無双強靭究極王 第6話
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オープニング

 

 

 

 

 

 

大学の中庭で寝転び、空を眺める一刀。

 

その一刀の上を飛ぶ、強王、Q王、クー王。

 

一刀の側に近づき、寝転ぶ一刀に手を差し伸べる桃香。

 

一刀は手で顔を隠す。

 

格納庫にいる初老の男と胸を揺らす真桜。

 

司令室らしき場所で座り、椅子を回して振り向く中年の男。

 

暗闇の中、月光でわずかに光って映る真王と明命、凪、恋。

 

 

 

 

空を飛ぶ強王に乗る一刀とクー王に乗る華琳とQ王に乗る亜莎が映る。

 

一刀は横にあるレバーを思いっきり引く。

 

3機は合体し、究極王へとなる。

 

宇宙空間が映し出され、そこに三人の敵幹部と敵のボスが立体映像のように映し出される。

 

究極王が宇宙へと飛んで行き、立体映像の人物達に突っ込んでいくと立体映像が消え、人型ロボットが1機現れ、究極王と拳を合わせるも、究極王が勝ち、究極王はさらに上昇する。

 

究極王は背中から刀を出し、その刀を手に持ち、画面に向かって斬りかかる。

 

画面が切り替わり、大学の入り口で並ぶ私服の一刀とパイロットスーツ姿の華琳とパイロットスーツ姿の亜莎。

 

その三人の下の桃香を初めとする大学の生徒や先生が来る。

 

そして全員がジャンプし、その後ろにはジャンプする究極王があった。

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第6話  本当の究極王、誕生!

 

 

 

 

大学キャンパス

 

 

 

真王の登場から数日が経っていた。

一刀は何事もなかったかのように大学にいた。

 

「ねえねえ、一刀君」

 

大学の授業の休み時間中、桃香が一刀に所にやって来た。

 

「うん?」

「亞莎ちゃん、まだ体調悪いの?」

「まあそんなに悪くはないさ。今は普通に体を動かすことは出来るさ。ただまだ前みたいに激しい動きは出来ないみたいだけどな」

「それだったら何故大学の授業にも参加しないのだ?」

 

そこに愛紗もやって来る。

 

「まあ私があいつの変わりにノートなどはとってはいるがな…」

 

愛紗と亞莎は大半の授業が同じなので亞莎が授業を受けてない分は、愛紗が変わりにノートをとっていた。

 

「しかし大学に来るのもいいが、訓練には参加しないのか? 最近は負け続けだろ」

 

愛紗が少しばかり心に来る言葉を言う。

 

「訓練に参加してないわけじゃないさ。前よりは参加率は上がってるぞ」

「それでもやっぱりあまり参加してないに等しいですけどね」

 

そこに三人の少女達がやって来る。その三人とは前にやって来た真王のパイロットである、明命、凪、恋であった。

 

「? お前達は?」

「初めまして、周藤泰絵 (すどう やすえ)です。あだ名の明命でいいですよ」

「私は進藤咲楽(しんどう さくら)あだ名は凪なので凪で…」

「恋は……溝呂木布衣(みぞろぎ ふい)。恋でいい」

「丁寧な挨拶をどうも。私は……」

「あ、華琳さんから既に聞いています」

「眞備劉子(にくなり りゅうこ)さんと関崎愛羽(かんさき あいは)ですよね」

「うん、そうだよ。私の事は桃香でいいよ」

「私も愛紗で構わない」

「三人ともこの前俺達を助けてくれたロボのパイロットさ」

「そうなんだ〜」

「それで三人はどうしてここに?」

「ああ、そうでした」

「一刀」

「うん?」

「今日は訓練に来てください。博士からの伝言です」

「伝言ね〜。今回は何か重要なことなのか?」

「……(コクッ)」

 

恋が頷く。

 

「重要なことね〜……」

 

一刀は初めて三人と一緒に会ったことを思い出す。

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それは簡単な自己紹介をした時のことである。

 

「ところでなんで今まで黙ってたんだ?」

 

一刀は斬馬に真王の事と三人のパイロットのことを黙っていた理由を尋ねる。

 

