【改訂版】真・恋姫無双 霞√ 俺の智=ウチの矛 二章:話の二
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 /一刀

 

 「なーぁ、いい加減機嫌直してよ」

 「知るかボケ」

 

 何故か機嫌の悪い霞を相手に必死の交渉を続け早一時(約二時間)

 とっくの昔に日が沈むどころかそろそろ日付が変わるんじゃね?むしろ日付変わってます。

 

 「マジであの、布団だけでも返して」

 「いやや」

 

 むぅ、と頬を膨らませて抗議する霞。

 あ、やべ。ちょっと可愛い。こう、小動物系の可愛らしさが……。

 

 「なんやじっと見て」

 「いや。なんかむくれる霞も可愛いなーって」

 「っい!?」

 

 って、俺は一体何言ってんだ? 寒さで頭やられたかなぁ。

 霞もそんな嬉しくないだろうし。霞はカッコいい系でお姉さん系だし。俺が勝手に決めただけだけど。

 

 「って、どしたの霞?」

 「な、なんでもあれへんわ!!」

 「そ、そうっすか」

 「せや、せやで!」

 

 いきなり顔真っ赤にしやがって、変な奴め。

 まあ。2人分の毛布と布団に一人でぬくぬくしてりゃあそうなるわな。暑さ的な意味で。

 

 「霞は真っ赤になる位熱いんだろー、俺に一枚返してよ。

  シャレになんないんだって。ギャグ補正とかそういうの無いから死ねるんだって」

 「っ、しゃーないな、特別やで!ト・ク・ベ・ツ! ほれ!」

 「……なにやってんの?」

 

 何が特別なのか、霞はバッと手を広げて、蒲団を大きく開いて俺を見つめてきた。

 ……どうしろと?

 

 「特別やで特別! ウチかて寒いんや、はよ、はよせぇや!」

 「いや、あの、毛布普通にくれれば……」

 「あァん?」

 「いえ、何でもないです……」

 

 だから何が特別なんだと小一時間霞を問い詰めたい気分に駆られるけど、ぐっと飲み込んで。

 もう一度コミュニケーションを図る俺。

 平和憲法な日本男児だもの。話し合いで解決しなきゃね!

 

 「あの、霞、えっ、俺、いったいどうすれば?」

 「な、そない恥ずかしいコト言えるか」

 

 えー。一体俺にどうしろってんだこの猫っ子」

 「途中から思考口に出とるで」

 「っ、まぁそれは置いといて」

 「じとー」

 

 ジト目で睨まれた。

 霞って口に出すタイプなのね。

  

 「何が恥ずかしいんだよ。俺が寒さに悶える事がそんなに見苦しいのか? この鬼、鬼畜!」

 「いやいや、ウチそんなこと言うとらへんし。……ホンマに分からへんの?」 

 「うん」

 「即答かい。この朴念仁」

 「俺ほど空気の読める13歳は珍しいぞ?」

 「勝手に言ってろばか」

 「なんだよぅ。霞情緒不安定過ぎるぞー」

 「な、誰のせいやとおもっとんねん!」

 「さぁ? あ、霞の想い人の所為だろ」

 「あっとるけど間違っとるわぁっ!!!」

 

 遂に切れた。 

 当りなのか外れなのかどっちだよ。

 と尋ねようにも手当たり次第にモノ投げまくる霞にそんな事言えない訳で。

 そして場所はせまい長屋な訳で。避けるスペースも余裕もそんなにない訳で。

 

 「ちょ、ま、危なっぅわっ!?」

 「わ、こっち飛んでくんなーっ!」

 

 見事机に躓き、そのまま俺は床に……あれ、何か柔らかい。

 「いたた……むに?」

 

 手のひらに当るのは柔らかな感触。

 なにこれ手のひらに少し持て余す位のジャストフィット。むにむにやー。

 

 「ひゃ、ちょぉ、やぁぁ……かずとぉっ、どこをひぅうっ!?」

 

 霞は13歳だしおっぱいこんなに大きいわけがないし。

 ラッキースケベなんて美味しいものが現実にある訳ないし。

 大体俺が霞の乳揉んだらコンマ三秒で剣の錆びにされちゃうし。

 

 ……マジでなんだ?

