孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝48,5
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天和「それじゃあ、それぞれ第一回戦が終わって半分になったところで二回戦を始めるよ〜〜♪」

 

地和「一人不戦勝の人がいるから完全に半分とは言えないけどね♪」

 

人和「対戦表はこの通りです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥琳VS零 柊VS徐栄 斗詩VS亜莎 雛里VS恋 純夏VS一刀 朱里VS百合 杏奈VS麗羽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「こうして冥琳と将棋をさすのは、ご主人様が雪蓮をかばった時以来ね」

 

冥琳「そうだな、零とはもう一度さしてみたいと思っていたところだ」

 

零「あの時は、冥琳の全勝だったわね」

 

冥琳「ふっ、自分の手の内を見せないよう本気を出していなかったくせに」

 

零「あら?ばれてた?」

 

冥琳「侮ってもらっては困るな、これでも呉の大都督だからな」

 

零「・・・・・でも」

 

冥琳「?」

 

零「あの時のわたしだったら、たとえ本気を出しても冥琳には勝てなかったでしょうね」

 

冥琳「・・・・・・・・・・」

 

零「でも、今回は遠慮なんてしないわよ!」

 

冥琳「もちろんだ、司馬八達が一人の力、見せてもらおう」

 

零「司馬八達とかはどうでもいいわ、今のわたしはご主人様の寵愛を受けている身、誰にも負ける気がしないもの♪」

 

冥琳「ふっ・・・・・零も大分一刀に惚れ込んでいるようだな♪」

 

零「冥琳だって同じくせに♪」

 

冥琳「・・・・・否定できんな♪/////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「よろしくお願いします、徐栄さん」

 

徐栄「こちらこそ、柊殿」

 

柊「・・・・・ねえ徐栄さん、ここだけの話」

 

徐栄「は?」

 

柊「一様は、一日に何人寝床に誘っているんですか?」

 

徐栄「・・・・・秘密です」

 

柊「3人?4人?」

 

徐栄「黙秘を行使します、隊長のぷらいばしーを守るのは部下の仕事です」

 

柊「いけず・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斗詩「よろしくお願いします、亜莎さん」

 

亜莎「はい、よろしくお願いします、斗詩さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「あわわ〜〜、天下無双さんが目の前にいるのでしゅよ〜〜」

 

恋「ん・・・・・よろしく、雛里」

 

雛里「こ、こちらこそでしゅ・・・・・あわわ〜〜〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

純夏「やった♪とうとう一刀とさせるわ♪」

 

一刀「・・・・・そんなに嬉しいのか?」

 

純夏「そりゃもう♪ぶっちゃけあたしは一刀と将棋がさしたくて文官の仕事に復帰したようなものだし♪」

 

一刀「そりゃまたなんで?」

 

純夏「それは・・・・・」

 

一刀「・・・・・?」

 

純夏「(うううう〜〜、将棋を通じて一刀との時間を作りたかったなんて言えないわよ〜〜)//////////」

 

一刀「????」

 

何で赤くなっているの?と、相変わらず思っている朴念仁がいた

 

純夏「とにかくなんでもいいから一刀に勝ちたくて将棋を始めたのよ!//////////」

 

一刀「・・・・・そうなのか?」

 

純夏「そうなの!/////////」

 

一刀「なら、期待に応えないとな♪」

 

純夏「・・・・・ええ♪全力で掛かってきなさい♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「それにしても、姉さんとさすのは久しぶりですね〜♪」

 

百合「そうね〜♪朱里が乱世を愁いて、雛里ちゃんと一緒に家を飛び出した時以来だから〜・・・・・3,4年くらいかしらね〜♪」

 

朱里「もうそんなに経つんですね」

 

百合「そうね〜♪まだまだ朱里には勝てないかもしれないけど、よろしくね〜♪」

 

朱里「はい♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏奈「さっきも少しだけ見せてもらいましたけどぉ、麗羽さんって本当に運がいいんですねぇ」

 

