無双強靭究極王 第8話
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オープニング

 

 

 

 

 

 

大学の中庭で寝転び、空を眺める一刀。

 

その一刀の上を飛ぶ、強王、Q王、クー王。

 

一刀の側に近づき、寝転ぶ一刀に手を差し伸べる桃香。

 

一刀は手で顔を隠す。

 

格納庫にいる初老の男と胸を揺らす真桜。

 

司令室らしき場所で座り、椅子を回して振り向く弘嵩。

 

暗闇の中、月光でわずかに光って映る真王と明命、凪、恋。

 

空を飛ぶ強王に乗る一刀とクー王に乗る華琳とQ王に乗る亜莎が映る。

 

一刀は横にあるレバーを思いっきり引く。

 

3機は合体し、究極王へとなる。

 

宇宙空間が映し出され、そこに三人の敵幹部と敵のボスが立体映像のように映し出される。

 

究極王が宇宙へと飛んで行き、立体映像の人物達に突っ込んでいくと立体映像が消え、人型ロボットが1機現れ、究極王と拳を合わせるも、究極王が勝ち、究極王はさらに上昇する。

 

究極王は背中から刀を出し、その刀を手に持ち、画面に向かって斬りかかる。

 

画面が切り替わり、大学の入り口で並ぶ私服の一刀とパイロットスーツ姿の華琳とパイロットスーツ姿の亜莎。

 

その三人の下の桃香を初めとする大学の生徒や先生が来る。

 

そして全員がジャンプし、その後ろにはジャンプする究極王があった。

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第8話  最終決戦の幕開け

 

 

 

 

大学

 

 

「ふぁ〜あ」

 

教室の窓から空を眺めながら一刀はあくびをする。

 

「か〜ずと君」

 

そこに桃香が話しかけてくる。

 

「何だ?」

「この後、暇?」

「暇と言えば暇だが、用事を作ろうと思えば作れるから暇でもない」

「もう〜どっちなの?」

「決めてないと言う事だ」

「それじゃあさ、学校終わったら買い物に付き合ってくれない?」

「買い物なら断る。ゲーセンにでも行ってくる」

「そんな〜」

「そう釣れない事は言わないの、一刀」

 

華琳もやって来た。

 

「華琳」

「あ、ひょっとして一刀君を特訓に連れて行く気ですか?」

「私は無理強いさせようとは思ってないわよ」

「そうですか」

「でもね……無理にでも連れて行く気はあるわよ」

 

華琳がとても嬉しそうな顔をする。

 

「おお、怖い怖い」

 

一刀が冷ややかに笑う。

 

「今日は特訓に付き合ってもらうわよ」

「ならば俺は逃げるのみ」

「手伝ったろか?」

 

そこに先日異世界から現れた秋山が突如姿を現す。

 

「秋山!」

「逃がしてくれるのか?」

「手伝うってどっちだと思ってるんだ?」

「じゃあ頼むわ」

 

秋山は一刀に頼まれると一緒に瞬間移動で逃げた。

 

「逃げられた!」

「うわ、瞬間移動ってすご〜い」

 

桃香以外の一般の生徒も見ていたのに関わらず驚きはそんなになかった。

秋山曰く、ガベージャー帝国の出現や究極王などの登場により感覚がちょっと麻痺しているとのことで、そのため秋山が瞬間移動してもあまり驚かないのだ。

 

「本当にどうかしてるわね、私達って……」

「はい♪」

 

桃香は笑いながら返事するが…。

 

「そこ、笑うところじゃないわよ」

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ガベージャー帝国要塞

 

 

「さてと、それでは今日決めたことを言うぞ」

 

フレー皇帝は玉座の間に集まった三人の幹部達に告げようとする。

 

「俺は出撃する」

「なんと!」

「皇帝がまた自ら!」

「そうだ」

「しかし……」

「だが一人で行こうとは思わない」

「では?」

「お前達も来い」

 

フレー皇帝は三人を誘う。

 

「今、なんと……」

「お前達も来い。どうせ俺一人で行こうとすれば止めるであろう。ならばいっそのこと全員出撃にする」

「そうですか……」

「しかし、全員出撃して良いのでしょうか?」

「どういう意味だ?」

「最近はあの謎の黒い機体も出現しましたが、あの黒い機体はそんなに現れるわけではないですが、敵の数は多くて3。

しかしこちらは多くて4です。正々堂々を好む皇帝としてはよろしくないのでは?」

 

