真説・恋姫演義 北朝伝 第五章・第五幕
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 董卓率いる洛陽攻略軍が、張遼率いる洛陽守備軍との戦端を開いていたのと、ほぼ時を同じくして、官渡における一刀率いる北郷軍本隊と、曹操率いる魏軍の本隊が、すでにその戦いの幕を開いていた。

 

 「伝令!右翼に敵の横腹を突くよう伝えよ!左翼はそのまま敵右翼を引き付けておくように!先鋒の春蘭たちはどうしているか!?」

 

 「はっ!現在、敵総大将と交戦中とのこと!」

 

 「……何ですって?」

 

 伝令兵の一人に両翼への指示を出した後、先鋒を務めている夏候惇、曹仁、曹洪らの現状を別の伝令から聞いた曹操は、思わずといって感じでその顔をしかめた。

 

 「……北郷が直接、春蘭たちとやり合っているっていうの?……君主自ら一騎打ちなんて、愚にもつかない行為でしょうに」

 

 「確かに、本来ならば華琳様のおっしゃるとおりだと思います。ですが、北郷はあの呂布とも互角に渡り合う武の持ち主です。……我々の眼を釘付けにしてしまうほどの」

 

 曹操の右隣にその馬を並べ、彼女に対し冷静に進言をする荀ケ。

 

 「……北郷は囮。向こうの狙い目は別にある、と。あなたはそう言いたいの?桂花」

 

 「おそらくは。……ただ、あちらは我らよりもその戦力は少なく、伏兵に回せるような余裕があるとは」

 

 「確か陳留に向かった別働隊がいたはず。……そちらがその本命では?」

 

 荀ケがいるのとは反対側の、曹操の左隣に馬を並べ、郭嘉が自身の予測をその口にする。

 

 「だとすれば、風を向こうに送って置いて、正解だったことにはなるけれど」

 

 濮陽の地を制した後、北郷軍はその戦力を二方向に分けた。すなわち、官渡から洛陽にいたる方面の軍勢と、陳留のある南方へと向かった軍勢である。もちろんそのことは曹操たちも重々に承知の上である。

 

 だからこそ、陳留には足止めのための一手を打っておいた。

 

 「あの娘なら、たとえその身一つでも、十万の軍を”足止め”することが出来るでしょうしね」

 

 「……肝心なときに、居眠りなどしていなければ良いんですが」

 

 「大丈夫よ、桂花。……少々の居眠りをしながらでも、その程度のことはやってのける娘よ?……そのことは貴女も十分知っているでしょう?」

 

 「……は」

 

 現状、ほとんど戦力のいない陳留の守将に、曹操はたった一人の少女だけを選んで送った。……普段どれほどとぼけていても、魏の軍師の中では、ある意味一番厄介で、一番頼りになる軍師。程仲徳を、である。

 

 「……もしも陳留に向かった軍が、北郷軍にとっての本命だったとすれば、戦局はかなりこちらの有利となります。後は洛陽方面ですが、霞殿が勝利していれば尚良し。たとえ敗北していたとしても、相当の時間を稼げるはずです」

 

 さらに、洛陽方面軍が張遼に勝利し、こちらに取って返して来たとしても、その戦力はかなり消耗しているはずである。数の上での優位に変わりはない。郭嘉はそう読み、主君にその旨を進言をした。

 

 「稟の読みどおりに、ことが上手く運べばいいのだけれどね」

 

 純粋な戦力で言えば、魏軍の兵力は約十八万。対して北郷軍の兵力はと言うと、虎豹騎という北郷軍自慢の精兵がいるとはいえ、数だけ見ればおよそ十万といったところ。

 

 しかも、青州で彼らと戦った夏候惇たちとは違い、曹操たちにはきちんとした予備知識がある。虎豹騎のその強さも、そしてその弱点も、彼女たちは十分に知っている。

 

 油断さえなければ、決して虎豹騎にも引けをとらないはずだと。曹操は、自身の自慢の精兵たちに、そう十分な自信を持っている。だが。

 

 「……あの北郷のことよ。何を考えているのかわからないような、虫も殺さないようなあの顔で、平然と、こちらが思いもしないような突飛な事をして来ても、何もおかしくはないはず。……秋蘭!」

 

 「はっ!」

 

 自身の直衛として、許緒や典韋とともに控えていた夏候淵を、曹操はその近くまで呼ぶ。

 

 「貴女もいくらかの兵を率いて、凪たちとは別に、遊撃隊として備えておいて頂戴。……念のために、ね」

 