麗羽「そうですか?自分では分かりませんが」

 

杏奈「そうですよぉ、運だけで将棋をさすような人には今まで会いませんでしたからねぇ、これは苦戦しそうですよぉ」

 

麗羽「杏奈さんにそういっていただけるとは光栄ですわ、この麗羽の全てを持ってぶつからせていただきますわ」

 

杏奈「はぃ〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天和「それじゃあ挨拶も済んだところで、銅鑼の音と共に第二回戦・・・・・」

 

地和&人和「「はじめーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー♪♪♪♪」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天和「さ〜〜〜、二回戦が始まったよ〜〜♪」

 

地和「第一席はメガ周喩砲対残念軍師を卒業した軍師♪果たして勝負の行方は♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツン

 

冥琳「ぬっ!?・・・・・確かに前と同じだと思っていたら負けるな、これは」

 

零「だから言ったでしょう♪ご主人様の愛を一身に受けたわたしは無敵よ♪ふははははははは♪♪♪」

 

冥琳「ふっ・・・・・だがこれくらいでこのわたしを出し抜けると思ってもらっては困るな」

 

カツン

 

零「っ!?・・・・・そのようね・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穏「冥琳様〜〜♪頑張って下さい〜〜♪」

 

明命「零さんの盤上の運びは油断なりません」

 

雛罌粟「やってみるとわかりますが、なんとなく盤上が支配されているような錯覚に陥るんです」

 

思春「うむ、わたしのような素人でも分かる」

 

詠「零は、ここのところ凄く調子がいいわよ」

 

雫「はい、天角に入った頃と比べると、政務軍務ともに磨きが掛かっていますし」

 

雪蓮「ただならぬ気配を感じるわね」

 

華琳「魏であの零を見れなかったのは悔やまれるわね・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地和「呉の大都督としての意地が勝つか!?はたまたご主人様への愛が勝つか!?」

 

人和「姉さん、その表現はどうかと思うわよ」

 

天和「次行ってみよ〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「ここで一手!」

 

カツン

 

徐栄「させませぬ!」

 

カツン

 

柊「へ〜〜〜〜、徐栄さんなかなかやるじゃないですか♪」

 

徐栄「はははは♪隊長に鍛えられていますからな♪」

 

柊「いいなぁ〜〜〜、わたしも一様に鍛えてもらいたいなぁ〜〜・・・・・」

 

徐栄「いいではないですか、柊殿は氣の使い手です、それだけでも人に無い能力なんですから」

 

柊「・・・・・他の皆さんは氣を超人的な力だと思っているみたいですけど、氣なんてそうそう便利なものじゃありませんよ」

 

徐栄「そうなんですか?」

 

柊「はい、多用するとすぐに体力がなくなってしまうし、戦いの幅がちょっと広がる程度なんですよ」

 

徐栄「しかし、柊殿と雛罌粟殿は隊長から氣の鍛錬法をいくつも教えてもらっているようですが?」

 

柊「確かに、一様から教えていただいた鍛錬法でわたし達は一様に出会った頃よりは遥かにましになりました、それでも調子に乗って多用すればどんなに量と質が強くなっても結局は同じこと、用は使い所を見極められる判断力が一番大切なんです」

 

徐栄「なるほど、隊長も氣に頼り過ぎると後でとんでもない目にあうと仰っていましたからな」

 

柊「ええ、わたしも一様にそのことを教えていただきました、本当に一様には感謝し切れません」

 

地和「・・・・・ねぇ」

 

柊「え?」

 

徐栄「はい?」

 

地和「あんた達、ここがどういう席か忘れているわけ!?」

 

人和「ここは将棋大会会場です、話すのもいいですが駒を動かしてください」

 

柊「ああ!ごめんなさい!ええと・・・・・どっちからでしたっけ?」

 

徐栄「え〜〜〜〜〜と・・・・・どっちでしたっけ?」

 

地和「柊からよ!!」

 

柊「ああ!そうでしたね!えい!」

 

カツン

 

