ゴーストと女王
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基本は自分が見た夢をベースにしているので、ある意味理不尽というかでたらめなのです。誤字脱字があると思いますが興味がある人は読んでいって下さい。

 

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数十年前、ある生命体を元に兵器としてゴーストと呼ばれる人工生命体を造り防衛をはかっていた国があった。しかし、数年後それを作った研究者たちは世界を手に入れようとゴーストを使い国々を襲い始めた。人々は、ゴーストに対抗する為に各々武器を手に戦い、6年前にようやく主犯の科学者を捕らえる事に成功した

 

しかし、ゴーストを作り出した国は一番の被害を受け、作物は数十年実りを期待できず、燃料やエネルギーも8割も麻痺し食料と同じく期待できるものではなかった。他の国も、そこまで酷くはないが、他国を支援できるだけの余裕はなく、どうしたものかと考えた末、ある悪魔の考えにいたった。

 

―食料やエネルギーが少ないなら使う人を減らせばいい―

 

そして3年後政府ある施設を建設。捕らえた研究者に協力を求め、その施設内だけでゴーストを活動できるように改良した。研究者も死ぬよりはと協力したが、元の生命体である王女だけは改良することが出来なかったもののおおむね、政府の要望どおりの成果を上げた

 

「それではこいつ等はこの施設内だけでしか活動は出来ないのだな」

 

「はい。しかし、王女だけはどうしても…いくら彼女を基にしたとはいえ、本人の改良は無理かと」

 

「構わん。それで、餌だがどうしたものか…ただ単に『食糧危機のため一人っ子以外は殺されにきてください』ともいえないしな」

 

「それなら、『施設内でのゴーストは無害で、ただ狩を楽しめます』と賞金のほかに参加者とその家族の税を免除の触れ込みをすればいいのでわ。ただし、二十歳未満の二人以上の兄弟が居るものが参加資格にすれば」

 

「ふむ…餌は大きい方がいいか。参加者を限定する為にも三年ごとに一つの学校で参加者を募るか。しかし、大丈夫なのか?参加者がゴーストに勝てるなんて事にならないだろうな」

 

「問題ない。王女以外(まぁ、一部を除くが)は我等の言うことを聞くしな。それに、装甲も特殊なものだから銃火器は効かないしな」

 

「そうか、なら問題ないな。よし、準備するか」

 

政府の代表と科学者はそんなやり取りをした後それぞれ準備に取り掛かった

 

 

そして、第一回が開かれ成果は予想を超えたものだった。参加者は約2,000人(参加校一校のほぼ全生徒)、一人を除いて全てゴーストにより殺された。予想外といえば一人だけ生き残ったことであった。しかし、参加者とその家族にはそれなりの優遇を取ることで納得(もともと、それが目的で参加させていた者たちだが)したが、一人残った少年とその家族は受け取らず、変わりに第二解散か場所への転校の手はずを要求した。驚いたがただ単に死に場所を求めているだけかと考え、了承するのだった。

それから3年後

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きゃぁぁぁぁぁ!! うわぁぁぁぁ!!

 

「…ちき…てやがる…しがちがう」

 

「…あぶ…じょうぶか…えっ…んで…すけた」ポタッ!ポタッ!

 

「…って、貴方が…ったから。…生きて、彼女…すけてあげて」ザシュッ!!

 

 

 

 

ゴトンッ

 

「んっ、ふぁっ。まだついていないのか。もう少し寝るか」

 

バスが揺れた表紙に男が起き、目的地についていないことを知ると再び寝ようとすると後ろから大声で起こされた

 

「おい、お前はまだ寝るつもりなのか!!全くこれからのことを考えるといい神経をしているなぁ。まっ、俺がついているんだ。安心できるのは分かるがな。はっはっはっはっ」

 

「そうですね。うちの学園のgT、Uがチームに居るんです。安心できるに決まっているじゃないですか」

 

