恋姫無双〜天の断罪者〜8
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かなりぐだぐだな状況で進んでおります。

 

今回は、馬騰の登場とある漢女との再会、そして直ぐに馬騰の治療に入る一刀。それにより、一刀は重症になると共にある2つ名をもらう事に…

 

注意していても誤字脱字も多々あるかと思いますが、気晴らしに読んでくだされば幸いです。

 

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「お待たせして申し訳ありません。これが馬騰殿に宛てた紹介状です」

 

「ありがとう。こちらこそ、月ちゃん手間を取らせてしまって、申し訳ない」

 

「まったくよ。ホント余計な手間をかけさせてくれるわ」

 

「いや、うちらも楽しかったさかい。また、一緒に酒でものもうや」

 

「次は勝つぞ」

 

「……また、遊ぶ」

 

「また、貴方の世界の遊びを教えてください」

 

「そうじゃ、もっと色んな遊びを教えてほしいのじゃ」

 

「もう少し、遊びたかったです」

 

「そうだな、またあったら考えておくよ……みんなに、渡すものがあったんだ」

 

一刀が紹介状が書かれた竹筒を受け取ると周囲から声を掛けられ、短く答える。そして、何か思い出したのか、布袋の中からいくつかの箱を取り出す。

 

「俺の問題を解決してくれたお礼をと思い作ったのだが…気に入らなかったら捨ててもらって構わない」

 

「…ありがとうございますね。なんか悪い気がします」

 

「ふん、これだけ手間をかけさせたんだから、当たり前よ」

 

「…一刀さん、ありがとう」

 

「ありがとうなのじゃ。それで中身はなんじゃ」

 

「あければわかるが…櫛だ」

 

「何で櫛なのよ。他になかったの」

 

「こんな時代だが、女の命といわれる髪の手入れが出来るものがいいかと思い櫛にしたんだが…駄目だったか?」

 

「「「「…(///)」」」」

 

「うちらも女扱いかいな…なんか恥ずかしいわ(///)」

 

「改めていわれると、恥ずかしいのじゃ(///)」

 

「ええ、そうですね(///)」

 

一刀の言葉と共にそれぞれに箱を渡していくとそれぞれが受け取り、箱を開けると全員が目を丸くした。さらには、一刀の言葉によって真っ赤になる

 

「それでは、改めてお世話になりました。縁がありましたらまた会いましょう」

 

「…はい。でも、またこうして話したいです」

 

「ふん、こんな奴いなくなっていいのよ…(///)「詠ちゃん、赤くなっていっても意味ないよ」…ぐっ」

 

「はははははは、劉弁さん、劉協さん「胡蝶じゃ」「蘭です」…胡蝶ちゃん、蘭ちゃん、月ちゃん、詠ちゃん「ちゃん付けで呼ばないで」…詠さん、霞さん、恋さん、華雄さん、逢花さんでは失礼します」

 

そういって、一刀はその場を後にした。

 

 

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一刀は、事前に詠から言われていた通りに民に見られないように全力で街を後にし、半里ほど離れた場所で地図を広げながら馬騰の治める街の方角を確認していると、腕輪から巻物が出てきた。その巻物を広げると、複雑な表情をした

 

「…今度はなんだ……馬超さんが五胡の兵に不覚を取り心身ともに重症となる…ねぇ、確かこの世界の彼等は友好的なはずだが…奴ら関連かな?しかし、奴らはあの2人を除いて完全に消滅したし、となると遺留物か何かか。しっかし、何で人と会うのにこうも助けたりすることになるのかね…もっと劇的な出会いがほしいが…っと考える前に馬超さんのところに急ぐか……獅幻流鋼糸術奥義乃弐迅」

 

一刀の手足を鋼糸が鎧状に変化させると街を出たときとは比べ物にならない速さで、馬超の元へ向かうのだった。

一方馬超たちは五胡兵の相手をしていたが、今回はいつもと違い、手ごたえがなくうまくいなされながらもいつの間にか、馬超と馬岱は部隊から孤立していた。

 

「ちょっとお姉様、孤立してるんだけど」

 

「ああ、いつの間にか部隊と引き離されたみたいだな」

 

