無双強靭究極王 第2話
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オープニング

 

 

 

 

 

 

 

大学の中庭で寝転び、空を眺める一刀。

 

その一刀の上を飛ぶ、強王、Q王、クー王。

 

一刀の側に近づき、寝転ぶ一刀に手を差し伸べる桃香。

 

一刀は手で顔を隠す。

 

格納庫にいる初老の男と胸を揺らす真桜。

 

司令室らしき場所で座り、椅子を回して振り向く中年の男。

 

暗闇の中、月光でわずかに光って映る謎の人型ロボット1機と三人の少女。

 

空を飛ぶ強王に乗る一刀とクー王に乗る華琳とQ王に乗る亜莎が映る。

 

一刀は横にあるレバーを思いっきり引く。

 

3機は合体し、究極王へとなる。

 

宇宙空間が映し出され、そこに三人の敵幹部と敵のボスが立体映像のように映し出される。

 

究極王が宇宙へと飛んで行き、立体映像の人物達に突っ込んでいくと立体映像が消え、人型ロボットが1機現れ、究極王と拳を合わせるも、究極王が勝ち、究極王はさらに上昇する。

 

究極王は背中から刀を出し、その刀を手に持ち、画面に向かって斬りかかる。

 

画面が切り替わり、大学の入り口で並ぶ私服の一刀とパイロットスーツ姿の華琳とパイロットスーツ姿の亜莎。

 

その三人の下の桃香を初めとする大学の生徒や先生が来る。

 

そして全員がジャンプし、その後ろにはジャンプする究極王があった。

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第2話  慢心はダメダメ?

 

 

一刀と亜莎は究極王から降りて、華琳に曹達財閥が所有する究極王などの格納庫へと案内された。

 

「ここが秘密基地か」

「秘密基地というよりロボットの格納庫ね」

「随分大きいですね」

 

一刀と亜莎が格納庫の周りを見渡す。

 

「ようこそ、我が財閥の所有する格納庫へ」

 

三人が声のする方を見る。そこには上から三人を見ていた華琳の父の弘嵩と斬馬と真桜と呼ばれた少女がいた。

先ほどの声は弘嵩のものであった。

 

「お父様!」

「久しぶりですね、親父さん」

「ああ、久しぶりだな一刀君」

「一刀さん、あの人とお知り合いなんですか?」

「まあ華琳は俺の幼馴染の一人だからな。その関係で知ってるんだよ」

「すごいですね。曹達財閥のトップとお知りあいだなんて……」

 

亜莎は少しばかり恐縮する。

 

「今じゃ有名だけど、昔はそうじゃないからな。俺の中じゃそんなにすごい人とは思えんな。

ところで親父さん、その隣の二人は?」

「それは今からそっちに行くからその時きちんと紹介しよう」

 

上に居た三人はリフトで下へと移動した。

 

「じゃあまずは私からだな。大体知っていると思うが、私はその子、操子の父の弘嵩だ」

「はい! 曹達財閥の総帥ですよね」

「まあ、世間的にはそう言われてるが、私はその子の父以上の存在じゃないよ」

「じゃあ次はウチやな。ウチは妙典李茄。まあ、あだ名の真桜でええよ」

「そして最後にわしだな…」

 

斬馬が前に出る。

 

「わしは斬馬譲。しかし、それは仮の名じゃ。本名をシシロー・スタークスじゃ」

「本名?」

「隠す理由は何だ?」

「簡単な話じゃ。わしが正体を隠している理由はわしがさっき送り込んだ一味の元仲間じゃからじゃ」

「え?」

 

その言葉に一番驚いたのは亜莎であった。

一刀は驚いてる様子ではなかった。

 

「まあそれならすぐにこいつらが発進した理由も分かるな。それで何があったんだ?」

「そうじゃな、説明しよう。まずはあいつら『ガベージャー帝国』について話そう」

 

斬馬が真剣な顔で説明に入った。

 