「ええ、彼等(と貴方)がついているんですもの、大丈夫ですよね…あと、もう少しのはずだから、おきていたほうがいいと思うわ」

 

「エレン、ほうっておきなさいよ。そんな奴。どうせ向こうについても役に立たないんだから」

 

「ええ、彼等が居れば十分だというのに教師がどうしてもって言うからチームに入れたけど、いいお荷物よ」

 

「でもっ」

 

エレンと呼ばれた少女はとなりに座る学園中、名前も知らない少年を気にかけるものの、寝起きの少年は同じチームにもかかわらず我関せずで、一人到着まで窓の外を眺めていた。

 

30分ほどすると目的の施設に到着した。が、バスから降りる前に付き添いの教師が

 

「えー、これから施設に入るわけだが、その前にお前達に聞いておく。今のチームに不満があるものは挙手し、他のチームにいくもよし、また、抜けるのもいい」

 

「そんな奴、居るわけがない?ねぇ」

 

「「「「そうだ、そうだ」」」」

 

そんな声が上がる中名も知らない少年一人だけ手を挙げチームを抜け、単独行動を望んだ。その発言に周囲は『バカだなぁ』と笑う者がほとんどいた中、隣に座っていたエレンは、彼がチームを抜けることに不安を覚え、自分もあげようとしたが隣から冷たい目で見られ、挙げることをやめた。

 

一方教師は

 

「あー、私は構わないが…ホントに一人で行動するつもりか」

 

「ええ、そのつもりですが。何か問題でも…」

 

「いや…」「いいじゃないですか。そいつが一人で行動したいって言うんなら行動させても。俺達は一向に構いませんよ。なぁ」

 

その言葉に一人を除くチーム全員が声をあげ賛成を示した。教師は仕方ないと言わんばかりに諦め、携帯を取り出し、何所かに連絡をし始めた。そして、次々と他のバスが到着する中、預かっていたそれぞれの得物を返した。一人以外全ての生徒が銃火器を手にしている中少年だけが拳銃が二丁と後は刀が二本と短刀が数十本、そして鋼線を受け取っていた。それを見た周囲の生徒が

 

「全く、そんな装備でよくこれに参加する気になったよなぁ」

 

「全くです。参加する以前によく6年前まで生き残れましたよね」

 

「どうせ、ただ逃げるだけだったんだろうよ」

 

「…はぁ、それじゃお前達、施設の人のいうことをよく聞くんだぞ。4日後にまた迎えにくるからな」

 

その言葉を最後に全校生徒を降ろしたバスは生徒を残し帰っていった。それから数分後、施設の扉が開き、研究者らしき人が数十人現れるとマイク越しに

 

「それでは第二回のゴースト狩りを始めたいと思います。しかし、今日はゆっくりと休んで、明日の12時半からアナウンスを始めます。より多くのゴーストを狩ったチームが、賞金を手にします。が、他の皆様も参加賞として幾ばくかの賞金を出させてもらいます。また、副賞として、参加者及びその家族の所得等の税金を一切免除とします。それではチームごとに施設を案内します」

 

研究者がそれぞれ、案内を始める中、一人の研究員が少年の顔を見ると『何所かであった事が』と聞くと『…初めてですが』の答えを聞くと顔をしかめながらも、案内を始めた。そして、全員が意気揚々と研究所に入るとその扉が硬く閉ざされた。…これから起こる惨劇を知らずに

 

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研究所の案内が終わりそれぞれが部屋(男女別)でくつろいでいる中、エレンはバスで隣に座っていた少年のことを思い出していた。

 

「そういえば、あの人は何で一人で参加したいなんていったんだろう」

 

「何を悩んでるのかと思えばそんなこと。それは、賞金目や手に決まっているでしょう」

 

「…それなら、大勢のほうが確実だと思うの」

 

「さぁ、そんなこと知らないわよ。それよりも、エレンはどうするの」

 

「??どうするって」

 

