恋姫†無双 〜影無双〜25話
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                       25話

 

       ・・・・ビュウウウゥゥゥゥゥゥ・・・・ザァァァァァァァ・・・・・・・

 

         雨と風の吹き荒れる平原で白い導師服を着て眼鏡を掛けた青年と

 

           一見女性に見える漆黒の軽甲冑を纏った人物が対峙していた

 

于吉「・・・うふふふふふふふ♪初めましてっと言うべきでしょうか?呂玲綺・・

   いえ・・北郷一刀・・・」

 

一刀「?!やはりその名を知っているか・・・何者だ?」

 

   ・・・気配が学園で倒した男と同じように感じた・・もしやあの時いたもう一人の方か?

 

于吉「ふふふふふふ・・・本当に・・・貴方は・・・・・では自己紹介をさせて頂きましょう。

   私は于吉・・そうですね簡単に言えば幾多の外史を破壊に導いた仙人・・・・・・

   と言うところでしょうか?」

 

    于吉・・・・たしか俺の記憶にある于吉は孫策に呪いを掛けて殺した人物のはずだが?

   

             それに・・・外史?それはこの世界の呼び名か?・・・

 

于吉「正史とは違う武将が女の世界・・・そうですねパラレルワールドのよう考えてくれて良いと

   思います・・・・ですが・・・・私も左慈も・・フランチェスカ学園で

   貴方が斬った者の事ですが・・・・私達はこの外史を否定する者なのです・・・

   ですからこの外史も破壊させて頂くつもりですよ・・・」

 

一刀「この世界を破壊するだと?・・・・・させると思うか?」

 

于吉「うふふふふふふ♪・・・まぁ・・・そうでしょうね・・・貴方は知らないでしょうが・・

   貴方は私や左慈とは幾度も刃を交えたのですから♪ですが・・・・

   今回は少し事情が違いますからね、いつもならばたしかに貴方を殺す為に

   動いてきましたが今回は・・・・北郷貴方にこの世界を破壊してもらいますよ・・」

 

一刀「俺がこの世界を?・・・・なにを馬鹿なことを・・・・そんな事・・・誰がするか!!」

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于吉「なにしろ外史の発端は貴方なのですからねぇ・・・我々もいい加減に

   キリがないこの世界に嫌気がしてきたんですよ・・・・・・・

   いくら潰しても潰しても次から次に生まれる外史・・・

   どうすれば終わらせる事ができるのか?・・発端である北郷一刀を殺せばいいのか?・・

   そう考え我々は先の外史で北郷・・・貴方を殺しました・・・しかし・・終わらなかった」

 

一刀「!?」俺を殺した?どういうことだ?世界が幾つもあるように俺も幾多に存在するというのか?   

 

于吉「ならばどうすれば良いか・・・どうすればこの運命からぬけられるのか・・・

   われらの望む終焉の物語を迎えるために気の遠くなるような時間と労力を費やし・・・

   答えを求めて色んな事を心みました・・・が外史を消しても新たな外史が生まれてくる

   貴方を殺しても新たな外史で再生する・・・終わりの無いループというやつです・・・・

   なら発端である貴方自身に修正してもらうのが一番良いと言う結論に行き着いたわけですよ♪」

 

一刀「・・・・俺が発端?・・・どういうことだ?俺は闇家業をしていたがただの人間だぞ?

   それにさっきの話では俺自身も幾多も存在しているように聞こえたが?」

 

于吉「うふふふふ♪・・・そうですね・・・少し理解しにくいでしょうがはっきり言えば貴方を起点に

   幾つ物外史が生まれ消えていきました、その世界に一つ一つに違う北郷一刀が存在している・・・・

   そういうことです、そしてその幾多の外史で私達は幾度も戦ってきたのです」

 

   納得しがたい事実というやつだな・・・しかし・・・幾多の俺・・・っか・・・・・

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于吉「まぁ急にこんな事を言われて混乱するとは思いますがそういうことなんですよ

