双子の吸血鬼 第7章;こんにちわ魔法の世界
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夢の中で太陽神ラーと出会った。ヴァンはラーに魔法世界を救うよう依頼される、その依頼に少々渋ったヴァンであったが成功報酬としてヴァンとエヴァの平和を永久に約束しようという言葉でその依頼を受取ったヴァンは、そこで新たな仲間のチャチャゼロと共に魔法世界へと旅立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 魔法世界の大空に突然大きな炎の壁が現れた、それを成したのはヴァンガードマクダウェルという齢十幾ばくかの少年であった。

その炎の壁が現れると、辺りを飛んでいた鳥達はいっせいにその場所を離れそこから少しでも離れようと、羽を一生懸命羽ばたかせていた。

そして、その炎の壁が現れしばらくするとその炎の壁にうねりが生じ、そこから城の一部が顔を出し、その炎を突き破るように残りの部分がこちら側に現れてきた。

 

「ふぅ、ここが魔法世界か・・・・・・」

 

ヴァンはこちらへの移動がすむと、城の上からその世界の風景を見下ろしていた。その傍らにはエヴァと光のチャチャゼロの姿もある。

そこは、まるでなんらヴァン達がいた世界と変わらず、森が生い茂り、川が流れ所々に町が見える。

 

(こちらの世界とあまり変わらないな・・・・・・)

 

ヴァン達がそのまま下を見下ろし、この世界を味わっていると突然強い風が吹き付けた。

その事に驚いたヴァン達が何事か!とその風が吹いた方向を向くと、何と、大きな竜がこちらに向かって来るではないか。

 

「チャチャゼロ! あれはどうすれば良いんだ!?」

「アァ、アリャ コッチニスンデル リュウノイッシュダゼ ナカナカツヨイハズダ」

「あれ、こっちに向ってきてるんですけど!!」

「オマエガ タオセバイインジャネェカ? アレクライナラ ヨユウダロ?」

 

そのように無茶をいうチャチャゼロ、エヴァはあの大きさに圧倒されたのか驚き座り込んでしまっている。

そんなことをやっている間にも、その竜はこちらへと飛んできていた。もう少しで竜のリーチ内に入ってしまうだろう。

 

「くっ、やるしかないのか・・・・・・」

 

ヴァンは決意を固め、竜に向かって構えを取る。ヴァンの顔にはいくつもの汗の筋が浮かび上がっていた。

すると、その竜は突然こちらへ向かってくるのを止めた。

そのことで引き返してくれるのか?と期待するヴァンだったが、よく見るとその竜の口から煙がくすぶっていた。

 

「!!―――――――---‐--」

 

その事に気づいたヴァンは急いで、この城全体を守る大きな障壁を作るため、呪文を唱え始めた。

 

「炎障壁!!」

 

その呪文が完成し、魔法を唱えるのと竜がその口から炎を吐き出したのがほぼ同時だった。

初めて、竜を相手する事に緊張し体が硬くなるヴァン。

 

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対して竜は炎を受け止められ次の、攻撃をしようと大きく旋回している。

その動きを見るにどうやら、この城に突っ込み大打撃を与えようとしているようだ。

 

「オイオイ コノママダト ヤベーゾ。ラーニ モラッタ チシキノナカニ アレヲタオセル ジュツナンテ イクラデモアルダロウ(おいおい、このままだとヤベーぞ。ラーに貰った知識の中に あれを倒せる術なんていくらでもあるだろう)」

 

その言葉を聞いたヴァンは、はっとした。すっかりラーに与えて貰った知識の事を失念していたのだ。

その事を聞いたヴァンは気を持ち直し、あれを倒せる威力をもった魔法を知識から探す。

 

「(これはどうだろう・・・・・・)―――――――---‐--」

 

その知識の中から一つ使えそうな魔法を選び出し、その魔法の発動に必要な呪文を詠唱し始める。

旋回を終え、迫ってくる一匹の大きな竜。

しかし、その迫力も今のヴァンには意味を成さなかった。

 