 「御意!」

 

 「……さて、と。こちらが打てる手は、現状出来る限り打てた筈。……ここから、向こうはどう切り替えしてくれるかしらね?」

 

 くすくす、と。どこか楽しそうに笑う曹操。

 

 そう。彼女は楽しいのだ。

 

 ……現時点において、自分とまともに渡り合える人物は、一刀以外にはまず見て取れないと、彼女はそう思っていた。あと他に居るとすれば、揚州の孫策や、益州に入った劉備ぐらいなものだが、その彼女たちと当たるのはまだ先の話である。それも、この戦に勝って、一刀を己がモノにしてからのこと。

 

 自身の体が、これほども喜びで震えることなど、今までの曹孟徳という人間の人生には、全くと言っていいほどなかったものだった。

 

 だからこそ、曹操は楽しくて仕方が無かった。この戦の軍配がどちらに挙がろうと、無様な真似だけは決してしない、と。彼女はそう決心していた。

 

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 その陳留に向かった、徐晃、姜維、司馬懿が率いる北郷軍は、曹操たちのその思惑通り、街の正面に陣取ったまま、動くに動けない状況に陥っていた。

 

 「……どうしたもんだろうな、この状況」

 

 「……どうしたもんやろな〜……」

 

 「……どうしたものでしょうね……ほんとに」

 

 三人の視界の正面には、大きく開かれた陳留の街の門があり、その前に一人ぽつんと突っ立っている人物の姿があった。

 

 「……確か、あれは程cとかいったか?いつだか魏の使者として来た」

 

 「そのはずやで。頭の上のあの人形、あんなもん頭に乗せたやつは、他にはそうは居らんと思うけど?」

 

 「……何かの罠、でしょうか?武人ではなく、軍師であるあの人が、たった一人で門を開けて待ち構えているなんて」

 

 「……十中八九、罠、だろうな。城壁の上で、時折旗を振ってる連中がいる。……どこかしらに、何かの連絡を送っているみたいだしな」

 

 陳留の街を取り囲む、街の城門の上。その二箇所ほどで、赤と青の旗を交互に振る兵の姿が、彼女たちにははっきりと見て取れていた。

 

 伏兵か−?

 

 そう思って、彼女らは現在、周囲に斥候を放ち、その報告を待っているところである。

 

 でもって、その街の門の所にいる程cはというと。

 

 「…………ぐぅ」

 

 寝ていた。しかも立ったまま。

 

 普段なら誰かしら、そんな彼女に起きろと、そう突っ込みを入れるところであるが、彼女のそばには今は誰も居らず、そのままの状態でかれこれ半刻ほどは居眠りをしていた。

 

 そこに、どこからともなく飛んできた一羽の烏が、彼女の頭の人形にとまった。

 

 「かー!」

 

 「……おお。いつの間にかついつい眠ってしまっていたのですよ〜。烏さん、起こしてくれてありがとうなのですよ〜」

 

 「かー!」

 

 ばさばさ、と。程cが烏の泣き声で目を覚ますと同時に、まるで彼女を起こしにでも来たかのようなその烏は、一声だけ鳴いてどこかへと飛んでいった。

 

 「……宝慧が狙われたのかとも思いましたけど、どうやら違った見たいで何より〜」

 

 『あんだよー。俺様があのまま連れて行かれてたら、どうしていたんだお前はよー?』

 

 「まあ、とりあえず無事だったので良しとしましょう〜。……それはともかく、あちらさんはどうやら、風の思惑通り、疑心暗鬼に陥ってくれたみたいですね〜」

 

 正面に陣取る北郷軍を一瞥し、飴を咥えながらつぶやく程c。

 

 「……後はいつまで、”空城の計”が見破られないでいられるか、ですね〜」

 

 『……実際には、伏兵はおろか、戦力は全くいないなんて、向こうは思っちゃいないだろうがよ』

 

 「そうは言ってもですよ、宝慧?伏兵が居ないことは、斥候を放てば割りとすぐにわかることですしね〜。……ちょっと知恵の回る人たちばかりなら、そこでかえって疑心を深めてくれるとは思うんですけど〜」

 

 腹話術−なのだろうか?自分の頭の上に載った人形相手に、程cは一人でしゃべっていた。

 

 そう。

 