   他の世界の記憶が無いのは貴方であって貴方でない北郷一刀だからです。

   でもまぁ・・・・この世界に降り立った貴方は今までに例を見ないほど優秀ですよ?」

 

一刀「・・・・・・理解しづらい話だったが結論的に俺がいた世界からこの世界に来たのは

   お前達の仕業でお前達と俺は敵同士であるということだな?」

 

于吉「はい、そうですよ・・・・これまではですけどね、ああ貴方がいた世界から

   この外史が生まれたのは貴方のせいですよ?銅鏡壊しちゃったでしょう?」クスクスッ

 

!?銅鏡だと?学園で男を斬った時に壊れたあれか・・・・あれに飛ばされたというのか?・・・

 

一刀「これまではも何も俺は世界を破壊する者達と手を組む気は無いぞ?・・・」

 

于吉「ええ・・・・ですから・・・・」

 

        于吉がすっと手を降り上げると周囲に白装束の兵士が現れた・・・・・

 

     ・・こいつらどこから出てきたんだ?・・・・・・・数は・・およそ5千・・・・

   

于吉か・・・仙人と名乗ったが・・・仙人ね・・・妖術導師と名乗る方がお似合いではないのか?

 

       しかし・・周りの兵士から感じられる気配は・・・いや・・・

 

            まるで精気が感じられない人形のようだが・・・・

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          そもそもどこにこれだけの兵士が隠れていたのか・・・・

 

          隠れる場所など・・・どこにもないというのに・・・・・・

 

そんな事を考えていると奴は伏せておいた兵士を呼び出しヤル気満々でこちらを見ている・・やれやれ

 

于吉「貴方を捕らえさせて頂きますよ・・・左慈に怪我を負わせてくれた事もありますね・・・

   なに・・・ちょっと痛めつけるだけですから・・・うふふふふふふふふふふふふふふふふ♪ 

 

一刀「この程度の伏兵で俺をどうにか出来るとでも思っているのか?」

 

于吉「うふふふふふふ・・・それはどうでしょうかねぇ・・・さてさて・・・この雨も・・・

   もう十分予定量のようですねっ!!」

 

        シュッと空に赤い石のようなもの奴が投げるとそれは・・・・・

 

于吉「爆!!」      ・・・カッ!!ドォカァァァァァァァァァァァァン

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一刀「クッなんのまねだ!!」

 

             奴の投げたい赤い石が急に爆発した・・・・

 

于吉「なにそろそろ良い頃合なので雨を止めただけですよ・・・」

 

ザァァァァァ・・・・サァァァァァ・・・・・・・ポツリ・・・・・ポタ・・・・・・ポタ・・・

 

 その言葉どおりあれだけ降っていた雨が・・・・止んだ・・・天候も操るというのか?・・・・

 

于吉「おや?驚いていますね、私は仙人ですから当然天候も操れますよ・・・・ふふふ・・・

   北郷・・・私の・・・愛しい左慈を・・・・・斬った・・報いは・・・

   受けてもらいますよ・・・・・うふふふふふ」

 

                     一刀sideout

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                       東門side

         

      ガキィィィィィン!!   ギィィィィィィィン!!  ガガガガガガガ!!!

 

  くっ北斗と名乗る将と斬り合い始めてすでに十合を超えて打ち合っているだが・・・

 

          隙がまるで無い上にこいつなんて力してやがるんだ!!

 

     打ち合うたびに手が痺れるほど重い一撃ばかり繰り出してくる・・・だが!!

 

翠「うららららららぁぁぁぁ!!!」 シュ! シュ! ヴュ! ヴュッ!! ブンッ!!!!!

 

連続で繰り出す5連突きを放ったが全て受けきられいた、しかし翠がやや押している状態でもあった

          

         ガガガッキィィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!

 

 受けきられたがあたしの方がやや優勢だ!このまま押し切ってその首取ってやる!!!!!!