「すぐに二機出したらつまらんだろ。それにすぐに出したらあやつらに対策を練られる可能性があるからな。

まあ一番の理由は究極王の完成の方が早くて、こっちはまだ完成しておらんかったからな」

「何で完成してなかったんだ?」

「究極王となるQ王、強王、クー王を先に作っていたからな。

それに真王は三人乗りとはいえ、合体分離機能は持ち合わせてはおらん」

「あれ、分離しないんだ」

「そうじゃ。そのためか動かし方が究極王に比べて若干ピーキーになってしまってな。

究極王以上に訓練が必要になってしまったんじゃ」

「ふぅ〜ん。と言うことはあれは三人で動かすのか?」

「いや、究極王と同じでメインは一人じゃ。あとの二人は究極王と同じで予備じゃな」

「それであれのメインって誰?」

「あ、私です」

 

そこで明命が手を上げてアピールする。

 

「君がメインなの? 知ってるとは思うけど俺が究極王のメインパイロットだ。なおさら宜しくだな」

 

一刀が手を差し出し、握手を求める。

 

「あ、はい! よろしくお願いします!」

 

二人は握手をする。

 

「ところで…明命でいいか?」

「はい」

「明命はどういう操縦法がメインなんだ?」

「私は縦レバー式です」

「華琳と同じか。ちなみに俺は横レバー式だ」

「……」

 

そこに恋が近づいてくる。

 

「? 何だ?」

「…ああ、恋さんのメインが横レバー式なんですよ」

「そうなの?」

「……(コクッ)」

 

恋は頷く。

 

「あまり喋らないんだな」

「恋さん、少し無口なんですよ」

「だけど喋らないと伝わらない時があるからな。言いたいことは出来れば言えよな」

「…分かった」

「となると、フィードバックの方を使ってるのは……凪だな」

「はい」

「……つかぬ事を聞くけどお前、腕立て1000回を日課とかにしてない?」

「…よく分かりますね」

「……じいさん」

「なんじゃ?」

「フィードバックシステムのパイロットの決まりなのか?」

「いや、あやつらが個人でやってるだけじゃ。わしでも500回だな」

「……そうかい」

 

一刀は少しばかり呆れて物も言えなかった。

 

「まあそれはともかく、あの真王は何のために作ったんだ?」

「それは……また今度言うことにするわ」

「なんじゃそりゃ」

「とりあえずは今日はこんなものじゃな。互いの顔見せもしたしの……」

「あっそ、じゃ」

 

そう言って一刀はその時はその場を去って行った。

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戻って現在 大学キャンパス

 

 

「重要な話って何だ? 知ってるか?」

「いえ、私達も聞かされてません」

「検討は?」

「すみません、思いつきません」

「それじゃあ本当に何も知らないと?」

「……(コクッ)」

「しょうがないな〜……。まあとりあえずは行くか。だけど行く前に亞莎の見舞いだな」

「ねえねえ一刀君」

「うん?」

 

パイロット同士の会話をしていた中、桃香が話しかけてくる。

 

「亞莎ちゃんの見舞い、一緒に行っていいかな?」

「…問題ないな。そうだ、愛紗も一緒に行くか?」

「……そうだな。ノートを渡しておかないといけないしな」

「それじゃあ授業が終わったら行こうぜ。桃香と愛紗、今日どのくらいまで授業ある? 俺はこの次で終わりだけど?」

「今日は私も一刀君と一緒だよ」

「…私もだ」

「じゃあこれが終わったら一緒に行こうぜ」

 

三人は授業を終えて、昼食を食べずに亞莎のいる病院へと向かった。

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ガベージャー帝国要塞

 

 

「それでお前達の機体も出来たのか?」

 

玉座に座るフレー皇帝がウリーとダクリに尋ねる。

 

「はい。私の機体『カミクウ』がようやく完成しました」

 

ウリーがその機体をモニターでフレー皇帝に見せる。

その機体は頭は狼を人型にしたようなものであり、胴体は熊のような巨体とまではいかないが熊に似ていた。

 

「足は馬をモデルにしました」

「そうか。そしてお前は?」

「私のも完成しました。『パリンヤー』と名づけました」

 

次にその『パリンヤー』と呼ばれる機体が映し出される。

その機体はどことなくよくありがちな人型ロボットであり、色は黒と銀色を混ぜたものであった。

 

「私のは動物をモデルにしてますけど、あなたのは?」

「私は無機物をモデルにしてるわよ。あの見た目じゃわからないようにしてるけどね」

「まあ何でもいいさ。お前達、どちらが行くんだ?」

「おやおや皇帝陛下ともあろうお方が変わったことを聞くのですね」

「何?」

「相手は二人になった以上、こちらも二人で行くのが筋でしょうね」

「……なるほど、その考えはなかった。俺ともあろう者が浅知恵だったな。ならば二人で行け」

「「はっ!!」」

 