ダクリが皇帝に意見すると……。

 

「それなら問題ない。相手が2体だろうが3体だろうがこちらが有利になる方法がある」

「それは?」

「それはな……」

 

皇帝がある説明をした。

 

「なるほど、いつの間にそんなものを…」

「俺もちょっとした技術は持っているからな。お前達に隠れてやった」

「それではそれで行きましょう」

「ああ」

 

ガベージャー帝国の方の会議は終わった。

三幹部は玉座の間を離れる。

 

(これで何が出るのやら……)

 

フレー皇帝は要塞の窓から地球を見て、そうつぶやいた。

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街のゲームセンター

 

 

「うりゃあ!」

「どりゃあ!」

 

一刀と秋山が二人で協力して戦うゲームをプレイしており、二人はアーケードモードをクリアした。

 

「よっしゃ!」

「はあ〜、すっきりした」

 

二人は椅子から立ち上がる。

 

「外の空気でも吸うか」

「ああ」

 

一刀と秋山はゲームセンターを出た。

 

「さぁ〜て、次はどうするか……」

「っても次は待ってくれそうに無いようだな」

 

秋山が空を眺めながらそう言った。

 

「どうしたんだ?」

「あちらさんが仕掛けてくるようだからな」

「分かるのか?」

「俺をなんだと思ってるんだ?」

「ただの物好き」

「あまり否定は出来んな。だがあいつらの状態からして後二十分くらいだな」

「二十分………」

「とりあえず避難出来るように呼びかけておくか」

 

秋山はそう言うと避難を呼びかける機関や弘嵩に念話を送り、住民達の避難をさせた。

 

「さてと、俺も行かないとな」

「瞬間移動で連れてってやるぞ」

「頼む」

 

一刀は秋山の瞬間移動により、格納庫まで移動した。

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曹達財閥所有の格納庫

 

 

一刀は秋山とともにやって来た。

 

「来たか」

 

斬馬や弘嵩、それにパイロットの華琳達もいた。

 

「話は秋山から聞いておる。こちらも観測したところだ」

「じゃあマジで来るのかよ。だったらさっさと乗らねえと」

 

一刀が強王に乗り込もうとすると……。

 

「少し待て」

 

斬馬が呼び止めた。

 

「何だ?」

「気をつけろ」

「分かってる」

 

一刀はそれだけを聞いてさっさと強王に乗り込んだ。

 

「あれだけでいいの?」

 

華琳が斬馬に尋ねた。

 

「あいつならあれだけで十分じゃろ。おぬし達も気をつけろ」

「分かったわ」

 

華琳達もそれぞれの機体に乗り込んだ。

 

「君はどうするんだい?」

 

弘嵩が秋山に尋ねる。

 

「とりあえず俺もついて行くさ」

 

既に合体している究極王と真王は格納庫のカタパルトから飛んで行き、秋山もその後を追って飛んでいった。

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究極王と真王は人の居ない場所に降り立つ。

 

「ここなら戦っても問題ないだろ」

 

そこは街の少し外れにある採掘場であった。

 

「一応この辺りにも避難を呼びかけてますから、大丈夫だと思いますよ」

 

亞莎が言うが、凪は念のために確認する。

 

「この近くには生体反応はありません。完全に無人です」

「敵さんはこちらに来るかね……」

「来るさ。流石にあちらも余裕ないだろうし……」

 

そうこうしているうちに、上から4機のロボットが究極王と真王の近くに降り立った。

その4機とはフレー皇帝の乗るエンペイザー、サガの乗るジャドイ、ウリーの乗るカミクウ、ダクリの乗るパリンヤーであった。

 

「久しぶりだな、究極王。そして始めましてだな真王」

「フレー皇帝……本人のようだな」

「当たり前だ。そう言えば俺とサガ以外はまだ自己紹介がまだだったな。紹介してやれ」

「私の名前はウリー・キワド、私の機体の名はカミクウ」

「私はダクリ・ヨーキ。これはパリンヤーって名前よ」

 

二人は自己紹介をした。

 

