仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 feat戦国乙女 新たなる外史への扉 第1話  転送男女
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ここはとある世界の正史の現代。

その世界に住む女子高生、日出佳乃(ひでよしの)。あだ名を「ヒデヨシ」とされていた。

ある日の事。ヒデヨシは試験前でピンチになり、神社にて神頼みをしようとし、お賽銭箱にお賽銭を入れようとしたとき、お賽銭が過って本殿の方に行ってしまい、ヒデヨシはお賽銭を拾おうとする。

ところが今度はヒデヨシが本殿の扉を破るように入り込んでしまう。

本殿にいた女性は何らかの儀式の最中であったが、ヒデヨシが入り込んだのを見て、ヒデヨシの体を支える。

しかし……。

 

???「しまった!」

 

女性はヒデヨシに気をとられてしまい、光は多く広がり、二人を包み込んだ。

光が止むと本殿にはヒデヨシと女性、二人の姿はなくなっていた。

 

 

 

同じ頃、ある世界の外史では……。

 

 

 

 

 

一刀「これでよしと……」

 

北郷一刀(ほんごうかずと)。この外史で破国を建国した男であり、外史の管理者の一人、管輅から仮面ライダーディケイドに変身する力を授けられた青年。

一刀がディケイドの力を授けられた理由は外史の管理者の長が作った外史の破壊及びに長を倒す事。

一刀は見事に長を倒し、管理者から外史を守った。

だが長はある形で復活。一刀は別の世界の自分と協力する事で復活した長を倒した。

その際に今いる外史が一刀のいた正史と隣り合った世界となり、一刀は正史と外史を自由に行き来し、それだけでなく、一刀はディケイドの力で別の外史へと旅をするようになっていた。

一刀はマシンディケイダーの整備を終え、荷物もかなりの量をマシンディケイダーに乗せていた。

これから一刀は自分のいる世界のエリアを越えて別の世界のエリアの外史に行こうとしていたのだ。

 

一刀「よっこらせ」

 

一刀はマシンディケイダーに乗り、一刀の前には銀色のオーロラの壁が現れる。

 

一刀「それじゃあ……」

月「一刀さん」

 

そこに月達、破国の将達が見送りに来ていた。

 

一刀「見送りなんていいのに」

凪「今回は何となく……」

翠「元気でやっていけよ」

一刀「いや、永遠の別れにする気ないから……」

詠「とにかく元気で旅してきなさいよ!」

明命「帰ってくるの待ってます!」

一刀「それじゃあ行ってくるぜ!」

稟「お気をつけて」

 

一刀はマシンディケイダーを走らせ、銀色のオーロラの壁に入り込む。

銀色のオーロラの壁がなくなると一刀の姿も消えて行った。

 

 

 

 

 

この物語は本来交わることのない世界が交わり、本来出会うはずのない正史の人間同士が出会う不思議な物語である。

 

 

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 feat戦国乙女 新たなる外史への扉

 

 

 

 

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第1話  転送男女

 

 

ヒデヨシは気を失っており、目を覚ます。

 

「あれ? 寝てた。ここ、公園…じゃないな、森?」

 

すると辺りは暗く、自分が先ほどいた神社とは全く違う森にいることを知る。

 

「何で? 山?」

 

ヒデヨシが横を見ると火が燃え上がっている様子が見えた。

 

「何だろう? 焚き火かな」

 

焚き火にしては明らかに大規模すぎる。

 

「……じゃない!」

 

焚き火じゃない事に気づいて、横にあったかばんを持って急いで火が燃え上がっている現場へと走る。

 

「火事!? 消防車! 119番! 電話!」

 

ヒデヨシはかばんから携帯電話を取り出そうとすると火事の現場の近くに人がいることに気が付く。

 

「人だ! すいませーーーーん!!」

 

ヒデヨシは急いで人がいるところへと降りていった。

 

「大丈夫ですか? 早く消防車……あ!」

 

眼鏡をかけた赤紫色の髪の女性がヒデヨシの方を振り向く。するとヒデヨシは…。

 

「あけりん!」

 

ヒデヨシはそのあけりんと呼んだ女性に駆け寄り、肩を掴む。

 

「あけりん、何か神社に行ったらわけ分からない事になってさ。

どうなってるのここ? 何か燃えてるし、消防車呼んだ? あけりん」

 

女性はヒデヨシを突き放す。

 

「何をわけのわからぬことを言っておる。貴様など知らん!」

「ちょっと、今はそういう冗談全然笑えないから!」

 

二人の会話は成り立たない。

すると突然女性はヒデヨシを突き飛ばした。

するとヒデヨシの前には鍬が落ちてくる。

 

