Monthly Hero 誌上飲み会 「若者たちの逆襲」
[全1ページ]

 前回の誌上飲み会が思いのほか好評で、調子に乗った編集長がオヤジ飲み会をコーナー化しそうだったため、無理やり誌面を奪取しました。

 今回は若手ヒーローのバーナビー・ブルックス・Jrと折紙サイクロンを招いて、さわやかに! 飲みます!

 

編集部シモン・ソシュール(以下「編」)「先月ワイルドタイガーとロックバイソンをお呼びして誌上飲み会というのを企画したんですが、ご覧になられました?」

折紙サイクロン(以下O)「もちろんでござる! 拙者MHは定期購読して、隅からすみまで読んでいるでござるよ!」

バーナビー(以下B)「先輩MH買ってるんですか? 会社に見本誌来るでしょう?」

O「会社に来る分はCEOが持って帰ってしまうでござるよ。それに拙者、基本毎月3冊MH買ってるでござる。切り抜き用と保管用と布教用」

B「……(びっくりした顔)」

編「うわあ、ありがとうございます!」

O「ヒーローファンとして当然のことでござる」

B「……ヒーローファン…?」

編「バーナビーさんは読まれました?」

B「ああ、さっき折紙先輩に見せていただいて読んだんですが……ちょっとヒドかったですね(笑)」

編「バーナビーさんかなり…その、いじられてましたけど、読まれてどう思われました?」

B「僕って、編集長に嫌われてるんですかね……」

編「い、いや! そんなことはないと思うんですけど……。ただ、あの人タイガーさんへの愛が偏重気味なんで…」

B「そうですね。タイガーさんのファンってあんな感じですよね」

O「あんな感じって、どんな感じでござるか」

B「僕に冷たいんです。タイガーさんのファンに評判悪いんですよ、僕。たまにすごい手紙貰いますよ。もう慣れましたけど」

O「そ……そう、でござるか…」

編「読者の反響がすごかったんですけど、バーナビーさんって、タイガーさんのこと『おじさん』って呼ぶんですか?」

B「呼びません」

編「……えーと、でも、タイガーさんは呼ばれてるって言ってたんですけど」

B「もしかしたら、酔ったときなんかに呼んだことあるかもしれませんが、日常的には呼んでませんよ。またタイガーファンに怒られちゃうんで、ちゃんと訂正しておいてください」

編「そうですか。あのくだりはなかなか面白かったんですが」

B「あの人たち、僕で遊びすぎです(笑)」

O「……バーナビーさん、怒ってます?」

B「いいえ?(にっこり)。それより折紙先輩、ことば素に戻っちゃってますよ」

O「あ……」

編「反対に、折紙さんは、すごく褒められてましたね」

O「そうでござる! タイガー殿があんな風に思ってくださってるなんて、ホント感動でござる! 正直ちょっぴり泣いたでござる! 先月号のMHは永久保存版でござる!」

編「折紙さんはタイガーさんのお説教をちゃんと聞くってことでオヤジたちの評価が高かったんですが、ぶっちゃけ、オヤジの説教ウザイなーって思ったりしないんですか?」

O「タイガー殿のお話はいつもとってもタメになるでござるよ! タイガー殿の語ることばには魂が込められているでござる! ウザくなんかないでござるよ!」

編「バーナビーさんもタイガーさんにお説教されたりするんですよね。正直ウザくないっすか」

B「ウザいってことはないですが……」

編「でもムカつくことってあるでしょう? お前、どんだけえらいんだよ、とか思いません?」

B「うーん、どうでしょう……」

編「どうでしょうってことは、ありますよね? ありますよ! 僕から見た感じなんですけど、バーナビーさんとタイガーさんって大分タイプが違うじゃないですか。だから、相手の言動で嫌なところは絶対にあると思うんですよね!」

B「まあ、たしかに僕とタイガーさんでは大分タイプは違いますね(苦笑)。ちょっとどうかな、って思うことも無くはないです。先月の記事でも、あの人ソシュールさんのこと最後まで『新人くん』って呼んでて、失礼極まりない。ホントにすみません」

編「あ、それは別に……、全然気にしてませんので」

O「ていうか、なんでバーナビー殿が謝るでござるかw」

編「まあ、普通に考えたらちょっと失礼な言動ですけど、タイガーさんにやられると、あんまり腹が立たないですよね」

B「みんなそういうこと言うんですよね。みんなあの人を甘やかしすぎなんです!」

O「バーナビーさん、もしかしてちょっと酔ってます…?」

B「酔ってないですよ。先輩ことば……」

編「もういいじゃないですか! 折紙さんがボクっ子なのは周知の事実ですから!」

O「えっ」

編「それより今はタイガーさんの話ですよ! バーナビーさんがやっとタイガーさんムカつくって認めたところなんですから!」

B「いや、ムカつくとは言ってないですよね」

O「ソシュール殿も酔ってるでござるかw」

編「大丈夫です、バーナビーさん。オヤジと一緒に仕事してたら仕方ないことなんです! ムカつかないオヤジなんてこの世にいません!」

O「いや、そんな(`・ω・´)キリッとした顔で言い切られても……。ソシュール殿、なんか、ツライことがあったでござるか……」

編「僕は編集長の遠慮ないことばに傷つきます! オヤジ達はデリカシーがなさすぎです!」

B「……、まあ確かに、タイガーさんもデリカシーはないですね」

編「あ、やっぱり? たとえばたとえば?」

B「なんか、ふとした瞬間にすごく傷つくこと言ってくるんですよね。たとえば、タイガーさんって、説明するのがヘタなんで、僕は打ち合わせとか話し合いのたびに、『なぜそうなるのか』『その方法を取ることによるメリットとデメリットはなにか』みたいなことを聞きだそうと色々質問するんです。でもあの人めんどくさがって、『そんなん説明しなくても分かるだろ』って不機嫌になって、最終的に言うことばが『バニーちゃん、お利口さんすぎて分かんないのね』ですよ! なんなんですか、要領の得ない話を一生懸命聞いている僕に向かって言うことばですかっ!」

