いつもと違う流れ星 その13
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〜一刀side

 

杏仁豆腐屋を始めてから一カ月は経つかな?

 

左慈、于吉、管輅のおかげで店はとても繁盛している。

 

左慈、于吉のメイド服で男達が群がり、管輅の占いで女の子達のハートを鷲掴みである。

 

近頃はメイド服ではなく左慈と于吉の罵声を浴びせられに来るお客がいるとか。

 

左慈「気持ち悪い奴だな!貴様は立って食べていろっ!!」

 

男「はぃいー。」

 

于吉「おっと、お水をこぼしてしまいました。床に這いつくばって飲んでください豚さん♪」

 

男「ぶひぃぃぃいーっ!!」

 

うわ、キモ。

なんかはぁはぁ言ってるし・・・あぁ床を舐めるなぁー!!

 

まったくそういうのは他の店でやってくれ・・・

 

管輅は。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

女の子「あ、あの・・・好きな人に告白したいんですけど・・・」

 

管輅「・・・成功する、強気にいけばなお良し。」

 

女の子「本当ですか!?」

 

管輅「告白に成功したら二人でお店にぜひどうぞ。」

 

管輅はあの時以来性格が少し丸くなった。

相変わらず左慈とは犬猿の仲だが・・・

俺に対しても少しずつだが心を開きつつあるのかな?

 

 

とまぁこんな感じで午前の仕事は終了となった。

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〜町のどこか

 

???「やっと着いたね愛紗ちゃん!」

 

桃色の髪の女の子がそう言う。

 

愛紗「そうですね桃香様。」

 

愛紗と呼ばれた黒髪の女の子がそう答える。

 

???「にゃー、天の御遣いは見つかるのだ〜?」

 

赤髪の女の子がそう言う。

 

桃香「きっと見つかるよ!いったいどんな人なのかなぁ〜・・・」

 

愛紗「さぁ・・・どうなんでしょうか。」

 

ぐぅううー

 

???「そんなことよりお腹が空いたのだ!!」

 

愛紗「まったく鈴々・・・お前という奴は。」

 

鈴々「だって〜。」

 

桃香「あはは、じゃあお昼にしようか!この町の有名なお店って何処だろう?」

 

愛紗「たしか“白い杏仁豆腐屋”と呼ばれているとか。」

 

鈴々「んにゃ?杏仁豆腐は元々白いのだ!」

 

桃香「どういう意味なんだろう?とりあえず行ってみよう!」

 

三人は歩いて行った。

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〜場所戻り店

 

今は休憩時間なので四人で昼食を食べている。

 

この一カ月で作れる中華料理のバリエーションも増えた。

 

ちなみに今日の昼食は炒飯である。

 

左慈「うん、うまい!北郷の愛を感じるぞ!!」

 

一刀「そりゃ良かった。」

 

于吉「ところでこの町にはいつまで滞在するんですか?」

 

一刀「う〜ん、そろそろ移動する?なぁ管輅。」

 

管輅「ん。」

 

于吉「ならまたウキえもんの出番になりますね。」

 

一刀「頼りにしてるよウキえもん。」

 

管輅「・・・ご飯粒。」

 

管輅はそう言い俺の顔に付いたご飯粒を取ってくれた。

 

一刀「ん、ありがと。」

 

左慈「むっ!北郷もう一度ご飯粒付けろっ!!」

 

そんなむちゃくちゃな・・・

 

管輅「わざと付けるものじゃない・・・ふっ」

 

管輅が鼻で笑い勝ち誇った顔をする。

 

左慈「ぐっ!おのれーっ!!」

 

またケンカが始まるかな?とそう思った時・・・

 

       「こんにちはー」

 

とそんな声が聞こえた。

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俺は厨房から店の方へ出る。

ちなみ厨房のほうにもう一つ部屋があり、いつもそこで昼食を食べているのだ。

 

そこにいたのは・・・

 

桃色の髪色をしたふんわりした女の子と。

 

美しい黒髪をポニーテールにキリッした女の子と。

 

赤髪の元気そうな小さい女の子がそこにいた。

 

 

・・・なんだ?この感じ。

この子達を見ていると、とても懐かしいそんな気がした。

 

一刀「・・・あ、その・・・すいませんお店のほうまだ開いてないんですけど。」

 

桃香「・・・ふぇっ!?あのごめんなさい!!」

 

桃色の子が深く頭を下げた。

 

一刀「いや、こちらこそすみません。ちゃんと立て札しとけb『ぐぅうぅぅ〜・・・』・・・はい?」

 

鈴々「お腹空いたのだ・・・」

 

愛紗「鈴々!」

 

鈴々「にゃ〜!だってお腹空いたのだ!!」

 