「そんなの決まってるじゃない。これを気に好きな人に告白とかしないの」

 

「…そんな暇あるわけないじゃない。下手をすれば死ぬのよ」

 

「そんな訳ないじゃない。あれはあくまで脅し文句よ。それに三年前の第1回だって、死亡者派手なカッたって言うし。それに彼等の話だと私達の命は安全だって言っていたじゃない」

 

「そうだけど…やっぱり、そんな気分にはなれないわよ」

 

「そう、それにしてもエレンはもてるのに誰とも付き合おうとしないわね…もしかして」

 

「普通に男性が好きよ。ただ、皆さん告白が『俺が君を守って見せる』って、同じ文句なんですもの」

 

「まぁね、けど中にはいい人はいたでしょう…例えば我が校gTの彼とか」

 

「うーん、なんか嘘っぽいのよね。彼の強さ」

 

「そう。まぁ、明日は男性とお近づきになれるチャンスはたくさんあるわ。絶対恋人を見つけて見せるんだから」

 

「あ〜、私だって見つけて見せるもん」

 

「はぁ。(もし彼が、告白してくれるんなら考えてもいいかな?って、私何いってるんだろう)」

 

そんな話に花を咲かせながら夜が更けていった。

 

一方そのころ少年は一人部屋で窓から景色を眺めながら「三年もかかったが俺は沙羅またここに戻ってきたよ……ヘレン、きっと助けて見せる」そういうと刀を強く握り締めた。

 

 

 

 

二日目…

 

午前7時、各々のチームが朝食を取った後、正午から始まるゲームに向けて自由を満喫している中ただ一人少年はある場所へ向かっていた。それを目撃した人はそれを気にせず、どうやって自分のチームを一番にするかを考えていた

施設内で唯一、監視カメラのない(取り付けできない)エリアに着くと少年はあるガラスケースの前で立ち止まり、穏かな表情で

 

「…久しぶりだな。こんな所でなんだが…元気だったか?」

 

「ま、それなりにね。貴方は…少したくましくなったかしら。けど、本当に戻ってくるとは思わなかった」

 

「あれから、修行をしなおしたからね…それにしても、ここも3年前より随分と少なくなったな」

 

「ええ…気をつけてね。3年前と違い彼等も強度も上がっているけど弱点は相変わらずだから」

 

「分かってる…3年前のようなこと絶対繰り返さないさ…そろそろ昼食を取らないといけないから、もう行くな」

 

「うん、ここで、貴方が来るのを待ってるから」

 

その場所を後にした少年は周囲を確認しながら食堂に向かった。そして、午前10時少年は早めの昼食を済まし、得物を片手にこれから始まる地獄に備えていた。

 

 

一方、施設のモニタールームでは、研究者達は正午になるのを待ちゴーストをいれているゲージのロックを解除、ゴーストを解放する。いまだのんびりしている学生をモニターで見ながら微笑

 

「相変わらずだな。すでに始まっているとも知らず」

 

「すでにゲージの前で待機している生徒はどうしますか」

 

「ほうっておけ。どうせ直ぐに彼等が始末してくれるさ。……さて、ショーの開始だ」

 

先ほど少年が居た場所では閉じ込められたまま止める事が出来ない悲しみからただ生徒の無事を祈るしかなかった

 

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「ねぇ、いいのまだ始まるまで30分もあるのにこんな所にいて」

 

「いいんだよ。どうせ始まれば早い者勝ちなんだ…なら一番いい所にいた方がいいだろう」

 

「あぁ、だが不気味な場所だな。なんというか昔見たゴーストとは少し違う気がするが」

 

「うん、それに全く動く気配もないし…なんだか怖い」

 

「狩用に改良されたんだろう…(カチッ)ん、どうやら開くようだな」

 

ゴォォォォォォォォッ!!

 

「アナウンスまで時間はあるが、一足先に狩を楽しむとしよう」

 

バンッ!!