 

翠「へへん!!どうだ、これが錦馬超の槍だ!!!!」

 

 少しだけ痺れた手を見ながら・・・くくく・・・人形は・・・どこまでいっても人形か・・・

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 手を抜いて居るとも知らずに調子に乗るか・・・・・まぁ良いもう少し遊んでやろう・・・・

 

北斗「ほぅ・・・なかなか良い攻撃だな?さすがは名高き錦馬超か・・・・・・」

 

  手を休めずに奴に攻撃を仕掛けていく、奴にはあの薄気味悪い兵士がいるからな・・・

 

    おされ気味だからってあんなの使われたら今度こそあたしは手詰まりだ・・・・

 

               奴が兵士を使う前に倒す!!!!!!

 

              ブォン! ビュ! シュ! シュ! シュ!

 

翠「へっ、いまさら分かっても遅いんだよ!!一気に行かせて貰うぜ!!!

  覚悟しな!!!!!!」

 

北斗「・・・くくくくくくくくく・・・・あ〜はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・くくくくくくくく」

 

翠「?!あたしの実力が想像以上で気でも触れたか?」

 

北斗「ククククククッ・・・いや・・・すまん・・・・いやいや・・・・・・

   たしかに予想以上の実力だ・・・・・・」

 

  ふん、最後まで手はぬかないぜ!!皆の・・・・・家族の仇!!!取らせてもらう!!! 

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北斗「・・・・・・・・・・・・と、でも言うと思ったのか?」

 

翠「!?」

 

北斗「ククククッどこまでめでたい奴だ・・・・お前の攻撃など蚊ほども効いてはおらん・・・

   演技とも知らず調子の良いことだな?馬超、貴様の武は一般兵から見れば

   たしかに優秀よなぁ?・・・・・だが・・・我の相手には今ひとつ物足りんなぁ・・・・」

 

翠「ふっ・・・・劣勢の貴様が何を言おうと遠吠えにしか聞こえないぜ!!」

 

北斗「・・・・・そうか・・・・自分の状態も分からぬほど・・・マヌケか・・・・・・・

   馬超よ・・・・お前の攻めは型通りのつまらん攻めだ・・・・・

   そしてそれは我から見れば児戯等しい物だ」

 

翠「あたしの武が児戯だとぉぉぉぉぉぉ!!!」ギリッ・・・・

 

北斗「そうだ・・・・・この槍はさっきのゴミの物だが・・・・・」

 

     すっと前にかざしてみせた、その槍はあたしとの打ち合いでボロボロになっていた

  

北斗「・・・・・まだ分からぬか?・・・ふぅぅぅ・・・馬超・・・己の武器を見るが良い」

 

    ふん、あたしの槍がどうしたってんだ?まったく時間稼ぎならよそでやれってんだ

 

          とはいえ気になり視線を自分の武器に移した時・・・・・・!?

 

翠「な!?・・・馬鹿な・・・あたしの槍が・・・・」

 

     その槍は奴のそれよりも激しい刃こぼれと痛みで今にも折れそうになっていた

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翠「ど・どういう事だ!?あたしの槍は特注の武器だぞ!!!」

 

北斗「・・・・なぜお前は我の攻撃を受けて無事だと思う?・・・答えがそれだ・・・・

   我はあえてお前の武器を狙っていた・・故にお前はまだ怪我をしておるまいて?・・・・」

 

      な!?・・・手加減していたとでも言うのか?このあたしを相手に?

 

          ・・・・・そんな馬鹿なことがあるはずは・・・・・・

 

北斗「さて・・・理解したところでそろそろ授業を終わりにしようか?なに授業料は

   今回に限り・・・・安くしておいてやる・・・・ふふふ・・・・・・

   我も鬼ではないからなぁ・・・ククククククッアッハハハハハ!」 

 

   

翠「なめるなぁぁぁぁぁ!!」ヴュォン!! シュッ! ブン!「おらぁぁぁぁぁ!!」ズバババ!

