真・恋姫†無双 真公孫伝 〜雲と蓮と御遣いと〜 1―3
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この作品は恋姫無双の二次創作です。

 

三国志の二次創作である恋姫無双に、さらに作者が創作を加えたものであるため

 

人物設定の違いや時系列の違い。時代背景的な変更もありますので

 

その辺りは、なにとぞご容赦をお願いいたします。

 

上記をご理解の上、興味をお持ちの方は 次へ をクリックし、先にお進みください。

 

 

 

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一刀「ごちそうさまー!」

 

 

店員「へい!またどうぞー」

 

 

万国―――というより万時代?共通の文句を背中に受けて、一刀は飯店を出る。

今日は珍しく誰にも仕事の手伝いを依頼されず、こうしてのんびりと街まで昼飯を取りに来ていた。

食費はもちろん、働いた分だけ出た給料・・・というかお駄賃である。

 

 

 

一刀「結構食べたな〜。毎日中華ってのはあれだけど、この時代だと食えるだけ幸せってもんだよな、うん」

 

 

自分の腹を擦りながら一人頷き、店を出た一刀は城の方へと歩を進める。

 

 

 

民1「今日も見回りかい?北さん」

 

 

一刀「違う違う。今日は昼飯食べに来ただけ」

 

 

民2「北さん!この間教えてもらった服、もうすぐ完成しますよ!」

 

 

一刀「あ、ほんとに?楽しみにしてるよ」

 

 

民3「北さ〜ん!いつ公孫の嬢ちゃんと式あげるんだい?」

 

 

一刀「それはおっちゃんの勘違いだって言ってんでしょーが!上げる予定も無いし、なにより伯珪さんに失礼だろー?」

 

 

子供「北の兄ちゃん!また天のお話して〜」

 

 

一刀「ごめんな?兄ちゃん一回城に帰らないといけないんだ。次来た時でいいか?」

 

 

子供達「「「「わかった〜!!!!お仕事頑張ってね〜!!!」」」」

 

 

一刀「うおっ!?増えてる!」

 

 

道行く人達が皆、一刀に声を掛けては通り過ぎていく。

商店の店先にいる店員や店主も例外ではない。

ここ幽州は田舎。だが、だからこそ、ここの人達は暖かい。

見慣れない白い服を着た怪しい少年、北郷一刀。そんな存在でさえ、彼らは詮索を良しとせずに無条件で暖かく迎えてくれた。

その純朴さに一刀が危機感を覚えたぐらいである。

 

 

 

・・・というか、街中を案内してくれたのが伯珪さんで、伯珪さんの恋人に間違われて、街中が俺と伯珪さんを祝福をする一歩手前だったっていう裏話があるんだけど・・・これは割愛させてもらう。いや、だって・・・・・・恥ずいじゃん。

 

 

 

しかし、そんな純朴の塊みたいな街にも悪事を働くやつはいるらしい。

 

 

 

民4「どっ、泥棒ー!!」

 

 

 

一刀が歩いている通りの数メートル先にある路地から、泥棒と思しき人影が姿を現し、食べ物を両手に抱えて一刀の方へ走ってくる。

数秒後、その泥棒の後を追うように、同じ路地から息を切らせた鎧姿の青年が出てきた。

おそらく公孫軍の警邏兵だろう。その警邏兵の視線が、泥棒が逃げる先に立つ一刀に注がれる。

 

 

警邏兵「北さん!そいつ捕まえてください!」

 

 

その声を聞くより先に、すでに一刀は臨戦態勢。たまたま近くにいたおばちゃんから棒切れを借り受け、それを正眼に構えている。

泥棒の方も行く手に立ち塞がる一刀に気付くが、時すでに遅し。

 

 

一刀「ふっ!」

 

 

短い気合いの声と共に泥棒との間合いを詰め―――

 

 

 

 

<バシッ!>

 

泥棒「ぐうっ!?」

 

 

 

 

すれ違いざまに泥棒の額を棒切れで打った。もちろん、加減して。

現代ならばこう判定されただろう。「面有り!」と。

 

 

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警邏兵「いや〜北さん、助かりましたよ」

 

 

一刀「いやいや、警備ご苦労さま。大変だな」

 

 

警邏兵がのびた泥棒を縛っているのを横目で見ながら、苦笑する一刀。

その手の中には、干し肉やらお酒やらが。泥棒を気絶させた後、泥棒に入られた店の店主から感謝の言葉と共に渡された品である。

もちろん初めは断ったのだが、半ば押しつけられるような形で手渡され、店主は店に戻ってしまった。持ち切れないほど渡されたので、残りは隣にまとめて置いてあるという次第だ。