二人はその場を去っていった。

広間にはフレー皇帝一人になっていた。

 

「……シシローのことだ。何かあの二つの機体に何かあるはずだ……」

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曹達財閥専属病院

 

 

一刀達は亞莎の見舞いに来ていた。

一刀達は亞莎と昼食をとろうと思い、昼食を抜いてきたのだ。

そして今一刀達は亞莎と一緒に食事をしていた。

 

「じゃあ、この人達があの白いロボットのパイロット…」

「『真王』です。それで私はメインパイロットの周藤泰絵 で、あだ名は明命です」

「私は進藤咲楽。あだ名は凪だ」

「溝呂木布衣(みぞろぎ ふい)。恋でいい」

「もうご存知かも知れませんけど、私は朱蒙比呂美(ちゅもん ひろみ)で、亞莎でいいですよ」

「私達もあだ名でいいですよ」

「それじゃあよろしくお願いしますね、明命さん、凪さん、恋さん」

「はい!」

 

そして全員食べることに戻る。

 

「そう言えば亞莎」

「なんでしょう?」

「体の具合はどうだ?」

「もう良い感じですよ。ただ……」

「ただ?」

「まだ腕立てが500回しか出来ないんです」

「充分すぎるわ!」

 

一刀がツッコンだ。

 

「まあ一刀のツッコミはともかくだ…亞莎、確かにそれは充分すぎるし、大学に来てもいいだろ」

「そうなんですけど…折角のお休みですから休もうかなとも……」

「亞莎ちゃんにしては珍しいかな?」

「珍しいですか?」

 

桃香の言葉に亞莎が少し不思議がる。

 

「私達知り合ってまだそんなに経ってないからはっきりは言えないけど、亞莎ちゃん、結構真面目そうだから体の無理をしてでも学校に来るかなって…」

「私って、そんなに真面目ですか?」

「真面目だと思うけど…愛紗級に」

「私か?」

「うん」

「確かに最初は無理してでも大学に行こうとしました。でも華琳さん達が止めたんです」

「華琳が?」

「はい」

 

亞莎がその時のことについて話し始めた。

亞莎はフレー皇帝との戦いの後、体がまともに動かないにもかかわらず大学に行こうとしたら、華琳が止めに来たのだ。

華琳はその時亞莎にこう言ったそうだ。

 

「あなたは前みたいに一人じゃないのよ。少しは仲間を…友達を信用して休んでいなさい」

 

っと華琳は言ったと亞莎は語った。

 

「それと華琳さん、お父さんに頼んで私の休学届けも出してくれてたみたいです」

「なるほど、それなら休んでも万々歳だな。俺も休学届け…」

「一刀、そんなことしたら先生方に言いつけるぞ」

「それは勘弁してくれ」

 

その場で笑いが広がる。

そんな時であった。

 

「うん!」

 

病院で警報機が鳴り響いたのだ。

 

「この警報機は……敵が来たのか」

 

一刀が椅子から立ち上がり、出て行こうとする。

 

「私も!」

 

亞莎がベットから起き上がる。

 

「亞莎…」

「今の私なら前のように足手まといにならないはず……。それに斬馬さんはもうパイロット変更式の部分は直したと言ってました」

「つまりは、勝手にお前にパイロットが代わることはないってことだな」

「はい」

「なら、行こう!」

「私達が肩を貸そう」

「ありがとうございます」

 

亞莎は愛紗と桃香の肩を借りてすぐに格納庫に向かった。

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曹達財閥所有の格納庫

 

 

既に華琳が居た。

 

「亞莎、あなた大丈夫なの?」

「大丈夫です? それより敵は?」

「うむ、これを見ろ」

 

モニターに敵が映し出される。映し出されたのはカミクウとパリンヤーが街で暴れている映像であった。

 

「恐らくはお前達をおびき出すためにやっておるのだろう」

「なんて奴らだ……」

「あの見た目と最近の奴らの動向からすると乗っているのは幹部クラス。戦うなら気を引き締めろ。いいな」

『了解(分かった)!』

 

全員がそれぞれの機体に乗り込む。

 

「究極王!」

「真王!」

「「発進!!」」

 

究極王と真王は同時に飛び出していった。

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街ではウリーのカミクウ、ダクリのパリンヤーが暴れていた。

 

「さあ、まだですかね!」

「うん?」

 

二人の機体にアラート音がなる。

 

「来たようね」

 

究極王と真王がそれぞれの機体の前に並び立つ。

 