 でもこのむにむに、程良く柔らかくて。堅過ぎず柔らかすぎずで張りがあって。

 むにむにむにむにむにむにむにむにむにむに……。

 

 と、霞の顔を見上げれば、あるぇ? なんで霞さんそんな顔真っ赤にしてるんですか。

 あ、拳振りあげた。あれぇ、世界がスローモーションで拳がぐぐっと近づい

 

 「い、何時まで乳揉んどんじゃボケェ!!」

 

 残像が見える拳速ってなんなんだろうね。

 木戸を背中で突き破るのを感じながら、俺の意識は見事昇天した。

 

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 ** 

 

 /霞

 

 「ごべんばはい」

 

 折角の整っとる顔をめちゃめちゃに腫らして、一刀は土下座しとった。

 まぁ、腫らしたんも土下座させたんもウチなんやけどさ。 

 

 「ったく、一刀が男やし、気持ちが分からんでもないけどな。

  ウチやで良かったけど、外で他の人にやったらそれこそ一生日の目を見れへくなるんやで?」

 「はい……すみません」

 「ったく、いきなり乳揉まれるとは思わんかったわ。……別に、一言あってからなら揉んだってええのに……」

 「ん、なんか言った?」

 「はぁ……なーんもいっとらんよー」

   

 もう病気な段階いっとるんちゃうかって言う聞き逃しにも慣れてきたわ。

 朴念仁ここに極まれり、や。

 

 「……あの、霞さん? その割にはなんで俺踏まれてるんでしょうか?」

 「知らんわばか」

 

 諦めとるけど、それと一緒くらい腹も立つ。

 わざとやっとるんやないっぽいで許したっとるけど、ねぇ。

 

 ま、気長にウチも一刀と付き合ってくしかないんやろなぁ。

 え? 見ててもどかしいから告白しちまえ?

 かーっ、わかっとらんなぁ。そ、そないなこと出来る訳ないやんけ!

 やば、想像しただけで顔真っ赤なってもうたわ。

 だって、ウチから一刀になんて……きゃーっ!

 無理無理、めっちゃむり! そんなんウチ死んでまう!

 ウチが一刀に言うとか、想像しただけで……。

 

 うん、なんやアリな気ぃしてきた!

 あ、でも……。

 ウチが勝手に舞いあがっとるだけで、実際は一刀他に好きな人おったりしたら……。

 それに女はおしとやかな方が受けるって言うし、ウチ見たいな男女やと……。

 

 

 

 『ごめんあそばせ、ごきげんよう、文遠さん。ワタクシ、一刀さんの彼女を務めさせて頂いております彼女(仮)ですの』

 『ゴメン霞。俺、関西弁嫌いなんだ。おしとやか最高、じゃすてぃす、俺の息子もおしとやかでサムズアップ!』

 『という訳ですの。男女さんはお帰り下さいませ、おほほほほ』

 

 って、なるかもしれんし……うう、なんや泣けてきた。

 あ、でもでも!

 

 『ごきげんよう、一刀さん』

 『霞? どうしたんだい其の髪型や喋り方は』

 『ふふっ、一刀さんの好みに合わせましてよ?』

 『ふぉぉっ、ゴメン霞、あの時あんなこと言って! という訳でサヨナラだ彼女(仮)そして結婚しよう霞』

 『ええ、喜んで、ふふっ』

 

 

 

 みたいな展開で、ウチと一刀は無事結ばれて、えへへ……。

 えへ……え……へ…、っなんや想像で寒気感じたで!?

 それにしてもうふうふ笑うウチって気ッ持ち悪いわぁ……。無し無し。

 しかもウチ喋り方変えるとマジで誰か分からんし。

 あ、でも、一刀がその方が好みなら……。いやいやいや、でもやっぱ、いや、でも、いや、でも……。

 

  

 〜一刻後

 

 ……あれ? ウチ誰と話してたんや?

 天か、天なんやね!? ……ま、ええわ。言った割に対しておもろなかったし。

 

 さて、本題に戻って……。

 あれ、そう言えば一刀は……?

 

 「あのぅ、霞さんいや寧ろ霞様、百面相でも涎垂らすのでもなんでもやっても構わないんで

  せめて上から下りてくれませんか?」

 「ふぇ、って、あ、ちょ、っま、え、ええっ!?」

 

 わ、忘れとった。一刀踏んだままやった。

 ん? 一刀を踏む……?

 

 

 

 『足で踏まれて気持ちいいん?』

 『っ、くぅっ、はい……』 

 『あは、変態やなぁ一刀は♪』

 『で、でも霞が』

 『あっれぇ、霞って今呼んだん?』

 『くっ、ご、ご主人様が……』

 『エライわぁ。よう言えたね、ご主人様からご褒美や』

 『っくぁ!? それ、ちょ、ヤバいっ』

 『あははっ。ホンマに変態さんやなぁ一刀ぉ、あははは』

 

 

 

 ……うん。アリやね!