 

 

 

警邏兵「最近こういうやつが増えてるんですよ。話を聞いても、天がどうの地がどうのって言うばかりで要領を得ないし」

 

 

一刀と同じように苦笑しながら、警邏兵は泥棒の服をまさぐる。他に何か取って無いかを確認しているようだ。

 

 

一刀「天と地?天と地って来たら次は・・・人?大河ドラマじゃあるまいし。・・・だいたいこの時代に直江兼続を知ってる人がっ―――!?」

 

 

不意に一刀の声が途切れ、それと同時に一陣の風が吹く。

 

 

 

警邏兵「なおえ・・・なんですか?北さんの知り合い―――あれ?」

 

 

警邏兵が顔を上げるが、そこに一刀の姿は無い。

それどころか一刀の横に置いてあった、持ち切れなかった分の酒も無くなっていた。

まったくもって不思議現象。しかし、真相は単純である。

 

 

民「北さんなら、趙将軍が連れていったよ」

 

 

 

通りすがりの民が、一刀を探してきょろきょろと辺りを見回す警邏兵に声を掛ける。

 

 

 

警邏兵「ああ、趙将軍がさらっていったのか」

 

 

 

警邏兵はその言葉に納得すると、気絶したままの泥棒を担いで警邏兵の詰所へ向かっていった。

まるで趙雲に一刀がさらわれたという事象が当たり前、もしくは日常茶飯事のように。

事実、そのような光景は彼らにとっての日常なのだ。

 

 

 

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趙雲「―――と、いうわけで北郷殿。仕合いをしよう!」

 

 

一刀「どういうわけだぁぁぁぁ!!!!」

 

 

一刀は吠えた。英語で言うとシャウトである。

 

 

ここは幽州城内にある庭。庭師が優秀なのか手入れが行き届いており、書庫に続いて城の名物スポットである。

 

 

趙雲「―――っ!・・・北郷殿、私の耳が聞こえなくなったらどうするおつもりか」

 

 

一刀「・・・街からここまで人のこと引きずってきた人が何言ってんだよ」

 

 

趙雲「はて、なんのことやら。私は引っ張ってきただけで、引きずってきてなどおりませんよ」

 

 

一刀「なるほど。人の足を掴んで、その人が「削れる削れる削れる削れる!!!!」との訴えを叫んでいるのに、無視。そして自分はちゃっかり入手した酒を片手で飲みながら、悠々と城に凱旋したことを、ただ引っ張ってきただけと言いますか、趙雲さん」

 

 

趙雲「・・・北郷殿。おとぎ話の鬼のことなど今は―――」

 

 

一刀「いや、あんたのことだっての」

 

 

趙雲「なにを言うかと思えば・・・そんな恐ろしい真似、この清廉潔白な私にできるはずはないでしょう」

 

 

一刀「あー・・・・なに言っても無駄ってことね。あと、清廉潔白の使い方間違ってるよ」

 

 

趙雲「はっはっはっ、もちろんわざとですよ」

 

 

一刀「・・・・俺を引きずってきたのは?」

 

 

趙雲「もちろん、わざとに決まっているではありませんか」

 

 

一刀「即答かよ!」

 

 

やり場のない憤りを感じた一刀だったが、なにを言っても軽くあしらわれるだけだと悟り、それ以上はツッコまなかった。

 

 

 

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一刀「・・・・・・それで?なんでいきなり仕合い?」

 

 

趙雲「いや、先ほど北郷殿が盗人を倒したのを見て、一度手合わせしてみたいと」

 

 

一刀「俺と?・・・いやいや、趙子龍に勝てるわけないでしょ。ただの学生が」

 

 

趙雲「わかりませんぞ?勝負は時の運にも左右されますからな」

 

 

一刀「・・・運だけかよ」

 

 

運以外に勝てる要素が無いと言外に言われている気がして、少しへこむ一刀。

だが同時に、反骨精神のようなものが自分の中に湧き上がるのを感じていた。

 

 

趙雲「どうしてもというなら無理には誘いませんが・・・・・・所詮はこの程度か、ふっ・・・」

 

 

一刀「・・・・・やる。やってやる」

 

 

最後に聞こえた明らかな挑発。

挑発と分かっていても、男にはやらなければならない時がある!