「そんなのんきにいってる場合じゃないよ。このままじゃ私たち…やぁ!!」

 

「蒲公英、泣きごという前に何とかして合流するぞ。いいな…それにしても毎回こいつらは何なんだ…気味が悪いぜ…せいっ!!」

 

「……お姉様後ろ!!」

 

「…え!!(あっ、これはやられる)」

 

「…はっ!!」「ぐふ!!」

 

馬岱が注意を促した時には既に武器が振り下ろされる瞬間であった。回避も防御も間に合わないと悟った馬超は諦めていたが、何も起きなかった。疑問に思い落ち着いて周囲を見渡すと、五胡の兵が吹っ飛んでいる姿だった。

 

「お姉様、大丈夫!?」

 

「ああ、ところで一体どうなたんだ?」

 

「蒲公英にもわかんないよ。ただ、この人がいきなり現れたかと思ったら、五胡の兵が吹っ飛んだんだよ」

 

「あんたは一体何者だよ?何故あたいを助ける?」

 

「…その話は目の前の窮地を脱出してからのほうがいいのでは?」

 

「そうだよ姉様、それに何処から来たのかは無視していいの?」

 

「う、うるさい、これから聞こうと思っていたところだ」

 

「はははは、面白い人達だな。後方は俺が担当するから、君たちは前方の兵に集中してくれ「おい、いくらなんでも無謀じゃないか」「そうだよ、さっきは凄かったけど無謀すぎるよ」問題ないんだが…なら、君達のほうが終ったらこっちを手伝ってくれる。」

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「…それならいいか」「蒲公英も〜」

 

「それじゃ、始めようか。向こうはさっきの攻撃が大した事無かったと思って、やる気満々だな…」

 

「なぁ、本当にいいんだよな」

 

「ああ、君たちも目の前の敵に集中してくれ「…分かった」……さて、速さを特化させた状態じゃ大して打撃を与えられないか。かといって、攻撃特化は速さが極端に落ちるしなぁ、久しぶりにあれをやってみるか…獅幻流鋼糸術奥義乃四攻迅式」

 

「…ウォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

「安らかに眠れ…豪雨」

 

一刀は馬超達に後方の敵を任せ、目の前の敵に集中し、先ほどと手足の鎧の形状が変化させた。一刀は空たかく無数の鋼糸を昇らせるのと同時に、先ほどの攻撃から大した事無いと考えたのか、一気に攻めてきた。しかし、次の瞬間に空から光の雨のごとく無数の鋼糸が恐ろしい速さで降注ぎ一部の五胡の兵士たちを貫き始めた。

 

「「「「ギャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャャ!!」」」」

 

「ねぇ、お姉様後ろで何が起こってるかわかんないけど、なんか向こうの士気が一気に落ちてるような気がするんだけど?…やぁ!!」

 

「…だな、さっきの悲鳴も気になるが、今は目の前の敵に集中して一気に畳み掛けるぞ…せいっ!!」

 

「…ウォォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

「…まだ来るのか。しょうがない、全てを飲み込め…大津波」

 

「いくよ〜ってあれ、お姉様なんか撤退していくよ」

 

「ああ、いったいどうしたってゆうんだ…なぁ、あんたはどう思う…これはなんというか」

 

「すごいねぇ、お姉様」

 

馬超たちが五胡の兵を確実に仕留めていく中、一刀は向かってこないのを見て諦めたのかと思ったが、五胡の兵はもう上から来ないと確信してか、被害にあわなかった兵士が再び一刀に向かって押し寄せてきたのを見ながら、今度は逆に腕を振り下ろすと、突き刺さったままの鋼糸が、大地を捲り上げながら残りの敵を飲み込み、鋼糸が過ぎ去った後には切り裂かれた兵士の死体が残るのみであった。そんな状況を見た後方に展開していた五胡の兵士は、不利を悟ったのか様子を見て疑問に思っていたが、馬超は一刀のほうを見てある意味納得してしまった。

 