「あの恐竜のようなクワガタのようなロボットはこことは別の世界。

つまりは異世界に存在する『ガベージャー帝国』が送り込んだものじゃ。

そして『ガベージャー帝国』を支配する帝王の名はフレー・ギラー。わしのかつての仲間じゃ」

「あの、なんであなたは裏切ったのですか?」

「15年前じゃ。フレーはこの世界のこの地球に侵略しようと企んだんじゃ。フレーはその時から既に皇帝であったが、わしとは古い仲だったからわしは簡単に奴に会えた。

そしてわしはその侵略をやめるように言ったんじゃ」

「何故?」

「この世界がわしらにとって、支配すべきに値するかが分からんかったからじゃ。

とは言ってもある程度の下調べはしてはいた。この地球はわしらから見れば資源も豊富であり、人間もたくさんおった。どうにかなるだろうとフレーは考えたんじゃろ。

しかし直接行ったものはいなかった。それにわしは元々は争いを好まなかった。

例え争いにならなくても犠牲が出るのは目に見えていた。だがらわしはフレーを諌めたのだだが、奴は聞かなかった」

「それで逃げ出したと…」

「そうじゃ。まあその際に奴が準備していたもののほとんどを使えなくする様に細工をしておいたから今まで侵攻がなかったんじゃよ」

「そして15年前に私は彼と出会い、『ガベージャー帝国』の事を聞き、彼の協力の下、この究極王を技術者と共に作り上げたのだ」

「私も大学に入るまではお父様がこんなの作ってたなんて知らなかったわよ」

「一応内密にしておいたほうが良いだろうといったのはわしじゃ。悪かったな、華琳」

「別に気にしてなんかないわよ」

「ちなみにじゃ、この究極王は製造方法こそ、『ガベージャー帝国』のものを使ったが、機体素材は全て地球製じゃ」

「地球の素材でこんなすごいロボットが作れるのですか…」

「まあ、『ガベージャー帝国』の技術でどんなものを使えばこうなるかを調べたりしたけどの…」

「なるほどな……」

 

一刀が究極王に近づきながら、そう言った。

 

「それと一刀」

「何?」

「お前が乗った強王は操縦法を戦闘中でも自由に変えられるぞ。普段は横レバー式、そこから縦レバー式、そしてレバーを使わないトレース式に変えることが出来る」

「へぇ〜」

「まあトレース式になってもお前にダメージはフィートバックされないようになっておるから安心せい」

「そうか…、ふと思ったが……」

「何じゃ?」

「最初っから合体した状態で出撃したほうが良いよな。これ……」

「なっ!?」

 

一刀の元に真桜が走ってくる。

 

「あんた、何言うてんの!? 合体こそロボットもののロマンやろ!」

「ロマンは良いけど、効率的には絶対合体後での出撃が良いぞ。合体中に攻撃を受けたらたまらんからな…」

「せやけど…」

「とにかく俺は合体後での出撃を求める。戦闘中に必要とあれば分離すれば良い。俺はそう考えるからな」

 

一刀はそう言って格納庫の出口に向かって歩いていった。

 

「一刀」

 

華琳が一刀を呼び止める。

 

「明日から特訓に来なさい」

「断る」

 

一刀はそう言いながら、出て行った。

 

「一刀……」

 

華琳は拳を強く握るも怒りが収まったのか、すぐに拳を解いた。

 

「いかにも一刀君らしいね」

「…まあ分かってるけどね…。ところで亜莎は来てくれる?」

「…大学の授業が終わったらで良いでしょうか?」

「構わないわ」

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ガベージャー帝国要塞

 

 

「何だ、あのロボットは…」

 

先ほどまでの戦いをモニターしていたガベージャー帝国は驚きを隠せなかった。

 

「まさかこの世界の地球人があんなものを所有していたとは…」

「少々驚きでしたね、皇帝」

「……」

 

フレー皇帝はウリーの言葉を聞き流す。

 

「皇帝?」

「ああ、すまない。少し考え事をしていてな」

「考え事ですか?」

「そうだ、あの突然現れ、合体したロボットの事をな…」

「確かに…」

「それがどうしたんですか、皇帝。我々は侵略を進めれば良いだけです」

「だけど、あのロボットが居る限り侵略は無理じゃないの?」

「そうだな。あのロボットがあの土地から現れたとなるとあの土地を中心に戦ったほうがいいな。

その方がこちらも手間が省ける」

「分かりました」

「それで次はどうするか?」

「それなら心配はご無用。既に俺の方で新しいものを創っていますので…」

「ほう、どんなものだ?」

「これをご覧下さい」

 