「曲者!」

 

女性はどこからかクナイを取り出す。

するといつの間にか野盗らしきものたちに囲まれていた。

 

「何この人達? 強盗? ねえ…」

「話は後だ! この村を襲ったのは貴様らか!」

 

野盗達は女性に詰め寄る。

女性は後ずさりする。何故なら後ろにはおびえているヒデヨシがいるのだから。

そんな時であった。突如とどこからかバイクのエンジン音が鳴り響く。

 

「何だこの音は?」

「バイク……」

 

女性達が辺りを見回してみる。

すると突然野盗達の後ろからバイクに乗ったノーヘルの男が現れ、野盗達を跳ね飛ばすように走り、ヒデヨシ達の前に止まる。

 

「よう、大丈夫か?」

 

男が二人に声をかける。

そう、やってきたのは異世界からやって来た男、北郷一刀であった。

 

「は、はい…」

「何者だ、貴様! こやつらの仲間か?」

「俺があいつらの仲間だったら跳ね飛ばすか? 普通しないだろ。だから俺は仲間じゃない」

 

一刀はバイクから降りる。

 

「しかし、いきなり物騒の場面に出くわすとはな…」

「おのれ、よくも……」

 

野盗達は一刀達に襲いかかろうとする。

 

「やれやれ」

 

一刀はディケイドライバーを腰につける。

 

「それって、おもちゃ?」

「んなわけないだろ。本物だよ」

 

一刀はディケイドライバーを展開させ、ライドブッカーからディケイドのライダーカードを取り出す。

 

「変身!」

 

一刀はディケイドのカードをディケイドライバーに入れる。

 

「カメンライド」

 

ディケイドライバーに変身待機音が鳴り響き、一刀はドライバーを正位置に戻す。

 

「ディケイド」

 

一刀の周りにはいくつものカードの壁が現れ、一刀の体を包み、姿を変える。

そしてドライバーの中心から赤いものが出てきて、その変身した一刀の頭につく。

一刀は仮面ライダーディケイドに変身した。

この外史に仮面ライダーディケイドが出現した。

 

「姿が変わった!?」

「えーーーー!?」

 

眼鏡の女性とヒデヨシは驚くそれぞれの反応は微妙に違う。

眼鏡の女性の方は面妖な姿をした者がさらに面妖な姿になったことに。

ヒデヨシはおもちゃと思われていたもので本当に変身ヒーローに変身した事である。

ディケイドは手をはたく。

 

「さてと、久々の野盗との戦いか」

「ふざけるな!」

 

野盗達が襲い掛かってくる。

ディケイドは野盗達の振るう刀を簡単に避け、素手でいなしていく。

 

「なんて動きだ。全て紙一重で避けている」

「あの人本当にヒーローなの?」

 

そんな時であった。突然燃えている家から爆発が起こり、砂塵が舞う。

 

「くっ!」

「何だ?」

 

砂塵が消えると燃え上がる炎の中から、大剣を持った一人の女性が現れる。

 

(どこの第六天魔王だ?)

 

一刀は苦笑いをしながらそう思った。

大剣を持った女性の格好はクナイを持っている女性とあまり大差のない露出の多い格好。

そして髪の色はさらに赤く、長い髪の毛を後ろに結んでいた。

 

「んん!!」

 

大剣を持つ女性は野盗達の方を睨む。

 

「非情ノ大剣!」

 

大剣を持つ女性はその大剣を大きく上にやる。

すると大剣は炎を吸収するかのように赤くなっていく。

 

「おいおい、まじかよ!」

「ふん!」

 

大剣が地面にぶつかると、その大剣から赤い衝撃波のようなものが飛んで行き、野盗達は吹き飛ばされる。

衝撃波が走った地面は炎が燃え上がっていた。

 

「やりすぎだろ」

「………」

 

一刀は呆れ、ヒデヨシはただ呆然とその様子を見ていた。

 

「お館様!」

 

眼鏡をかけた女性は大剣を持つ女性をお館様と呼び、呼ばれた女性は答える。

そして二人はしゃがみこんでいるヒデヨシと呆然と立っているディケイドになっている一刀の方を見る。

 

「おい」

 

お館様と呼ばれた女性が近づき、二人に声をかけた。

 

「貴様ら、何者だ?」

「え、あ、あたし?あたしは、日出佳乃と……あ、ち…」

 

ヒデヨシは混乱していた。

そんな中、一刀は冷静に答えた。

 

「俺は通りすがりの仮面ライダーだ」

「仮面ライダー?」

 