 

  下段から斬りや連続突き、袈裟斬りからの回し蹴りなどの連続攻撃を仕掛けていくが

 

     簡単に避けられてしまう、押しているはずだったのにいつの間にか

 

      まったく余裕が無くなり徐々に追い詰められて行っていた・・・・・

 

ぜぇ・ぜぇ・くっ・・・・・・・あたしは全力で槍を!武を振るっているというのになんで!!!

 

 なんで!!届かないんだ・・・・くそぉぉぉ!!くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

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奴に手加減されていたことで頭に血が上りあたしは我を忘れて全力で槍を振るい続けた・・・・・

 

北斗「やはり我等と戦えるのは奴等だけか、まぁ良い・・・己より遥かに高みにいる我と・・・

   戦えるのは貴様にとっては災難か?それとも幸福か?・・・・ククククククク・・・・・」

 

ぜぇぜぇぜぇぜぇ・・・ちっきしょぉぉぉ・・なんでだよ・・・なんでこんな化け物が存在するんだ!!

 

北斗「せめてもの情けだ・・攻撃を当てる場所を予告してやろう・・・・まずは肩だ・・・・・」シュッ!! 

 

翠「そんな攻撃!当たるもの・・・か・・・!?」ザクッ・・・ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・

 

奴の攻撃は完全に避けた筈・・・なのに・・・「グッ・・・うぅぅぅぅ・・・」左肩を貫かれていた

 

北斗「・・・・・・次は右の太ももだ」 ブン!!

 

翠「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」  ブォォォォォォォォン!!

 

2度も予告攻撃なんて受ける物か!!あたしは槍を回転させて防いだ・・・・・はずだった・・・

 

        グサッ!!   ツゥゥゥゥ・・・・ポタ・・・・ポタ・・・・

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翠「あぁぁぁぁぁ・・・くぅぅ」ガクッ・・・太ももを撃ちぬかれあたしは・・・力なく膝をついた

 

北斗「・・・・・終わりだな・・・・・・人形にしてはよく持った方だろう・・・・・・」

 

  肩に続いて太ももを突らぬかれかなりの出血のせいか意識が朦朧としてきていた・・・・・

 

まだ・・・まだ終わってない・・・ぜぇぜぇ・・・油断して止めを刺しに来る奴と刺し違える!!

 

翠「はぁはぁ・・すぅぅ・・・」  

 

北斗「・・・・・・・・・・・・」

 

・・・ザッザッザッザッ・・・奴は止めを刺しに近づいてきて槍を振り下ろしてきた・・・ブンッ

 

翠「ここだぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 

 

  ブォォォォォォン!! あたしは残っていた最後の力を振り絞り攻撃した

 

ガィキャァァァァァァァン!!!!! ピシッ・・・・パァァリィィィィィィィィン・・・・・・

 

          奴はあたしの攻撃に合わせて・・・・槍を打ち砕いた・・・・・・

 

北斗「残念だったな・・・・・」 ドスッ!!!!

 

翠「カハッ!!!!」すり抜けざまに奴の拳を腹に受けてあたしは・・意識を・・失った・・ドサッ!

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北斗「ふむ・・・こいつはまだ死すべき定めではないのだったな・・・・おい・・

   死なぬ程度に血止めをしてそれに貼り付けろ!」

 

    近くにいた傀儡兵に命令を出し軽い手当てをさせて貼り付け棒に繋がせたのであった。

 

北斗「我の任務はこれで完了か・・・・合流するぞ・・・・・」

 

   馬超を貼り付けにした棒を抱えて南門に向かい進軍を開始した北斗だったがふと立ち止まり

 

意識の無い馬超を見た後いつの間にか雨の止んだ空を見上げ、北斗はさきほどの馬超の攻撃で

 

 一度だけ良い攻撃があった事を思い出し・・・・・クスッと笑いながら呟いた・・・・・・・

 

北斗「次に戦うときは・・・果たして・・・・・・・

   成長し我と戦うに値する者となっているか?