 一刀にご主人様って言われるんも中々やし……。

 むしろもうちょっと犬っぽかったら益々……じゅるり。

 

 「あの、霞さん? なんだか不穏な空気を感じるのですが……」

 「はっ!? ……コホン。えーっと、一刀、怒らんで正直に答えてな? 何時から見とったん……?」

 「知るかボケ」

 「あァん!? なんやケンカうっとるんかい!」

 「いや違うからストップストップ手に持った土鍋を置きなさいそれで殴られたら余裕でオーバーキルだから!

  霞と布団を得るための交渉してた辺りからって意味だから痛い痛い痛いやめてまだ死にたくないし死因が箸で刺されたとか先祖に顔向けできない」

 「ああ、なるほどな……って、それめっちゃ最初やんけ!!」

 

 シュ、って風を切るええ音がしたときにゃもう手遅れで。

 あ、やっちまった。って表情を浮かべとるであろうウチの咄嗟の制止も虚しゅう、一刀の腹に……。

 

 「ゴフゥっ!? 怒らない、って、い、言ったのに……」

 「ベ、別に怒っとらへんやん、殴っただけで。 って、一刀? おーい、一刀ぉ?」

 「へへ、良いパンチだぜ。お、俺さ……無事に朝日を拝めたら、結婚するんだ……がくっ」

 「ちょ、変なフラグ立てて逝くなやーっ!!?」

 

-3ページ-

 **

 

 「なんだよ、一緒に布団使えってコトなら、普通にそう言えば良いじゃん」

 「……うっさいわ」

 

 ウチがせっかく意を決して一刀に言うと、拍子抜けするくらいあっさりウチと一緒の布団に入ってきた。

 決意返せやバカ。

 

 「……」

 「……おーい?」

 

 にしても一刀平常運転過ぎやろ……。ウチがこないドキドキしとるんが馬鹿みたいや。 

 こんなに近いんに、こんなに一刀の匂いする場所でウチが平静で居れるわけないのに、一刀はそないなことどこ吹く風って感じや。

 

 ちったぁ紅くなってくれたり、ドキマキしてくれたりしてもええやん……。

 やっぱ、一刀的にウチって女の子の内に入らんのかなぁ……。

 

 「……」

 「……霞さーん」

 

 気の置けない奴、って風に見られとんのはそんだけ信用されとる証やで、ウチとしては嬉しいんやけど。

 でも、それが友情どまりやと、ウチ的に、ちょっと辛いわなぁ……。

 好きな人が自分に心開いてくれとるのに、それ以上仲良うは絶対成れん。

 どんだけ生殺しやっちゅう話やで、全く。

 

 うはぁ……なんやまたへこんできた。

 

 「はぁぁぁ……」

 「……えぇー、俺の所為なのか?」

 

 ん、そーいやウチって、何時の間に一刀んこと好きになっとったんやろか?

 会って、怒られて、ウチが謝って……アレ?

 いつの間にやろか? やっぱ文章にして無い間にやろか?

 ……ん? 文章ってなんやねん。

 

 ともかく、まとめてみよか。

 初めて会って、早速怒られて。……あれ? ここでおわっとること無い?

 

 いやいや……おちつけウチ。続きや続き。どっかにウチの気持ちの謎が隠されとる筈や。

 んでなんやかんやウチが行動して、真名を交換してもろて。

 ノリと勢いと一刀が拒まんのええことにたかりつつ一緒に遊んで……。

 今に至っとるね。

 

 うーん……たかっとる辺で好きやったんは間違いないし。

 てか出会いがしらで怒鳴られてもおっかけた辺りウチ、もしかして一目惚れやったんか?

 ……うーん。やっぱ分からへんわぁ……。

 

 にしても、コレやと、ウチが勝手に好きんなるコトはあってもや。

 一刀がウチんこと好きになってくれる可能性って皆無とちゃうか……?

 せやよな、しょっぱなの第一印象は最悪やし、真名もなんや妙なトコで世間知らずな一刀に無理やり突きとおした感が否めへんし。

 今かて一刀に言われとらんってだけで好き勝手しとるだけやし。

 てか内心鬱陶しがられとっても変やないし。

 

 ……あかんわ、コレどう考えてもウチ希望無しやん。

 

 「しーあーさーんー、許してよぅ」

 「……ぐすっ」

 「!?」

 

 いかん、涙でてまう。

 泣いたらアカン、一刀が横に居るんに……、ってそやんけ!

