無双強靭究極王 最終話
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オープニング

 

 

 

 

 

 

大学の中庭で寝転び、空を眺める一刀。

 

その一刀の上を飛ぶ、強王、Q王、クー王。

 

一刀の側に近づき、寝転ぶ一刀に手を差し伸べる桃香。

 

一刀は手で顔を隠す。

 

格納庫にいる初老の男と胸を揺らす真桜。

 

司令室らしき場所で座り、椅子を回して振り向く弘嵩。

 

暗闇の中、月光でわずかに光って映る真王と明命、凪、恋。

 

空を飛ぶ強王に乗る一刀とクー王に乗る華琳とQ王に乗る亜莎が映る。

 

一刀は横にあるレバーを思いっきり引く。

 

3機は合体し、究極王へとなる。

 

宇宙空間が映し出され、そこに三人の敵幹部と敵のボスが立体映像のように映し出される。

 

究極王が宇宙へと飛んで行き、立体映像の人物達に突っ込んでいくと立体映像が消え、人型ロボットが1機現れ、究極王と拳を合わせるも、究極王が勝ち、究極王はさらに上昇する。

 

究極王は背中から刀を出し、その刀を手に持ち、画面に向かって斬りかかる。

 

画面が切り替わり、大学の入り口で並ぶ私服の一刀とパイロットスーツ姿の華琳とパイロットスーツ姿の亜莎。

 

その三人の下の桃香を初めとする大学の生徒や先生が来る。

 

そして全員がジャンプし、その後ろにはジャンプする究極王があった。

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最終話  究極の勝利!

 

 

 

 

成層圏

 

 

地球の成層圏を突破しようとする、真・究極王、ゴッドエンペイザー、ダークマスター。

そして3機は地球を突破し、宇宙空間へとやって来た。

そして宇宙空間、地球と月の間には巨大な女性、ショーカーがいた。

 

「やっと会えたな…」

「私はお前に会いたくなかったがな…北郷一刀」

「何? 俺だと?」

 

ショーカーはフレー皇帝ではなく一刀に話しかけた。

 

「そうだ。お前はこことは全く別の世界では異端の存在だ。

それも数多くの世界ではな…」

「前に秋山に聞いた『外史』って奴の世界での俺のことだな。その事を知っているという事は大方お前も管理する奴らの仲間だったって所か…」

「やはり異世界の神だけあってそこまで調べられていたか……その通りだ。

私は女禍の名を持つものだ。そしてフレー…お前は伏儀の名を持つものだ」

「俺もその管理する人間だったってことか?」

「お前はその因子をわずかだが持っていた人間だ。

そしてサガ、ウリー、ダクリ、お前達も同じだ。特にサガとウリー、お前達は管理者達の中でも北郷一刀と数多く戦っていた存在だ」

「なんと、私とサガが…」

「それがどうした? 今の俺は俺だ。別の世界の俺なんか興味ない。管理にもな…」

「興味ないか……。ならば聞こう。何故この世界の侵略を手伝った?」

「皇帝の命令だったからだ」

「命令なら拒否して帝国の民達と一緒に待っていればよかっただけではないか」

「……」

「ならば私が答えてやろう。お前の心の中には左慈……管理者の因子があり、その影響に逆らえずこの世界の侵略に来た。

分かるか? お前も心の中では管理を望んでいると言う事だ。

つまりお前は私と同じなのだよ。お前だけではない、ウリーにダクリ、それにフレー、貴様もな」

 

ショーカーはものすごい嫌味的な発音でフレー皇帝達の心を揺さぶらせるが……。

 

「それで?」

 

フレー皇帝が尋ねた。

 

「何?」

「俺はお前にそそのかされた。ならばそそのかした罪、重いぞ」

 

フレー皇帝は戦う気満点であった。

 

「お前達もそれでいいな?」

 

フレー皇帝は幹部達に尋ねる。

 

「皇帝の命令であれば…」

「命令ではない。お前達の意志で決めろ」

「私も戦いましょう。私もあの方は好きになれそうにありませんからね」

「私も同感よ」

「そうだな…。皇帝、奴の息の根は俺の手で…」

「それは出来ない相談だな。奴の息の根は…」

「俺だろ?」

 

そこに一刀が割って入ってきた。

 

「ならば競争といくか?」

「そんな余裕はないな。俺の場合は出来ればだ」

「奇遇だな。俺も同じことを考えていた」

 

一刀とフレー皇帝の動きに合わせるかのように、真・究極王とゴッドエンペイザーは向き合って頷いた。

 

「とにかくあいつをぶっ飛ばすだ!」

「ああ!」

 

真・究極王とゴッドエンペイザーがショーカーに向かって突撃をかけていく!