サガがモニターを出し、格納庫を映す。

格納庫には人型のロボットがいた。

そのロボットは頭がモヒカンで、背中にはランドセルのようなものを背負っており、両肩には何かの発射口がそのランドセルのようなものと繋がっていた。

体はジャケットのようなもので覆われていた。

 

「中々のデザインだな」

「名づけて『デッドバーナー』にしました」

「それで完成は?」

「翌日になれば…」

「よし、ならば明日、再びあの土地に向かって侵攻だ!」

「「「はっ!!!」」」

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翌日

 

 

亜莎は華琳に言われたとおり、格納庫にやってきた。

 

「それじゃあ、これを着なさい」

 

華琳が亜莎に亜莎用のパイロットスーツを渡す。そのパイロットスーツは少々胸元が開いていて、セクシータイプであった。

華琳のとあまり変わらないようだが、華琳のものとの違いは亜莎のは赤色で長袖タイプであり、背中が大きく開いてるものであった。

ちなみに華琳のパイロットスーツは蒼色である。

 

「何か、思ったより落ち着きますね…」

(………)

 

華琳は背中は開いてるのにと思ったが、野暮なツッコミは不要と考えた。

 

「とりあえず、シミュレーションで特訓よ」

「はい!」

 

こうして二人は特訓に入った。

 

「しかし、本当にあのお兄さん本当にこうへんな…」

「ふむ。来ないと最初っから合体状態での出撃は無理なのは分かってると思うのだが…」

「もしかして一刀君、きちんと分かってないのでは…」

 

少し不安になるサポートの三人であった。

 

「とりあえず探させてみるか……春蘭、秋蘭」

「「はっ!」」

 

そこに二人のメイドがやって来た。

長い黒髪をしている女性の名は夏八木惇子(なつなぎ あつこ)。あだ名は春蘭。

もう一人の青い短髪の女性の名は夏八木淵江(なつやぎ ふちえ)。あだ名は秋蘭。

二人は姉妹であり、春蘭が姉である。

そして二人は華琳の専属メイドでもあった。

とは言っても一番偉い弘嵩の指示でも聞く。

 

「なんでしょうか? 旦那様」

「ちょっと一刀君を探してきてくれないか?」

「北郷をですか?」

 

春蘭と秋蘭も一刀と面識があるので、どんな人物かは言われなくても分かっている。

 

「ああ、そうだ。無理に連れて来いとは言わんが出来れば…」

「分かりました。姉者」

「うむ。行こうか」

 

そして二人はその場を去っていった。

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春蘭と秋蘭が出て行く少し前である。

一刀は…。

 

「ねえ、ねえこれどう?」

 

一刀は桃香に連れられてショッピングに行っていた。

ガタトラノザウルスは暴れたのだが、まだビルを破壊する前に倒したために、建物に被害はなかったのだ。

とは言っても道路の一部は整理しなおしている。

 

「俺がそういうの分かるわけないだろ」

「ぶーぶー。センスを磨くために連れてきたんじゃない」

 

桃香が少し文句を言う。

 

「アニメとかばっか見てないで、たまにはこういう風な買い物もしたほうが良いよ」

「たまにと言うか、お前かなりとは言わんけど、俺を連れまわしてる気がするけど……」

「いいの、いいの」

「良くないだろ」

「そういえば、一刀君」

「何だ?」

「一刀君は昨日怪物騒動の時、どうしてたの?」

「合体ロボ使って倒してた」

「へぇ〜、そうなんだ……ってええーーーーーー!?」

 

桃香は思わず大声を上げて驚いた。

 

「おい、周りに人がいるからそんなに驚くな」

「だって、だって! あの強そうなロボットに乗ってたんでしょ!? だったら驚くよ!」

 

桃香の声はあまりに大きく、周りの人間も耳打ちで昨日の話をしていた。

 

