戦乱恋モード 序章の2
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※これはオリジナル作品です!嫌いなお方はバックボタンにカーソルを合わせ

 

『バックステッポォォォォォォォ!!!!』と叫びながらクリッコしてください。

 

大丈夫というお方は最後まで御緩りとなさってください。

 

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平和について考えたことがあるだろうか。

 

俺は、無いな。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「あなた、百合山紺青ね?」

 

自分より小さいカリスマ駄々漏れの少女に気圧されながらも俺は頷く。

 

「そう」

 

少し考え少女は放った。

 

「あなた私のものになりなさい」

 

小さいがとてもとても致死性の高い爆弾を。

 

「は?」←俺

 

『『『『『『『『『『『『『『『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

ぇ!!!!!!!』』』』』』』』』』』』』』』←ギャラリー

 

この時俺の学院での『平穏』は崩れ去った。

 

「あら、少し言葉が足らなかったわね」

 

と少女はクスクスと笑い、今度は刃物を突きつけてきた。

 

「もし断るなら、全力で取りに行くから」

 

此処である筈だった平和は蒸発した。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「オラァァ!逃げるな!紺青ぉ!」

 

ブゥン!ヒュン!ヒュバババババ!

 

と彼女、和泉川姉が振り回す片刃の剣(フランジュベルジュのよういな刃)から俺は逃げている。

 

そう先程の問いは現実逃避と言うわけさ。

 

「無茶言うなよ!俺が木刀だと言うに〜」

 

因みに言うが和泉川姉は現在片手で西洋剣じみたものを振り回してる。

 

それもガードした奴をふっ飛ばすほどの威力を持って。

 

「諦めろ。ああなると姉は中々止められん」

 

と妹さんからの忠告をいただきました。

 

『百合山ぁぁぁぁぁ!』

 

と突如として大量の女子がやってきた、それも完全武装で。

 

ちょっと待て、違う学年の奴居たぞ。

 

「……あはは、ここどこの地獄三丁目?」

 

やはり思う平和って、何ぞ?

 

「元女学院の闘技の授業という地獄だ」

 

俺の呟きに和泉川妹が答えてくれたよ。

 

 

 

 

 

それからしばらくして。

 

「…、ッハァッハァ!さす、がに、息、切れた」

 

と俺は息を整えようとする。

 

しかし、その俺の回りには体力尽きて倒れている女子たちが横たわっていた。

 

「紺青、お前まだやれそうだな♪」

 

そんな俺を和泉川姉は嬉々とした笑顔で待ち受けていた。

 

「無理、だから、ね。もう、たい、りょく、無い、から!」

 

そりゃそうさ、二刻(四時間)ほどの時間を相手に怪我が内容避ける、走るに使ってたから、それも

全力疾走並みの力で。

 

「だらしが無いぞ?紺青」

 

ブーたれる和泉川姉だった。

 

「(和泉川姉よ、君の体力だけは規格外だね)」

 

「はぁ〜、雪姉は可愛いなぁ〜」

 

後者の台詞の発信源は言わずもがな。

 

ようやく息がつけてので紹介しておこう。

 

和泉川姉こと、和泉川雪。妹の雨と一つ違いだが同じ学年だ。

 

しかし勘違いしないでほしい。「早生まれ」と「遅生まれ」と言うのがあってだな。

 

もう解る奴が居ると思うから省略する。

 

武器はフランベルジュの様に波打つ幅広の片刃剣だ。例えるなら青龍刀の刃を波打たせた感じ。

 

名は「波鮫(なみさめ)」と言うらしい。

 

  カランカラン!

 

鐘の音が響いた。

 

「おお、やっと授業が終わるのか」

 

「何!まぁいい。かまわん、続けよう!」

 

「かまうぞ!院内での時間外戦闘は禁止のはずだ(まぁ特例はあるが)」

 

「……ちっ」

 

「雪姉、そう舌打するものではない。昼が終わればまた出来るぞ」

 

「そうか、なら良い!」

 

と言うと和泉川姉妹は食堂に向け去っていった。

 

「紺ちゃん、大丈夫か?」

 

他クラスの男子六名が集まってきて俺に慰めの声をかけてくれる。

 

三度思う、平和って何ぞ?