地和「まったく・・・・・次行くわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツン

 

斗詩「くっ!?流石に冥琳さんが抜粋した人だけあります・・・・・」

 

亜莎「斗詩さんの番ですよ」

 

斗詩「・・・・・はい・・・・・」

 

カツン

 

亜莎「・・・・・っ」

 

カツン

 

斗詩「(っ!・・・・・よまれている・・・・・)」

 

天和「これは・・・・・どっちが勝ってるかまだ分からないね」

 

地和「始まったばかりだし、しょうがないわね」

 

天和「次だよ〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「えい!」

 

カツン

 

恋「・・・・・ん」

 

カツン

 

雛里「あわわ〜〜、恋さん強いです〜〜」

 

カツン

 

恋「・・・・・ありがと・・・・・でも・・・・・雛里も強い」

 

カツン

 

天和「・・・・・こちらはけっこーいい勝負みたいだね〜」

 

地和「天下無双対鳳雛♪この二人の勝負に天はどのような答えを出すのか♪」

 

人和「(天は一刀さんのような気がするけれど)次です♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

純夏「う〜〜〜〜〜〜ん・・・・・てりゃ!」

 

カツン

 

一刀「・・・・・っ」

 

カツン

 

純夏「っ!?・・・・・なかなかやるじゃない、一刀」

 

一刀「純夏もけっこー強いじゃないか、これは本格的にやらないと拙いな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「純夏のやつ、いい勝負してるんじゃない?」

 

穏「はい〜、一刀さん相手によくねばっていますよ〜」

 

華琳「ふむ、雫も魅力的だけど純夏もなかなかね」

 

雫「そんな目移りしていたら逆に嫌われてしまいませんか?」

 

華琳「大丈夫よ♪わたしはちゃんとその将のいい部分だけを引き出して見せるから♪」

 

雫「・・・・・・・・・・」

 

風「まぁ、華琳様はそういう人ですね〜、大きい箱と小さい箱があって、どっちか選べといわれたら両方開けさせていいところだけを持っていく人ですからね〜」

 

人和「こちらは、いきなり降着状態のようね」

 

天和「次は、姉妹対決だよ〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百合「朱里ちゃん強いわね〜」

 

カツン

 

朱里「百合姉さんも昔と比べるとかなり上達していましゅ〜」

 

カツン

 

百合「ふふふふ〜♪ありがと♪・・・・・でも〜、まだまだ朱里には勝てそうに無いわね〜、昔からそうだっらけど〜、お姉ちゃんとしては複雑ね〜」

 

朱里「姉さん?」

 

百合「いつも朱里ちゃんと比べられて、姉の威厳とか言われて・・・・・」

 

朱里「・・・・・・・・・・」

 

百合「気にいないようにしていたけど・・・・・なんだかな〜・・・・・」

 

朱里「・・・・・すみません・・・・・」

 

百合「いいのよ〜・・・・・朱里ちゃんの才能はよく知っていたし〜」

 

朱里「わたしだって・・・・・わたしだって!百合姉さんが羨ましかったんでしゅ!」

 

百合「朱里ちゃん〜?」

 

朱里「わたしと雛里ちゃんにお料理を教えてくれたのは姉さんだったし、とてもおしとやかで、気立てがよくて、わたしと雛里ちゃんにとって百合姉さんは憧れの人だったんでしゅ!」

 

百合「朱里ちゃん・・・・・」

 

自分の妹が自分をそんな風に見ていたとは露とも知らなかった百合は目を丸くしていた

 

朱里「だから・・・・・わたしも雛里ちゃんも・・・・・・少しでも百合姉さんに近づきたいと思って・・・・・・努力して・・・・・」

 

百合「・・・・・分かったわ、もう何も言わないで、朱里ちゃん」

 

朱里「姉さん・・・・・」

 

百合「朱里には朱里の才能があり、わたしにはわたししかないものがあるって分かっただけでもよかったわ♪」

 

朱里「・・・・・姉さん」

 

