仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双  feat戦国乙女   外伝拠点   戦国乙女のある一日  モトチカ編
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仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双  feat戦国乙女   外伝   戦国乙女のある一日  モトチカ編

 

 

ある日のこと。

一刀が街を歩いていると薪を割る音が聞こえてくる。

 

「薪を割る音か……。音がでかいな。どれだけ豪快に割ってるんだ?」

 

一刀が薪を割る音のする方に歩いてみる。

 

「どっりゃあああああああ!!」

 

そこには薪を斧で割るモトチカがいた。

 

「ふぅ…」

「薪割ってたのはお前か」

 

一刀がモトチカのところにやって来る。

 

「ああ、一刀か」

「なんで薪割ってたんだ?」

「いやぁ〜、悪いね嬢ちゃん、こんなこと手伝わせて……」

 

そこに銭湯の親父さんがやって来る。

 

「銭湯の親父さんか」

「おお、一刀さんか」

「なんや、知り合いかいな」

「いや、俺一応元国主だから」

 

一刀がツッコミを入れる。

 

「何言ってるんですか、一刀さん。国の人間は皆未だにあんたが国王だと思ってるんですから」

「そう言われてもな……。破国の王だった俺や将達なんか事実上引退してるんだけどな……」

 

一刀は思う。最初にこの外史で破国を建国した時からまともに国王としての職務をしたことはない。そのため国王と言う自覚意識は薄い。

 

「まあいいじゃないですか。どうです? 久々に私の銭湯にでも…」

「今はやめとくさ」

「じゃあ一刀は何しに来たと?」

「でかい音が聞こえてきたから来ただけだ。じゃあな」

 

一刀がその場を立ち去ろうとする。

 

「…あ、そうだ、一刀さんこの話聞いてます?」

 

銭湯の親父さんが一刀を呼び止める。

 

「なんだ?」

「いや〜ね〜、実は最近銭湯組合と曹操様達とが話し合ってね……あの山付近に温泉を掘ろうって計画があるんですよ」

「へぇ〜、知らなかったな〜」

「実はすでにもうその工事に取り掛かってるんですよ。魏の将達の大半連れて…」

「………あいつらだけで出来るのか?」

「そこで、この娘にも手伝ってもらおうかと思ってるんですよ」

 

銭湯の親父さんがモトチカを見る。

 

「モトチカか……、まあ力強いしな。てかそれは俺に相談することでもないだろ」

「え? 一刀さんの彼女ないんですか?」

「………微妙だな」

「ひどいな〜、一刀」

 

膨れるモトチカ。

 

「まあ、行きたいなら行ってみたら? 俺も工事がどんな調子か見に行こうと今思ったところだし」

「一刀……ほんならいこか!」

 

そして一刀とモトチカは華琳が進めている工事現場へと向かった。

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一刀達は華琳達の進める温泉発掘現場へとたどり着く。

 

「でりゃああああ!!」

「はああああああ!!」

 

そこには岩盤を割ろうと頑張っている季衣と流琉がいた。

 

「頑張ってるな〜」

「あら、何しに来たのかしら、一刀」

 

そしてそこには最高責任者の華琳がいた。

 

「華琳、何しに来たってないだろ。カメラマンに対してさ…」

「あなたは仮にもこの国の国主だった人間よ。

また国政に戻りたいとか言って反乱を起こすかもしれない?」

「そんな気は毛頭にねえよ。この国はお前達に任せても大丈夫だって信頼してるしな。

それに俺は最初っから国政なんてしてないって」

「冗談よ」

「冗談に聞こえへんかった」

「あら? その女は?」

「ああ、最近この世界に来た…」

「知らざあ言って…」

「長曽我部モトチカだ」

「一刀、だから言わせてえな!」

「お前達の名乗りは長いっての」

「そうあなたが四国の……」

「へぇ〜、知ってるんかいな」

 

華琳が知っているのにモトチカは感心した。

 

「一応現代までの歴史の教科書くらいは読んだわよ」

 

華琳は一刀に頼んで、現代正史に行かせてもらい、いろんな知識を得ようと図書館にこもったことがあった。

ちなみにこれは華琳だけでなく、現在破国を一緒に支えている桃香に雪蓮、そして三人の部下達もやった事である。

とは言っても基本的に元破国の将以外は暇ではないので、元破国の将である稟に風に凪に明命、月や詠達のように簡単には現代正史に行くことはない。

 

「まあいいさ。それで、温泉を掘るのは別にいいとしてさ……なんで二人にやらせてるの?