「改めて言おう。俺はサガ・ジョレンド。俺の機体はジャドイだ」

 

サガも改めて自己紹介をした。

 

「そして知ってのとおり、俺の名前はフレー・ギラー。そしてエンペイザーだ」

「相手が名乗ってるんなら、こっちも名乗るべきだな」

 

一刀はモニター通信で通信してきた。

 

「むっ!」

「ほう、これは中々若い青年ですね」

「思ったよりいい男じゃない」

「……ふん…」

「俺は北郷一刀、この究極王のメインパイロットで真・究極王の時のメインパイロットだ」

「ちょっと、一刀」

「名乗るのは俺だけでもいいぜ」

「そうね。敵に下手に自分の名前を知られるのはあまり言いことじゃないから遠慮しておくわ」

「…私も」

 

華琳達は名乗る事を拒否した。

 

「まあ無理はないな」

 

フレー皇帝は同感したようなことを言う。

 

「ちなみに俺は秋山総司郎。お前達とは更に違う別世界から来た人間越えてる人間だ」

 

秋山が下から紹介した。

 

「人間を越えてると?」

「まあ異世界の神様の魂が体に入ってるんでな。っても俺は人間はやめてないけどな」

「変わった奴だ」

「今回は俺は可能であれば手を出す気はないんでよろしく」

 

秋山はそう言ってロボット達から距離を取った。ジャンプで…。

 

「どうやらあいつは本当に人間を越えてるようだな」

「あんなジャンプ、私達の世界の人間でも出来るものは居ません」

「可能であればという事は手を出すかもしれないと言う事ね」

「多少の警戒はすべきだが、今俺達が警戒すべきは前の機体だ」

 

フレー皇帝が究極王と真王の方に視線を戻す。

 

「それで4機で俺達を相手にするのか?」

「それは少し違うな」

「何?」

「お前達と戦う気でいるし、決着をつける気でもある。だが4機ではないぞ」

「ああ。1機だ」

 

フレー皇帝達がそう言うと4機は上空へと飛んでいった。

 

「とくと見るがいい。我らの新の力を!」

 

4機は空中でぶつかり合い、ぶつかったと同時に光りだす。

 

「くっ!」

 

秋山以外の全員が思わず目を閉じる。全員が再び目を開けるとそこには1機の機体が宙に浮いていた。

その機体はエンペイザーをベースに3機それぞれのロボットがところどころについていた。

 

「これが『ゴッドエンペイザー』だ」

「『ゴッドエンペイザー』」

 

ゴッドエンペイザーは地上へと降り立つ。

 

「この機体の名の意味は神の皇帝。つまりは神の中でも最上級という意味だ!」

「神の最上級は神じゃないのか?」

「この皇帝はそれを更に上回るという事だ!」

「ならば俺達もその礼に答えるとしよう」

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「真!!! 究極合体!!!!!!!」

 

 

 

 

一刀がそう叫ぶと2機は遥か上空に飛ぶ。

 

 

 

 

真王の兜が分離し、頭が胴体に引っ込む。それと同時に胴体は両腕、両足と4つに分離、それと同時に胴体についていた翼も二つに分離する。

 

 

 

 

真王の翼が究極王の翼と合体し、2対の巨大な翼となる。

 

 

 

 

両腕、両足が究極王の腕と足と合体し、色が2機を合わせた色へと変わっていく。

 

 

 

 

両肩から「極」と書かれた肩を守るパーツが現れる。

 

 

 

 

そして最後に究極王の頭の羽飾りが分離し、究極王は頭に真王の兜を装着。

 

 

 

 

真王の兜に究極王の頭にあった羽飾りがつく。

 

 

 

 

「真! 究極王ーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

一刀は叫ぶと同時に腕と翼を広げる。「真・究極王」が姿を現した。

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真・究極王が地面に降り立つ。

真・究極王とゴッドエンペイザーが対峙する。

 

「さあ、決着をつけよう」

「そうだな……」

 

2機の間に静寂が訪れる。

そして一つの木の葉が2機の間に落ちていき、その木の葉が地面に落ちたのと同時に2機は同時に動き出した。

 

「でゃあ!」

「はあっ!」

 

2機とも最初の攻撃は右手によるストレートパンチであった。

2機の拳はぶつかり合い、その場に振動と衝撃が走る。

 

