真・恋姫無双 花天に響く想奏譚 詳細解説 他
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 まえがき

 

 まず、毎回読んでくれている方々に感謝を。ありがとうございます。

 

 今回のこれは本編の区切りがよかったので、主に主人公、北郷一刀の背景の解説を中心としてまとめてみました。まぁ正直知らなくてもいいことも書きますが、本編一本で書いてたら説明の機会も無さそうなので。

 

 そしてもし居ればの話ですが、今回のこれが目に留まってこれから読もうとしているそこの人。本編を最初から読んだほうがいいかと思います。そのほうが作者こと私、華狼も嬉しいです。ついでに感想とかも書いてくれたら尚のこと喜びます。今回のこれでも過去の投稿作品でも、思うことがあればなんでもどうぞ。誹謗中傷は結構ですが。

 

 では。どうぞ。

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 <主人公 設定>

 

 ・北郷一刀

 

 顔立ちは端整。ただかっこいい、とかの形容詞はなんとなく似合わない印象。武士に黄色い声をかけるのをためらう感覚に似てる。しかし近寄りがたいわけではない。事実普通の学生はそんなこと気が付かない。結果、クラスや学園内では普通の一学生。

 体型は細身。筋張ったような締まり方をした筋肉で、服の上からだと本当に細身にしか見えない。

 

 戦闘方法 壱身流(いっしんりゅう)。他では主に日本刀を武器にするけどこの話では手甲装備のインファイト系。

 祖父に連れられて、幼い頃から社会見学ならぬ世界見学に行き、「世界」を知る。祖父である北郷不二は、「知れることは知っておくべき」と孫の一刀の内面的な成長をも考慮し、「世界」「人」を見せそのなかで修行をつけていった。結果、内面的にも強く、大きくなった。

 

 祖母の性質を隔世遺伝で受け継ぐ。祖母は、祖父の不二が若い時に行った外史から連れ帰った女性。とはいっても規格外な怪力や気を操る能力ではなく。まぁ怪力も内面の内、ということで出力は筋肉量より割り増しになっているがごくわずか。常人の範囲内。受け継ぐのは動体視力、反射速度といった速度面での要素。その速度を、壱身流での研鑽がフルに生かす。

 祖母である女性は、一刀の母を産んだ半年後に他界。大気の違いが神経系に負担を与え、また空気の汚染によって肺機能を初めとする身体全体が弱っていったのが原因。

 そして祖母の身体的性質を受け継いだ一刀にもその弊害が。

 

 ・次元差異発生性劇的急進行型筋ジストロフィー (長い。)命名は管理者達。

 世界間の差異による、バグとでもすべきある種の毒素が存在レベルで発生。その毒素が一定以上溜まるまでは何も影響・弊害は無いが、溜まったが最後それこそ劇的にいわゆる経絡系を蝕み、その影響が神経系に及んで筋肉が弱化。末端組織(指や手足)に始まって腕、脚、と動かなくなっていき、最終的には心臓が停止する。一般的な筋ジストロフィーに似ていることからの命名。…いや実際にこんな病気は無いですよ?筋ジスは実在しますが。

 祖母の性質を受け継いだ一刀はこれにかかり、外史に送られる際に体内の毒素を完全に抜いて、且つ弱化した体を修復するといった「調整」を施された。が、それ故にもう二度ともとの世界には戻れなくなった。

 学校で指先に違和感をおぼえて病院にいったが、気づいた管理者(主に漢女)と不二のコネでの情報操作によって公にならなかった。

 で、一週間で全身が動かなくなる。最後の一日で完全に四肢は麻痺。

 

 と、こんなかんじです。では次は武術、壱身流について。

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 <壱身流>

 

 ・北郷不二

 

 現、壱身流の継承者。一武術家でありながら、国内、時には海外で実働的な力が必要になった際、主に非公式に協力する。警察機関内での極秘護衛、テロ・紛争地域の鎮圧他。それらで得た人脈・コネは相応に力があって広く大きく深い。悪用するような人間ではないが。

