消しゴム鉛筆擬人化
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「え…えええんぴつくんっ」

「ん?何だよぅ」

鉛筆君の隣りで寝ていた消しゴム君が、飛び起きて

寝ぼけている鉛筆君を揺さぶった。

「お、おばけっ!」

「…はぁ?」

消しゴム君には部屋の片隅の暗闇がお化けに見えるらしい。

夜中に目が覚めるといつもこうなんだから…

鉛筆君は少し、ため息をついた。

しかし、消しゴム君はすっかり怯えて震えている。

「あれは、違うよ。お化けじゃない」

「ほんと…ぅ?」

涙声で可愛く言うものだから、鉛筆君はドキドキした。

「そんなに恐いんだったらここに抱きついとけ」

鉛筆君は消しゴム君を自分の胸に抱き寄せた。

ぽふっ

そんな音を立てて、消しゴム君は倒れこんだ。

「(もう…おばけどころじゃないよぅ)」

消しゴム君は内心そう思った。

おばけのことはすっかり頭から消え去り、その変わりに

鉛筆君に自分の鼓動の音を気づかれていないか。

それだけが心配でならなかった。

鉛筆君は消しゴム君をきつくない程度に抱きしめた。

しかし、消しゴム君は恥ずかしさを誤魔化す為に

「苦…しい…ぃ」

と色っぽい声で言った。

その声で鉛筆君のスイッチが入った。

「このぉ…かわいいなぁ…」

ほっぺをつんつんとつつく。

そんな刺激も敏感に感じ取る消しゴム君は

むぅ。とふくれた顔をした。

「むむぅ…いじわるぅ」

消しゴム君はぽかぽかと鉛筆君を叩いた。

鉛筆君はまだ、ほっぺをむにむにと弄っている。

「やめ…ほ…くふぐっはいだろ」

消しゴム君が曖昧な滑舌で、鉛筆君に言う。

そして、鉛筆君の手がわきの下に移動した。

「…?」

急に手を動かしたので消しゴム君は何がおきたのか分からないようだ。

その瞬間、鉛筆君は脇の下を高速でくすぐった。

「むに…やっ!ん…ふふふ」

しゃべっているように笑う消しゴム君。

ひたすらくすぐる鉛筆君。

 

これが、2人の日常__________________________

 

Fin.

説明

題名の通りです。
超短編です*゜

ためしに投稿。
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タグ
擬人化 ショートストーリー 鉛筆 消しゴム 

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