「まあ、俺は隠す気はさらさらないけどな…。少し声がでかい」

「うう……」

「後、その服どうするんだ?」

 

桃香が一刀に言われて手に持っていた服を見ると、少しばかりくしゃくしゃになっていた。

 

「買わないと…」

 

桃香はそのくしゃくしゃになった服を買うはめになった。

そして二人は店を出て行った。

桃香と一刀はベンチに座り込む。

 

「本当に驚きだよ。あんなロボットに一刀君が乗ってたなんて…」

「まあ正直な話、俺も少しだけ驚きだったな。俺が本当にロボット乗りになるとは思ってなかったからな」

「そう言えば、一刀君の乗ってたロボットの他に2機あったけど、他に誰が乗ってた知ってる?」

「ああ、知ってるよ」

「だれだれ?」

「桃香も知ってる二人だよ。そのうちの一人は桃香もよく知ってる」

「へぇ〜」

「でもあの二人は乗ってることを隠す気かどうか知らんからな。あえてこれ以上は言わんよ」

「そうか…、ちょっと残念」

「まあ二人が隠す気がなかったらすぐに分かるだろ」

「ねえねえ、それとあのロボットってなんていうの?」

「俺が乗ってたのが強王で鳥型がクー王、球体型がQ王、合体して究極王って名前だ」

「ふぅ〜ん」

「とりあえず俺が知ってるのはこのくらい……」

「ここにいたか」

 

そこにようやく一刀を見つけた春蘭達がやって来た。

 

「あ、春蘭さんに秋蘭さん」

「桃香もいたのか。そんなことより…」

「北郷、私達と来い!」

 

春蘭がベンチに座る一刀の腕を無理矢理持ち上げようとする。

 

「おい、何すんだよ?」

「ご主人様がお呼びだ」

「親父さんが? 何の用だよ」

「お前が特訓に来ない事を心配してるんだ。大人しく私達と来い」

「嫌だ」

「なんだと!」

 

腕を持っていた春蘭が一刀の腕を思いっきり離す。

 

「俺は自分の行きたい時に参加する。俺は最初っからそのつもりだ」

「貴様! そんな考えで勝てると思っているのか!?」

「慢心してるつもりはない」

「それが慢心だと気付かないのか?」

「気付いているさ」

「ならば……」

 

そんな時であった。街に何かが降りてきたのだ。

その何かとはサガが送り込んだデッドバーナーであった。

デッドバーナーは肩についている発射口から火を放つ。

その火を見て、人々は怯えた。

 

『逃げろーーーーーー!』

『きゃーーーーーーー!』

『うわあああああああ!』

 

逃げ惑う人々。

 

「くっ! こんな時に……」

「ねえねえ、一刀君。私達も逃げようよ〜」

「逃げるなら一人か春蘭達と一緒にしてくれ。俺はとりあえずあれを待つ」

「え? あ、そうか…」

 

デッドバーナーが暴れているとQ王と強王とクー王がやって来た。

 

「あ、あれって…」

「来たか。おい、強王はオートか?」

「そうよ。早く乗りなさい」

 

華琳が下に居る一刀にスピーカーで声をかける。

強王は一刀の元に降りて、コックピットハッチを開けた。

 

「それじゃあ俺は乗るぞ」

「どうなっても知らんぞ」

 

春蘭は怒ったように答える。

 

「さてと…、桃香はどうする? 逃げる? それとも乗るか?」

「「何!?」」

「……私も乗る!」

「分かった」

 

一刀は桃香と共に強王に乗り込んだ。

 

「さてと…」

 

一刀はコックピットハッチを閉じた。

 

「本当にどうなっても知らんぞ!」

「姉者、とりあえずは北郷を信じるしかあるまい」

「しかしだな…」

「我らも一時避難するぞ」

 

春蘭と秋蘭がその場を離れる。二人が離れたと同時に華琳からモニター通信が来る。

 

「一刀、だから特訓に来なさいって…桃香!」

「あ、華琳さん。こんにちはー」

「一刀! あなた桃香を強王に乗せるなんて何考えてるの!?」

「こっちの方が安全な場合がある。だからこっちにした」

 