 娘にも世界を見せ、鍛え、外・内面的に強くなってほしいとやったらやりすぎた。普段は一般市民だが不二と同じく武を生業とするようになった。夫は高校の同級生。真性の一般市民。

 

 ・壱身流

 

 発生は詳細不明。少なくとも空手や柔術よりも古い時代とされる。

 武術における根本的な体の動かし方、力の出し方を研鑽、それを基礎にしている。

 幼少の頃から鍛えて、後の武術的成長を底上げするという修練段階を含む。

 瞬発力に重きを置いて、それを断続的に用いる。結果、速度に特化した形になる。その延長で、跳躍力もかなりのものになる。真上に三メートルほど。

 動体視力を特化させることで、相手の動きだけでなく自分の動きをも把握しきる。それと研鑽の中で得られる「勘」を合わせることで、勘で相手の動きを先読みし、また純粋な動体視力で見てかわすことも可能。これを  「二手先(にてさき)」という。

 

 ・技

 

 爆足(はざし)

 爆ぜ(はぜ)+足(あし)の「はぜあし」を音便化。「はざし」 となる。

 壱身流の基本にして代表的な技術。

 足、と付くが実際は強靭な足腰での足運びをベースに体捌き・重心移動を織り交ぜた、全身を使っての移動方法。いわゆる「縮地」と思ってくれればそれでよし。

 初速から最高速に到ることが出来、相手からすればそれこそ爆ぜたように一瞬で距離がゼロになる。極めると「無間(むげん)」。不二はこの域。

 これは攻撃を放つ際に使うことで、自身を加速させて攻撃の威力を底上げさせられる。

 移動速度は一刀で10メートル一秒以下、ぐらい。つまり100メートル9秒台かそれ以下。

 

 龍歩(りゅうほ)

 これも基本的な技。

 基本的には単なる踏み込み。ただ威力が規格外で、一発で人間の大腿骨が砕ける。故、ひとたび攻撃に用いると相応の結果を生む。 例:倒れた相手の腹に「本気」の龍歩…内臓破裂、脊椎損傷。手加減すれば確実に昏倒。

 踏み込みは本来攻撃のカウンターウエイト。この龍歩と爆足の併用によって、単なる拳打も威力が飛躍的に上昇する仕組み。

 

 徹掌(てっしょう)

 外に絞った掌底を密着させ、爆足と龍歩のタイミングを正確に合わせ瞬間的に打撃、インパクトの瞬間に一気に内に捻って、相手の内部に衝撃を捻り込む掌打。

 

 ・雷釘脚(らいていきゃく)

 落下を利用した上空からの蹴りつけ。主に倒れた相手へのとどめに使う。

 ・馬蹄脚(ばていきゃく)

 馬の後ろ足蹴りに似た後方への蹴り。引き絞った足を相手に密着させて徹掌と同じ原理で放つと「麒麟蹄(きりんてい)」へと昇華する。

 

 ・絶双掌(ぜっそうしょう)

 まだ仮の名前。相手を殺す覚悟をした際に完成する、一刀の最高威力の技。

 爆足・龍歩を併用した踏み込みを二歩使う、捻りを加えた両手の平での掌打。徹掌と違って、強力な打撃を更に捻じ込む形でそれが倍。しかも殺す意思・覚悟によって手加減の余地がない。

 たぶんくらったが最後、顔の穴という穴から血が吹き出ることになる。まさしく一撃必殺。

 

 と、色々書いてきましたが。基本一刀は女性と戦うときは掌底と手刀です。拳だと痛いからです。しかし掌底は衝撃を拳よりも内部に伝えやすいから、胴体や側頭を狙うと無駄に傷つけないので理には適っています。

 次は装備の手甲。

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 <手甲>

 

 ・CNT(カーボンナノチューブ)製 手甲

 腕の甲面には、腕の丸みに疎って湾曲した鎧黒いタイルが鎧戸のようにずれて重なって付いていて、手首はある程度自由に動かせるように地の布状素材で繋がっている。肘近くまでを覆う長さで、ベルトで固定するつくり。

 