温泉の穴掘り機の作り方くらいとっくに分かってるだろ?」

「ええ分かってるわよ。けど、ダメなのよ」

「ダメ?」

「そうよ。この土地を見てみなさい」

 

一刀が周りを見てみる。

 

「装置を置ける場所がないでしょ」

「確かにないな……。それで季衣と琉流に岩盤割を頼んでると…」

「今手が空いてて、力強いのがこの子達しかいないのよ。

それに装置を使うよりはこの子達に掘ってもらった方が効率がいいのよ」

「ひょっとして穴掘り機よりも力があるとかか?」

「ええ、そうよ」

「はぁ〜」

 

一刀は思わずため息をつく。

 

「どうしたのよ、ため息なんて」

「現代の力よりも昔の人の方が強いって……って思ってな」

「……まあいいわ。ところであなた、力はどのくらいあるのかしら?」

「私か? かなりのもんやで〜」

「それじゃあ…」

 

華琳が近くにあった大岩を指差す。

 

「あれを砕けるかしら?」

「楽勝」

 

そう言うとモトチカは大斧を振り回し、大岩を破壊した。

 

「合格ね、あなたなかなかの力じゃない。

それじゃあ、早速で悪いけど季衣達と一緒に岩盤を割るのを手伝いなさい」

「早速かいな。しかも命令口調…」

「華琳はこういう奴だからあまり気にしないでくれ」

「口調がむかつくのはあるけど……、まあ銭湯の親父さんから頼まれてるからな。手伝ったるわ」

 

モトチカは季衣と琉流の元へと向かった。

 

「あれ?」

「お姉ちゃん、見ない顔だね」

「知らざあ言って聞かせやしょう!」

「長いからやめろ!」

 

一刀がツッコミを入れた。しかし……

 

「桂浜にて産湯を浸かり、鍛え抜かれたこの体! 朱色の兜は鬼面! 巨大な斧を自在に操る、天下無双の力自慢! 長曽我部モトチカとは……あ、あたしのことだ〜!」

 

モトチカはお構いなしに名乗りを入れた。

 

「「誰?」」

 

名乗ったものの季衣と琉流は未だに誰なのか分かってなかった。

 

「……まあ名乗りを入れれてからよしとしよ。それじゃあ早速掘るで!」

「「うん(はい)!!」」

 

そして三人の温泉堀作業が始まった。

三人の力強さは大したものではあるが、なかなか岩盤を砕くことは出来ない。

 

「いい汗かいてるな、あいつら」

 

一刀は写真を取りながら、つぶやく。

 

「あなたも働いたらどうなのよ?」

「何を言うか。俺はこうやって写真を撮ってるじゃないか。

俺はカメラマンだっての…」

「あなたもどうにか出来る力があるでしょ。だったら手伝いなさい」

「お前のことだ、命令だって言うんだろ」

「分かってるじゃない」

「元とはいえ、俺、お前に勝った国主だぞ。国主をないがしろにする気か?」

「今は私が国主でしょ。正確には国主の一人だけど……」

「……はいはい。まあこのままじゃ今日中には終わらなさそうだからな。

それにこの前東王父からもらったカードの力のテストしてくれってのも言われてるしな。

そのカードにはちょうど温泉掘りにピッタリな奴があるからやってやるか。変身」

「カメンライド、ディケイド」

 

いつの間にかディケイドライバーを腰につけていた一刀は仮面ライダーディケイドに変身する。

 

「もういっちょ、変身」

「カメンライド、フォーーーーゼ!」

 

ディケイドは仮面ライダーフォーゼの姿となる。

 

「アタックライド、ドリルモジューーーール!!」

 

ディケイドフォーゼの左足にドリルがつく。

 

「おい!」

 

ディケイドフォーゼはジャンプすると同時に温泉掘りをしている三人に声をかける。

 

「そこどいてくれ、危ないぞ!」

 

ディケイドフォーゼがキック体勢に入っているのを見て危険だと察知する三人はすぐに退避する。

 

「ファイナルアタックライド、フォフォフォフォーーーゼ!!」

 

ディケイドフォーゼの左足のドリルが高速回転を始める。

 

「たあああああああああああ!!!」

 

ディケイドフォーゼは岩盤に向かってキックで突撃していく。

ディケイドフォーゼのドリルは岩盤に当たり、そのまま岩盤を砕いて掘り進む。

 

「お兄ちゃーーーーーん!」

 

季衣が声をかけるもすでにディケイドフォーゼの姿はなかった。

それほど深くまで掘り進んでいるのだ。

しばらくすると……。

 

「うん?」

 

下から何か音が聞こえてくると同時に周りが揺れる。

 

「これって……」

 

するとディケイドフォーゼが掘った穴から温泉と共にフォーゼが噴き出してきた。

 

「温泉掘ったぜ」

 

ディケイドフォーゼはぐっと親指を立てていた。

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そしてそれから数日後、そこから湧き出た温泉は「フォーゼ温泉」と名付けられ、山の付近を通る商人や山に用のある人達をメインターゲットとして商売が始まった。

その商売は成功し、温泉を掘り当てたとしてその温泉の収入の一部は一刀の手元に入るようになった。

 