百合「気を落とさないで、朱里ちゃん・・・・・お互い自分に持っているのもで、一刀君や皆さんのために尽くしていきましょう〜♪」

 

朱里「姉さん・・・・・はい♪ご主人様と桃香様のために♪」

 

地和「くぅ〜〜〜、姉妹愛っていいわねぇ〜〜、ちぃ、目から水が・・・・・・」

 

人和「ぐすっ・・・・・」

 

天和「ひっく・・・・・さあ、次に言ってみよ〜〜・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏奈「・・・・・運任せというのは動きが読めなくてやりずらいですねぇ」

 

麗羽「お〜〜〜っほっほっほっほ♪月様と北郷様のためにこの麗羽、勝って見せますわ〜〜♪」

 

杏奈「(でも、運任せとはいえ癖はあるはず、それをよむ事が出来れば・・・・・)」

 

天和「元袁本初が金色の千里眼を押し気味だね〜〜♪」

 

地和「耐える千里眼、元袁本初が押し切るのか!?」

 

人和「では、最初の席に戻ってみましょう♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥琳「くっ!?」

 

零「(ここでもう一手)」

 

カツン

 

冥琳「(なるほど、歩兵を壁とし騎手と射手による挟撃でこちらの戦力を削るか・・・・・ならばこちらは中央からの一転突破だ)」

 

カツン

 

零「(これは策を実行するための布石、ここでもう一当てをして・・・・・)」

 

天和「どうやら仲達がメガ周喩砲をとり囲んでいるようだね〜♪」

 

地和「おお〜〜〜っと!!ここでメガ周喩砲が反撃に移る!!中央突破を敢行するか!!?」

 

人和「え!?しかし仲達が歩兵を下がらせました!?これはいったい!?」

 

冥琳「っ!!?しまった!!嵌められた!!」

 

零「ふふっ♪気付くのが遅かったわね♪ご主人様から教わった釣り野伏せの陣は効果絶大ね♪」

 

冥琳「これは一刀の策か、道理で見たことが無いわけだ」

 

零「これで終わりよ♪」

 

冥琳「っ!!まだまだ!!挽回は出来る!!」

 

天和「ああ〜〜〜っと!!一転してメガ周喩砲失策だ〜〜!!」

 

地和「中央が突出してしまい本陣の守りが手薄になってしまっている!!これは守りきれるか!!?」

 

雪蓮「冥琳!?」

 

蓮華「冥琳!頑張って!!」

 

穏「早く戻らないと本陣が!」

 

嵐「よし!そこで一気に本陣に畳み掛けろ!!」

 

雫「千載一遇の機会です!逃してはなりません!」

 

地和「さ〜〜〜〜〜♪熱くなってきたところで次行ってみよ〜〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「ここで崩せば!」

 

カツン

 

徐栄「させません!」

 

カツン

 

柊「くっ!流石に硬いですね!」

 

徐栄「わたしは北郷隊の副官です、忍耐力だけは譲れません!」

 

柊「これは根競べですね・・・・・」

 

張済「徐栄!!北郷隊の真価を見せてやれ!!」

 

愛紗「柊!!朱里と雛里の弟子ともあろう者が無様な姿を見せるな!!」

 

天和「鉄壁の北郷隊に姜伯約の攻撃が風穴を開けることが出来るのか!?」

 

人和「攻める姜維伯約!守る徐栄!攻撃対防御!果たしてどちらに軍配が上がるのか!?」

 

地和「暑くなってきたところ悪いけど、次に行ってみよ〜〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斗詩「うっ!?これは分が悪いです!」

 

亜莎「ここでもう一手」

 

カツン

 

斗詩「くぅ!拙いです、左翼は限界です」

 

地和「どうやら呂子明、顔良の左翼を完全に制圧しているようね♪」

 

人和「本陣まであと一歩!王手まであと二歩といったところです!」

 

猪々子「斗詩!!諦めんじゃ無いぞ〜〜!!」

 

斗詩「も〜〜〜!!そう言うならどうすればいいか教えてよ〜〜〜!!」

 