すると亜莎からもモニター通信が入ってきた。

 

「一刀さん、あなたは昨日一回乗っただけで乗ってないでしょ! それに訓練だって…」

「あ、朱蒙さんこんにちは」

「こんにちは」

 

亜莎は思わず桃香に挨拶を返した。

 

「…ではなくて、一刀さん!」

「大丈夫だ、問題ない」

「問題ないって…」

「まあ一刀なら本当に問題ないわよ」

「華琳さん!」

「一刀、桃香を宜しくね」

「ああ。それと一つ聞きたい」

「何?」

「何で合体状態で出さなかったんだ?」

「整備してたからよ」

「分かった」

 

二人は一刀との通信を切った。

 

「あの……」

 

亜莎は華琳に通信で尋ねた。

 

「何かしら、亜莎」

「一刀さん、本当に何もしてないのに大丈夫なんでしょうか?」

「全く何もしてない…、というのは少し違うわね」

「え?」

「まあ、一刀の戦いを見てれば分かるわ」

「はあ……」

 

華琳は通信を切った。

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三人はデッドバーナーとの戦闘に入る。

 

「まずは私が行きます。Qミサイル!」

 

Q王の左腕は引っ込み、そこから球型の小さいミサイルが10基ほど発射された。

 

「!!」

 

デッドバーナーは肩の火炎放射口から炎を出し、ミサイルを全て迎撃した。

デッドバーナーの炎はミサイルを迎撃しただけでなく、そのままミサイルを放ったQ王を攻撃した。

 

「きゃあ!」

 

亜莎は思わず目をつぶってしまう。

コックピットは斬馬のお陰で相当な攻撃でない限り、暑さや寒さ、電撃攻撃などは一切通らないようになっている。

とは言っても機体自体にダメージはある。

 

「この炎をどうにかしないと……」

「俺達が居るだろ」

 

Q王の前に強王が立ち、強王が炎の的になる。

 

「一刀さん!」

「まあ、お前の方も熱くはないだろうけど、女を守ってやるのが男って奴だと思ってな…」

「でもどうするの? 一刀」

「何、これで充分だ。華琳!」

「分かってるわ!」

 

デッドバーナーの後ろにはいつの間にかクー王が回りこんでいた。

クー王がランドセルと肩の間にある火炎放射口のパイプに向かって突撃する。

 

「ウイングスラッシュ!」

 

クー王の翼は強力な刃物となり、二つのパイプを完全に切断した。

切断されたと同時に炎が止んだ。

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「今よ!」

 

華琳が合体用レバーを思いっきり引いた。

 

「分かりました!」

 

亜莎も合体用レバーを思いっきり引いた。

 

「桃香、少し下がってくれ。そこにレバーがあるから」

「うん」

 

桃香が一刀に更に近寄る形で下がった。

一刀は桃香の後ろにあった合体レバーの一つを握り、反対のほうにあったレバーを握った。

 

「よっしゃあ!」

「「「究極合体!!!」」」

 

三人が叫び、一刀は残った合体レバーを思いっきり引いた。

 

 

 

3機は、合体レバーに反応してさらに上空へと飛んでいった。

 

 

 

 

Q王は球体から出ていた手足と頭を引っ込めて完全な球体になるが、そこから5つのパーツに分かれた。

 

 

 

 

Q王の4つのパーツは強王の細かった両腕と脛から太もも部分に装着され、最後の一つであり、亜莎が乗っている部分は強王の腰に装着された。

 

 

 

 

クー王は強王の背中につき、クー王の頭は折りたたまれ、目はしまわれ、強王のヘルメットと翼となった。

 

 

 

そして合体された強王は腕と翼を大きく広げた。3機は究極王に合体した。

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究極王は地上に降りた。

 

「す、す、す、すごーーーーーーーい!!」

 

桃香が究極王への合体で感動する。

 

「だからな、桃香。声がでかい」

「あ、ごめんごめん」

「来るわよ、一刀!」

 

デッドバーナーの頭のモヒカンがカッターのように飛んでくる。

 

「てゃあっ!」

 