 陳留には、守備のための兵は一人もいないのである。ここの戦力はすべて、先の青州攻めで使ってしまったし、わずかに残っていた千ほどの兵も、曹操の本隊へと送ってしまった後。つまり、実質ここにいる魏の人間は、街の民たちを除けば、程cただ一人だけなのである。ちなみに、城壁の上で旗を振っているのは街の民である。

 

 「……風の役目は時間稼ぎですからね〜。一日…まあ、よくて半日稼げればいいところでしょうかね〜」

 

 その後は、適当に頃合を見計らって降伏し、口先だけでもう少しだけ時を稼げればと、彼女はそう考えていた。

 

 「……さてさて〜。あちらさんはいつ、風の策に気づくでしょうかね〜?……ふぁ。また眠くなってきたですよ〜……ぐぅ」

 

 すぴー、と。鼻提灯を膨らませ、程cはまた、立ったままで居眠りを始めたのであった。

 

 

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 場面は再び官渡に戻る。

 

 「おおおりゃああああ!!」

 

 「せいりゃあああああ!!」

 

 「おっと!……ふえ〜。今のはちょっと危なかった〜。……流石は魏武の大剣・夏候元譲と、曹武の剛刀・曹子廉。……後方からは、曹覇の弓たる曹子孝がしっかりと前衛二人をサポート、か。……曹操さんが羨ましいね。こんないい人材に囲まれて、さ」

 

 夏候惇と曹洪の二人が繰り出した剛撃を、”あえて”紙一重といった風によけて見せた一刀が、にやりとその顔に笑みを作り、そんな言葉を曹仁たちに語る。

 

 「ふん!そんなものは当たり前のことだ!貴様と華琳さまとでは、その魅力に雲泥の差があるのだからな!」

 

 「春蘭は華琳命!だからね〜。その気持ちはよくわかるけどさ」

 

 「……貴方だって、人を惹きつける魅力、という点では、華琳といい勝負だと思いますよ?武人にしても軍師にしても、結構な粒がそろっていると、そう聞き及んでいますけど?」

 

 「それは嬉しい評価ですね。……まあ、少々癖の強い人間ばっかりですけど」

 

 「……それは多分、こっちも同じだと思いますけどね」

 

 と、ちらりと夏候惇を見やりながら、一刀の台詞に返す曹仁。

 

 「……彩香様、何故そこで私を見るのですか?」

 

 「気にしない気にしない。春蘭が、華琳のお気に入りの、可愛い玩具だってこ・と・よ♪」

 

 「そ、そうですか?///」

 

 曹洪のなかばからかい気味のその台詞を聞き、一瞬でその顔に喜色を浮かべる夏候惇。

 

 「……ま、冗談はこれくらいにして、と。……北郷どの?貴方は一体、何を狙っておいでで?」

 

 「……何のことでしょう?」

 

 「……腹の探り合いというのは、私はあまり好きなほうではないのですよ。……あの呂布と同等の武を誇るはずの貴方が、私たち三人程度を相手にてこずるなど、正直、信じられないのです」

 

 「それこそ買いかぶり、というやつですよ。……”今は”これが精一杯です。貴女達を抑えておくだけで、ね」

 

 「……」

 

 一刀は、その本来の実力を抑えている。彼女たちはそのことに十分気づいていた。

 

 しかし、曹仁も曹洪も、そんな状態の一刀を相手にして、ようやく互角といった感じであることに、己の力の足りなさを痛感していた。さらに夏候惇にいたっては、自身がほぼ全力を出して戦っているのに対し、その相手の男は、おそらく六〜七割程度の力しか出していないということを、とても腹立たしく感じていた。

 

 「さ、それじゃあ続きと行きましょうか?……あんまり、休んでる暇はあげませんよ」 

 

 『?!』

 

 台詞を言い終えると同時に、一刀のその姿がふっと掻き消える。そして間髪を入れず、夏候惇のその正面に、朱雀と玄武を携えた一刀が現れる。

 

 「ッ?!このおっっ!!」

 

 「遅い」

 

 その一刀に対し、夏候惇は全力で剣を振るうが、その一撃は空を切り、代わりに一刀の朱雀が、夏候惇を下方から切り上げようとする。

 

 「やらせません!」

 

 「っと!!」

 

 だが、そこに曹仁の放った矢が飛来し、一刀の腕を射抜こうとする。だが、一刀は一瞬でバックステップを取り、その矢を交わす。

 

 「もらったよ!」

 

 一刀がバックステップし、地に足をつけたその瞬間を狙って、曹洪が一気に踏み込んで剣を突き出す。

 

