一枚の紙 |
Question。
ここに一枚の紙があります。さて、あなたはこの紙で何をしますか?
絵を描きますか? 文章を書きますか? 紙飛行機を作りますか? 折り紙にしますか? 燃やして火種にしますか? 鼻をかむためのちり紙にしますか? 雑巾の代わりとしますか? 偽札を作りますか? 肌を切り裂きますか?
どれが正しくて、どれに意味があって、どれだけ高潔で、どれほど無駄で、どれぐらい間違っていて、どれが正解なのか。そんなものは誰にも分かりません。自分の納得できる答えを導き出せばいいだけでのことです――たとえそれが論理的であっても気まぐれであっても誰かに教えられても――。
法やモラルで幾つかの選択は排斥されます。それは仕方のないことなのです。
従わなくては、紙を与えられるという権利さえあなたから剥奪されてしまいます。これは仕方のないことなのです。
だけど、これだけは覚えておいてください。
たった一枚の紙で人が殺せることを。人の尊厳を奪えることを。人の人生を粉々にできることを。
そして、私は願います。
一枚の紙で絶望が救えるということを。一枚の紙が救いをもたらすことを。一枚の紙を足し合わせて無限ともいえるだけの数の紙にできることを。
さて、ここに一枚の紙があります。
あなたはこの紙で何ができますか?
説明 | ||
足踏みするより一歩でも進むためにと思って投稿しました。 もっと色々描きたいし書きたい。 |
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詩 オリジナル 一枚の紙 | ||
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