 

 

 

 

 

昼、強制的に一緒に食べることになった。

 

和泉川姉妹のいわゆる上司と。

 

先ほどの話しをすると彼女は、

 

「楽しそうなことになったわね」

 

と笑いながら言った。

 

正直泣きたい。

 

因みに彼女は一之瀬 風月(いちのせ ふうげつ)。

 

俺が女子に追われるようになった原因第一位。第二位はあの姉妹だ。

 

武器は棘槌「トール」とかなり恐れ多き御名前。

 

かなりのギミックが施されているとのこと。

 

見た目はぱっと見モーニングスターそのもの。

 

「ところで紺青。どうしてお前は自前の武器を使わないのだ?」

 

といきなり和泉川姉か話題を変えてきた。

 

「それは私も思ってたわ。何故?」

 

「それは俺の獲物がかなりいわく付だからだよ」

 

この答えを不満に思ったギャラリー達が、

 

「はん、そんなこと言って実は貧相な得物を見せるのが恥ずかしいだけだろう!」

 

とこんなことを言ってきたのだ。

 

さらに、

 

「それともお前の流派は他人に見せられないほど貧弱なのか?」

 

とも言ってきたのだ。

 

此処まで言われて怒らない人間は居ないだろう。

 

因みに彼女たちはこの状況を面白がってみている。

 

「……お前ら、俺の流派を舐めるのか?俺にやられて泣き面見せるなよ?」

 

怒気を含んだ声が知らず知らずのうちに出ていた。

 

こうなると売り言葉に買い言葉。

 

「へ〜、この人数に勝とうっての?…はっ!あたし達を舐めてんじゃないわよ!!」

 

と昼休み第一次多勢に無勢試合が勃発した。

 

「それじゃ紺青、私は審判をやらせてもらうわ」

 

「よろしく一之瀬」

 

とこんな会話一つでブーイングが起こった。

 

「貴方なんかが一之瀬様と会話するなんて許せない」とか何とか。

 

「何が始まるのだ?」

 

和泉川姉は理解できていないようだった。

 

「ああ、やはり雪姉は可愛いなぁ」

 

その妹は平常運転でしかなかった。

 

 

 

俺は「濡鴉」と「風小町」を腰に差したがどちらを使うか迷った。結局「風小町」を使うことにし

た。

 

「準備は良い?」

 

と一之瀬は確認を取る。

 

「俺はいつでも」

 

『私たちはいつでも〜』

 

女子たちは語尾にハートが付いてるんじゃないかな?ってぐらいのニュアンスで返事をした。

 

「制限時間は鐘が成るまで。それでは、はじめ!!」

 

今此処にプライド(?)を賭けた勝負が始まった。

 

始まってすぐに彼女らは、

 

「……、あなた本当に舐めてるの?」

 

などと言ってきた。

 

「いや?全く、むしろ警戒してるが?」

 

そう、俺は腰の得物を抜かず、平然とつっ立っているのだ。

 

これに女子たちはカチンときたらしくただ単に突っ込んできた。

 

『馬鹿にしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!』

 

単調な動きしかしてこない女子たち。

 

「ねぇ(フォン!)それで(ヒュン!)よく(ブォン!)狙ってる?」

 

それを軽々避ける俺。

 

『〜!〜〜!!!!!〜〜〜〜!!!!』

 

燃え盛る火の中にガソリンをガロン単位でぶち込む感じになってしまった。

 

しまったなと思いつつも女子たちの中心に入り、殺気をちょいと垂れ流す感じで言った。

 

「今から攻めるぞ。覚悟しとけ」

 

そう、イメージは表面張力ぎりぎりまで使って注がれたコップの淵に指を置く感じに。

 

「居合『牡丹(ぼたん)』、斬!!」

 

放たれるのはトチ狂ったかのような暴風、それにまぎれるような斬撃。

 

「きゃぁ!」「うわっ!」「ああっ!」

 

俺を中心に暴風と斬撃の花が咲いた。

 

