白銀のケンタウロス・・・その1
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オルゴールの中の骨の欠片は私の骨

 

お前はこれから過去の時間に旅をする・・

 

そこで出会う過去の私はお前の敵・・ケンタウロスの女はそう言った

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御話のはじまり・・

 

森の中の魔法使いの家にて

留守を守る魔法使いの弟子のわん子さんと

今、魔法使いの家に滞在中

 

お城にお住まいの目つきと性格に問題ありの

黒髪の少年アーシュさんと

ワン子の憧れの17歳前後のお姫様のエイルさん・・。

 

・・

『じゃ しばらく城に泊まってゆけよ ー美味しいご馳走も用意してやるから♪』と

いつになく優しいアーシュさんのお言葉!

 

ご馳走!の言葉に反応するワン子さん・・。

 

『旅先の魔法使いの先生には お手紙を出しておこうね』とエイルさん

 

嬉しそうに うなずくワン子さん!

 

『じゃあ!荷物を用意してね☆』

 

『はいですワンワン!』

 

荷物を用意するワン子 そして 部屋の隅っこに 埃をかぶった

 

大きな木の箱に目をやる。 怪しい呪文の巻き物やら

がらくたがいっぱい詰まってる。

 

先生の宝物なのだが

 

はっきり言って こうもごちゃごちゃだと

何が何か判らない。

 

 

箱の中 その中の一つ

 

ふと綺麗な小さな半透明の白ぽい石で出来ている・・一見すると・・宝石箱

 

金の飾りが綺麗ですワン

 

開けてはいけないと 先生は言ってたワン

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「あ!すごく綺麗な宝石箱!!」のぞきこみ 興味しんしんで見つめる エイルさん・・

 

「あ!あ!」

 

「開けちゃだめです!」と言う暇もなく

 

カチン☆

 

開けてしまったのでした!!

 

「あれ!!」 エイルさんの身体が半透明になり

まわり一面が 黒い空間に広がり 変わってゆく・・。

 

「エイル!!」 

「わん子!!」アーシュさんが叫ぶ!

 

白銀の小さな光・・宝石箱の中から現れる!

骨のかけら・・・。

 

宝石箱の中から 歌声・・が響く 銀色の半人半馬 どこにいる・・。

 

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宝石箱が開き

 

そして・・ ・・・・・

 

「エルトニア!」「わん子!!」

 

三人の広がった足元の暗闇は 黒のビロード 星達が輝いている。

まるで夜空のきらめき・・

 

宝石箱の光のひとつは 複数の羽の生えた 半透明のクリスタルの小さな馬に変身して

綺麗で不思議な音

(まるで硝子がぶつかるか 氷のくだける音)

をたてながら 嬉しげに

 

わん子やアーシュのまわりをくるくると廻る。

 

そうかと思えば 別の光は 白い発光するネコに変身 わん子の頭の上に乗る

 

エイル・・エルトニアは・・エイルの後ろに大きな馬の姿・・。「可愛い少女だ・・」誰かが言う

 

 

「!」慌ててアーシュはエイルのそばに駆け寄る・・が

 

その前に邪魔するように 今度は 発光する巨大な白いヘビ。

 

 

別の者が現れる・・茶色の髪 青い目がいたずら子のように笑う少年とよく似た少女  

だが二人とも その姿は栗毛の馬の下半身・・

 

「かわいい犬だね・・。」ひょいとわん子さんを捕らえる

「!アーシュさんんんwww」

 

「わん子!」白いヘビが隙をとらえ アーシュに巻きつく!

 

「しまった!」

 

暗転・・。

 

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「・・・・」

「・・・・目が覚めた?」

暗闇の中 沢山の本が宙に浮かんでいる

倒れていた場所は大きな階段・・・空間の中 周りには本の山と

 

天と地をつなぐ巨大な石作りのらせん階段・・・

「お目覚めのようだね・・。」 

 

女の声 声の主は・・白銀の髪を持つ 

の紫とも青とも変わった色の美しい瞳 きりりとした女性である・・。

 

そして下半身は白い馬・・ケンタウロス・・。(半人半馬)

 

横でくすくす笑うネコ耳の少女・・。

 

 

「おまえ・・は誰だ?」 

目を覚まし 身体をゆっくりと起こしながら身構えるアーシュ

 

「今はお前の敵じゃない・・。今は・・」くすくす笑う・・。

 

ほら! ホイと投げて寄越したのは革袋・・。

中には色々な物と先程の宝石箱・・。

 

「その荷物が必要になる・・。 ここは時間の果ての先・・。さまざまな時間が

 

その時間に存在する者たち・・。」

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「アーシュラン・・て言ったな・・。お前も見える 小さな火竜王殿」

 

「・・・俺の事を知ってる?」 

 

 

「今は・・な・・・でも以前の時間にいる過去の私は知らない。」

 