 

ゲージの前で待機していたチームはゲージが開くと早速、武器を構えゴーストを攻撃し始める

少年もまたゲージの前で待機していたのか、周囲のゲージが開ききる前にゴーストを攻撃し始めた

 

「さて、食堂に近いこいつ等を先に始末するか…はぁぁぁぁっ!!」

 

ザシュッ!!ヒュンッ!!ブスッ!!ザンッ!!

 

数秒のうちにその場にいる全てのゴーストを一体一体確実に殺していった。そして片付け終えると孫場を後にした。また別のゲージの近くにいたチームの人達には焦りと恐怖に支配されていた

 

バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!

 

「クソッ!!なんなんだ、一体。銃が効かないぞ!!」

 

「落ち着け、ここは引くぞ。ここにいたら死ぬしかない。それに、他のみんなにもこのことを知らせないと」

 

「あぁ、それに彼女達だけでも助けないと」

 

「はぁはぁそれには及びません。自分の身くらいは自分で守ります」

 

「え、ええ、これ位あの頃に比べたら何てことありません」

 

そうは言っても、女性二人の限界が近いのを感じ取っていた。最悪の場合を覚悟しながら出口に向かい後退していく。

 

(おい、後は頼んだ。俺はここで食い止める)

 

(しかし、それだとお前が…ここはリーダーの俺が)

 

(お前には彼女がいるだろう…彼女を悲しませるな)

 

(しかし…)(じゃぁな…)

 

バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!バンッ!!

 

その言葉と共にゴースト達に銃を連射しながら向かっていった。

 

「ちっ!!おい、お前達出口に向かって走るぞ」

 

「でも、彼はどうするの」「そうよ。彼を見捨てるというの」

 

「いいから走れ!!あいつの犠牲を無駄にするな」

 

ザシュッ!!ポタッ!!ポタッ!!

 

「がはっ!!速く行け…お前はこれでも食らってろ」

 

バタンッ!!………ドカァァァンッ!!

 

男の体が一体のゴーストが体を貫くと口のかなに手榴弾を突っ込んだ。爆発と同時に一体のゴーストは内側から粉々に吹き飛んだが、周囲のゴーストは吹き飛ばなかったものの、ゴーストの血飛沫が爆風により体を貫き、息絶えた。

 

「はぁ、はぁ、くそっ!!…一体どうなってやがる。」

 

「ねぇ、ここから速く離れようよ。いつ奴等が襲ってこないとも限らないし」

 

「ぐすっ、うん。それにあの人の死を無駄にしないためにも早く他の人にも知らせないと」

 

スゥゥゥゥゥゥ!!

 

「ああ…後ろだぁぁ!!」「…えっ」

 

ドパァァァッ!!

 

「キャァァァァァ!!」カチンッ!!

 

「チィッ!!…逃げろ!!」ヒュンッ!!………ドサッ!!

 

「…近くにいて生きているなんて、運がいいな、君達は…」

 

「……えっ」

 

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「…上にいたのか…いや、しかしどうやって殺したんだ。何をやっても効かなかったんだぞ」

 

「…こいつ等は昔のゴーストと違い、銃火器は全く効かない。そのかわり、刃物に対する抵抗はないに等しい。また、内側からの爆発も効果的だな…」

 

「…おい、何を言っているんだ。お前は」

 

「しかし、最も効果的なのがこいつ等の血だ。こいつ等はゴースト自身の血に対する抵抗は全くない。故に、銃火器を使用する場合は弾にこいつ等の血を付着させる必要がある」

 

「さっきから何を言っているのよ…それに生きていて運がいいなんて、仲間が一人死んだのよ!!それの何所が運がいいのよ」

 

「気持ちは分かるが、落ち着け!!」

 

「普通なら全員死んでいるところだ。一人の犠牲でとりあえず命は助かったんだ。良かったじゃないか」

 

パァァン!!