「きましたね、究極王」

「そして謎のロボットさん」

「完全に俺達を待ってたって感じだな」

「当たり前ですよ。あなた達を倒さなければ我らが帝国の夢は成就できませんからね」

「そんな夢、絶対成就させません!」

 

2対2のバトルが始まろうとする。

 

「とりゃあ!」

 

究極王がパンチでカミクウを殴ろうとするが、カミクウは紙一重でそれを避け、熊の手で究極王の腹部を攻撃する。

 

「ぐわっ!」

 

究極王は思わず後ろに吹き飛ぶ。

 

「今のは……紙一重に見えて実は紙一重で避けてない」

「え?」

「今のはギリギリのところで高速移動して避けたんだ」

「何で分かるんですか?」

 

亞莎が一刀に尋ねる。

 

「俺は実はフェイントでもう片方の手で攻撃しようとしたら、あいつはそっちの方にも反応した」

「レーダーが鋭いだけじゃなくて?」

「とてもレーダーで予測して避けた避け方じゃないのは攻撃した俺がよく分かる」

「それじゃあ……」

「もう少し確かめてみたい。連続ミサイル発射」

 

究極王の肩から放たれたミサイルの嵐をカミクウに浴びせようとする。

するとカミクウが簡単に避けた。

しかも一刀は意図的にカミクウの頭部を中心に攻撃をしていたのだが、カミクウは頭を高速に動かしてそれを避けたのだ。

 

「なっ!?」

「やっぱ、高速移動してたな。だが、そんな長時間使えるもんじゃないみたいだな」

「そこまで読むとは中々の戦士ですね。ですが、長時間使えないだけで連続で使えない訳じゃないですよ!」

 

ウリーがそう言うとカミクウは高速移動で、究極王を殴りつけた。

 

「ぐぅ!」

「はあっ!」

 

カミクウは次に馬の足で究極王を蹴り飛ばした。

 

「どわっ!」

「一刀さん!」

「よそ見している場合かしら?」

 

ダクリのパリンヤーと戦う真王。

パリンヤーは剣を練成し、剣を持って真王と戦う。

真王は究極王と違い、これと言った武器がない。

強いて言うならば頭にある兜が武器である。

真王は兜のとがった部分を取り、それを手に持ってパリンヤーの剣と打ち合う。

二人の剣儀は互角のように見えた。

 

「なかなかやるわね」

「そちらも…」

「でもこれはどうかしら?」

 

ダクリがそう言うとパリンヤーの頭の装甲が分離し、パリンヤーの頭部が光る。

 

「きゃっ!」

 

明命は思わず目がくらむ。

 

「これはどう?」

 

パリンヤーはもう一本別の剣を練成し、その剣で真王の腹部を斬る。

 

「きゃああ!」

 

真王も後ろに吹き飛んだ。

究極王と真王は同じ場所に倒れる。

 

「くそ……、なかなかやるな」

「このままでは……」

「仕方ない」

 

斬馬がモニターに映し出される。

 

「皆、合体をするのじゃ!」

「合体?」

「やっぱ、この2機は合体できるタイプだったか」

「しかしどうやって合体するんですか?」

 

凪が斬馬に尋ねる。

 

「簡単な話じゃ。『真! 究極合体!!』とお前が叫べ。一刀」

「俺か。俺だけで良いのか?」

「そうじゃ。お前がメインパイロットだからな」

「とことん俺が主人公だな。おもしれえ! 行くぜ! 皆!」

『応っ!』

 

全員が一刀の声に全員が答える。

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「真!!! 究極合体!!!!!!!」

 

 

 

 

一刀がそう叫ぶと2機は遥か上空に飛ぶ。

 

 

 

 

真王の兜が分離し、頭が胴体に引っ込む。それと同時に胴体は両腕、両足と4つに分離、それと同時に胴体についていた翼も二つに分離する。

 

 

 

 

真王の翼が究極王の翼と合体し、2対の巨大な翼となる。

 

 

 

 

両腕、両足が究極王の腕と足と合体し、色が2機を合わせた色へと変わっていく。

 

 

 

 

両肩から「極」と書かれた肩を守るパーツが現れる。

 

 

 

 

そして最後に究極王の頭の羽飾りが分離し、究極王は頭に真王の兜を装着。

 

 

 

 

真王の兜に究極王の頭にあった羽飾りがつく。

 

 

 

 

「真! 究極王ーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀は叫ぶと同時に腕と翼を広げる。ここに真の究極王、「真・究極王」が誕生した。

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真・究極王が地上へと降り立つ。

 