そんな暑苦しさ100パーセントの台詞を胸に秘めて、一刀は仕合への決意表明をした。

そう、趙雲の思惑通りに。

 

 

 

趙雲「おや、そうですか。私としてはどちらでもよかったのですが・・・・・北郷殿がそう言われるのであれば仕方ありませんな」

 

 

 

<ヒュッ・・・・!>

 

 

 

 

笑いながら溜息を吐くという、まったくもって説得力の無いことをしたかと思うと、自分の足元に置いてあった木剣を一刀に投げ渡した。

 

 

 

木剣。日本にある木刀とは違い、少し太い。

もちろんこの世界に刀なんてものは存在していないから当たり前なのだが。

 

 

 

 

そして趙雲の手には―――槍。

 

 

しかも本物の。

 

 

一刀「ちょっと待て」

 

 

趙雲「なにか質問が?」

 

 

 

 

一刀「・・・・いや、やっぱいい」

 

 

 

一刀の声に反応した趙雲の表情は笑顔。

先ほどと同様、何を言っても笑顔と無茶な発言が返ってくるのを悟った一刀は、それ以上何も言わないことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お互いに距離を取る。距離にすれば10メートルぐらいといったところだろうか。

一刀は木剣、趙雲は槍をその手に持ち、お互いに対峙する。

もう一度言うが、趙雲の武器は槍。しかも本物。

 

 

趙雲「では北郷殿。始めましょうか」

 

 

 

一刀「・・・あぁ」

 

 

 

臨戦態勢。一刀は相手、趙雲の出方を見るために剣を正眼に構える。

槍を相手取るのは初めてではないが、なにせ相手はあの趙雲なのだ。警戒するに越したことは無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし―――1分、2分と経過していくが、趙雲は動きを見せない。

槍を構えたまま微動だにしない。

 

 

 

一刀が怪訝に思い動こうとしたその時―――

 

 

 

趙雲の姿がぶれた。

 

 

 

一刀の目にはそう見えた。

 

 

 

一刀「―――――っ!」

 

 

 

突如右側から襲ってくる殺気に咄嗟に反応し、木剣を構える。

 

 

 

次の瞬間―――――木剣が弾き飛ばされ、一刀は自分の体が吹っ飛ばされるのを感じた。

 

 

しかし、一刀も全くの素人というわけでは無い。

頭で考えるよりも先に身体が反応し、受け身を取った。

 

 

一刀(――――っ!おいおい・・・・冗談だろ)

 

 

なんとか受け身を取ったものの、両腕がみしみしと悲鳴を上げている。

それを今の一撃の威力が並大抵の物でなかったことを物語っていた。

そして、顔を上げた先には―――趙子龍。一人の武将がそこに立っていた。

 

 

 

 

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趙雲「・・・・よく反応しましたな。本気でやったつもりだったのですが」

 

 

一刀「・・・・・あぁ。死ぬかと思ったよ」

 

 

そう言いながら、自分の近くに吹っ飛んで来ていた木剣を拾い、構える。

今度は一瞬たりとも油断は出来ない。

 

 

趙雲「それでは・・・・参る!」

 

 

再び趙雲が攻撃を再開する。先ほどよりは遅いが苛烈な連撃。

 

 

一刀「ぐっ・・・!くそっ・・・」

 

 

趙雲「どうした北郷殿!貴殿の実力はその程度か!」

 

 

一刀「・・・・・・くうっ!」

 

 

次々と繰り出される点の攻撃に防戦一方の一刀。必死に防ぐも捌き切れず、肩や腕、足に攻撃が命中する。趙雲が再び本気を出せば、間違いなく貫かれていたことだろう。

どんどん激しさを増す連撃に一刀は徐々に追い詰められていく。そしてついに――――

 

 

 

<ドンッ・・・・>

 

 

後ろには、壁。

 

 

いつのまにか、追い詰められていた。

 

 

趙雲「・・・・ここまでですな。なに、少し痛いかもしれませんが安心を。峰打ちです」

 

 

そう言って、趙雲は槍を振り上げた―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・・・・・・・・・あれ?」

 

 

目を開ければ拡がる青い空。雲一つ無い快晴。

そんな景色をぼーっと見ていた一刀の視界に突然

 

 

趙雲「おや?目が覚めましたか」

 

 

趙雲の顔が現れた。・・・・しかもどアップで。

 

 

一刀「わあっ!?」

 

 

趙雲「・・・女の顔を見て声を上げるというのは失礼でしょう」

 

 

憮然とした面持ちで顔を引く趙雲。あまり機嫌が良くないらしい。

 

 

一刀「あ、ああ・・・・ごめん。俺どうしてこんなところで寝てっ!?」

 