「ぬぅうううう!」

「うおおおおお!」

 

二人は互いに譲らない。

二人は拳をぶつけ合いながらも次の手を考え、実行しようとしていた。

 

「真・究極刀!」

「ザンコーダー!」

 

真・究極王はクー王のところから真・究極刀を取り出し、ゴッドエンペイザーもエンペイザーのマントからザンコーダーを取り出し、両機ともに余っていた左手でそれぞれの剣の柄を握る。

そして2機は左手に持つ剣で互いを斬ろうとするが、またしても同時であったために互いの剣がぶつかり合った。

 

「くそ! 真・究極ミサイル!」

「ぬりゃあ!」

 

真・究極王の足からミサイルが放たれるとほぼ同時にゴッドエンペイザーの右足が動き、ゴッドエンペイザーの足は真・究極王の胴体に直撃する。

しかしそれと同時に真・究極ミサイルがゴッドエンペイザーの腹部に直撃し、2機とも後方に吹き飛ばされる。

 

「きゃあっ!」

「ぬおっ!」

「うおおおお!」

「皇帝! あれを!」

 

ダクリがフレー皇帝に意見し、ゴッドエンペイザーは左手からワイヤーみたいなものを出し、それを真・究極王の右足首にまきつける。

 

「これは…!」

「ぬぅおおおおお!」

 

ゴッドエンペイザーはワイヤーを使って力いっぱい真・究極王を投げ飛ばそうとするが……。

 

「真・究極翼!」

 

真・究極王の翼が2枚のカッターとなって分離し、一つはワイヤーを切り、もう一つはゴッドエンペイザーに襲い掛かる。

 

「くっ!」

 

真・究極翼は2枚ともクー王のところに戻り、真・究極王の翼として戻った。

 

「そんな武器を隠し持っていたとはな…」

「正直俺も今知ったよ」

「それはそれでやりますね……」

「だが、これならどうだ!」

 

ゴッドエンペイザーの背中についている砲台がゴッドエンペイザーの前に倒れ、ゴッドエンペイザーは両手を前にして、合わせて広げた。

 

「……まさか!」

「一刀さん、これはまずいです!」

「避けてください!」

 

凪や明命がとんでもない攻撃が来ると予想し、一刀に避けるように指示する。

 

「いや、避けない」

「何で?」

「避けたら避けたで俺達の後ろの方に被害が出るかもしれないからな」

 

一刀達の遥か後方には街がある。もしゴッドエンペイザーがとんでもない攻撃をしてき、一刀が避けたら後方の街に被害が出る可能性もある。

被害を出さないためには避けないことである。しかし避けなければダメージは免れない。

 

「だがダメージを最小にする方法はあるぜ。真・究極銃!」

 

真・究極王の両手のパーツがパージされ、パージされたパーツが銃の形に変わり、真・究極王は銃を握る。

 

「ほう、撃つ気か」

「ああ」

「ならば受けてみろ!」

 

ゴッドエンペイザーの背中の砲台と掌に灰色のエネルギーが集まり始める。

 

「これがこのゴッドエンペイザーの奥義!」

 

灰色のエネルギーが更に集まりそのエネルギーは掌からもれるくらいのものになっていた。

 

「くらえ! 『ゴッドバレルバスター』!!」

 

『ゴッドバレルバスター』と呼ばれた強力なエネルギー波がゴッドエンペイザーの砲台と掌から放たれた!

 

「こっちもやるぞ!」

「任せるわ一刀!」

「無理はしないで下さい」

「……頑張れ一刀」

「信じてます」

「ファイトです!」

「よっしゃ! いくぜ! 『真・究極砲』!!!」

 

その銃口から放たれたエネルギー砲『真・究極砲』は『ゴッドバレルバスター』のエネルギー波とほぼ同等の大きさであった。

そして二つの強力なエネルギーが2機の間の真ん中で衝突し、その場で大爆発を起す。

 

「くっ!」

「ぬぉおおおお!」

 

その爆発により辺りが光に包まれた。

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光が晴れると真・究極王とゴッドエンペイザーはその場で倒れていた。

 

「……」

 

倒れている2機を黙ってみる秋山。

すると突然青かった空が暗くなってくる。

 

「うん?」

 