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「そちらは撤退していったか。ふぅ、こちら側もはじめの攻撃で、撤退してくれれば、無駄に命を奪わなくてすんだんだが…では改めて自己紹介を俺の名は本郷一刀。自称旅人をしている。会う人会う人に聞かれるから先にいうが字と真名は無いので好きに呼んでくれてかまわない。馬騰さんのところに行く途中に君たちが危ないと聞いてね助けに来た次第だ」

 

「ああ、あたいは馬超っていうんだ。何はともあれ助けてくれたことには感謝する」

 

「ありがとうね。蒲公英は馬岱っていうんだよ。それにしても見かけよりも強いんだね。ねぇ、お兄さんて呼んでいいかな?」

 

「おい、蒲公英そんなずうずうしい「いいよ馬岱ちゃん」っていいのかよ」

 

「…えへへへ(///)」

 

「おい、あんた一体どうやって此処まで「馬超様、馬岱様ご無事ですか」…ああ、こっちは大丈夫だ。お前達のほうこそ無事か」

 

「はい、何とか持ちこたえました。それより、馬騰様が呼んでいるとの事で一度城にお戻り下さい」

 

「分かった。此処はお前たちに任せる。…おい蒲公英も行くぞ、どうせお前も来るんだろうから一緒に連れて行ってやる」

 

簡単に自己紹介を済ませながら、馬岱の要望にこたえながら頭を撫でると、嬉しそうにしていた。馬超にいたっては、大勢の五胡の兵を撃退した方法が気になり質問した矢先、母親から呼ばれていると聞かされ、一刀も行くと言っていたのでついでに連れて行くことにした。

 

「お姉様も素直に、名前で呼べばいいのに…そんじゃいき遅れるよ「…余計なお世話だ!!」あはははは、お兄さん素直じゃないお姉様は放っておいて、蒲公英が城まで案内するよ」

 

「お願いするね「っておい、値を無視するな!!」それじゃあ馬岱ちゃんお願いしようかな」

 

そのまま、馬超を放っておいて、馬岱と共に馬騰のところへ向かう一刀たちを後ろからあわてて追いかける馬超であった。

城につく頃には馬超も追いついたもの、馬岱と一刀は話が盛り上がっていたのでなかなか話に入れないでいた。しかし、此処につくまで馬岱は馬を走らせながら話、一刀は馬並みの速度で走りながら普通に受け答えをしているのを見て呆れる以外なかった。

 

「お兄さん、すごいねぇ、蒲公英結構早く馬を走らせていたのに、それについて来るだけじゃなく、ちゃんと話し相手にもなってくれるなんて、尊敬しちゃうよ」

 

「あはは、走るのは得意だからねそれに、可愛い子の相手を無下に出来るはずもないさ」

 

「あはは、可愛いだけじゃ蒲公英を口説くにはまだまだだよ、お兄さん」

 

「そうか、それは残念だな「おい、いつまであたいを無視するんだ」…いや、ついその場の勢いで」

 

「ちくしょー、それよりも、なんで母様に会いに来たんだ」

 

「うーむ、詳しくはいえないが、馬騰さんを助けにかな?」

 

「それはどういう意味「馬超様、馬岱様お帰りなさいませ。そちらの方は」…ああ、窮地のところを助けてくれた北郷一刀だ、何でも母様に会いに来たんだそうだ」

 

「ちょっと待ってください、確かこの辺に…あった、あったこれを、月ちゃん…董卓さんから紹介状を預かってきまして、出来れば罵倒さんにお会いしたいと思いここに来ました」

 

「おい、紹介状があるなら別に一緒に来る必要なかったじゃん」

 

「それはそうだが、物事にはついでの出来事というものがあるじゃないか」

 

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「そだね、それにお兄さんと色々話せて蒲公英は楽しかったよ」

 

「ぐっ、分かったよ。それじゃ母様のところまで案内するからここで少し待ってろ」

 

そういって馬超、馬岱は馬を寄宿舎に連れて行き、それから暫くして、戻ってくると一刀を謁見の間に通した。少しすると馬騰らしき人が現れ、玉座につくと

 

「あんたかい、娘達を助けたって人は、確か北郷一刀って言ったね。それで、此処には何のようできたんだい」

 