 

「先ほどの口ぶりだと彼等の弱点を知っていたのでしょう。ならどうして教えてくれなかったのよ」

 

「…一応言っておくが、あんたクラスメイトだったよな」「それが何よ」

 

「俺は転校初日に言った筈だぞ「…えっ!!」それを無視したのはそちらだろう。それに、ここは監視されているんだ、下手に口外すれば、これ自体中止になりかねない。それは、俺個人としては非常に困る」

 

「………っ!!そういえば、そんな事いっていたな。俺達は嘘だと騒ぎ立てていたが…本当だったのか」

 

「それじゃ、みんなに知らせるなら早くしたほうがいいぞ。そろそろ12時半だ。アナウンスが入り、様々な所にあいつ等が押し寄せる。まぁ、夜にいたっては、居住区には入り込まない(明日以外は)…後、これはサービスだ」

 

そういって、少年は液体の入った筒を投げて彼等に渡した。不思議な色の液体を見ながら不思議に思っていると少年はすでに移動を始めており、不安に思った彼等は少年の後についていく

 

「ねぇ、これは何」「ゴーストの血だ。銃を撃つときは弾をこれに浸してから撃つんだな。後、何でついて来るんだ…俺は食堂には行かないぞ」

 

「何所に行くんだ。それに彼等を殺す術を知っていながら、一番押し寄せる食堂に行かないとは、仲間を見殺しにするつもりかお前は」

 

「俺にはまだやることが残っているんだ。いちいち他人を助けている余裕はない」

 

「でも、私達は助けてくれました」

 

「勘違いするな。用があったのはあんた達がいたゲージのフロアであって、あんた達じゃない。それに、爆発で扉が行かれて入れないから仕方なく他から行くだけだ…食堂へはそっちから行ったほうが近い。心配しなくてもゴーストは半までは各所に移動中だ。よほどのことがない限り襲われる心配はない」

 

「一つだけ聞きたい。お前の目的はなんだ」

 

「…秘密だ。それじゃ、死なないように頑張れよ」

 

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少年は食堂とは反対の道を若干急ぎ足で走っていった。残った彼等は若干納得いかなかったが、学園の仲間を助ける為に急ぎ集まっている食堂へ急いだ

 

一方モニタールームでは、研究者達が20体のゴーストを失った事に驚いてはいたが、失ったのが旧型のみであったのでたいした問題とは取らなかった。それよりも、少年の行動を要注意することに決め、カメラで追っていたが、つい先ほど見失ってしまい、どうしたものか議論し始めた

 

「しかし、3年前にあの少年を始末できなかったのは痛かったな」

 

「はい、それに再び参加する為に我等に転校先を指定したものだからてっきり死を望んでいるものとばかり」

 

「彼の目的はやはり、我等への復習でしょうか?」

 

「うむ、でなければゴーストの弱点である得物をわざわざ選ぶはずもない」

 

「どうしますか。全てのゴーストを殺されでもしたら、新たに生み出すことも出来ないのですよ」

 

「ああ、最早女王から細胞を取ることはできんからな」

 

「まったくだ。あの女。今では完全密封状態でなければ捕らえて置く事も出来なくなってしまったしな」

 

「それに、あの女の力がもし政府にばれたら…我等は文字通りの破滅だ」

 

「全く、折角エネルギーや作物を彼等を使って奪ったというのに」

 

「それも無駄に終る。なんとしてでもあの女の存在だけは知られてはならない。無論知っているあの少年には死んでもらうほかない」

 

研究者達がそんなやり取りをしている中、多くの学生が食堂でのんきに食事をしている中息を切らした彼等が到着した。現在12時29分である

 

「…みんな!!直ぐにここから逃げるんだ!!」

 

「ハァ?何を言っているんだ。もうじき始まりのアナウンスが流れるんだぞ。それに『逃げろ』だぁ、何で俺達が逃げないといけないんだ。むしろ、ゴーストのほうが逃げるべきだろう」

 