秋山が空を見てみる。

すると空から巨大な女の姿が映し出される。

それは世界で全てで観測され、曹達財閥の格納庫でも確認されていた。

 

「あいつは……」

『我が名はショーカー。全ての世界を統治する者』

「また変なの出てきやがった……」

 

秋山は思わず頭をかく。

 

『フレー、お前の行動……大義であった』

「何?」

 

ショーカーと名乗る女は倒れているゴッドエンペイザーに対して話す。

その言葉に斬馬が反応した。

 

『お前を夢の中でそそのかし、そしてこの世界への侵攻を促したかいがようやく出てきたようだな」

「なんだと! じゃあフレーが突然この世界への侵攻を思いついたのは……」

 

斬馬が通信機で何とかショーカーと話す。

 

『そう…私がそうさせたのだ』

「どうもあの時、あいつの言っている事が少し変だとは思ったが、こんな裏があったとは…」

「目的は何だ?」

 

秋山がショーカーに尋ねた。

 

『言ったはずだ。私は全ての世界を統治する者。世界は私のためにある』

「はぁ〜…嫌だ嫌だ」

 

秋山は思わずため息を漏らす。

 

「俺そういう奴何度か見てきたけど、やっぱりお前もろくな奴じゃなさそうだな」

『言うではないか、異世界の闇の神の魂を持つ者よ』

「感想はどうだ? お前ら」

 

秋山が倒れている2機に問いかけた。すると倒れていた2機はゆっくりと起き上がった。

 

『何だと!? あの2機は既に機能停止、中にいたパイロット全員も既に死んでいたはず……』

「勝手にそう思うな。あいつらはお前が思っているほど頑丈だ」

『しかし、それでも私は確認は怠っては……』

「ああ、いなかったさ。だけどな、俺のことを完全に考えてなかっただろ」

 

秋山が自分を指す。

 

『……まさか!』

「そうだ。お前を騙すために死んだように超広域ジャミングをしておいたんだ」

『まさか、私の存在に…』

「気付いていたのはフレーだ」

 

秋山がゴッドエンペイザーの方を見て話す。

 

「ようやく出るものが出たな……」

「皇帝の言うとおりでしたね」

「ふん。自分の力では何も出来ない臆病者が…」

「本気で殺す気概でやるのも結構大変だったわね」

「しかし、まさかあちらも手を抜いているとは思わなかったぞ…」

 

フレー皇帝は真・究極王の方を見て話す。

 

「手を抜いていた……というのは間違いよ」

「こっちは本気で戦ってたんですから……」

「つまりこっちの芝居が上手かったということかな?」

「いや、お前が何か企んでいる事は最初の拳で分かったさ」

 

一刀が意見を言う。

 

「たったそれだけで分かったのか?」

「完全とまではいかんけどな……。だが互いに全力を出さないと出るもんも出ないと思ったから本気でやっていたさ。

それにそっちもゴッドバレルバスターを撃った時、本気だっただろ」

「お前達が何かしらの方法で防ぐとは思っていたからな。

それにお前達を倒せばあいつも出てくると思っていたからな。

どちらに転んでも得をするのは俺達だ」

「悪いがその得は俺達ももらうぞ」

「こうなった以上、協力してもらいたいところだが……」

 

フレー皇帝は言葉を濁す。

サガ、ウリー、ダクリはフレー皇帝が出撃前に、もしもの時は一刀達と協力する事を約束させている。

しかし一刀達はそんな約束はしていない。

一刀の言動からして一刀は一緒に戦ってくれるようだが、他のメンバーはそうでもないというのをフレー皇帝は察していた。

 

「お前以外の仲間がどうするかだが……」

『……』

 

華琳達は黙り込む。

 

「わしは構わんぞ」

 

そこに斬馬が両機にモニター通信を入れる。

 

「シシロー。俺はお前の諫言を聞かなかった。言うなれば俺はお前を裏切った男だぞ。そんな男と一緒に戦ってくれるのか?」

「構わん。もう過去の事だ。あまり昔の事を言うのは好きじゃないのはお前も知っているじゃろ」

「……そうだったな。お前は昔っから過去の事はあまり気にしない奴だったな……。後そんな年寄り臭い言葉遣いもな……」

「もう50だからいいじゃろ。それで……わしは協力するがお前達はどうする?」

 