 

身体に力を入れて起き上がろうとした一刀だったが、全身に激痛が走り、起き上がれない。

そして、その痛みと共に一つの結論に辿り着いた。

 

 

一刀「あー・・・そっか。俺、負けたのか」

 

 

自分が手も足も出ないままやられたという結論に。

いくら相手が趙子龍だったとはいえ、負けたことは素直に悔しい。

その相手が女の子なら尚更。

 

 

趙雲「え、えぇ・・・・まあ・・・そうですな」

 

 

一刀「ん?」

 

 

なぜか歯切れの悪い趙雲に、疑問を投げかけようとした一刀だったが、その前に妙な違和感を感じた。具体的に言うなら、少し頭の位置が高いというか、頭を何かの上に載せているというか・・・・・・。

 

 

 

 

一刀「なあ・・・趙雲さん」

 

 

趙雲「はい?」

 

 

一刀「なにしてんの?」

 

 

趙雲「膝枕ですがなにか?」

 

 

一刀「・・・・・・いや、それは分かる。俺が聞いてんのは、なんで俺の両肩をがっちりと押さえつけてるかってことなんだけど」

 

 

そう。身体が動かないのはなにも激痛のせいだけではなく、趙雲が両肩をがっちりとホールドしているからだった。どこにそんな力があるのか、と自分を押さえつける細い腕を見ながら、一刀は思う。

 

 

趙雲「腕を放せば間違いなく逃げますからな。まあ、保険というやつです」

 

 

一刀「・・・なんの保険だよ」

 

 

甚だ迷惑な保険である。

 

 

 

 

趙雲「北郷殿。貴方に我が真名を受け取って欲しいのですよ」

 

 

一刀「・・・・・・・」

 

 

唐突に放たれた一言。驚きはしたが今回に限っては、一刀は何も言えなかった。

前回の人をからかうような表情とは違い、真剣な趙雲の表情。

その表情は、からかいでも気まぐれでも、ましてや冗談などでもなく、今の一言が本気の一言だと如実に表していた。

 

 

 

・・・・だからこそ、一刀には分からない。真名というものは信頼に足ると認めた人物に預ける神聖な名。今の仕合いに勝ったならともかく、負けた自分には預けてもらえる要素も、理由も無かった。だが―――

 

 

 

一刀「・・・保険ってこれのこと?」

 

 

趙雲「ええ」

 

 

 

どうやら前回と同様に拒否権は無いようだった。確かに、押さえつけられてなければ、ダッシュで逃げだしていたところだろう。

もっとも、逃げたところでこの身体の痛みだ。すぐに捕まったであろうが。

 

 

 

一刀「・・・分かった。その申し出、受けるよ」

 

 

故に、選択肢は一つだけ。

 

 

趙雲「そうですか」

 

 

それでは――と、趙雲が膝枕を止め、居住まいを正す。一刀も自分の体に発破を掛けて立ち上がり、趙雲と対する。ここで逃げれば真名を受け取らずに済むかも―――、そのような考えは不思議と湧いてこなかった。むしろ、ここで逃げてはいけない。そんな気がした。

 

 

 

趙雲「我が名は趙雲。字は子龍。真名は星。・・・我が主、伯珪殿ともども、よろしくお願いしますよ。天の御遣い――――北郷一刀殿」

 

 

一刀「こちらこそ改めてよろしく。星さ―――――星」

 

 

星さん、と言いかけて途中で言いなおす。

もちろん星の目が「さん付けしたら殺す―――」的な眼力を発していたからに他ならない。

 

 

星「さて、これで面倒なことは済みましたな。一刀殿は医務室に向かわれるといい。得物の片付けは私がしておきますので」

 

 

 

一刀「あぁ、うん。それじゃあお言葉に甘えて・・・」

 

 

面倒なことという言葉と、一刀殿という呼び方に首をひねりつつも、ここにいるのはあまり得策ではない。そう判断した一刀は大人しく星の提案に従うことにし、医務室へと歩いて行った。

 

 

 

 

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星「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

一刀が去った庭に一人、自分の手の中にある愛槍に目を落としながら佇む星の姿があった。

 

 

公孫賛「あれ?星じゃないか。なにやってんだこんなとこで」

 

 

そこにいくつかの荷物を抱えた公孫賛が通りかかる。

そして、庭に一人佇む星を不審に思い、庭に下りる。

 

 

星「・・・・・・・・」

 

 

星は無言で自分の愛槍を公孫賛に見せた。

 

 

公孫賛「!?」

 