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「はああああああ!」

 

ゴッドエンペイザーがショーカーの上を取り、ザンコーダーを取り出し、ショーカーの顔を切り裂こうとするが……。

 

「ふん、愚か者が」

 

ショーカーは左腕を動かし、デコピンの要領で鞭のようにしなるザンコーダーの刃を弾き飛ばした。

 

「なっ!」

 

ザンコーダーの飛ばされる力が強く、ザンコーダーの柄を握っていたゴッドエンペイザーも飛ばされる。

 

「む?」

 

ショーカーが左腕を顔からどけると、真・究極王の姿がなかった。

 

「どこにいった?」

 

ショーカーが辺りを見渡すが、目の前にいるダークマスターと飛ばされたゴッドエンペイザーしか見つからなかった。

 

「どこだ?」

 

ショーカーが体の回りを見たときに突然左腕に違和感を感じる。

 

「うん?」

 

ショーカーが左腕を見るとそこには真・究極王の姿があった。

真・究極王はショーカーがゴッドエンペイザーに気が行っている隙をつき、死角になるように左腕にくっつかないようにわずかに張り付いていたのだ。

 

「真・究極刀で斬ったのにダメージが見当たらない」

「無駄だ。そのようななまくらではな!」

 

ショーカーが左腕で真・究極王を払いのけた。

 

『きゃあ!』

「のわっ!」

「でゃあっーーーー!」

 

ショーカーが真・究極王を払いのけると同時にダークマスターがショーカーの正面に突撃してきた。

 

「無駄…」

 

ショーカーがダークマスターを攻撃しようとした瞬間、ダークマスターの姿が消えた。

 

「どこだ?」

「ここだ」

 

ダークマスターはショーカーの腹の正面からショーカーの右わき腹付近に一気に瞬間移動していた。

 

「ダーーーークパーーーーンチ!」

 

ダークマスターの拳がショーカーのわき腹に直撃する。

 

「ぐっ! な、何故……」

 

ショーカーはわき腹を押さえる。

 

「何故お前の攻撃が通る?」

「さあな。お前がバリアを張っていたことは最初っから気付いていた。

だからさっきの真・究極王の刀も効かなかった」

「流石は神だな……」

「今のパンチはお前のバリア破壊をしただけだ。お前達がどうにかするんだな」

「「ああ!!」」

 

ショーカーがダークマスターに気をとられている隙に、真・究極王とゴッドエンペイザーが既に片腕ずつに取り付いており、刀と剣を持っていた。

 

「真・究極斬!」

「斬帝罰皇(ざんていばっこう)!」

 

真・究極王の刀とゴッドエンペイザーのザンコーダーでショーカーの両腕を切り落とした。

 

「な、何!?」

 

真・究極王は真・究極銃、ゴッドエンペイザーはゴッドバレルバスターの発射態勢になっていた。

 

「『真・究極砲』!」

「『ゴッドバレスバスター』!」

 

2機の強力なエネルギー砲が巨大なショーカーの体を覆いつくす。

強力なエネルギー砲を浴びたショーカーの体は光だし、その場で爆発を起す。

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「やった!」

 

凪は倒したと確信を持つ。しかし……。

 

「まだだ」

「え?」

「こういう場合は第2形態があるってもんだ」

 

一刀がそう言う。

爆発の煙が消えるとそこには左手と右手、そして首だけの状態になったショーカーがいた。

 

「どこの魔王だ。お前は?」

「呼んだ?」

 

真桜が通信に出る。

 