風が収まる頃には武器が細切れになっている者、服がとても着られる状態でない者、

 

腰を抜かし立てなくなってしまった者が大半を占めた。

 

「これでもまだやるか?」

 

ちと大人気なかったかな?と思いつつも俺のこの言葉にて決着が付いた。

 

「勝負あり、ね。勝者、百合山紺青!!」

 

 

 

試合?が終わるや否や紺青は腰を抜かした女子たちを保健室へと運ぶなどの女子のケアに回っていっ

た。

 

「一之瀬様、百合山は何をどうしたのでしょうか。私にはさっぱり」

 

武器を細切れにされた女子Aはショックを隠せないまま一之瀬に聞いてきた。

 

「おそらくだけど紺青は『氣』を使ったのだと推測するわ」

 

「『氣』ですか?」

 

「ええ、使い手によっては剣で分厚い鉄板すら切断、四肢に至っては変形、粉砕すらさせるそうよ」

 

この一之瀬の言葉を聞いた女子は青い顔をしながら気付く。

 

「………、何故私たちの体は切られてないのでしょう。あそこまで馬鹿にしていたら殺されていても

不思議でないのに」

 

と呟いた。

 

「それは紺ちゃんが馬鹿にされても人を傷つけたがらないほど優しい人だからだ」

 

女子Aの呟きに和泉川妹が答えた。

 

この答えは女子Aの心に幽かな火照りを宿した。

 

 

 

昼休みが終わるとかなり疲れた紺青をヤル気満々の雪が待ち受けていたとさ、まる。

 

 

 

あの事(昼休み第一次多勢に無勢試合)があった次の日のことだ。

 

「今日は術技の日か。めんどくさいなぁ」

 

などといっている紺青の前に女子Aが現れた。

 

「あ、あのお!」

 

突如大きな声をかけられビクッと成る紺青。

 

「は、はい!?」

 

「わ、私!十年生五組の!西谷 桐華(にしたに とうか)って言います!!」

 

彼女の声に中々圧倒される紺青。(おめでとう!女子Aは名前をもらった!!)変なテロップが流れ

る始末。

 

「あ、ああ」

 

そしてまた爆弾は投下される。

 

「私ぃ、あなたに、紺青さんに一生付いていきます!!」

 

堂々とし過ぎた告白に紺青は空を仰ぎ見た。

 

「嗚呼、今日も空は青い」

 

紺青は思う平和って何なんだろうっと。

 

 

 

 

 

今回の登場人物帳

 

 

 

一之瀬 風月(いちのせ ふうげつ)

 

和泉川姉妹の上司にして紺青が女子たちに追い回される原因第一位に輝くお人。

 

ついでにあの一之瀬グループのお孫様。腹違いの姉が居るとか何とか。

 

因みに胸は発展とj<ゴチャッ!!!>

 

武器は棘槌「トール」

 

色々と恐れ多い名前を使っている。

 

スピードを犠牲にしたパワーファイターで欠点を補うためにギミックが仕込まれているそうな。

 

 

 

和泉川 雪(いずみかわ ゆき)

 

雨の姉でおつむが弱い。定期考査前になると紺青と雨から勉強を教わる姿が良く見られる。

 

武器は片刃剣「波鮫(なみさめ)」

 

イメージとしては青龍刀の刃が波打った形を想像してもらえると良い。

 

本人は鮫と言う生き物を見たことがないそうだ。

 

 

 

西谷 桐華(にしたに とうか)

 

最後に出てきた娘。

 

どう動かすかまだ決まっていない。

 

武器は紺青に細切れにされトンファーに変わった。

 

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〜あとがき〜

 

えー不定期連載、戦乱恋モードの第二回目となりますが。

 

はい、まだ序章なのです。

 

オープニングまで長いのです。

 

序盤で書き留めたいことがありすぎて困りまする。

 

 

 

とここまでにして、御意見、御感想どしどし書いてくださいな。

 

それでは二週間後の三日前後でまた会いましょう。

説明
第二回目の投稿となります。
ええ、『まだ』序章です。


まだだ!まだオープニングは始まらんよ!!
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投稿 序章 オープニング モード 戦乱 

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