 

それを見て、公孫賛が驚きの表情を作る。

それもそのはず、星の愛槍、龍牙にひびが入っていたのだ。

しかも槍の最も重要な部分である柄に。

 

 

公孫賛「どうしたんだよこれ・・・・、どこかにぶつけたのか?」

 

 

星「ぶつけた・・・ふっ、ならまだよかったのかもしれませんな」

 

 

公孫賛「ん?どういうことだ?」

 

 

星「天の御遣いどころでは済まないかもしれませんぞ・・・・北郷一刀という男は」

 

 

独り言のように、星は空を見上げながら呟いた。

 

 

公孫賛「星?お〜い・・・・・」

 

 

いつもとは違う星の様子に、公孫賛は心配になって声を掛ける。

だが、星の耳には届いていない。何かを思い返すかのように遠くを見ながら、その唇がなにか言葉を紡いだ。

 

 

 

 

星「・・・・にのたちいらず」

 

 

 

それは、一刀が星によるとどめの一撃の寸前にすさまじい殺気と共に紡いだ言葉。

 

星や公孫賛。この時代に生きる者にとっては、馴染みの無い言葉――――

 

 

 

 

 

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【あとがき】

 

 

 

真・恋姫†無双 真公孫伝 〜雲と蓮と御遣いと〜 1―3

幽州の日常?その2

更新させていただきました。

 

 

最近はキャラの口調、喋り方がこれで合っているのかな?と、なかなかに不安な毎日を過ごしております。

前回と同様、ギャグを書くのが(考えるのが)苦手なため、今回もシリアスというか、湿っぽい締め方になってしまいました。

これを次に繋げていければ良いのですが、現実はそううまくはいかないというか、なんというか。引き続き執筆していく所存ですが、プライベートの忙しさが半端では無く、今までのように(まだ4つだけしか書いていませんが)5日間隔で更新できないかもしれません。しかし、作者の作品を待っていてくれている方々が居ると信じて、粉骨砕身頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

 

 

 

・・・・本当に粉骨・砕身してしまったらどうしましょうね(笑)

 

説明
真・恋姫†無双 真公孫伝 〜雲と蓮と御遣いと〜 1―3
更新させていただきます。

ここのところ仕事に追われて、体がぼろぼろの作者です(苦笑)
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コメント
示現流か!あれいいよな!昔あれに憧れてたんだが、結局やる機会がなかったな・・・(心は永遠の中学二年生)
都非様、ありがとうございます。技を使ってもいいんですけどね、この一刀は結構まっさらな状態に近いのでこういうふうにしました。(じゅんwithジュン)
北郷家に伝わる特別な流派なんてもんを会得してるチートな一刀よりずっとかっこいいな(都非様)
薩摩の示現流か(patishin)
日向景一郎さん、コメントありがとうございます。誤字指摘ありがとうございました。修正しました。(じゅんwithジュン)
PONさん、コメントありがとうございます。もしかしたら、今後の戦に釣り野伏せが使われるかもしれませんね(苦笑)(じゅんwithジュン)
劉邦柾棟さん、コメントありがとうございます。その辺りも今後に期待、お願い致します。(じゅんwithジュン)
mokiti1976-2010さん、コメントありがとうございます。潜在能力が高いキャラの雰囲気を醸し出している一刀です。ドラゴンボールで例えて言うなら、孫悟飯君ですね。(じゅんwithジュン)
jonmanjirouhyouryukiさん、コメントありがとうございます。この先、一刀の実力、潜在能力が露わになるにつれ、設定も更新していくので、お楽しみに。(じゅんwithジュン)
td_tkさん、コメントありがとうございます。できるだけ煮詰めて煮詰めて良い作品にしていきたいと思っています。(じゅんwithジュン)
直江兼【続】ですよ。(日向景一郎)
北郷、そして示現流。鹿児島つながりか。戦国武将全体からみたら大したことのないマイナー家系だけどこういうつながりを見るとニヤリとできますよね。上司の島津直伝釣り野伏せとかやると更にニヤリとできます。そして、示現流に技などない!初撃で仕留めることに特化した流派。敢えて言うなら攻撃すべてが必殺技なのだ!(PON)
せめて一刀が星相手に使った示現流の技名が知りたかったです。 次回も楽しみにしてます。(劉邦柾棟)
おおっ!示現流ですな!!しかし木剣で龍牙にひびを入れるとは・・・今後の一刀の成長に期待。(mokiti1976-2010)
今回も面白かったです。続きが楽しみです♪(たけちゃんS)
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