「お前は過去の時間を少しだけ旅をする事になる。」 

 

「今お前はたとえるなら 

未来の時間 時の果ての空間にいるのさ・・。」

 

 

「???? 何の話をしてる? 訳がわからない? 」

 

 

「・・・もう一度愛しい女に会いたくば 私の骨を失くすなよ・・。」

 

「宝石箱の骨は・・私の死骸・・骨のかけら・・・ 

ここは未来・・時の先かもな」

 

 

「早く 行くといい・・。

犬 わん子が・・子供たちと向こうのらせん階段で遊んでる・・。

 

それから 白骨の原を通り 大昔に存在した街に行くといい・・ ちょっとした冒険が待っている」

 

 

楽しげに豪快に笑う・・「早く行け 向こうだ」 指をさす 二人は去ってゆく。「おい!」

 

ニッと笑う「またここで会おう・・。 

それから ここで会える私は・・敵じゃない・・」

 

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森の中のお花畑・・そこに「い いやーん!!ですワンワン!」 

「おとなしくしてて わん子さん」嬉しそうなケンタウロスの少女

 

少女は嬉しげにわん子に可愛いリボンをつけたり 

髪飾りをつけてる・・服まで フリルのピンクに着替えさせられる!

 

別の小さな可愛い子供たち(同じくケンタウロス・・)

もわらわらと・・わん子さんに群がる・・

 

「ああああ!尻尾を踏まない!ひっぱらない!咬まないでえええ!ワン!」 きやお!きょあ! 大騒ぎ!

 

「・・あれ・・でもケンタウロスて・・・」

 

 

こちらは別の場所・・らせん階段を下るアーシュも、ふと気がつき同じ台詞を言う「ケンタウロス・・・?」

 

同時に別々の場所で同じ事を考える・・・60年以上前に わずかにあった集落は・・・

戦いと疫病で・・滅んだ・・その姿を消した・・。

 

気配に はっ!とするアーシュ 階段から 

4メートルはある巨大な「さそり」が現れた・・・。

 

 

今度は花畑のわん子の方

「なあ!悪いなお前たち!」 いかにもいかにも 

性格のゆがんでいそうな・いたずら小僧達(ケンタウロス)・・。

 

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きやお!きょあ!大騒ぎ!

 

「・・あれ・・

でもケンタウロスて・・・」

 

 

こちらは別の場所・・

らせん階段を下るアーシュも  ふと気がつき同じ台詞を言う「ケンタウロス・・・?」

 

別々の場所で二人は

同じ事を考える・・・

 

60年以上前に わずかにあった集落は・・・

戦いと疫病で・・滅んだ・・その姿を消した・・。

 

 

気配に はっ!とするアーシュ 階段から 

4メートルはある巨大な「さそり」が現れた・・・。

 

 

今度は花畑のわん子の方

「なあ!悪いなお前たち!」 いかにもいかにも 

性格のゆがんでいそうないたずら小僧達(ケンタウロス)・・。

 

「ねえ!そのわん子 俺たちにゆずらない? 

丁度 30メートルほどの巨大魚を釣りに行くだが・・

魚のえさに その犬が丁度よさそうだ・・」にやにや 笑う・・。

 

 

続く・・のだワンわん!ああデンジャラス?わん

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「ええええ!」青くなる わん子・・。

 

「え!駄目だよ」「そうよ!」 

抗議する小さい子供たち

 

「・・お前達・・何をやってる?」 

 

そうして声をかけ 向こう側の森の奥から現れたのは・・白銀の髪  銀の鎧をまとった女性のケンタウロス(半人半馬)

 

そう・・らせんの階段の女性ケンタウロスと同じ女性であるが・・

もちろん わん子は知るよしもない・・。

 

「レギウスさま!  おにいちゃん達が 

このわん子さんを お魚の餌にするって言うの!」

「レギウスさま! 巨大魚・・グルルを釣るです! 

大きなグルルが釣れたら皆で分けようって・・」

 

「グルルか・・あの魚 美味しいよな・・」

 

一瞬 トロンとした瞳の 嬉しそうな顔をする

銀色の髪のレギウスと呼ばれた・・女性ケンタウロス・・。

 

「ちょおと毒のある腹の部分のさし身は最高の美味・・。」

 

「そうか!そうか! そこのわん子! なんて偉いだ!

私達の為に犠牲になると!」

嬉しそうな声・・で 

わん子にむかい・・・笑う

 

「え・・?ワン」(汗)

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アーシュは巨大なサソリと闘っていた頃・・

白銀の髪の女ケンタウロスと魔法使いの弟子のわん子は・・

 

続く・・

 

 

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オルゴールの中の骨の欠片は私の骨

お前はこれから過去の時間に旅をする・・

そこで出会う過去の私はお前の敵・・ケンタウロスの女はそう言った
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ファンタジー オリジナル ケンタウロス レグルス わん子 

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