 「おわっ?!……くっ!」

 

 バランスを少々崩しながらも、曹洪の剣を玄武で受け止め、それとほぼ同時に、朱雀を曹洪に振るう一刀。

 

 「ひやっ?!」

 

 体を無理やりひねり、曹洪はそれをかわして、再び一刀から距離をとり、構えを取り直す。その彼女と同様、曹仁と夏候惇もまた、一刀に向かって剣と弓を構え、それぞれにけん制の体勢に入る。

 

 (……ほんと、良い将たちだな。……さて、と。こっちの切り札が到着するまで、後どれぐらいかかるかな?……順調に、”波と風”に乗れていれば、そろそろ寿春についてる頃合だとは思うけど)

 

 一刀たちにとっての大本命。

 

 その戦力が、南から現れるまで、自分たちは魏軍を引き付けておかなければならない。陳留に向かった徐晃たちや、徐州に向かっている張?たちも、そして自分たちですら、一刀たちにとっては、魏の目を引いておくための”囮”に過ぎなかった。

 

 太陽が、すでに中天を過ぎたこの時刻。

 

 一刀の計算どおり、その”北からの”船団が、長江を遡って寿春近くに上陸していた。

 

 

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 「姉貴!全戦力の上陸が済んだぜ!」

 

 「よし!全騎すぐさま騎乗しろ!休んでいる暇は無いぞ!私たちを信頼し、切り札として選んでくれた一刀に応えるために、このまま一気に北上して官渡を目指す!」

 

 おおーーーーー!!

 

 自慢の白馬にまたがり、兵たちを鼓舞する赤い髪のその少女。

 

 「全軍!全速で駆け抜けよ!敵は……官渡にあり!われら幽州兵の実力、たっぷりと曹魏の者たちに見せ付けてやるぞ!」

 

 おおおおおおおおっっっ!!!

 

 白馬のみで構成されたその軍勢が、大地を揺るがし、驚異的な速度でもって、一気に北を目指して駆け出した。

 

 

 白馬義従と呼ばれしその軍勢。

 

 幽州に、その人ありと謳われた公孫伯珪。その彼女の率いる一万の騎兵が、間もなく官渡にその姿を現そうとしていた。この大戦に、決定的な終止符を打つために。

 

 

 だが。

 

 

 

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 「……は?い、今なんとおっしゃられましたか?」

 

 「聞こえなかったのですか?……これより都を離れる。そう言ったのです」

 

 都の禁城、その一室にて、董承は信じられない言葉を聴いていた。 

 

 「で、ですが、いまだ魏王が敗れたという報は届いてもおりませんぞ?!なのに都を離れるとは、いささか時期が尚早すぎるのでは……!!」

 

 「負けですよ、魏王のね。……信頼する草からの報告で、魏王の本隊を後方から突くべく、幽州の軍が寿春に上陸したそうよ。……魏王はそれに気づいていない。彼女の敗北は必死です」

 

 「そ、そんな……!で、では今からでも魏王に、その事を伝えれば……!!」

 

 「……必要ないわ。どの道、魏王にもいずれは、表舞台から降りてもらう予定でしたもの。……私と同じく、漢に連なるもの以外はすべて、ね」

 

 に、と。その唇の端を吊り上げて、その少女は董承に笑みを向けた。

 

 「……」

 

 (なんと恐ろしいお方か)

 

 ここに至り、董承は、己の主に、本当の意味で恐怖を覚えた。

 

 (……初めは張譲を利用して大陸を”わざと”混乱させ、そのあとは王允殿を表に出して、自分が表に出ることなく、漢の威光を復活させようとした。しかし、兄君が自分とはまったく逆の考えを持っていると知られた時には、その兄君を失脚させるべく、兄君を支援する、己が実母である太后様までそのお手にかけられた。……そして、わしの部下たちを使い、兄君のお命までをも、ためらうことなく奪ってしまわれた)

 

 主の事は確かに敬愛している。漢の臣として、このお方に仕えるのは当たり前のことだ。先の帝である少帝よりも、このお方のほうが、その至尊の位にふさわしいとも、彼は心底信じている。だからこそ、その手足となって、今まで行動してきたのだ。しかし。

 

 (……わしも、そのうち王允や張温のように、使い捨てにされる、か。……ふ。それもまた一興よな。であれば)

 

 「……かしこまりました。では、すぐにでも出立の用意を致しましょう。……次はどちらへ向かわれるので?」

 