「んああ、あんたが馬騰さんか「そうだが」…いや想像よりも綺麗で凛としてるなぁと思って「…そうかい(///)」それで本題だけど、此処に董卓さんからの紹介状があるんだが「知ってるよ」…はい?」

 

「いや、ホントの所つい先ほど董卓のところの賈駆から早馬が届いてな、「詠さんからか」…それを読んで大体の事は理解しているつもりだ。ついでに娘達の見合い相手にしようかと思ってな、急遽娘達を呼び戻したわけなんだが…これは、娘達よりも私がいただきたいね」

 

「ちょっと、母様なに言ってんだよ。年を考えろよな」

 

「そうだよ。蒲公英がお兄さんを先に貰うんだから」

 

「うっさいね。それに、女はいつだって恋する権利を持ってるんだよ。こればかりは、娘といえど容赦しないよ」

 

「あの、口論の途中だが、俺の用件を済まして言いか?「…なんだい」…俺が此処に来た目的は2つ。1つは1つは恐らく詠…賈駆の書簡に書かれていた通り、此処に客将として約60日だが仕官したい事と、もう1つは馬騰さんを救いにかな」

 

「…母様病気なの」

 

「私を救いに?どういうことだい」

 

「その答えはそこにいる華陀さんから聞いてると思うんだが「…ああ」早い話が今の華陀さんでは治せなかった貴女の病気を治すことが目的の1つだということだ」

 

柱の影から2つの人影が現れ、1つはこの世界に来た当初に出会った華陀で、もう1つは自称漢女の卑弥呼である。ただし、卑弥呼が現れた瞬間、馬騰と一刀以外の間に嫌な空気が漂い始めた。

 

「久しぶりだな。それにしても、よく俺がいることが分かったな」

 

「ああ、そうだな。それは、あんたの近くに卑弥呼がいれば嫌でもわかる「なに、それはどういうことだ」目立ちすぎるということだ「これでも清楚な物を選んできているが」その存在がだ」

 

「なぁ、あのとても口で表現できない化け物「誰が化け物であるか。わしは、れっきとした漢女であるぞ」…その漢女と知り合いなのか?」

 

「あはは、流石に蒲公英も予想外だねぇ。もしかしてお兄さんもそっち系の人なの」

 

「激しく否定するぞ。確かに知り合いではある。面白い奴ではあるが、その存在を激しく否定したい。」

 

「確かに愉快ではあるか?」

 

「話は終ったか「はい、すみません」…確かに一刀の言う通り、馬騰殿はかなり深刻な病魔に蝕まれていて、今の俺ではとても治す事が出来なかった。しかし、一刀なら出来ると卑弥呼が言うものでな、来るまでこちらにお世話になろうかと思っていたが、こんなに早く来るとは」

 

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「なに、深刻な病魔ほど早ければ早いほど俺にとっては都合が言いというか「…?」とにかく、さっそく治療を始めさせて貰えないか?」

 

「まぁ、いいだろう。あんたのことは気に入ったしな。で、治療はここで行なうのか「出来れば個室がいいんだが」……もしかして、治療という名の破廉恥な行為をするきかい。それなら、個室ではなく私の部屋に案内するよ「ちょっと母様」…いいだろ別に」

 

「(///)違う。その話は非常に受けたいが、ちょっと治療後の俺の状態を余り人に見せたくないんだ」

 

「よく分からんが、そういうことなら案内しよう。お前たちは扉の前で見張ってな」

 

「「…ああ(うん!!)」」

 

馬騰は一刀を引きつれ離れた場所の部屋に案内し、馬超と馬岱、卑弥呼、華陀は部屋の前で待機し、一刀は馬騰と2人っきりで部屋の中に入っていった。一刀は袋と外套を脱ぎ近くに置き振り返ると中馬騰が服を脱ごうとしているのを見て

 

「…サラリ…「ちょっと待て」何故止める。服を脱がんとよくわからんだろう…少なくとも華陀はそうだったぞ」

 

「いや、確かに普通の方法だと診察や治療は服を脱ぐかもしれないが、俺の場合は違うんだ。とにかく服を着て、こっちを背にして座ってくれ(///)」

 

「…ちっ、これを気に既成事実の一つや二つ作ろうと思ったが…そういうなら………ほれ、座ったぞ。」

 