「真桜じゃない。大魔王とかの魔王だ」

「私は全てを統治する者。この程度の攻撃で死ぬわけがなかろう」

「その割にはそんな姿を見せるってことは余裕がないんじゃないのか?」

「勘違いするな。この姿になったのはお前達を相手にするのにあの姿より、この姿のほうが楽だと思ったからだ」

 

ショーカーが言うと右手はゴッドエンペイザー、左手はダークマスターに襲い掛かる。

ショーカーの両手は広げただけでものすごい衝撃波が走り、2機に襲い掛かった。

 

「ぬうっ?」

「のあ!」

 

ゴッドエンペイザーとダークマスターは後方に飛ばされていった。

 

「ちっ!」

「余所見は禁物だぞ?」

 

ショーカーは余所見をしている真・究極王に対して、目から怪光線のようなものを発射させ、真・究極王に浴びせる。

 

『きゃあああああああ!』

 

真・究極王のダメージカットを無視するかのように怪光線が華琳達を襲う。

しかし一刀は悲鳴を上げなかった。

 

「か、一刀……」

「一刀さん、大丈夫なんですか?」

「大丈夫だと思っていたら、その考えは甘いぞ」

「苦しいんですね」

「苦しいさ。だけどな……苦しいのに叫ばなかった分をあいつにお見舞いしてやろうと思ってな!」

「ほざけ!」

 

ショーカーが怪光線の威力を上げ、真・究極王に対するダメージは酷くなる。

 

『あああああああああ!!!!!』

 

華琳達は叫ぶ。

 

「苦しめ、苦しめ」

「じゃあお前も少しは苦しめ」

 

ショーカーの後頭部にはいつの間にかダークマスターがいた。

 

「くらいな」

 

ダークマスターがショーカーの後頭部を突く。

 

「そんな攻撃……ああああっ!?」

 

ショーカーは突然苦しみ始める。

それと同時に目の怪光線が途絶える。

 

「大丈夫か?」

 

ダークマスターが真・究極王のもとに近づいて、秋山が一刀達に尋ねる。

 

「大丈夫だ、問題ない」

「はぁ…はぁ…」

「秋山さん…」

「あいつに、何したの?」

「ちょっと秘孔を突いただけだ。ただし時間稼ぎ分くらいしか出来なかったからな。すぐに苦しみが解けるぞ」

「そうか…」

「やっと戻ってこれた」

 

ゴッドエンペイザーはようやく戻ってきた。

 

「しかし、このままじゃまずいんじゃない?」

 

秋山が全員に尋ねる。

 

「そうだな。真の切り札を使う時が来たようだな」

 

フレー皇帝は切り札があるかのような発言をする。

 

「切り札か。さっきのバスターが切り札じゃないのか」

「切り札ではあるさ。だがまだ真の方は見せてないだけだ」

「そいつは楽しみだ。こっちももう少し力を見せてやるさ」

 

秋山も隠し玉ありという余裕の発言をする。

 

「そっちもあるのかよ」

「お前達の方は?」

「こっちはもうネタ切れ……」

「そうでもないぞ」

 

華琳が真・究極王の切り札はもうないと言おうとしたが、斬馬が通信を入れてくる。

 

「シシロー、やはりそいつにも切り札があるか」

「ある! それを今の今まで黙ってはいたがな」

「それで、その切り札ってなんですか?」

 

亞莎が斬馬に尋ねた。

 

「それはな……一刀に聞けば良い」

「一刀さんに?」

 

全員が一刀に尋ねようとすると……。

 

「大方、俺のめちゃくちゃを利用しようってことだろ」

「その通り」

『ええええええっ!?』

 

一刀と斬馬の答えに一同は驚く。

 

「つ、つまりは……」

「内臓武器はもうないと言う事じゃ」

「それのどこが切り札なのよ?」

 

華琳が怒鳴ろうとするが……。

 

「何、華琳そんなに焦るな」

「流石に焦りたくもなるわよ」

「ないなら適当に造れば良いだけのことだ」

「造れば良いって言われても……」

「それに造れないにしても俺達には最大の攻撃が残されている」

「最大の攻撃?」

 

明命が疑問に思う。

 

「もう武器ない」

「だからこその攻撃だ」

「……まさか、自爆ですか?」

 

凪がとんでもないことを言う。

 

「アホか! いくらなんでも死ぬわ!」

 