ディケイドは変身を解き、元の一刀に戻る。

 

「なっ!」

「まあこれが俺の本当の姿だな。そして名前は北郷一刀だ。そっちの方も覚えておけ」

「ほぅ、中々面白いな。して貴様は?」

「あたしは…ヒデヨシって呼ばれてます」

 

ヒデヨシは可能な限りの笑顔で答えた。

 

「ヒデヨシか…よい名だ。それに北郷一刀か」

(俺の名前、褒めてくれないんだ)

 

ちょっとショックを受けた一刀。

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二人は色々あってそのお館様と呼ばれた女性の住む屋敷へと連れてこられた。

ヒデヨシはトイレに行く。一刀もそれについていっていた。

そしてトイレを終えてヒデヨシはぼやく。

 

「いまどき水洗じゃないって…。とりあえず言われるままについてきちゃったけど、くら〜。

それにしても何ここ? 何で電気使わないのかな? 省エネ? 雰囲気あるけど、ろうそくって目悪くなりそう」

(………)

 

一刀は何故そうなのか事情を分かっていながらも黙っていた。

 

「ここ、すっごいお屋敷なのにさ…って聞いてます?」

「聞いてるよ」

「何で答えないんですか?」

「答える気がないからだ」

 

二人はお館様と呼ばれた女性と眼鏡の女性がいる部屋へと入っていった。

最初っから事情が分かっている一刀はなんとも思わないが、ヒデヨシは色々気になっていた。

 

(ここどうなってるの? あけりんにそっくりさんともう一人の人もなんか変だし……。

そっか、コスプレイヤーか。しかもかなりなりきりの。そうだよね、家までこんな風にしちゃうし、すごいな〜。

っかここどこだろう? え〜と、地図地図っと……)

 

ヒデヨシは置いてあるかばんから携帯電話を取り出し、起動させる。

起動音を聞いて、話をしていた二人の視線がヒデヨシに集中する。

 

「なんだそれは?」

(やれやれ。どこかの外史に飛ばされた俺みたいだな)

「なんだって携帯ですよ。あ、これ最新機種なんですよ。今、GPS使って場所を……ってあれ? ここ圏外だ」

(それはそうだ)

 

知っていて何も教えない一刀。

ちなみに一刀も持っているが、一刀の持っている携帯電話は特別式であり、自分が元いた世界と(外史)と連絡を取ることができる。

つまりはいつでも『月の写真館』に電話をすることが可能なのだ。

しかし一刀は出そうとは思っていなかった。

 

「圏外?」

「う〜ん、電波がですね…」

「電波?」

 

お館様と呼ばれた女性が椅子から立ち上がり、ヒデヨシに近づく。

 

「先ほどから何をわけのわからぬことを言っておる」

「え〜と、ですね、やっぱ電波来てないや」

「だから電波とはいかようなものか?」

「ほら」

 

ヒデヨシが携帯電話の画面を見せる。

 

「圏外ですから、アンテナが一本も立ってないじゃないですか」

「あんてな?」

「ほら、これ圏外でしょ。ここって電波状態悪すぎませんか〜」

(それ以前の問題だ。気付こう……)

 

一刀は隠れて笑っていた。

 

「よこせ!」

 

女性が携帯電話を取り上げる。

 

「こういうものはこうやってしまえば…」

 

女性は携帯電話を思いっきり叩く。

ヒデヨシは思いっきり慌てる。

 

「って何するんですか〜!?」

「泣かぬなら、殺してしまえ、ホトトギス。役に立たぬのなら壊すまでの事!」

 

女性は大剣を取り出し、携帯電話を壊そうとする。

 

「ちょ、ちょーーーー!」

 

ヒデヨシが見事なヘッドスライディングで携帯電話を奪還。

 

「壊れてしまうから〜。泣かぬなら泣く場所まで移動しようです〜」

「ははははは」

「笑わないで下さい」

 

一刀の笑いにツッコミを入れるヒデヨシ。

 

「ほぅ」

「貴様、お館様に向かって無礼だぞ!」

「まあ待て、それほどまでに大切なものなのか?」

「そりゃあ、もう。これがないと生きていけないです」

 

ヒデヨシは泣きながらそう答えるが……。

 

「いくらなんでも言いすぎだぞ」

 

一刀がツッコミを入れた。

事実この一刀だけでなく外史に飛ばされた一刀は皆例外なく、携帯電話なしで生きているのだから……。

ヒデヨシはどうしてもアンテナを立たせようと必死に努力する。

しかし当然のことながら立たない。

 

(諦めるなとは言わないけど、気づけよな……)