 真横に本人居るやんけ!! う、ウチ一体何考えとんねんっ!?

 

 「か、かか一刀っ……って、アンタなにやっとるんよ?」

 「許して下さい霞さんむしろ霞様」

 「?」

 

 なんで一刀土下座しとんねんかな? 

 もしかして……ウチ、一刀にまたなんかしてもうたんか? 無意識の内に、気付かんうちにまた殴ってまっとったとか?

 今のぼーっと物思いに耽とる間に? こんな土下座される位に?

 

 したら、益々嫌われてまうんかなぁ……?

 

 「ぐすっ……えぐっ……」

 「ええっ!? し、霞様マジで許して下さい本当ごめんなさい」

 

 うううっ、また一刀に謝られた……。

 ウチマジで何やらかしてんねんっ!! 

 

 「ううっ、うぇぇえんっ、ぐすっ、うぇ、ひぐっ……」

 「……oh,俺はどうすればいいんだってばよ」

 

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**

 

あとがき

 

一刀は残念ながらもげませんでしたm9(^Д^)プギャー

ラッキースケベって羨ましいけど制裁はされるべきだと思うんです。

主に世界中の男子諸君の為に。

でも制裁が明らかに異常な奴もありますよね。

ギャグパートだかいいももの…。

 

こんばんわ、甘露です。

 

 

一刀君やらかしました。おっぱいおっぱいしたと思ったら一緒の布団でぬくぬくとかうらやま……けしからん奴め!

 

今回はこれで終わりです。ノシ

 

 

このおち●ちん野郎どうしてやろうか?

1、切り落とす

2、切り落とす

3、アンタに触られたら孕んじゃうじゃないのこの全身性液男! 触ったら宦官にしてやるんだからね!!

4、切り落とす

5、切り落とす

 

 

説明
今北産業
・おっぱい
・おっぱい
・おっぱい

・霞ちゃんの膨らみかけ美乳かわいいようふふ
・あわわ。ろりこんはち●こ爆発しやがれですぅ
・今回もマターリ、てか完全な前話の続きです。
・マターリな雰囲気なので、ついでにラッキースケベ描写の練習もしました。そーいうのいらねーから! って人ごめんなさい
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コメント
1です♪ それを鍋で煮込んで霞が食べる♪(ミクボン)
3(kaoo)
3だ。それ以外は見えない。(cuphole)
14の「春蘭の七星餓狼か華琳の絶の錆びになる」で一刀なんて死んじまえばいいんだ!!リア充滅すべしq( ゚д゚)pブーブーブー(さとッチ)
こんなやつ、13の魚雷発射管に詰めて300キロの爆薬と共に射出で(駆逐艦)
8の漢女がいい(ハセヲ)
3で! しかし切り落としてもまた生えてきそうな気がw(琥珀)
3に一票でww くそ、マジでうらやま・・・・うらやましい!!(無双)
選択肢がどんどん増えていく・・・・・・うどんネタいつまで引っ張るんだwwwwww。あえて増やす。12の「さぁ、左慈と私の三人で新しい世界を見に行きましょう(薔薇的な意味で)」で(アルヤ)
まあ、この中じゃ3でしょう。・・・しかし一回本当に一刀のもげたら面白い。(mokiti1976-2010)
たがいが幸せならいいのでは?  ……本音?うらやましいにきまっとろうがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!いっそシネ!(紫炎)
11、ラーメン超うまい?で(歴々)
10、それでもうどんが食べたい。(azu)
それはやっぱり3でしょう。(量産型第一次強化式骸骨)
9、あわわ、引きちぎって、石臼で粉末状にして、魚の餌にするしかありません!  Sieg heil HINARIN( ゚∀゚)o彡°(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊)
8の漢女に(ry(幼き天使の親衛隊joker)
3だったら触らない限りは大丈夫だね!HAHAHA(通り(ry の七篠権兵衛)
うん、も・げ・ろ! もげてしまえ!(きたさん)
7のガチでウホッないい声の男たちに「やらないか?」といってくる(黄昏☆ハリマエ)
3で、 前回は雛里で今回は桂花かwwwww。 次は・・・「詠・華琳・風・音々音」当たりかな〜?(劉邦柾棟)
選択肢が全部一緒に見えるのは気のせいだねw ということで、3、アンタに触られたら孕んじゃうじゃないのこの全身性液男! 触ったら宦官にしてやるんだからね!!で♪(狭乃 狼)
6、の『ぶった切る』で。(峠崎丈二)
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