一刀「ぷっ!あははは、どうぞお店の中へ。」

 

桃香「へっ!いいんですか?」

 

一刀「あんなお腹の音聞かされたらね。さぁどうぞ・・・」

 

俺は三人を店に招き入れた。

 

一刀「招き入れといて悪いんだけど炒飯しか作れないけどいい?」

 

桃香「あ、はいっ!」

 

一刀「了解、今作るから待っててね。」

 

そう言い俺は炒飯を作り始めた。

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一刀「はい、おまち。」

 

桃香「わぁああ!」

 

愛紗「これは・・・っ!」

 

鈴々「とってもおいしそうなのだ!!」

 

一刀「おかわりはいっぱいあるからどんどん食べてね。」

 

鈴々「おー、しゅっぎょくほぃひーのりゃ!!」

 

愛紗「口に物をいれたまましゃべるな!」

 

一刀「ははは、落ち着いて食べな?」

 

そう言い赤髪の子の頭を優しく撫でる。

 

鈴々「ふみゃ〜・・・。」

 

頭を撫でると目を細めとても気持ちよさそうな顔をする。

 

鈴々「・・・鈴々、この感じ知ってるのだ・・・なんかとっても懐かしい感じ・・・」

 

一刀「なんか俺もそんな感じしてきたよ。」

 

 

管輅「・・・どうしたの?」

 

俺が戻ってこないので心配になった管輅がこちらの様子を見に来た。

 

桃香「あっ!管輅ちゃん!!」

 

管輅「劉・・・備、・・・そう言うことか。」

 

管輅は桃色の女の子を見た瞬間顔が暗くなった。

 

それより待てよ?

 

今劉備って言った?

 

一刀「劉備ってあの劉玄徳?」

 

三人「「「!?」」」

 

愛紗「お下がりください桃香様っ!!」

 

黒髪の子がいきなり俺に薙刀?を向けてきた。

 

一刀「いぃっ!!??」

 

愛紗「貴様・・・何故桃香様の字を知っている・・・」

 

一刀「い、いやその・・・」

 

俺が返答に困っていると・・・

 

鈴々「お兄ちゃんに乱暴しちゃダメなのだっ!!」

 

愛紗「なっ!なぜ庇うっ!?」

 

鈴々「わかんないけど・・・わかんないけどっダメなのだ!!」

 

赤髪の子が助けてくれた。

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〜桃香side

 

お店に入ってすぐに店員のお兄さんに目を奪われた。

 

・・・私、お兄さんの事を知っている。

 

そんな気がした。

ずっと前に会ったそんな感じ・・・思いだそうとしてもモヤがかかって思いだせない。

 

二人の反応を見てみる。

 

愛紗ちゃんも鈴々ちゃんもあきらかになにかを感じている。

 

でもみんなそれを思いだせる人はいなかった。

 

お兄さんの作ってくれた炒飯を食べる。とてもおいしい。でも食べることに集中できない・・・お兄さんから目を離す事ができない。

 

鈴々ちゃんの頭を撫でた時少しうらやましいと思ってしまった。

 

教えていない字をお兄さんが言った。

 

すごく驚いた。愛紗ちゃんはそれを不審がってお兄さんに攻撃しようとする。

それを鈴々ちゃんが止めに入った。

 

・・・私は・・・私はっ!!

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〜一刀side

 

ヤバい・・・どうすれば・・・

俺がそんな事を考えていると。

 

桃香「愛紗ちゃんダメっ!!」

 

桃色の子がそう叫んだ。

 

愛紗「桃香様?!しかしっ!!この者は教えもしない桃香様の字を知っていたのですよ!?」

 

桃香「だけど・・・きっと悪い人じゃないよ!愛紗ちゃんもわかってるんでしょ?・・・」

 

愛紗「それは・・・。」

 

そう言い愛紗はしばらく悩んだ後薙刀を下ろした。

 

愛紗「すまない。」

 

一刀「いや、いいんだ。俺が変なこと言ったから。」

 

桃香「お兄さんなんで私の字を知っていたか教えてくれる?」

 

一刀「それは・・・『僕が教えた。』・・・。」

 

管輅「僕がここに来る客の姓、名、字の全てを教えた。これでいいかい?」

 

桃香「本当?お兄さん。」

 

一刀「あ、あぁそうなんだ。姓と名がわかれば字もわかるよ、試してみる?」

 

鈴々「じゃあ鈴々から!姓は張、名は飛なのだ!」

 

一刀「え・・・ってことは君が張翼徳なのかっ!?」

 

鈴々「にゃっ!?当たりなのだー!」

 

一刀「劉備に張飛ってことは君が関雲長かっ!」

 