究極王はジャンプをした。

 

「カッター返し!」

 

究極王はモヒカンカッターを蹴り返す。

モヒカンカッターはデッドバーナーが飛ばした以上の速さでデッドバーナーの元に戻ってくる。

モヒカンカッターのスピードが速すぎて、デッドバーナーの頭の一部が切り裂かれる。

 

「ちち…ちち……」

 

デッドバーナーは肩にある発射口から出ないと思われてレーザー砲が放たれ、上空に居た究極王に向かって放たれた。

 

「究極壁!」

 

究極王の左手でレーザーを防いだ。

究極王はレーザーを防いだまま、デッドバーナーに向かって突撃して行く。

 

「究極刀!」

 

究極王は空いている右手で背中から究極刀を抜き出す。

 

「究極縦一文字斬り!!」

 

デッドバーナーの壊れかけの頭に向かって究極刀を振り下ろした!

究極刀はデッドバーナーの体を真っ二つに切り裂いた!

デッドバーナーは完全に壊れ、爆発した。

 

「無双強靭……」

 

一刀はそう言いながら、究極刀を左斜め上に移動させた。

 

「究極王ーーーーーーーーーー!!」

 

その言葉と共に究極刀を右斜め下に振り下ろし、∞の文字を書くようにした。

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戦いを終えた究極王は曹達財閥所有の格納庫に戻った。

 

「さてと……」

 

一刀は桃香を連れて究極王から降りた。

 

「それじゃあ、俺達は帰るわ」

「あ、さようなら」

「また会いましょ」

「はい!」

 

一刀と桃香は帰っていった。

 

「相変わらずマイペースね」

「あの華琳さん」

「何?」

「一刀さんは初めて乗るはずなのになんであんなにうまく扱えるんですか?」

「ああ、簡単な話よ。一刀はよくゲーセンでロボットを動かすようなゲームをしていたからよ」

「へっ?」

「最近は行ってないけど、少し前まではやりこんでたほどよ」

「あの、それだけであんなに…」

「それだけじゃないわね。一刀はかなりのロボットアニメ好きでそれなりに見てきてるから、何となくで動かしてるのでしょうね」

「何となくですか…」

「まあ、ロボットを動かすという意味では一刀は私よりも天才ね」

 

華琳はそういいながら、少しばかり一刀のロボット乗りとしての才能に嫉妬していたが…。

 

(でも桃香を一緒に乗せるなんて…)

 

どっちかといえばそちらの方に嫉妬していた。

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次回予告

 

 

一刀「今回も楽勝だったけど、やっぱり最初っから合体してた方が楽だろうな。

 

 

っても俺達はいつでも一緒ってわけじゃないしな…。

 

 

そんな時華琳は俺達がよく一緒になる場所で究極王の新しい格納庫を作ることにしたんだ。

 

 

まあ最初っから合体してたら俺は文句ないけどな!

 

 

次回、無双強靭究極王  『大学は秘密基地!?』

 

 

どんな時でも力は究極だ!」

 

 

 

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おまけ

 

 

作者「第2話だ」

一刀「今回の敵は何かを参考にしたのか?」

作者「まあな」

一刀「なんなんだ?」

作者「俺もよく分からん」

一刀「はあ?」

作者「いやぁ〜、ちょっとネットで出ていたRPGゲームに出ていた敵を参考にしたんだが、その敵の元作品が分からないからさ」

一刀「なんじゃそりゃ」

作者「ちなみに第1話の敵はオーズを参考にした」

一刀「やっぱそうなんだ」

作者「さてと次は第3話だな」

一刀「その前にさ、俺って強くね?」

作者「この作品では肉体能力はともかく操縦センスはかなりのものだ。

それでは!」

説明
この物語は『真・恋姫†無双』のキャラを使っただけのオリジナル作品。言うなればスター・システムの作品です。
また内容は色々なロボットアニメを参考にしているため似たような展開があることをご了承下さい。
また、本作品のみのオリジナルキャラもいることをご了承下さい。
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真・恋姫†無双 北郷一刀 真・恋姫無双 無双強靭究極王 ロボット 第2話 

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