「燃える天空!!」

 

「GYAAAAAAA!」

 

ヴァンの放った魔法は広範囲にわたりその範囲にいるものを焼き消滅させてしまう魔法だ。

その魔法をくらった竜は雄たけびをあげ、下へと落ちていった。

 

 

 

 竜撃退からしばらく経った後ヴァンとエヴァはお風呂に入っていた。

この城に来た前日は直ぐに眠ってしまったために気づかなかったが、この城には大き目の風呂が合った。

最初の城にいた頃の二人は毎日とはいかずとも7日に4回ほどは風呂に入っていたものでここ最近旅という物に出てからは風呂などはからっきしになり、たまに湖のようなものを見つけては水浴びをする程度だった。

そんな二人にチャチャゼロがこの城には風呂があるからはいったらどうだという勧めには泣いて喜びこうして、二人して入っているのである。

 

「ふふっ、兄さま 見ない間にたくましくおなりになって・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

 

そう、二人は一緒に風呂に入っているのである。もちろん二人は最初住んでいた城では二人は一緒に入っていた。

しかし、それは二人ともまだ今よりも小さいときであった時のため、こういうことは全く無かった。

が、二人とも今はそれなりに性の分別がついてきた少年と少女である。

もちろん二人とも羞恥心はあるはずなのだが、この二人の対応は全く違っていた。

途中でその事にヴァンは気づいたのだがエヴァに後から入る事に許してもらえずこうなっているのである。

 

「ぜーっ、ぜーっ・・・・・・」

 

ヴァンはお風呂に入ってすっきりしたどころかかえって疲れていた。

 

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なぜなら、お風呂の中でエヴァが調子に乗ってヴァンにちょっかいを出していたからである。

そのちょっかいに耐え抜くために、ヴァンの精神力を全動員したため、疲れていたのであった。

そんな疲れているヴァンに対してエヴァは肌がつやつやとしている。

 

「オヤオヤ、ゴリョウニントモ ナガラク オタノシミダッタヨウデ・・・・・・(おやおや、ご両人とも長らくお楽しみだったようで・・・・・・)」

「えぇ、楽しかったわ」

「か、勘弁してくれ・・・・・・」

 

そんな、ヴァンとエヴァをチャチャゼロが茶化す。

そして、二人はその声に応えつつどうやって用意したのか、置いてあった椅子に座る。

その前に置いてあるテーブルは二人分の丁度良い大きさの物だ。木で作られている。

 

「サテ ゴリョウニン ニ コレカラ ヤッテモラウコトヲ イウゼ ミミヲカッポジッテキキナ」

 

二人が席に着いたのを確認すると、その光になっているチャチャゼロが言う。

 

「マズハダ、コノマホウセカイ デ ナヲアゲテモラウ イイイミデモ ワルイイミデモ ドチラデモイイノダガナ

ソシテ スウヒャクネンゴ レンゴウコクト テイコク トイウ ニダイセイリョクガ センソウヲ ハジメル ソコデ オマエラハ ソノセンソウヲ オサメルノガ サイショノ

シゴトダ(先ずはだ、この魔法世界で名を上げてもらう 良い意味でも 悪い意味でもどちらでも良いがな。 そして、数百年後 連合国と帝国という二大勢力は戦争をはじめる。そこでお前らはその戦争を収めるのが最初の仕事だ。)」

 

チャチャゼロはそういうと、先ずは食事だ。と続けてヴァンに食事をださせる。

そして、二人はこれからに備えて食事をはじめた。

 

 

 

 それから、ヴァンは精力的に世界を回り世界の歪を正していった。そして、いつもエヴァとは一緒にいた。

最初に行ったことは、ヴァン自身とエヴァの見た目を変える幻術を編み出す事である。

この事はあっさりと成功し、数週間で会得した。

 

「兄さま、これすごいですわ。自分がまるで大人のように!!