「合体したところで何になるというのですか!?」

 

ウリーがカミクウの馬の足で高速移動し、真・究極王の横を取る。

しかし……。

 

「なっ!」

 

ウリーはいつの間にか自分の機体が蹴られてることに気付かなかった。

 

「蹴られている!? いつの間に!」

「ならこれはどうかしら?」

 

ダクリがパリンヤーの頭部から先ほどよりも強力なフラッシュ攻撃を真・究極王に浴びせるが、真・究極王はお構いなしにパリンヤーに突っ込み、強力なパンチをパリンヤーの腹部に入れる。

パリンヤーはそのパンチをくらい、遥か上空へと飛ばされる。

真・究極王は飛ばしたパリンヤーをすぐに追いかけた。そのスピードは今までの比ではなかった。

真・究極王は飛ばしたパリンヤーにすぐに追いつき、下へとたたきつけた。

地面に叩きつけられたパリンヤーの機体ダメージはすさまじかった。

 

「ダクリ、大丈夫ですか?」

「私は大丈夫だけど、こいつがいかれた」

「仕方ありませんね……ここは撤退しましょう」

 

カミクウがパリンヤーを抱えて、撤退しようとするが……。

 

「逃がすか!」

 

真・究極王を操る一刀は逃がす気が無かった。

真・究極王が凄まじいスピードで2機に迫ったその時、突然上空から攻撃を受けた。

 

「何!?」

「すぐに撤退しろ!」

 

先ほどの攻撃をしたのはフレー皇帝であった。

 

「皇帝!」

「分かりました!」

 

カミクウとパリンヤーは戦線離脱した。

 

「くそ………」

 

一刀は流石に追跡は不可能だと判断した。

 

「とりあえず戻るわよ」

「ああ」

 

真・究極王は帰って行った。

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ガベージャー帝国要塞

 

 

「皇帝!」

「申し訳ございません!」

 

ウリーとダクリがフレー皇帝の前にひざまづく。

 

「構わん。あの2機の合体の可能性があったのにも関わらずそれを告げなかった俺のミスでもある。

お前達だけのせいではない」

「しかし…」

「とにかく今回の事はこれで終いとする。いいな!」

「「はっ!!」」

 

ウリーとダクリは下がり、広間にフレー皇帝一人になった。

 

「もしやと思っていたが、シシローめ……」

 

フレー皇帝は窓から地球を眺める。

 

「面白い、面白いぞ。真・究極王! あいつらはともかく、お前は俺の手で倒してみせる!」

 

真・究極王打倒に燃えるフレー皇帝であった。

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次回予告

 

 

一刀「究極王と真王の合体で真・究極王か……安直な名前だが良い名前だぜ。

 

 

これで天下無敵のロボットの誕生ってか?

 

 

何だ? あの黒いロボット。究極王や真・究極王以上に黒いぞ。

 

 

しかも乗ってる奴はガベージャー帝国とはさらに別の世界の人間で俺に会ってるだって!?

 

 

次回、無双強靭究極王  『闇の使者、登場』

 

 

闇の人間が来たとしても究極王の力は究極だ!」

 

 

 

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おまけ(少し落ち着いてきたので、少しだけいつもの調子で)

 

 

作者「第6話だ」

一刀「第6話で合体って早くね?」

作者「これは1クールもない」

一刀「なんだと?」

作者「まあ作中的には2〜3クール目の話だからな」

一刀「そんなに進んでるんだ」

作者「50話も書くほどネタと力もないからな。時間もすごく掛かるだろうし…」

一刀「そうだな。しかし次回予告で出ていたあれって…」

作者「最初っから出す予定ではあった。まあ一部の設定はとある読者の要望に答えたものにしたけどな」

一刀「ファンサービス強いな」

作者「そうでもないさ。出来ないものはしないからな。

もしかしたら東北とかで見ていた人がこうして欲しかったとあるかもしれない……」

一刀「……」

作者「とにかく俺が言えることはいくつかあるが、要点を言おう。

大変かもしれないけど頑張って生きてください!

生きていれば必ず良いことがあるはずです!

それでは…」

説明
この物語は『真・恋姫†無双』のキャラを使っただけのオリジナル作品。言うなればスター・システムの作品です。
また内容は色々なロボットアニメを参考にしているため似たような展開があることをご了承下さい。
また、本作品のみのオリジナルキャラもいることをご了承下さい。
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真・恋姫†無双 北郷一刀 真・恋姫無双 無双強靭究極王 ロボット 第6話 

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