 「そうね。……一度は、漢の血脈を勝手に名乗る不届き者とも思ったけど、”あれ”ならば、今まで以上に使い勝手がいいでしょうし。……益州へ向かうことにする」

 

 「御意」

 

 深々と頭を下げ、董承は部屋を退出していった。

 

 一人部屋に残ったその少女は、ゆっくりと窓のほうへと歩いていき、そこから街の様子を見渡す。

 

 「……民は今日も、何事もなく、世の情勢など気にもかけず、その日その日をあくせくと生きる、か。……ふ、醜いものね」

 

 民があってこそ自分たちが生きていられる、と。いつだか”姉”がそう言っていたのを、彼女はふと思い出した。

 

 「……民なんて、我々がいなければ何もできない、ただの有象無象でしょうに。そんなものを大事に想うなんて、姉上も、本当に馬鹿な人だったわ。……くくく、あははははは」

 

 あはははははははははははは!!

 

 それは、亡き姉に対する、蔑んだ笑い。

 

 そこには、肉親を殺したことに対する懺悔や後悔といったものは、微塵にも感じられなかった。

 

 

 

 漢の十四代皇帝、劉協伯和。

 

 

 

 彼女の狂気は、一体どこへ行こうとしているのか。

 

 北郷と魏の決戦の最中、再び漕ぎ手を変えるべく、彼女は都を離れる。

 

 

 そして、そんなこととは露知らず。

 

 官渡の戦いは、その決着の時を迎えようとしていた……。

 

 

