ある限り、我らの魂、尽きる事無し。」

 

「この身に命ある限り、我らは御身の下に在る。」

 

「我らが主、夜天の王、八神はやての名の下に。」

 

side out

 

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hayate side

 

「リインフォース。私の杖と甲冑を。」

 

『はい。』

 

リインフォースが返事をすると私に騎士甲冑が着せられ、杖が目の前に現れる。

 

私が杖を掴むと空間が割れて外に出る。

そこには私の大切な家族がいた。

 

「みんな、「はやて!」……へ? うごっ!?」

 

私が皆に話し掛けようとしたらいきなり銀色の塊が私に向かって振ってきよった。

誰や!? 私と家族の感動の再開を邪魔したのは!?

 

「はやて……ごめん……ごめんな?」

 

「へ?」

 

い、いきなりなんや? あ、この声はさっきのユエさんやんか!

 

「ごめんはやて。俺……防御プログラムと一緒に君を吹き飛ばしちゃうところだった。多分非殺傷になってたんだと思うんだけど……もしそうじゃなかったら俺!」

 

わ、わたし危なかったんか?

……う〜ん。それにしてもこのユエさん。本当に似とるな。

 

「大丈夫や。私は生きてるよ? だから、そんなに謝らんといてやユキ。」

 

「うん……うん…………あ……」

 

「…………」

 

「…………何かの間違いじゃないかね? 私はユキなどという名前では「へえ? ユキが名前なんて……私言ってないんやけどな〜?」……うっ!」

 

ユエさん……いや、ユキの額に汗が浮かぶ。

 

「……ユキ?」

 

「……あ゛〜くっそ! なんだよ!?」

 

「やっぱりユキやったんか。」

 

「そうだよ…………ごめん。俺がもっと自制出来てれば……はやてを危ない目に合わせることもなかった。本当にごめん。」

 

ユキは私を危ない目に合わせたことで相当テンションが下がっとるみたいやな。

 

「ユキ。」

 

「なん……だ?」

 

私はユキをそっと抱きしめる。

 

「大丈夫や。私は何にも傷ついてない。消えてもいない。」

 

私はゆっくりとユキに話し掛ける。

 

「大体。私がユキなんかの攻撃で簡単に死ぬわけないやろ? ユキの攻撃なんて寝てるときに受けても効かんわ。……な? だから落ち着き。私は……此処におるから。」

 

私がそう言うとユキの仮面から何かが零れ落ちる。

 

「ああ……そうだな。はやてが俺の攻撃なんかで死ぬわけないよな。うん。そうだ。だってはやては……ここに居る。」

 

「うん!」

 

私達が感動のシーンを邪魔した人がおった。

 

「すまないな。水を差してしまうんだが。」

 

side out

 

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yukito side

 

「すまないな。水を差してしまうんだが。」

 

そう言って俺の後ろにクロノが降りてきた。

……今の会話……聞かれてないよな?

 

「時空管理局、執務官、クロノ・ハラオウンだ。時間がない。簡潔に説明する。あそこの黒いよどみ、闇の書の防衛プログラムがあと数分で暴走を開始する。」

 

俺は黒いよどみを見る。見れば見るほど気持ち悪いな。

 

「僕らはそれを何らかの方法で止めなくてはいけない。停止のプランは現在2つある。「あー。ちょっと良いかね?」……なんだ。」

 

俺が話をさえぎってクロノに話し掛けると、クロノはこちらを睨みながら聞き返してきた。

 

「その二つのプラン。多分だが封印魔法か強力な魔法での殲滅なのだろう?」

 

「……正確には違うが概ねあっている。」

 

「そうか。なら私は第三のプランを提示しよう。」

 

「……どんなプランだ?」

 

「それは……私が単騎で夜天の書の闇を葬ることだ。」

 

「なっ!?」

 

俺の言葉にクロノは驚く。当然か。原作でもなのはちゃんたち全員でやって倒したやつだしね。

 

「無茶だ!」

 

「実力が分からない人間一人に任せるのは不安なのは分かる。なので、もう一つのプランを出そう。」

 

「もう一つ?」

 

「ああ。もう一つのプランは、防衛プログラムをコアだけの状態にして宇宙に飛ばす。そうしたら君たちの船の攻撃で吹き飛ばせばいい。」

 

「!? アルカンシェルの事を知っているのか!?」

 

「ほう。アルカンシェルというのか。ああ、知っていたというのは訂正させてもらおう。いくら時空管理局が大きな組織といえど、自衛はある程度必要。という事と、君たちの魔力全てを合わせてもあれを破壊できることは無いだろうという憶測からだ。」