   ・・それとも・・立つこともできずにクズに成り果てるか・・・・・

   ・・・・ふっ人形に期待を持つなど我らしくもない・・」

 

 

そう呟き進軍を再開した北斗の呟きは誰に聞こえるわけでもなく、ただ風の音にかき消されて行った

 

                      東門sideout

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                       邑side

 

十六夜「我等の螺旋鬼槍で滅せぬ者などないない!!!、突き破る!!殲滅陣形・陥陣営!!!」

 

黒衣兵「「「「「「応!!!!!!!!!!」」」」」」」」ズドドドドドドドドドドッ!!!!

 

ギュワァァァァァァァ!!!  グシャッ! ベシャッ!!! ヅッドドォォォォォォォン!!!

 

         なんという・・・突破力・・・・信じられない・・・・

 

         敵を切り裂く・・いえ・・肉片にして突き進む黒衣の騎兵

 

その姿はまさに死を司る姫の部隊・・・・・これが・・・死神姫と謳われる呂玲綺の兵・・・・・

 

瞬く間に白装束兵を切り裂き肉片に変えた騎兵を目の当りにした兵達もその光景に恐怖しとし怯えている

 

      わ・わたしは将なのにしっかりしないといけないのに体の震えが止まらない

 

             ・・こ・怖い・・・こんなことって・・

 

巳緒「・・・・・」

 

ガクガク・・・い・いや・・・今は・・・味方・・・味方なんだ・・・・・毅然としないと・・・

 

怜「すげぇな・・・・・!?・・どした?どこかやられたのか!」

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震える私を見て怜が心配してくれている・・・・・いけない・・・・私が・・・ちゃんとしないと

 

巳緒「ん・んん、大丈夫だよ雨に打たれ続けてた所為でちょっと寒気がしただけよ・・大丈夫!」

 

怜「そか・・・風邪でも引いたのか〜巳緒は体弱いからなぁ・・・・・

  けどもうちょい頑張ろうぜ!!姉貴達やここの現状が改善されるまで・・・さ・・

  ・・・でもどうしても無理なときはちゃんというんだぜ!」

 

巳緒「ええ、ありがとう・・・頑張るから」 私は安心させる為ににっこり微笑んでみせた

 

           私は必死に怯える心を押し殺し季然とした態度で対応する・・・・

 

            怜が隣にいなかったら私は逃げ出していたかもしれない・・・・・

 

     我等があれほど手こずっていた白装束の兵士達を倒し尽くした黒い騎兵はその足を止め

 

       将らしき女がこちらに歩いてきた・・・・この人が呂玲綺?でしょうか?

 

           今は先ほどまで出していた闘氣は感じられません・・・

 

          あの状態で近寄られたらと思うと・・・・・ぞっとします。

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十六夜「馬騰殿の要請により天水から援軍にまいりました、董卓軍所属 呂玲綺隊

    副長の高順です我が主は少々外しておりますが第一特務攻城騎兵・鉄駆鬼

    三百を引き連れただいま到着いたした。」

  

       二人の前で巧手して礼を見せる・・・一刀様に恥は欠かせられんしな・・

 

巳緒「私は武威太守・馬騰が娘で馬休と申します、危うきところでの援軍感謝いたします」と頭を下げる

 

怜「あたいは馬鉄ってんだよろしく」礼を持って返す馬休とは対照的におき楽な馬鉄であった・・

 

巳緒「!!!?こ・この大ばかァァ」 と叫びながら馬鉄の頭を小突く ガン!