一刀がツッコミを入れた。

 

「それじゃあ一体……」

「人が最初っから持ってるもんだよ」

「?」

「まあそれは最後までのお楽しみにしてやるさ」

「いい加減にしないとあいつも攻撃してくるはずだからな」

 

秋山が苦しんでいたショーカーを見る。

ショーカーはようやく苦しみから解放されたようであった。

 

「はあ……はあ……。貴様らこれで終わりにしてやる……」

 

ショーカーの両手からエネルギーが集まろうとする。

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「先手必勝!」

 

その言葉を発したのはフレー皇帝であった。

フレー皇帝の言葉とともにゴッドエンペイザーはマントに身を包んで、ショーカーの左手に突撃をかける。

 

「馬鹿の一つ覚えの突撃か?」

 

ショーカーの左手からエネルギー波が発射される。

そのエネルギー波はゴッドエンペイザーを丸ごと飲み込む。

エネルギー波が完全に止む。するとゴッドエンペイザーは無傷の状態で突撃を続けていた。

 

「何!?」

「悪いですね」

「このマント『グローバル』はエネルギー波などを完全に防御するマントだ!」

「だが、頭部はどう説明する?」

 

いくらグローバルでも頭を覆うことは出来ない。

 

「簡単ですよ。私の機体、カミクウの頭部、つまりはオオカミの咆哮でかき消させてもらったまでです」

「なんだと……」

「残念だったな」

「ならば!」

 

ショーカーの左手は直接攻撃でゴッドエンペイザーを襲おうとするが……。

 

「もう遅いぞ!」

 

ゴッドエンペイザーは既にショーカーの左手にいた。

ゴッドエンペイザーが軽くショーカーの左手に触れる。すると触れた部分が突如と鉄が砕けるかの如く砕け散った。

 

「ぐぅ!?」

「これは私の機体、パリンヤーの力、パリンヤーはパソコンとドライヤーを合わせた機体なのよ。

ドライヤーの熱して冷ます力、そしてパソコンの機能にあるペイントなどである塗りつぶす力であなたの左手をもろくしたのよ」

「おのれ……」

「俺のジャドイは何にもないただの白兵戦機体だ。だが、拳の力なら負けはせん」

 

ゴッドエンペイザーの拳はジャドイの強力な拳であり、その拳で左手を砕いたのだ。

 

「そしてザンコーダー!」

 

ゴッドエンペイザーはザンコーダーを出す。

ザンコーダーの赤い刃は更に赤くなり、力が溜まっていくのが分かる。

 

「でゃあ!」

 

ゴッドエンペイザーはザンコーダーを振った!

それも一度や二度ではない。何十回も振った!

ザンコーダーの赤い刃から赤い刃の衝撃波が飛ばされており、その衝撃波はショーカーの左手を切り刻む。

しかもその衝撃波に触れた物体はこの世から消滅していた。

ザンコーダーから何度も出された衝撃波によりショーカーの左手は完全に消滅していた。

 

「く、うああああああ!」

「よそ見してる暇があるのか?」

 

ショーカーが左手のほうに意識をしているうちに右手には既にダークマスターがいた。

 

「鋼フォームといくか」

 

鋼フォーム。それは秋山が見たことある漫画で右手が鋼の義手のキャラがいたり、右手に破壊の力を宿したキャラがいたのを見て、秋山が思いついたフォームである。

このフォームの特徴は単純に右手のみを強くするのだが、その攻撃力と破壊力は秋山の持つモードに匹敵するともされる。

また秋山の状態に合わせて、ダークマスターも変化する。

そのため、ダークマスターの右手は黒色から黒銀の色へと変化していた。

 

「うあああああああ!!」

「はああああああ!!!!」

 

ショーカーの右手の拳とダークマスターの掌を広げた右手がぶつかる。

勝負はいとも簡単に決まった。勝ったのダークマスターであり、ショーカーの右手はいとも簡単に爆発し、消滅した。

 

「ぐぁあああああああ!!」

「後は任せるぞ」

「やっちまいな、一刀」

「ああ」

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「真・究極刀!」

 

一刀は真・究極刀の名を叫ぶ。

 

「どうする気よ?」

「こうするんだよ!」

 

