花蓮?無双 48時間目 (一騎打ち…)
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「にゃら…これで勝負にゃ!!」

 

孟獲の言葉と動きを見て蓮華は驚いた。

 

「勝負ってまさか」

「そうにゃ!!一騎打ちだにゃ」

「あら〜それは困りましたわね〜」

「あらあら…さすがに駄目でしょうね」

「ヤバイのう」

「……」

 

孟獲から発せられた勝負内容を聞き火の大人たちは困り顔になってしまった。

その様子を見た孟獲勝利を確信した。

 

「なんにゃ!!みいの不戦勝かにゃ!!」

「ママ〜…」

 

花蓮はある物がほしくて蓮華のところにやってきた。

確かに大業物である『ひな』は持っていた。

しかし刃はついておらず花蓮自身剣術も覚え始めたばかりだった。

なのでこのままでは孟獲に勝てないと花蓮自身思ったのだ。

蓮華のもとに来た花蓮は無言で訴えた。

 

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「仕方がないわね…はい」

 

花蓮の訴えに蓮華は覚悟を決めた。

そして蓮華は懐からある刀を渡した。

刀と言っても太刀ではなく脇差(小脇差)で柄に茶金の伊達綱に似せたストラップがついていた。

 

「花蓮気を付けるのよ」

「は〜い♪」

 

その刀を受け取った花蓮は孟獲の所に戻った。

その後姿を見ていた朱里は心配になった。

 

「いいんですか蓮華様」

「大丈夫よ…」

「蓮華ちゃん…あれって」

「はい…」

 

みんなの心配をよそに蓮華は落ち着いていた。

花蓮が戻ってきたのを確認した穏は試合開始の合図を出した。

 

「それではいきますよ〜勝負…始め!!」

「いくにゃ!!」

 

開始の合図を聞き孟獲は虎王独鈷を振り下ろした。

花蓮はその場から一歩も動かなかった。

孟獲はこの一撃で勝利を確信したはずだった。

 

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「な…なんにゃ…」

「「「「!!!!」」」

 

孟獲は…いやその場にいる蓮華と紫苑を除く大人たちは驚いた。

確かに孟獲の一撃は花蓮を捉えていた。

花蓮もそれをかわそうとせずただ蓮華から渡された刀を構えていただけだった。

それにもかかわらず孟獲の一撃は花蓮に触れる数cmの所で止まってしまったのだ。

止まったと言うよりそこに壁がありそれを防いだようだった。

その直後花蓮にも変化が起こった。

蓮華譲りのピンク髪が白銀に変わり一刀譲りの黒い瞳が青く光っていた。

そしてオーラをまとっていた。

 

「もうおわりなの?」

「まだにゃ!!」

 

そう言うと孟獲は再び花蓮に攻撃を仕掛けた。

しかし結果は同じで直撃はできなかったのだった。

 

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「れ…蓮華さん、あれは?」

 

火軍の代表として焔耶が今の現象の説明を蓮華に求めた。

 

「あれは霊剣『もえぎの』よ……北郷家の家宝であり特殊な刀よ…いろいろあってあんな事ができる様になったのよ」

 

蓮華の回答にある疑問がうかんだ。

 

「あれも北郷が作ったものか」

 

確かに刀鍛冶としての腕は一流の一刀だった。

この不可解な現象が起こってなかったら納得できた。

しかしこの現象の原因を作った刀の作者が一刀と思えなかったからだ。

 

「…ええ……ワタシトイウモノガ」

「蓮華ちゃん!!」

 

蓮華の表情に気がついた紫苑は一喝した。

一喝された蓮華は正気に戻った。

 

「!!ごめんなさい」

「いいのよ……そろそろ決着がつきそうね」

 

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「にゃ〜…にゃ〜」

 

ずっと攻撃していたせいか孟獲に疲れが見えてきた。

孟獲の状況に気がついたのだろう。

今まで『もえぎの』を構えたまま動かなかった花蓮がにこやかに言った。

 

「こんどはかれんからいくね♪ま〜か〜しょ〜!!」

 

そういうとその場で刀を振った。

当然そんなもの孟獲に当たらない……………はずだった。

 

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「にゃ〜!!」

 

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孟獲は吹っ飛ばされていた。

確かに刀本体の攻撃はあてっていない。

それなのに孟獲は何かに押されたかのように吹っ飛んだのだ。

 

「え〜らやっちゃ、よ〜いよ〜い」

「にゃにゃ〜〜〜」

「よ〜やさ〜・よ〜やさ〜」

「にゃ〜…にゃ〜」

 

 

花蓮は何度も刀を振った。

その度に孟獲は吹っ飛んでいった。

 

「ま…負けたにゃ」

 

何度も吹っ飛んだ孟獲はとうとう負けを認めた。

その言葉を聴いた花蓮は『もえぎの』を鞘に収めた。

鞘に収まると同時に花蓮のまとっていたオーラも消え髪や瞳の色も元に戻った。

進行役の穏は孟獲に確認した。

 

「まだ勝負しますか〜」

「…もうしないにゃ…きっとやってもまた負けるにゃ」

 

全てに対して花蓮に負けた孟獲は火国獲得を諦めた。

 

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孟獲の表情を確認した蓮華は一つ質問した。

 

「そう…じゃあ教えて欲しいことがあるんだけどいい?」

「なんにゃ?」

「どうして火に攻めてこなかったの?」

 

確かに南蛮軍は最近頻繁に国境付近で確認されていたが邑を襲ったりすることはなかった。

そもそも南蛮軍は一度も火国に対する攻撃を一切していなかったのだ。

 

「それはだにゃ…火の国がどんな国か見たかっただけにゃ」

「そっか…そんなことだったら」

「にゃ?」

「同盟組まない?」

「そ〜ですね〜…敵対する必要ないですし」

「南蛮族の皆さんも火の国に行きやすくなりますよ」

 

蓮華の言葉に孟獲は決断した。

 

「……わかったにゃ!!」

 

こうして火と南蛮との間に同盟が結ばれた。

 

つづく

説明
制圧チーム最終かな
今回はわかる人いるかな〜
『3』と『播州秋祭り(鍵)』がキーワードです。
さてと…今から信ONの花蓮と蓮華,呉羽と凪を強くしていこうか…


うまく書けたかな…?
不安です…。
誹謗中傷はやめて下さいね…。
水無月さんは弱い生き物なので…。
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コメント
蓮華さん、いま誰に対して嫉妬したんですかwww(M.N.F.)
ストラップが何に似てるのかが分からん(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
あれ何この最強幼女…。(poyy)
花蓮最強だな。(VVV計画の被験者)
流石に一騎打ちじゃ敗北必至と思いきや、とんだ秘密兵器を隠し持ってたな…。恐らくは、花蓮の潜在的な気を爆発的に開放し、戦闘力に変換する能力があるのだろうが…。言ってみれば、バリヤーとサイコキネシスを自在に操る、念動力者に覚醒するみたいな感じか? …あ〜、それにしても蓮華さん、流石に愛娘に対して嫉妬するのは止めましょうよ…。(クラスター・ジャドウ)
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真・恋姫無双 蓮華 花蓮 南蛮 制圧チーム 

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