 炭素の同位体であるCNTを基本素材とした手甲。加工によって様々な性質が得られる。鋼鉄の20倍の強度を持ち、そのくせ重さはアルミニウムの半分というすぐれもの。

 手、腕の甲面に付いている黒いタイルは、CNTを圧縮したもの。粉塵が出ないように処理済み。

 地の布も同素材を加工したもの。ワイヤー状に加工したそれを編んだ地を、布状に作ったものでコーティングしてある。

 タイルと地の間には、CNTとアラミド繊維を混合して作った対衝撃パッドが入れてある。

 が、衝撃を全部遮断すると、攻撃を流したりいなしたりする際に衝撃を感じづらくなるから、気休め程度の薄いもの。

 固定のベルトの金属部分はチタン合金。各部分の接着は、CNT製の糸で縫い合わせた後溶接のように処理。

 

 スペックとしては、まず人の手では切断、破壊は不可能。布部分は思いっきり剣を突き立てても貫通どころか傷すら付かず、タイルに到っては銃弾が直撃しても甲の丸みによって弾かれる。呂布(恋)が地面に置いて渾身の力で斬り付けても、多少変形はしても破壊には至らない。

 しかしそれを受けると腕が壊れるので、基本の戦闘スタイルは避けて流していなす、という形に。

 

 こんなかんじです。入手経路としては、不二がデータの流出を防いだ研究施設から、です。

 では最後にとあるエピソードを。

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 <思い続けて、今に到って>

 

 「いいのん?管輅ちゃん。」

 「…いいんですよ。 それはそうとあまり近付かないでもらえます?なにかが伝染しそうなので。」

 貂蝉が近寄って言うと、管輅がにっこり笑顔の辛辣な言葉で返した。…まぁ無理も無い。作者もあんなのに寄られたらなにげなく距離を取りたくなるだろうし。いいひと、ではあるのだろうけど。

 「でもねん…。否定派をこの外史に干渉させない、なんていう状況、一回でもやればこの先貴女へのあたりが強くなるわよん?」

 「…惚れた人の大切なものを守るためなら、どんなことでも私はしますよ。左慈のアレをおおやけにされたら、于吉も困るでしょうし。」

 そういうと、管輅はそこを出て行った。…いや、貂蝉とこれ以上同じ空間に居たくないから、ではないぞ。

 「…ほんとにあの子は。一途な子なんだからねん。」

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 あとがき

 

 と、いうことで。長々と詳細解説しましたがとりあえず言いたいことは書きました。

 流れにはあまり関係ない設定ばかりで、そのくせきっちり考えているからこんな自分が面倒くさい。

 とにかくこれで今のところは心残りはたぶん無い。筈。これで本編がすらすら、書けると、…いいのになぁ。

 それと最後のエピソードでも分かると思いますが、この物語に管理者が否定的干渉をすることはありません。今のところは。気が変わって干渉するかも知れませんがそこは自分とのせめぎあい、ですかね。

 管輅は不二の孫が紡ぐ世界をなんとしても守ろうと動いてる設定です。たぶん、この物語でいちばんいい女、は彼女かもしれません。

 

 最後に。左慈のアレ、とはなんでしょうね。変なこと考えたらだめですよ。禁止はしませんが。

 

 では。また次の機会に。

説明
 番外編、というかまぁ詳細の解説、です。
 読んで字の如く。
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コメント
根黒宅さん 普通に、をいきすぎてさらりと書きすぎたせい、ですかね。次から文の構成、もう少し考えます。(華狼)
胡蝶さん 意外とこういった設定は無いらしいですね。 応援感謝します。(華狼)
トトクロさん 意表を突けた設定だったようでよかったです、けど、…暗喩的すぎました?(華狼)
↓え?いやあのプロローグ2で普通に出てたよ?その辺の設定(根黒宅)
最初に一刀が寝込んでいた理由がはっきりしました。祖母が外史の人間とは…驚きです。これからもがんばってください!応援してます!(胡蝶)
まさか、一刀の祖母が外史の人間だったとは〜 ビックリな設定でしたよw(トトクロ)
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真恋姫無双 外史 北郷一刀 色々オリジナル 

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