 

「くっ!」

 

俺がそう言うとクロノは悔しそうな顔をする。

 

『クロノ君!』

 

その時、何処からか声が聞こえてきた。

 

『暴走臨界点まであと十五分だよ! 会議の決着はお早めに!』

 

「と、そういう訳だ。今から仲間を呼んで私が提示したもう一つのプランの準備でもしておいてくれ。」

 

「…………わかった。その方法の方が被害も少ない。エイミィ。皆を集めてくれ。」

 

『了解! すぐそっちに送るね!』

 

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「さて、私はもう行くよ。」

 

そう言って俺は防衛プログラムの方を向く。

 

「ユ……ユエ。」

 

はやてが俺に話し掛けてくる。

 

「なんだ? はやて。」

 

「ユエだけで大丈夫か? 何なら私達も一緒に……」

 

「ふっ、大丈夫だ。問題ない。ここは私一人にやらせてくれ。君達は私のプランが失敗したときのために残っておいてくれ。」

 

「ユエ……死ぬ気なんか?」

 

俺がそう言うとはやてが心配そうにそう言ってきた。

今の言葉が死亡フラグっぽかったからだろうか?

 

「死ぬ気? あははっ! はやて。」

 

「な、何や?」

 

俺ははやての目をまっすぐ見て言う。

 

「この俺……ユエは……最強無敵、常勝不敗、天下無双だ! この俺が何かを守るときにやられることは絶対にありえない! だから、安心して送り出してくれ。」

 

「あ、うん!」

 

俺の言葉にはやては元気良くうなずいた。良し! 行くぜ!

 

「あ、そうだ。その前に。」

 

「え!? なになになに!?」

 

俺ははやてに唇が触れ合いそうなほど近づく。

 

「おい、ユエ! はやてに変なことしようとしたらぶっ飛ばすからな!」

 

ごめんねヴィータ。その約束は守れないよ。

 

俺は仮面をずらして左目を見せる。

 

「高科雪人が命じる。俺の正体を俺が許可するまで誰にも言うな。」

 

「へ!? ……はい。」

 

良かった。掛かってくれたか。シグナムが洗脳に効果がないって言ってたけど、魔法に限定した話だったみたいだな。

 

「おいユエ! てめー!」

 

「わり、俺も必死なんだ。じゃあ今度こそ行くぜ。」

 

「あ! 待てこのヤロー!」

 

俺は逃げるように防衛プログラムの方へ向かう。

 

「…………これが……夜天の書の闇……」

 

今の状態の俺と同じくらい強大な魔力。

 

「さて、出て来いよ! 夜天の書の闇!」

 

俺の言葉に反応するように闇が晴れ防衛プログラムの姿が現れる。

 

「っな!?」

 

防衛プログラムの姿は原作と違った。

 

その防衛プログラムは人型だった。

黒く長い髪、中国のような黒い服、そして、白い仮面。

その姿は……

 

「お……れ……?」

 

そう、俺の姿に酷似していた。

 

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あとがき

 

どうも〜こんにちは。

 

魔法少女リリカルなのはの世界27話目ですがお楽しみ頂けたでしょうか?

 

今回のお話は!?

 

雪人が調子に乗っています。神てwww

 

雪人とはやての感動(?)の再開。

 

さらにはやてに正体がばれます。クロノ達管理局には聞かれなかったみたいです。セーフ!

 

雪人のテンションがスパロボ的にいうと50ダウン!

しかしはやてが励まして50アップ!

あれ? このはやて、主人公より大人じゃね? なーんて疑問は忘れてください。

 

現れた夜天の書の闇。しかし、その姿はユエに酷似していた!どうなる!?待て次回!

 

てな感じで予告終わり!

 

最近寒いですね。皆さんはどうお過ごしでしょうか?

少し前に母が風邪を引いたらしく私に風邪をうつされないか心配だったりします。

皆さんも風邪には注意して、手洗いだけでもきちんとしましょう。

 

それではまた次回! ノシ

説明
交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

そして物語はA`Sへ・・・
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コメント
ZEROさまコメントありがとうございます。何時かと言うかA'Sの終わりにばらす予定ですよ〜(RYO)
つくよみ様コメントありがとうございます。たぶん俺のそれぞれの娘のイメージが影響してるんだと思います。3人のイメージがそれぞれ違うから書く話にも違いがあるんじゃないのかな? たぶん。(RYO)
許可てことはいつかばらすんですかねえ。(ZERO&ファルサ)
雪人なんかなのはやフェイトよりはやてに入れ込んでいる気がするのは自分だけだろうか?(つくよみ)
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