 

怜「いてぇぇ〜、なにすんだよ〜巳緒ぉぉタンコブできちまうじゃん」

 

巳緒「た・大変申し訳ありません、うちの馬鹿がとんだ失礼を!!」

 

馬鉄の頭を抑えてお辞儀させながらぺこぺこと頭を下げる馬休、殴られて馬鉄はちょっと涙目に

 

十六夜「ぷっいやこれは失礼、そんなに怒らなくとも良いですよ、到着が遅くて

    邑に被害が出てしまいこちらも申し訳なく思っておりますので」

 

巳緒「はい・・・・」

 

涙目の怜を見ながら、私は怜の明るさに救われている事をつくづく感じ己の弱さを噛み締めていた

 

怜「う〜〜〜」

 

十六夜「雨は止んだようですが油断はできませんのですぐに邑の状況確認を行いますか?」

 

怜「あ、ここはあたい達でできるから姉貴達を、城の方を助けてやってくれねぇかな?

  たぶん韓遂軍が沢山攻めてきてると思うからさ・・・・・・

  悔しいけどあたい達じゃ奴らにゃ歯がたたねぇし頼むよ、城で戦ってる母上を・・・

  姉貴達や兵達を助けてくれ いや助けてください、お願いします。」と頭を下げる

 

巳緒「・・・我々の兵は負傷したものも多く防衛に向かうには無理があるのです・・・

   それに雨が止んだとはいえを邑ほおって行く訳にも行きませんから・・

   どうか・・・皆を助けてください」同じように頭を下げる

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十六夜「分かりました・・・まだ戦闘が続いているのですね・・・我らは城に向かいます・・・」

 

            そう二人に伝えてくるりと身を翻し走って馬に跨ると

 

十六夜「聞けぇぇ!ここの戦闘は終わったが城ではまだ交戦中との事、我ら呂玲綺隊は城に向かうぞ!」

 

黒衣兵士「「「「「「「御意!!!!!」」」」」」

 

十六夜「しからば御免、ハァァァ!!行くぞ!!」

 

       ドッドッドッドッドッ ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!! 

 

      走り去る部隊を見送り私達は邑の損害を防ぐ為に作業を開始させた・・・・

 

   なんて情け無い・・・本当は・・自分達で助けに行かないといけないのに・・・・・・・

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怜「・・・・・巳緒、あたいらじゃかえって足手まといになっちまう・・・・・

  情けないけど今はたよるしかないんだよ・・・力を合わせて打ち勝ってくれることを信じてさ

  それに邑を守り被害を防ぐのがあたいらに与えられた命令だしね」とウィンクする

 

巳緒「分かってる・・・・分かってはいるんです・・・・・・

   今の自分達が助けに行っても何の役にも立たない事もそれに私たちは邑を守るのが

   義務だって事は十分承知しています・・・・・それでも自分の親を・・姉を・・・・

   助けに行くことさえ他人に・・・董卓軍に頼らなければ何も出来ないなんて・・・

   怜・・・私は・・悔しいんです・・・正直言ってあの騎兵の戦う姿に恐怖を覚えました・・

   将なのに・・こんなにも・・弱い・・うっうっ・・ポタッポタッ」

 

            その瞳から大粒の涙が流れ落ちていた

 

      あたいは黙って巳緒を抱き寄せて胸で泣かせた・・・・雨の止んだ空は・・

 

             まだまだ荒れる様子を見せていた・・・

 

                      馬鉄&馬休sideout

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                         あとがき

 

黒いたぬさん「今回は一刀君の兵士達や武装について説明をしてやろうと思う、感謝して効くが良い」

 

及川「・・・・・・・・・・・ボソなんやえらそうなんやけど・・・・ボソ・・」

 

白蓮「・・・・・ボソああ、たぬさん・・・変わってしまったんだな・・・ボソ」

 

        何故か教鞭を振るうたぬさんの前に正座させられているふたり

 

黒たぬさん「そこ!!!私語は慎むように」(カウントT)

 

二人「「はい!!!す・すまん(すんません)」」

 

黒たぬさん「まったく・・・・・いいですか?説明をぉぉ開始する」バンっとどこからか持ってきた黒板を叩く

 

黒たぬさん「まず部隊説明から入ろう」

 

現時点での一刀君の戦力は全部で千人、振り分けは以下のとおり

 