「なんか不穏当な声が聞こえた気がしたが…さて、始めるか。四神流治癒術奥義乃壱」

 

その言葉と共に一刀の体から凄まじい量の氣が右手から馬騰の体を覆い尽くす。その時の事を馬騰は『まるで裸で抱かれているよう』だったと話していた。そして、右手が馬騰の背中に触れると身体が火照るのを感じた。何かが落ちる音と共に…

 

「…(ポタ)、全てを包み癒せ…(ポタ)、鳳凰(ポタ)」

 

次第に体を覆っていた氣が馬騰の体の中に入り込み、体を活性化させると、黒い霧と共に四散した。

 

「…………おお、なんだか身体が軽くなったようだぞ」

 

「あとで、華陀に…病魔が…去ったか…確認してもらえ…ぐはっ!!(バタン!!)」

 

「(ハラリ)お主一体どうした。…なぜこんなにも傷を負っておる。それに、左手と右足が■■■■■■■■な状態になっているぞ、何とか言わないか。おい」

 

「…説明…するから…その前に、俺が持ってきた袋を…持ってきてくれないか」

 

「何を悠長に「頼む」…分かった」

 

馬騰は一刀の言うとおり袋を取りに向かうと、勢い良く扉場開かれた。開かれた先には言わずもながら馬超と馬岱、それに華陀、卑弥呼がおり、馬超にいたっては裸の状態の母親を目にして怒り狂っていたが、馬岱は一刀に近づき「大丈夫〜」と声を掛ける一方で卑弥呼は『やはりこうなったか』と納得しており、華陀は治療を始めようと急いで駆け寄るが

 

「治療はいい…それよりも馬騰さん…早く俺の袋を…それと…貴方の娘さん達を外に…「別にかまわんだろう」…しかし…」

 

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「母様なんて格好してるんですか。お前、誰もいないことをいいことに、治療と称して母様に何か不埒なことをしたんじゃないだろうな、それで母様に「落ち着け馬鹿娘」…この節操の無い姦通野郎」

 

「…早く袋を…」

 

「おお、すまんすまん…これでいいのか「…ああ」…ほれ「ごめん」」

 

「みなの者、これから起こる事に心するのじゃ」

 

「…どういう意味」

 

「…確か…ゴソゴソ……あった……ゴクッゴクッ………ぐがぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

一刀は馬騰から袋を受け取ると、中から小瓶を取り出し一気に飲み始めた。すると、見ていてとても痛々しいが『ミシミシ』と音をたてながら一番酷い左腕と右足が徐々にではあるが治り始めていた。馬騰は一刀に袋を渡すとなぜか、後ろから抱きしめた

 

「うわぁ、なんかすごいね。ねぇ、痛くないの」

 

「お、お前一体なんなんだ。まさか、妖術師の類か…母様もいつまで裸でいるつもりですか」

 

「いちいちうるさいね。しかし、どういう体をしてるんだか?」

 

「少し変わった体をしているが、ぐっ妖術師ではない。それよりも華陀さん放心しているところ悪いが、馬騰さんの容体を見てくれ…完治していると思うが…あの、裸で抱えるのはやめてもらえますか」

 

「いいじゃないか。減るもんでもないし」

 

「蒲公英も抱きつく」

 

「おい蒲公英もこんな姦通野郎に抱きついたら「いいじゃん別に」…(///)」

 

「ああ、話には聞いていたが、すごいな。…馬騰殿ちょっと失礼…………ふむ、驚いたな、病魔は完全に退散している…次は一刀だな…信じられないが表面上の傷はもう治っているな…ただ、内面的にはまだ予断が許さない状態に変わらない」

 

「それはいい、こうなることは覚悟していたことだ」

 

「しかし、俺が直そうにも、卑弥呼の話だと俺の針は聞かないらしいからな。暫くは安静にしていることだ…医者としては悔しい限りだ」

 

「いや、華陀あんたは人としては最高の医者だ。ただ、俺は人の理を外れているからなしょうがないだろう。馬騰さん暫く何も出来ないが構わないか?」

 