「と、とにかく説明している時間がないの。直ぐにここから……」

 

「どうした。……はっ!!おい、後ろだ!!直ぐに逃げるんだ。ゴーストには銃火器が一切効かないんだ」

 

「おい後ろがどうしたって?…なんだお前は。もしかしてこれがゴーストかまずは一体ゲット」

 

バンッ!!…

 

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自己紹介

 

ゴースト(生体兵器の総称)

ヘレンとその母親の細胞から作り出した生態兵器(人型から魚類まで幅広い)。当初、銃火器に対する耐性は若干高い程度で、刃物や自分達の血、内部は極端にもろく作られている。その分スピードと力はかなりの物で、自国の防衛に役立てていた。

今回は確実に殺すことを目的としているので、銃火器に対する攻撃は無意味なほどに改良した。しかし、刃物や自分達の血、内部の耐性がもろいことは変えられなかった。6年前の出来事により、ヘレンからの細胞から新たに生み出せなくなり(反乱の恐れがあるため)、現存するゴーストを改良(ゲージ内は普通に生存できるが、ゲージの外に出ると3日しか生存できない)したものとなっている。新たに生み出せないので、ゴーストの個体数約5万となっている。基本は人型だが、魚類や甲殻類、昆虫などから、人型になることが出来ると、戦闘力は格段に上がる。

 

エレン

18歳、2年前に転校してきた。クラスメイトに限らず学校中男女共に人気があるが、少年だけがどこか一線をおいて接していることにどこか興味を持ってる。本人は仲良くしたいと思っているが、2年たった今でも打ち解けてくれない。席は2年間常に隣同士である。男性からは常に告白されているが、全て断っている。その理由として信念がない人と付き合う気にはなれないとの事らしい。

家はかなりのお金持ちではあるが、今現在の現状からそのことに特に意味はない。家の次期当主である姉の補佐として教育されているが、それをよく思わないものが勝手に参加させた。

 

ヘレン

数十年前に始めて進化した人類の娘。その力ゆえ王女と呼ばれていた。科学者はその力を恐れ、宇宙からの飛来物から誕生したと世間には発表された。彼女とその母親の細胞からゴーストと呼ばれる人工生命体を作り出されていたことにより人間不信に陥った。

6年前に少年と沙羅に出会い再び人を信用しようとしていたが、科学者の手により作られたゴーストによって親友であるさらを目の前で殺され、大切な人である少年をも手にかけようとしたときに力に目覚めた。それにより、逃げられないように監視できなくなったが、閉じ込めることに成功している。

 

沙羅

享年18歳。3年前の参加者で、当時の参加校で女性ながらgUであった。少年と2人最終日まで生き残っていたが、少年の身代わりとなりその命を落とす。

少年のことは好きであったが、ヘレンの登場により両者が両思いであると勘違いし、二人の仲を戦いのさなかであったが取り持とうとしていた。ヘレンとは偶然壊した壁(壊したのは少年)の部屋に閉じ込められているのを発見し、救ったことから仲が良くなった。

 

少年

現在21歳(表向き18歳としている)、3年前に初恋であった、沙羅を自分の判断ミスで失い、彼女の望みであるヘレンの解放をめざすと同時に沙羅を殺された恨みを晴らすため再び参加した。ヘレンとは自分が壊した壁の部屋に閉じ込められているのを発見し、救ったことで知り合う。

参加者の中で唯一刀や鋼線といった物を用いる。復讐と友達を救うこと以外どうでもよく、それ以外は駒としか考えていない。名前は3年前に捨て、転校時も名前を名乗っていない。

 

 

説明
少し前に、こんな夢を見たので、投稿してみた。どんな風になるかわ分からないが、気晴らしになるものになればいいかなぁと思っています。ちなみに、一体どういうことからこうなったのかなんで生物兵器の名がゴーストなのか自分も分かりません。申し訳ありません。
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生物兵器 オリジナル 王女 

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