真・究極王はなんと両手の拳で真・究極刀を壊したのだ。

 

「え?」

 

すると真・究極刀の刃は真・究極王の両手に付いた。

 

「いくぜ!」

 

一刀が叫ぶと真・究極王はショーカーの本体とも言える顔に近づく。

 

「させるか!」

 

ショーカーは目から怪光線を発する。

 

「甘いぜ! 刃・究極壁!!」

 

真・究極刀の刃を纏った手に真・究極王の防御技『真・究極壁』が合わさり、『刃・究極壁』となり、その刃と防御壁が完全に真・究極王を怪光線から守る。

 

「おのれ! おのれ! おのれ! おのれ! おのれ!」

 

ショーカーは同じ言葉を叫び続ける。

 

「でゃああああああ!!!!」

 

一刀の叫びとともに真・究極王の拳の一つがショーカーの顔に直撃する。

 

「うぉおおおおおおお!!! オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!」

 

真・究極王のラッシュがショーカーの顔を何度も殴りつける。

真・究極刀の刃を纏った拳の力はとんでもない攻撃力となっており、一発殴るたびにショーカーの顔は血に染まっていた。

 

「おりゃあああ!」

 

真・究極王は渾身の力を込めてショーカーの顔を殴り、遥か彼方へと飛ばす。

 

「ぬぅううううううあああああ!」

 

ショーカーは派手に吹き飛ぶ。そしてショーカーは体勢を立て直そうとした瞬間に気付いた。

真・究極王は掌を合わせてエネルギーを溜めていた事に……。

 

「真・究極……波ーーーーーーーー!!!」

 

『真・究極波』。よく漫画などで見る氣を掌に溜めて発射される技を参考にしたものであり、ネーミングはほとんどそのまま。

真・究極波の力は新・究極砲を遥かに越えており、大きさ、質量、全てを上回っていた。

真・究極波はショーカーの本体を飲み尽くした。

 

「ぎゃあああああああ!! わ、私は…全てを統治…するものだぞ……。その私が……」

「そんな事言ってるから負けるんだ。それにやりたかったら最初っから自分の手でやれ」

 

秋山がつぶやいた。

 

「俺は何事も一人でやってきたからな。例え人の力を借りても、俺は自分でやることはやっていた。だからお前のような他力本願は嫌いだ」

「それに俺は統治はしていてもそこまでの支配に興味はない」

「それによく言うだろ。そんなこと口にする奴はろくな死にかたはしない。

そしてもう一つ、負けた理由はある。漫画の台詞だけどシンプルな答えだ。

お前は……俺達を……怒らせた。それだけだ」

 

一刀がそう告げると真・究極波は止む。それと同時にショーカーは完全に消滅した。

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「これで終わったか?」

「ああ。生体反応、魂反応一切なし。完全に死んだな」

 

秋山がショーカーの消滅を確認した。

 

「私達、勝ったんですよね?」

 

亞莎が尋ねる。

 

「そうだと思います」

「……恋達、勝った」

「本当に……」

 

凪は思わず泣きそうになった。

 

「そうよ、私達は勝ったのよ」

「やったーーーー!」

 

明命が一番喜んだ。

それに釣られるように亞莎や凪、恋も喜んだ。

しかし一刀は喜んだ顔をしていなかった。

 

「どうしたの? 一刀」

 

華琳が一刀に尋ねた。

 

「あいつには勝ったが、こいつとの決着がまだだ」

 

一刀はゴッドエンペイザーの方を見る。

 

「……」

「やるか?」

 

秋山がフレー皇帝に尋ねる。

 

「……いや、止めだ」

「皇帝…」

 

フレー皇帝の答えに三幹部が少し驚いた。

 

「何故ですか?」

「これだけ強い奴がいるんだ。この世界は支配に値しない」

「なるほどね…」

「しかし、皇帝。俺はまだ奴との決着は…」

「やめろ」

「しかし…」

「いいからやめろ」

「……分かりました」

 

サガはあまり納得できないような顔をして下がった。

 

「決着とかつけたいんなら今やるか?」

「いや。決着はつけたい気はあるが、もうこの世界を支配するのは止めだ」

「フレー…」

 