「別にいいよ。治して貰ったお礼もしたいし、何よりもあんたを気に入った。うちの娘の婿いや私の旦那にならんか」

 

暫くして、手足は元に戻った一刀が動こうとするが、馬騰と馬岱によって抱きつかれている為、動くことが出来ない。華陀は、馬騰の状態を確認した後、一刀の状態を確認するが後は、安静にするようにいうことしか出来ない自分が情けなく感じるものの、まだまだ精進する必要があると再認識させられ、内心は感謝した

 

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「いいから、母様と蒲公英もこいつから離れろよ。それと、母様もいい加減服を着ろ」

 

「しょうがないね。蒲公英、今日はこの辺にしとこうか「うん、お兄さんを落とすのはいつでも出来るし」…いうねぇ、うちの娘もこれくらい積極的だったら心配ないんだが」

 

「大きなお世話だっ!!ところで、ホントあんた何者なんだ」

 

「さっき説明した通り、北郷一刀、自称旅人で人の理を存在したときから外れてるものだ……これは、初めて言うか。字や真名は無いから好きに呼んでくれ…ただ、姦通は勘弁してくれ「本当のことだろう」…まだ何もしてないし、こんな綺麗な人から誘われたらそりゃ受けるだろう」

 

「嬉しいこといってくれるねぇ。改めて気に入った。私は姓は馬、名は騰、字は寿成、真名は葵翠宜しくな」

 

「蒲公英の真名は蒲公英っていうんだよ宜しくねお兄さん」

 

「母様、蒲公英こんな奴に真名を許すのか」

 

「なんだい不服かい。あたしはこんな状態になるのを知ってて、なお一刀に助けられたんだよ。信頼するのは当たり前だろう(まぁ、この歳になってまた恋するとは思わなかったが)」

 

「蒲公英はね、お兄さんが優しいからかな。あと、なんか守ってあげたくなるし後はおば様を助けてくれたから信用できるかなって(絶対、私がお兄さんを貰うんだから)」

 

「………もう勝手にしてくれ「貴様っ!!」こんなやり取りを何回も見てれば投げやりにもなりたくなる」

 

「そういえば、手紙にもそんなこと書いてあった気なぁ。これは好敵手が多くて大変だ」

 

「あたいは、まだ絶対認めないからな。もし認めることになったら、真名でも何でも預けてやらぁ」

 

「……ああ、なんだ、馬騰殿私たちは暫くこの町にいますから何かあったら呼んでください。卑弥呼行こうか」

 

「うむ、人の恋路を邪魔して豆腐の角に頭をぶつけたくは無いからな……本郷一刀。その無自覚な正確も対外に先とこの先更なる災いがお主のみに降りかかるぞ」

 

「この次点で、予感してるし、帰還したらしたらで、あいつ等の折檻が待ってるんだ。もうどうにでもなれって感じだよ」

 

「そうか。まぁなんだ、がんばるのじゃぞ…さらばじゃ」

 

「ところで一刀、さっきの『あいつ等』とは誰のことだ」

 

「そうだね、ちょっとじんも…じゃなくて、話を聞こうか」

 

華陀と卑弥呼はこの修羅場を退避するかのごとく早足でその場を後にた。その後、悲鳴が1日中鳴り響いたことは、その城の怪談話として有名になったとか。翌日一刀は若干ボロボロになりながらも、五胡兵について聞きまわっていた。

 

説明
もし恋姫無双にこんな設定があったらと書いてみました。

世界の守護者の一人である一刀が外史と呼ばれる三国志の世界で魏・蜀・呉の人々と触れ合い?ながらその世界が破戒するのか、それとも存続するのかを見定めていく物語です。基本中立的な立場からどの勢力にも属しませんが、一時的に属することはあります。

基本的に一刀に関わった女性は惚れますが、本人はいつものことなので相手からきちんとした気持ちを打ち明けられない限り気がつきません。
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コメント
どうしてこう句読点が多いかなぁ…(斑鳩弍號)
誤字多い・・・(緑葉)
何でもありだが、条件は厳しいですが…(ノエル)
一刀は何でもありだな(VVV計画の被験者)
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恋姫無双 真・恋姫無双 一刀 馬騰 馬超 馬岱 

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