あぁ、大人な兄さまも素敵過ぎる」

 

初めて、この術を施したときはエヴァが凄かった。

出る所は出て引っ込む所は引っ込む、更には元からの金髪もあいまってまさに絶世の美女であった。

そして、その術を会得した後は積極的に町へ出、賞金首などを狩って行った。

その時にうっかり自分の正体がばれてしまい、悪統治者を退治してやった恩を忘れその町ぐるみでエヴァたちを殺そうとすることもあった。

その次の日その町は地図上から文字通り消え去ったとか・・・・・・

その過程でエヴァはヴァンから魔法を習いだし、二人そろって武術を極めたりもした。

そして、賞金首を狩ったり町の報復で町を消したり、逆に賞金稼ぎを狩ったりしている内に二人の懸賞金はどんどんと膨れ上がっていき、ヴァンは1億DQエヴァは500万DQという金額がついた。

 

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「私達って何で世界のためになる事をしてるのにどうして懸賞金があがるのかしら?」

 

エヴァが自分達の懸賞金が以前と比べあがって描かれている手配書を以前のものと見比べながら言う。

そのエヴァはベッドに横たわり足をぶらぶらさせている。

 

「それは、エヴァが誰かが殺そうとしてくるとその町ごと消し去っちゃうからでしょ?」

「・・・・・・うっ、でも最初のは兄さまだったじゃない!!」

「そりゃそうだ! 愛すべき妹を傷つけられたんだからそれくらいは当然だろう?」

「・・・・・・兄さまったら///」

 

そう、最初に誤まって町を滅ぼしてしまったのは、ヴァンなのであったそれはエヴァと共に町で追われ、逃げているときに偶然か弓矢がヴァン達の方向に飛んできて

その矢がエヴァの頬をかすったのである、後にならないほどの小さな傷でちょっとの出血があった程度だが、その出血を見たヴァンはキレ

その町を滅ぼしてしまったのだ。

その時チャチャゼロは城にとどまり留守をしていたのだがこの件があった後からチャチャゼロをエヴァにつけさせ大事が無いようにと守らせる事にした。

それからというもの、チャチャゼロとエヴァが行動を共にする事が増えていった。

 

 

 そんな日々を二人は数百年すごしていた。

最初はこのいくらたっても変わらない容姿いつまでたっても死ねない事から発狂する事がしばしばあったが、150年経ったあたりで二人はお互いに補い合う方法を見つけ精神は安定していった。

その数百年のうちに二人にはさまざまな異名が着いていった。それは二人が意図したものでなく周りが勝手につけていったものだ。

ヴァンには『災厄の到来』『予期せぬ嵐』『鷹の目』などなど色々とあるがその中でも通っている異名『魔王』がある。この異名はエヴァを傷つけられ町を滅ぼしたときそれを見た商人によって付けられたものである。

そして、それを共にするエヴァにも『闇の福音』『悪しき音信』等々あるが先に述べた闇の福音が一番有名であろう。

さらにエヴァはたまたま単独でキリスト教の施設を見学していたとき、洗礼名というものを貰いアタナシア・キティというミドルネームがついた。

本当はこの名を名乗るつもりは無かったのだが、ヴァンから可愛いと言われ、ヴァンにだけはこのミドルネームで呼ぶ事を許可している。

そんな色々な事がありとうとう当初チャチャゼロに言われた、帝国と連合国の戦争が刻々と近付いていた。

 

「ゴリョウニン ソロソロ テイコク ト レンゴウコク ノ センソウガ チカヅイテイルガ ココデ タスケテキテホシイ ジンブツガヒトリ イルンダゼ(ご両人、そろそろ帝国と連合国の戦争が近付いているが、ここで助けてきてほしい人物が一人いるんだぜ)」

 

説明
小説書き素人が無謀にも長編小説に挑戦
今作品は魔法先生ネギま!の二次創作です。
稚拙な文章ではございますが楽しんでお読みいただけたのなら
これ幸い。
では、「双子の吸血鬼 第7章;こんにちわ魔法の世界」をお楽しみください。
この章では読みやすくなるかなーと思い少し改行の仕方を変えてみました。
不評なら取りやめる事にしますが・・・・・・
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