第一隊 鉄駆鬼(攻城騎兵)300 第二隊 守護鬼(大盾兵)250 第三隊 螺旋鬼(大槍隊)250

 

第四隊 鐘連弓鬼(弓兵)150 第五隊 闇風鬼(細作)50から成り立っているのです

 

 各隊はそれぞれ特殊な武装が与えられておりそれに特化した訓練を施されている、たとえば今回登場した

 

 

 第一隊 本来は重装甲の鎧を着けた軍馬(重鉄騎)に螺旋鬼槍(簡単にいえば真桜の武器に似ている)を

  

      やや大きくした中世の騎士が使っていた大ランスに回転機構がついたものです

 

      またチャージランス中(突撃状態)は前に突き出した左肩(体)を守る為に

 

      特殊なスパイクシールドが取り付けられており攻防一体の武装という感じです。

 

及川「・・・・・・ボソ・・この時代で回転式大ランスって鬼や・・・ボソ・・・」

 

白蓮「・・・・ボソ・・なぁだいらんすってなんだ?・・・ボソ」

 

黒たぬさん「・・・・私語は・・・・慎むように・・・・」(カウントU)・・・・・・・ゴゴゴゴゴ!!!

 

二人「「ひゃぃ」」((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル「「こぇぇぇぇほんまに(本当に)たぬさんかいあれ」」

 

黒たぬさん「まだ出ていない部隊の武装説明は・・・・・まぁじっくりとしていこうか?」

 

十六夜「お〜いたぬさん私の武器紹介わすれてるぞ?」

 

黒たぬさん「おおっ、そうでしたでは折角なので十六夜さん自ら説明して貰いましょうか?」

 

十六夜「ふむ、いいぞ」と黒板の前に来て説明を始める

 

十六夜「コホン!知っているとは思うが私の名は高順、呂玲綺隊の副長にして一刀様の一の矛だ!」

 

及川「・・・・・ボソ・・・花霞はんも似たような事いってたきが・・ボソ・・・・」

 

白蓮「・・・・ボソ・・・それ言うと話がややこしくなるぞ・・・ボソ・・・・」

 

及川「・・・・ボソ・・せやな・・・」

 

十六夜「まず私が一刀様から賜った武器は二つある、まず今回使用した螺旋鬼槍・ファレノシスだ

    通常の螺旋鬼槍と違い手を守る握りのとこに小型の機銃のような物が2つ付いている

    真桜の武器と言うより桔梗殿・・厳顔の武器に近い物になるわけだ中遠距離用の武器だな

    ま〜あれだ、機銃といっても弾丸とか言うのを撃ちだすんじゃなくて氣弾を撃ちだすから

    多用はできないけどなぁ〜ははははっ」

 

及川「・・・・・ボソ・・・機銃ってあかんやろ・・・弾は・・・氣弾って・・氣あるだけ撃てるやん・・・ボソ」

 

白蓮「・・・・にょろ〜○・・・・」話についていけずほおけている白蓮・・・・

 

十六夜「で、もう一つがこの大剣でぐれーとそーどと言う物が原型らしい強度斬れ味共に素晴らしく

    なにより氣を流すことで一刀様の武器 影紅孔雀のように翡翠の刃に炎が宿るように見える一品だ

    名は斬炎鳳昇というのだ!!」いいだろ〜と胸を張る高順

 

黒たぬさん「はい、ありがとう、と言うことで今回はこの辺でお開きだ、次回をお楽しみに」

 

説明
この作品は恋姫無双アレンジです 一刀君強いです 
 ちーとです ちょっと?黒いです
そんな作品でもいいよっと言う方は見ていってくださいな

はい、では25話です 上手く書けたかは謎ですが・・・・
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コメント
続きがものすごく気になるのでポンタロサンはやめの復活を!(黄昏☆ハリマエ)
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真恋姫†無双 〜影無双〜 北郷一刀 于吉 南斗 北斗  蒲公英 韓遂 馬騰 

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