「おい、貴様。その携帯とやらは役に立ちそうなのか?」

「う〜ん、ダメみたいです。全然アンテナ立たないし…」

「いやいや、他に使い道あるだろ」

「お館様もういいでしょう。この者達を一刻も早く…」

「ミツヒデ。わしはこやつらにも手伝わせてみてはどうかと思っておる」

「お館様! お気は確かですか?」

「ああ」

「そんな、あのような素性のしれぬ者達を…。いくらお館様でもご冗談が過ぎます!」

「ミツヒデ」

 

女性は指を自分の頭にやる。

 

「たまにはここだけでなく……」

 

そして次にミツヒデと呼んだ眼鏡の女性の胸を指す。

 

「ここで考えてみろ」

「(うわ…エロ……)頭だけでなく心や魂で考えろって事か。俺も好きだな」

「ほう、話が分かると見た」

「まあな」

「それにあやつらは確かに見た目は面妖だが、それなりに使えそうだ」

「え?」

「それなりどころかかなりだと思うぜ。どう使うかによるけどな」

「あの者達のどこが?」

「理由などない」

「へ?」

「わしの心がそう感じておるのだ」

「いいね〜」

 

一刀は褒め返す。

 

「あの〜、さっきから当の本人のあたしを置いてけぼりにして、話が進んでるみたいなんですけ……」

「何だ?」

「あたし、そろそろ帰りたいんですが〜……」

「そうか、ならば仕方ないな。で、貴様はどうするのだ?」

「俺か? 残ってもいいけど、こいつについていくさ」

「そうか……」

 

ヒデヨシと一刀は屋敷から出て行った。

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「こんな城あったっけ〜? 落ち着け、落ち着くんだあたし」

 

ヒデヨシは落ち着こうとこれまでの経緯を思い出す。

ヒデヨシは思い出す中、先ほどもらったお金を見る。

そのお金は明らかに古く、戦国時代辺りに使われていたものであった。

 

「これがお金? それに……」

 

ヒデヨシはかばんから歴史の教科書を取り出し、あるページを開く。

そのページには織田信長と明智光秀が書かれていた。

ヒデヨシはページを捲りながら、先ほどの女性達の自己紹介を思い出す。

 

「わしは織田ノブナガだ」

「私は明智ミツヒデと申す」

 

そして次に平号を思い出す。

今は平成ではなく、永禄であることを…。

 

「でも何で女なの?」

 

ヒデヨシはそこに疑問を思った。

 

「そりゃあ、ここが外史だからだ」

「え?」

「…」

 

一刀はすぐに黙り込んだ。

ヒデヨシと一刀は城下から出る。するとヒデヨシの腹が減る。

 

「お腹減ったな〜ハンバーガー食べたい…」

 

ヒデヨシはその場で座り込んでしまう。

 

「ここもしかして…」

(やっと気付いたか)

 

そんなときであった。

 

「人の気配!」

 

一刀は押していたマシンディケイダーを立たせて、警戒態勢をとる。

 

「な、何?」

「気配を感じる」

 

するとそこにいたのは馬に乗ったノブナガであった。

 

「なんだ、あんたか」

 

一刀は警戒態勢を解く。

 

「何だとは何だ。それにおぬし達、帰ったのではないのか」

「そのつもりだったんですけど、ここどこだか分からないし、駅もないし、何線通ってるとかも分からないし、つぅかぶっちゃけ帰れる気もしないし」

「というわけだ。で、あんたもなんでここに?」

「そ、それはその……無事に帰れたかって……」

(華琳みたいだな…)

 

そんな時ヒデヨシの腹がなる。

 

「腹が減っておるのか」

「……」

「まあな」

 

一刀は威張って言った。

 

「威張って言うことではないぞ」

 

ノブナガにツッコまれた。

結局二人は屋敷に戻り、食事をいただく事にした。

そんな中、ヒデヨシは…。

 

「あのケチャップとかマヨとか…」

「何だ?」

「いや、いいです」

「とりあえず食うぞ」

 

一刀がおかずに手をつけようとすると……。

 

「時に貴様ら」

 

ミツヒデが声をかけてきた。

 

「何だ?」

「お館様の恩義におすがりするそうだな」

「えっとですね、その帰り方が分からなくて、おすがりって言うか、お泊り…」

「とにかく! しばらくここにいるのであろう」

「は、はい、残念ながら…」

「ならばその間、お館様の役に立て」

「ああ」

「え?」

 

一刀は簡単に了承するもヒデヨシは分かっていない状態であった。

それにはミツヒデも怒ろうと思っていたら。

 