斬馬が華琳達に尋ねた。

 

「…仕方ないわね、協力してあげるわよ」

「華琳」

「私も協力します。このままじゃ地球も全ての世界も危ないですから…」

「亞莎」

「…恋も一緒に戦う」

「私もですよ、一刀さん」

「私も協力させてもらいます」

「恋、明命、凪……」

 

一刀はたまらず顔を下に向ける。

 

「一刀?」

「お前達ならそう言うだろうと予想はしてたけど、いざ言われるとやっぱり嬉しいな……。

よっしゃ! 協力してやるぜ、フレー!」

「年上を呼び捨てはあまり良いとは思えんが、まあ俺は気にせん。好きに呼べ」

「だったら呼び捨てていくぜ。俺のことも呼びすてでいいぜ」

「私のことは華琳で良いわ」

「私も亞莎で…」

「恋…」

「明命です」

「凪で構いません」

「ではいくぞ、サガ、ウリー、ダクリ、シシロー、華琳、亞莎、恋、凪、明命……そして北郷一刀!」

「ああ!」

「俺も協力してやるぜ!」

 

秋山が言うとダークマスターが現れ、秋山はダークマスターに乗り込む。

 

『貴様ら! 私にはむかうと言うのか! ならばこの世界、滅ぼしてくれる!』

 

ショーカーが叫ぶと突如と地球から肉眼で宇宙が見えるようになり、その宇宙から巨大な女性が空間を割るように現れた。

ショーカー本人がこの世界へとやってきたのだ。

 

「宇宙まで飛ぶぞ!」

「じいさん…」

「ああ。真・究極王は大気圏突破は簡単だ。分離していても大丈夫だぞ」

「本当に頑丈だな。それじゃ……行こうか!」

 

真・究極王、ゴッドエンペイザー、ダークマスターは宇宙へと飛んでいった。

彼らは本当の最終決戦へと赴いたのだ!

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次回予告

 

 

一刀「ショーカー……。とんでもないでかい女だな。全てを統治する者って言ってるだけはあるな。

 

 

っても俺はあいつは明らかに自分勝手だ。秋山もだが、あいつはそれ以上だな。絶対倒してやらないとな…。

 

 

ってもすごい攻撃力と防御力だ。こっちが押されるなんて思いもよらなかった……。

 

 

だが俺もフレーの奴も隠し玉が大有りだ!

 

 

次回、無双強靭究極王 最終話  『究極の勝利!』

 

 

最終話でも、究極王の力は究極だ!」

 

 

 

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おまけ

 

 

作者「次回いよいよ最終話!」

一刀「早いし、展開がめちゃくちゃだ」

作者「だが私は謝らない」

一刀「謝らないんかい」

作者「このネタで言う事があるんだが、今日ガンバライド004弾の稼動日なんだよな」

一刀「地域によっては…」

作者「それ以上は言うな。

まあそれはそれとしておいてLRが一枚しか出なかった…」

一刀「最近お前はLRは一枚しか出てないだろ」

作者「まあそれでも一番欲しかった超クライマックスだからよしとした。後、代わりにキャンペーンカードが12種中10種揃って1種しかダブってない」

一刀「ある意味神がかりだな」

作者「代替やパック換えとかあったのにも関わらず全然ダブらんかった。自分でも少し怖くなった…。

後、最近見つけた『そらのおとしものf』のカオスの絵柄のスリーブを手に入れてな」

一刀「ほうほう」

作者「それにカリスとジョーカーを入れてやった」

一刀「ムッコロス!」

作者「ピッタリだろ?」

一刀「……それはそうとお前、RPG系の新ネタとか作ってるんだろ」

作者「作ってはいるがかなり苦労している。

そしてこの話も次回最終回だが、明日は投稿できないかもしれない」

一刀「何故だ?」

作者「俺にとってとても大事であって忙しい日だからだ」

一刀「そうか…」

作者「それでは…」

説明
この物語は『真・恋姫†無双』のキャラを使っただけのオリジナル作品。言うなればスター・システムの作品です。
また内容は色々なロボットアニメを参考にしているため似たような展開があることをご了承下さい。
また、本作品のみのオリジナルキャラもいることをご了承下さい。
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