編「なんか、タイガーさんっぽいですよね……」

B「ほかにもあります! あの人自分のスケジュールを全然把握してなくて、端末のスケジュール帳の使い方が分からないっていうから、タイガーさんのスケジュール調べて紙に打ちだしてあげたのに、『バニーちゃん、こういうのホント好きだよね』って言うんです。好きなわけないでしょう、めんどくさいですよ! あなたのためにやってるんじゃないですか! なんなんですか、その言い草は!」

編「バーナビーさん、意外と尽くすタイプですね」

B「あと、僕をこども扱いするのもやめてほしいし、バニーって呼ぶのもいい加減やめてほしいんですけど!!」

O「拙者、バーナビー殿はバニーって呼ばれ方を気に入っていると思っていたでござる」

B「そんなわけないじゃないですかっ! 何度言ってもやめてくれないからあきらめてるだけです!」

編「バーナビーさん、かわいそう(泣)」

O「ちょ、ええ!? なんで泣いてるんですか?」

B「なんか、聞いてもらったらちょっとすっきりしました……」

編「もっと色々ぶっちゃけてもらって大丈夫ですよ!! 今日はもう、鬱憤を晴らしましょう!」

B「ありがとうございます!」

O「二人とも飲みすぎでござるよ!!」

B「折紙先輩はなんかないんですか」

O「え?」

B「タイガーさんのデリカシーのないことばに傷ついたりしないんですか。しますよね、先輩ネガティブ王子だし」

O「うぅ、そのバーナビー殿のことばこそ、デリカシーがないと思うでござる……。てかネガティブ王子ってなに…?」

編「そんなふうにはぐらかして、自分だけオヤジどもに気に入られようったって、そうはいきませんよ!」

O「もうなに言ってるか分からないでござる。酔っ払い怖いでござるよ」

編・B「酔ってません」

編「折紙さんがなにかオヤジの悪口言うまでこのコーナー終われませんので」

O「そ、そんなの聞いてないでござる! 今日は若者同士さわやかに飲むって聞いて来たでござる!」

編「大丈夫です。コーナーの最後に『それでも僕たちはタイガーさんと編集長が大好きですw』みたいなこと書いとけば、なんとなくさわやかな感じで終われますから」

B「ソシュールさん、頭いいですね」

O「大丈夫ですか、バーナビーさん。だいぶ判断能力落ちてますよ!!?」

B「先輩、早くなんか悪口を!!」

O「なんでそんなに切羽詰まってるんですか。だから特にないですって」

編「ダメですバーナビーさん。折紙さんはあくまでいい子ちゃんで通す気です!」

B「いいですね、折紙先輩は。虎徹さんにも褒められて…」

O「やっぱりそこ引っかかってたんですね! なんか今日冷たいなって思ってたんです! バーナビーさんもちゃんと褒められてましたよ」

B「『かわいい』は褒めことばじゃないです! 僕も虎徹さんに『かっこいい』って言われたい……」

編「面と向かっては言わないんじゃないですか…」

B「面と向かってなくても絶対言わないですよ。僕のこといつまでも子ども扱いだし…」

 

 このままバーナビーは愚痴モードに突入、折紙サイクロンもまさかの敬語キャラのままであまりにキャラ崩壊していたので、誌上飲み会はここまでです。

 最後になりましたが、僕も編集長のこと、大好きですよ!(シモン・ソシュール)

説明
バニーちゃんと折紙ちゃんとモブ(MH編集部新人)がオヤジとのお付き合いの難しさを愚痴っている。みたいな話。前作とつながってまして、前半はちょっと前作読んでないと分かりにくいかもしれません。。不親切設計。ゴメンナサイ      なんか、すみませんでした。やっぱり……オジサマたちがいないと、なんか勢いが出ないよっ!!でもこの子たちも十年後にはオジサマ方みたいな関係になってたらいいなって、そう思いました。      gossipが手元にありません。ていうか普通書籍って予約しなくても普通に買えるじゃん? まさか店頭にないとかそんな・・・!! 初回限定版とかならともかく普通のムック本が買えないなんてそんな・・・!! もうグレるしかない。グレて自家発電でMHの記事を書くしかないっ!! て思いました。      折紙先輩は未成年じゃないかと思うけどシュテルンビルトはお酒飲める年齢が早いってことで納得してください。あとロシア系は酒強いと思い込んでいる私の妄想を認めてやってください。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
556 549 1
タグ
TIGER&BUNNY バーナビー・ブルックスJr. イワン・カレリン 

つばなさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。


携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com