「わしの手伝いをせぬか?」

「え?」

「わしは天下を取りたい」

「天下って、私達は何すればいいんですか?」

「……甲冑探しだ」

「「は?」」

 

ヒデヨシと一刀は二人揃って答えた。

そして食事を終えた二人はノブナガに連れられてある部屋に入った。

そこには赤い兜があった。

 

「これは代々、我が織田家に伝わってきた兜でのう」

「おお〜」

「これはなかなか」

「今まではただの兜と蔵にうち捨ててあったが、最近この真紅の甲冑のいわれを知るものがうちの元に届いての。

それにはこう書かれていた。『この真紅の甲冑を纏う武将は必ずや天下を取れる』。

伝説では真紅の甲冑を纏った武将は神の怒りを買い、命を落とし、甲冑は散逸してしまったとある」

(神の怒り……まさかな)

「そのいわれを知った瞬間、わしは思った。散逸した甲冑が全て揃えばかねてからの念願であった天下統一がさらに勢いが増し、この日本(ひのもと)をより強固な一枚岩にすることができると……」

(……)

「(なんか難しいことばっかでよく分からなかったけど、えっとアイテムをコンプリートしたいってことだよね。

多分……。そういえばあたしもおまけ目当てでついつい買っちゃうことあるもんな)

分かりました、あたしも手伝います」

「……調子の良い」

「そうか。して貴様は?」

「(さてとこの選択が蛇と出るか何が出るか……)俺も手伝うぜ」

「なら二人とも期待しておるぞ」

 

こうして二人は真紅の甲冑探しを手伝うことになった。

その日の夜……。

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一人で外に出た一刀は携帯電話を取り出し、月の写真館に電話を入れる。

 

『もしもし…こちら月の写真館』

「ああ、月か。今そっち夜か?」

『はい』

「起しちゃったか?」

『いえ、もうすぐ寝ようとは思ってましたけど…』

「そうか」

『一刀さん、どうしたんですか?』

「いや、ちょっと話したいことがあったんだが、また明日にするわ。

お休みな」

『はい、おやすみなさい』

 

一刀は携帯電話を切る。

 

「真紅の甲冑か……」

 

一刀は空を眺める。

 

「もしかしたらこっちの外史の管理者のものかもしれないな」

 

一刀はディケイドライバーを手に持つ。

 

「上等だ。真紅の甲冑が破壊者なら、破壊者同士のバトルがあるってもんだ!」

 

一刀はその闘志に火をつけるのであった。

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おまけ

 

 

作者「さてとついに投稿されました仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双と戦国乙女のクロス作品」

一刀「何か別シリーズになってる気がするぞ」

作者「そうなんだが、気にするな」

一刀「俺、出番があまりないな」

作者「まあな。次回もあまりない。でも書き直さなきゃ出番がかなりなかったぞ。これでも出番を増やしたほうだ。出番が本格的になるのは第3話、いや第4話かな。

第4話を書き終えたんだが、今まで以上に活躍してるのは確かだな」

一刀「そんな理由があるのか?」

作者「それは第3話を見れば分かるさ。言っておくが、第4話までは連続投稿になるけど、第5話からは1週投稿になるからね」

一刀「注意しよう。ところで何でまた急に投稿を?」

作者「実はさっきまた俺のパソコンがデータがなくなる危機に陥った」

一刀「またかよ」

作者「いつも巡回してるサイトしか見てないし、ウイルスバスターは入れてるけどな・・・。

まあ今回はすぐにどうにかなったけど不安だから色々バックアップした。

最近書いてる小説のメモも…」

一刀「ならいいけど…」

作者「そういえば最近はWのVシネマでアクセル主役のが出たよな」

一刀「それがどうした?」

作者「いや、前にお前がアクセルに変身するやつ書いたことあるから、Vシネマの奴を元にした作品書こうかと思っている」

一刀「書くこと多いな。お前」

作者「まだ見てないからはっきりは言えないからな。とりあえずは見てみるつもりだ。書くのはそれからだ」

一刀「だけどWもいるだろ」

作者「そこはどうにかするし、Wがどうなるかは今後のこういったおまけで発表になるかな。

それでは!」

説明
この話は作者が書いていた「仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双」の続編とされるものですが、舞台は「戦国乙女(アニメ版)」となっています。また話によっては主人公である一刀があまり出番がないことがあることをご了承下さい。
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コメント
待ってました!!続きも楽しみにしてます^^(tukasa)
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真・恋姫†無双 仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 一刀 仮面ライダー 真・恋姫無双 仮面ライダーディケイド 戦国乙女 

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