斬馬が通信をしてきた。

 

「シシロー、お前の機体中々だったな」

「当たり前じゃ、わしが造ったんじゃぞ」

「それもそうだな。というわけだ、俺達も自分達の世界に帰るぞ」

 

ゴッドエンペイザーは要塞に戻ろうとすると…。

 

「待て」

 

斬馬が呼び止めた。

 

「何だ?」

「この世界に残る気はないのか? わしみたいに…」

「悪いがない。……が、残してきた決着をつけにはくるかもな」

 

フレー皇帝は笑いながら答えた。

 

「だがあくまで戦いの決着だけだ。支配する気は本当にない」

「その時は楽しみにしてるぜ」

「ああ」

 

ゴッドエンペイザーは要塞へと戻り、要塞は自分達の世界へと移動し、消えていった。

 

「終わったな…」

「まあ、ある意味な…」

「あいつのことじゃ、来る時は遊び感覚で来るから戦いそのものは本当に終わったと思って良いぞ」

「そう……」

「それじゃあ……」

「帰るか!」

「あ、その前に俺もここで失礼するぜ」

 

ダークマスターが背中を見せる。

 

「うん? お前もどこかに行くのか?」

「ああ。どこかの異世界にな。もしかしたらこの世界とよく似た世界かもしれないな」

「また会えるか?」

「さあな」

 

ダークマスターはそう言って消滅するように異世界へと移動していった。

 

「行っちゃいましたね」

「本当に悪い人だったのでしょうか?」

「それこそさあなだな。それじゃあ、気を取り直して……帰るぞ!」

 

 

 

 

 

真・究極王は大学の校庭に降り立つ。

校庭には大学の皆や斬馬に真桜に弘嵩が出迎えており、代表として愛紗と桃香が真・究極王に近づいた。

そして一刀は桃香に抱きつかれたり、愛紗の説教をくらったりと散々な目に会ったが、結局は皆と戦いの終わりを喜び合ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

                                 無双強靭究極王

 

 

 

                                     完

 

 

 

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今ここに新たなる世界の戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 

甲児「これでもくらえ! ロケットパーーーーーンチ!」

 

マジンガーZのロケットパンチが飛び出す!

 

竜馬「くたばりやがれ! ゲッターーーービーーーーーム!!」

 

真ゲッターロボの腹部からゲッタービームが発射!

 

ヒイロ「いけるな、ゼロ」

 

ウイングガンダムゼロ(EW)を空を舞う!

 

ヴァン「チェストォォォォォォォォ!!」

 

ダン・オブ・サーズデイの刃が敵を斬る!

 

仁「絶対無敵! ラーーイジンオーーーーーー!」

 

ライジンオーが勝利を挙げる。

 

ダバ「バスターランチャーを使う!」

 

エルガイムMr-Uがバスターランチャーの準備をする。

 

操緒「智! これで決めちゃえ!」

 

K鐵が敵を殴りつける!

 

ガロード「ツインサテライトキャノン! 発射ーーーー!!」

 

ガンダムダブルエックスがツインサテライトキャノンを発射させた!

 

オーガン「うぉおおおおお!!」

 

オーガンがランサーで敵を切り裂く!

 

セーラ「はああああああ!」

 

ストレイン・ラムダスが敵の背後を取る!

 

ロム「奥義を受けろ! ゴッドハンドスマッシュ!」

 

バイカンフーのゴッドハンドスマッシュが炸裂!

 

ロジャー「光のシャワー、存分に浴びたまえ!」

 

ビッグオーのOサンダーが放たれる!

 

一刀「究極王の力、その目でとくと見やがれ!」

 

究極王が究極刀を握って敵に突撃していく!

 

 

 

 

 

 

 

 

スーパーロボット大戦(仮)       公開未定

説明
この物語は『真・恋姫†無双』のキャラを使っただけのオリジナル作品。言うなればスター・システムの作品です。
また内容は色々なロボットアニメを参考にしているため似たような展開があることをご了承下さい。
また、本作品のみのオリジナルキャラもいることをご了承下さい。
なお、今回は最後の方でやるかやらないか分からない作品のちょっとした予告(TVCM風)なものを用意しています。
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