                                  〜続く〜

説明
北朝伝、五章の五幕目です。

ついに始まった北郷対魏の、本隊同士の決戦。

その軍配はどちらに上がるのか。

まずはその前編をお送りします。

そして、

ついに明かされる衝撃の事実とともに、

その顛末をご覧ください。では。
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コメント
劉協が黒幕とは。。  ある程度は進化して あの2人がいても なんか桃香はだめっぽいなぁ(qisheng)
劉協が黒幕とはっ! 気づかなかった・・いや、これには気づけませんわ(汗 参りました(めがねマン)
まさかすぎる黒幕ですなぁ。(poyy)
・・・・・・追放してぇ・・・(2828)
まさかの劉協黒幕。呉にいってくれれば雪蓮の勘で見破ってたかもだけど、桃香じゃなぁ…(吹風)
おお!待っていました!!劉協さんだったか。読めなかった・・・・。(無双)
劉協も予想外でしたが、董承の行動もちと意外だったかと 幾ら漢に忠誠と言ってもこんな冷血な主君見たら普通逃げたくもなるというか、「付き合いきれんw」とか言って真相持ってどッかのの勢力にスタコラ→「情報あげるから匿ってよw」なモヒカン小物かとばかり (村主7)
よーぜふさま、こわいですね〜。彼女みたいなタイプはホントにwくすくす。(狭乃 狼)
こわっ!?劉協さんこわ!?(よーぜふ)
ヒトヤ犬・・・何を今更w どこでだったかは俺も覚えてないけどねw(狭乃 狼)
相変わらず!?はわわわわわどどっかで見られてた!?どこで言ってたかは忘れたけど確かにあったような・・・ひゃー!///(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
HIMMELさま、そう言っていただけると嬉しいですね。協ちゃんは薄幸の善人・・・そういうイメージの方が全般的に強いんで、たまにはこんな外史もありでは?なんて考えたわけです。(狭乃 狼)
お〜劉協でしたか… 自分は読めませんでした==; 二次SSの劉協って誰に付くかは別にしても善ってイメージが強かったので意外性があって良いですねw(HIMMEL)
hokuhinさま、はい、次回は白蓮大活躍!・・・の予定ですwww(狭乃 狼)
劉協が黒幕だったのか・・・次回は白蓮さんの活躍が見られるかなw(hokuhin)
砂のお城さま、やっぱ読まれてたのかなー?w まあそれはともかく、漢帝を迎えることになる桃の子の運命や如何に?!続きをお待ちくださいませw(狭乃 狼)
nakatakさま、某龍○伝劉協さまは結構こゆくなってますがねw(狭乃 狼)
村主7さま、呉は遠すぎというのではなく、漢の血筋じゃないから、です。桃香が正しく漢の血筋なのかは別として、ね。(狭乃 狼)
紫炎さま、うん、お気持ちはとってもよくわかります。彼女があそこまで朝廷至上主義になったのかは、そのうちお伝えできると思いますw(狭乃 狼)
M.N.Fさま、濃い味にしすぎ感も無いでも無いですがねw(狭乃 狼)
mokiti1976−2010さま、それはもう、ってことでwww(狭乃 狼)
劉邦柾棟さま、そーですね。ただ、現時点での桃香は、すでにただの甘ちゃんではなくなりつつありますから。利用されるだけで終わるでしょうかね?くすw(狭乃 狼)
根黒宅さま、そーですか。予想できてましたかorz とりあえず、劉備対一刀の場面が来るまで、しばらくご辛抱くださいまし。(狭乃 狼)
ヒトヤ犬さん、こういうキャラには相変わらず厳しいですなwまあ、大体予想通りの反応ではあったけどw 彼女の最後がどうなるか、そこは今後をお楽しみに、ですw(狭乃 狼)
濃いキャラな劉協がでてきましたねぇ。大概、漢の皇帝は存在薄いのが多いんですが、楽しみです。(nakatak)
まあ現状なら益州の「あの」人なら厚遇で迎えてくれるでしょうし 呉は遠すぎ?ですかね しっかしここまでドス黒く・・・いや取り巻き(一行退場の二人・その候補1人)から歪んだ現実散々見せられた・教え込まれた末路なのかw (村主7)
失礼。取り乱しました。あまりの愚に呆れ、怒り、嘆き等々、感情が入り乱れてしまいました……。まあうん。いっぺん死んどく?(紫炎)
ほう?だったらいっぺん民からの力添え無しに、税無しに一年生きてみるかい愚王さん?それで生きていけたら……いいがね。ヒャハハハハハハハハハハ!!(紫炎)
劉協伯和か・・・。 なかなか味があるキャラ付だな・・・。(M.N.F.)
ここの劉協さんひでぇな・・・一刀に敗れた後で命さんからのきつ〜い愛の鞭を喰らわせてやってほしいですな。(mokiti1976-2010)
このクソアマを追い詰める時一刀等に是非言言い放って欲しいですねW(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
↓究極時械神ヒトヤ犬さん、多分民は自分に従うために存在するとでも思ってんだろう。ようはこいつはただの温室育ちのお嬢ちゃん。(根黒宅)
生活の知識を知っている民は上の人間が居なくても最悪生きていける、でもそれが無い上の人間は?お前はどうかな?一人の民の力も借りずに生きていけるかな?税もなく生きれるかな?ええ?お嬢様よぅ!(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
華琳たちの次は桃香たちを利用しようとは何て奴なんでしょうか。 後に桃香たちが劉協に良い様に利用されていたと知った時の桃香たちがどれだけ自分達の愚かさと無力さを味わうことになるのかが気になります。(劉邦柾棟)
。。。あんまりびっくりしないな。曹操にこんな勅命をだした時点ではあやしかったし。もしかして真黒幕に操られてる?っていう期待もあったけど、まぁたまにはこういうのもいいか。でもどうする?この外史の劉備は絶対に一刀に勝てないぞ?(根黒宅)
服を素材から1から作れるか?野菜とか最初から育てられるか?狩をして肉を調達できるか?腹を壊さんよう正しく料理できるか?家を建てられるか?病気になった時治療方分かるか?戦で民である兵士に頼らず勝てるか?民が居ないと税が無いが働いて稼げるか?(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
shirouさま、しかも由や瑠里といった、頭の回る子がいますからね〜。深読みしすぎちゃうものなんですよw・・・蒔以外はwww(狭乃 狼)
統制の取れてる軍勢であればあるほど空城の計は有効ですよねぇ。(shirou)
ほわちゃーなマリアさま、そうなった原因はなんでしょうね〜?いずれ明らかになるその理由とは、果たして?・・・なんてねw(狭乃 狼)
あぁ・・・前外史で、とても可愛かった劉協が凶暴化になってしまっている・・・。これも孔明の罠なのか(ほわちゃーなマリア)
はりまえさま、命が生きていることを知ったとき、協がどう思うのか、ですね。(狭乃 狼)
まさかの黒幕・・・・・妹を思う姉はどう思うか・・・・それも王族の血がなす業か…(黄昏☆ハリマエ)
アロンアルファさま、よしよし狙い通り(え;(狭乃 狼)
anngetuutekiさま、たまには悪役だったりするのもいいかな、と。何でそうなったかはまたそのうち本文で、ねw(狭乃 狼)
下衆と言う言葉しか思いつかない。(アロンアルファ)
お〜こちらの劉協は悪役か(anngetuuteki)
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