「随分収入が増えたわね」

 

温泉の利益から得たお金を見て感心する詠。

 

「写真館での収入よりすごいかも……」

 

月もたじろいていた。

 

「まったく主業よりも副業の方が収入多いって参ったぜ」

 

そんな一刀は椅子に座りながら、数枚の写真をめくり見る。

 

「あんた、その写真何なのよ?」

「数日前に撮ったもんだ。見るか?」

「見させてもらうわよ」

 

月と詠が一刀から写真をもらい、写真を見る。

するとその写真に写っていたものは温泉に入っていた華琳や季衣に琉流、そしてモトチカが写っていた。

 

「これって……」

「盗撮!?」

「盗撮とは失礼だな。きちんと本人達の許可はもらってるぞ」

「ええ〜」

「それ本当?」

「俺を信じられないと?」

「普通信じられないでしょ」

 

そこにモトチカ、モトナリ、ソウリンがやって来る。

 

「何しとると?」

「お、写真出来たぞ」

「どれどれ?」

 

三人も一刀の写真を見てみる。

 

「よく撮れとると〜」

「せやろ?」

「うちも撮られたいわ。一刀さん、お願いできないやろか?」

「大歓迎さ」

「それならうちも」

「だったらもっかい撮り直してや!」

 

三人は一刀に自分達の入浴シーンを撮ってほしいとせがむ。

 

「どういう神経してるのよ、あの三人」

「さあ……」

 

西国三人衆が思いもよらない反応したことに戸惑う月と詠であった。

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おまけ

 

 

作者「作者〜、です」

一刀「どこのサイヤ人の真似だよ。しかし2作品連続投稿と来たか」

作者「まあな。それはそうと俺はここ数日にあることに集中していた」

一刀「なんだ?」

作者「PS2版fateに集中プレイ!」

一刀「なんでだよ!?」

作者「だって『fate/zero』見てるせいでどうしてもアニメ化してない桜ルートの内容が気になったんだもん!

そんで何年か前にゲームイベントで売ってたPS2版fateを一回もプレイしてなくて積んでたから、これを機にプレイしたんだ。ちなみにPSPソフトも付属で1000円で買いました」

一刀「安い! のか?」

作者「さあ? 廉価版じゃないしな。

まあそれはそうと少し前にようやく桜ルートも終えたよ。セイバーと凛ルートはアニメで見たからほとんどスキップした。それにしても知っていたとはいえ、桜ルートがほんとに長かった。3ルート合わせて1日かかった。言っておくがまる1日じゃないぞ。ゲームプレイ時間が1日とあるだけだからな。

てか二つのルートは大事なところは飛ばしてないからそこは見て5時間、桜ルートは動画で見た部分を除いて完全スキップなし(セリフは完全に聞いてない部分あり)で19時間かかったから苦労した」

一刀「で、結果は?」

作者「とりあえず救われたり、謎を解くには桜ルートが必要だということだな。

そんでもって俺はその勢いに乗って考えた」

一刀「まさか……」

作者「fateの話を書きたくなった」

一刀「やっぱりーーーーーーーーーーー!!」

作者「しかし某動画でもあるサーバントとかマスターは全く別と言うかほか作品のキャラにするものだ。まあサーバントはともかくマスターはこっちでオリジナルを考える。とはいっても元が『fate/staynight』だからどうしてもfateのキャラの性格に近くなったり、設定が同じ的なところが出てくるかな。

話としては全ルートの要素を可能な限りいれた桜ルートの話だ」

一刀「桜ルートって長いって言っただろ」

作者「いらんところは書く気はない。あくまで重要な部分だけだな」

一刀「……ところでサーバントは決めたのか?」

作者「さっき全員決まったところだ。ランサーとライダーが一番悩んだ。セイバーとアーチャーとアサシンは割と簡単に決まった。まあキャスターが恐ろしく強くなってるけどな。下手すればバーサーカー以上」

一刀「怖っ!」

作者「まあサーバントとなるキャラは全員作品が違う。

それと世界としては電脳世界で起こった出来事かな。そうでないとその元キャラのファンが見たとき何か言いそうで……」

一刀「そこは任せる」

作者「余裕があれば発表する予定だ。

まあそのサーバントの真名はすぐに教える気はない。物語が進んで初めてわかるようにするが、見た目の特徴だけは最初に発表するからそこから真名と言うか元キャラを考えてみてくれ。

それでは!」

説明
この話は作者が書いていた「仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 feat戦国乙女 究極完結編」の続きとされるものです。
また作者が方言をきちんと知らないため、一部のキャラの口調が原作と違うことをご了承ください。
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真・恋姫†無双 仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 北郷一刀 仮面ライダー 真・恋姫無双 仮面ライダーディケイド 戦国乙女 長曽我部モトチカ 

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