愛紗「!?そ、そうだ。」

 

まさかこの三人に会えるなんて!!あれ?でも俺の記憶では三人とも男のはず・・・

 

俺は三人をちら見する。もちろん見るのは・・・

 

うん、劉備さんと関羽は女性に間違いない。張飛ちゃんは・・・

 

鈴々「むっ!お兄ちゃん失礼な事考えてる気がするのだっ!!」

 

一刀「そ、そんな事ないよ〜?張飛ちゃんは可愛い女の子だね〜?」

 

鈴々「にゃはは〜、て、照れるのだぁ。」

 

うん、女の子決定。

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一刀「はい、杏仁豆腐。」

 

桃香「ありがとうございます!」

 

なんとか管輅のおかげであの場を乗り切る事ができた。

だが管輅の顔は暗いままである。いったいどうしたのだろうか・・・

 

桃香「すっごい美味しいよ!愛紗ちゃん!!」

 

愛紗「そうですね桃香様。」

 

鈴々「もったいないからゆっくり食べるのだ。」

 

愛紗「鈴々がゆっくり食べ物を食べているっ!?」

 

鈴々「むぅー!鈴々だって美味しい物はゆっくり食べるのだっ!!」

 

愛紗「私はお前がゆっくり食べるところを初めて見たがな。」

 

桃香「まぁまぁ、とっても美味しかったですお兄さん。」

 

一刀「それはよかった。あ、俺の名前は北郷一刀って言うんだ。北郷でも一刀でも好きなほうを呼んでくれ。」

 

桃香「はいっ!それではまた来ますねカズt『一刀っ!』・・・へ?」

 

管輅「・・・一刀。」

 

一刀「ど、どうしたんだ?管輅。」

 

管輅「なんでも・・・初めては渡さない。」

 

一刀「へ?なに?」

 

最後の方は声が小さく聞き取る事ができなかった。

 

桃香「え、えーとじゃあまた来ますね一刀さん♪」

 

愛紗「ではまた・・・一刀殿。」

 

鈴々「バイバイなのだお兄ちゃん!」

 

一刀「またのご来店をお待ちしております。」

 

そう言い三人を見送ったのだった。

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一刀「ふぅ・・・一時はどうなるかと思ったけど助かった・・・」

 

管輅「・・・。」

 

一刀「あの時助けてくれてありがとな管輅。」

 

管輅「ん。・・・一刀。」

 

一刀「どうした?」

 

管輅「午後の仕込みしないとお店開けなくなる。」

 

一刀「へっ!?もうそんな時間か、急いでやらなくちゃ!!」

 

管輅「行こう・・・一刀。」

 

一刀「あぁ・・・。ん?さっきから管輅、俺の事下の名前で。」

 

管輅「気のせい。」

 

サッと俺に背を向けてしまう管輅。

 

管輅「・・・一刀。」

 

一刀「やっぱり言ってる!」

 

管輅「気のせい、。」

 

こうして一日は過ぎていった。

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ちわです、コイケヤです。

 

テストで全然投稿できなかったので頑張ってみました。

今回は桃香、愛紗、鈴々に会う場面でした。

 

ほんの少しの記憶がある一刀と三人・・・それは今後いったいなにを引き起こすのか!?

 

まぁ考えてないんですけどね・・・

 

感想、意見要望お待ちしておりますっ!!

説明
ちわです、コイケヤです。

文才がなくても全力でがんばります!!
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コメント
コメントありがとうございます!!くそ!コイケヤの力不足でまた影が薄くなってしまった!!(コイケヤ)
あれ?左慈と于吉どこいった?(2828)
コメントありがとうございます!!そう言っていたただけるとうれしいです!!(コイケヤ)
ニヤニヤせずにはいられないw(闇羽)
コメントありがとうございます!!言われてみれば・・・(コイケヤ)
それにしても、一刀が愛紗に武器を突きつけられてるのに左慈がよく出てこなかったですね。 次回も楽しみにしてます。(劉邦柾棟)
コメントありがとうございます!!・・・たしかにありですなっ!!(コイケヤ)
別に個人的には鈴々が「男の娘」でもいいのですが(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
コメントありがとうございます!!忘れてはいけない于吉のことをww(コイケヤ)
管路がどんどん可愛くなっていく。左慈もっと頑張れw(TAPEt)
コメントありがとうございます!!お持ち帰りするともれなく貂蝉が付いてきますww(コイケヤ)
コメントありがとうございます!!管輅を可愛いと言ってもらえてうれしいです!(コイケヤ)
はう〜かぁいよ〜お持ち帰り〜♪ってフラグが立ちそうだなww(乾坤一擲)
やばい・・・。管輅かわいすぎww(煉獄跋扈)
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