猪々子「そりゃ・・・・・・自分で考えてくれ」

 

斗詩「そういう所が文ちゃんは頼りないんだよ〜〜!!」

 

穏「亜莎ちゃん〜〜♪そのまま押し切っちゃえ〜〜♪」

 

亜莎「はい!穏様!」

 

斗詩「ああ〜〜〜ん!待ってくださいよ〜〜〜!!」

 

天和「ちょっと可哀想になってきたね〜〜・・・・・」

 

地和「苦労人の悲しい性ね・・・・・」

 

人和「(斗詩さんも苦労してきたんですね)・・・・・では、次の鳳雛対天下無双の勝負を見てみましょう♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「はわわ〜〜!予想外に強いでしゅ〜〜!恋さん!」

 

恋「ん・・・・・雛里も・・・・強い」

 

雛里「(こうまで苦戦するとは思いませんでした、危険ですけど・・・・・ここはいくしかありません)」

 

恋「(ピクッ)」

 

恋は雛里から何かを感じ取り触覚?をヒュンヒュンと振り回し臨戦態勢に入った

 

人和「これは、両者一歩も退きません!」

 

天和「お互いがお互いの右翼を支配している状態!攻守の均衡がここまで問われる勝負は無いでしょう!」

 

音々音「恋殿〜〜〜♪そのまま押し切れば勝ちですぞ〜〜〜♪」

 

雫「しかし、あの雛里があのまま押し切られるとは思えません」

 

霞「これは予想が付かんな〜〜〜」

 

地和「次行ってみよ〜〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

純夏「ほらほら一刀♪守りがおろそかになっているわよ♪それでも北郷隊の総隊長なの♪」

 

カツン

 

一刀「くぅ、ここまでやるとはな、正直言って計算外だ」

 

カツン

 

純夏「ふふふふ♪中央は貰ったわ♪」

 

カツン

 

一刀「・・・・・ははっ♪掛かったな、純夏♪」

 

カツン

 

純夏「え?・・・・・うそ!?いつの間に!?」

 

一刀「守りが甘くなったのはそっちだな、突出すれば防御が甘くなるのは当然だろ」

 

純夏「くぅ、こっちを誘い出すための罠だったわけね」

 

一刀「ああ、名付けて、釣り野伏せ応用編だ」

 

天和「おお〜〜〜っと♪これは予想外な展開♪追い詰められたと思われた天の御遣いだが逆に追い詰め返している♪」

 

地和「紅き狼、ここから挽回できるか!?」

 

人和「次です♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「これで、チェックメイトでしゅ!」

 

百合「・・・・・やられたわね〜、降参よ」

 

天和「こちらでは勝負が付いたみたいだね〜♪」

 

朱里「あ、あの姉さん・・・・・」

 

百合「?」

 

朱里「ごめんなさいでしゅ!」

 

百合「・・・・・・・・・・」

 

朱里「勝ってしまってごめんなさい!わたしは「朱里!」・・・・・・姉さん」

 

百合「もういいのよ、勝負の最中に言ったでしょ?わたし達はお互いに無いものがある、それをお互いに大事にしようって」

 

朱里「・・・・・姉さん」

 

百合「だから、また勝負してね〜♪朱里〜♪」

 

朱里「姉さん・・・・・はい♪またやりましょう♪」

 

地和「姉妹愛の決着は妹が制したわよ〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「ほわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

天和「それじゃあ、最後の席に行ってみよ〜〜〜♪」

 

地和「金色の千里眼と運!どっちが勝っているかな〜〜!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツン

 

麗羽「くっ!?どうしてここまでよまれるんですの!?」

 

カツン

 

杏奈「麗羽さんの癖が見えてきたからですよぉ」

 

カツン

 

麗羽「癖ですって!?」

 

カツン

 

杏奈「はい、いくら運任せとはいえ、人にはそれぞれ癖というものがありますぅ、それは駒を動かす時でも現れるものなんですぅ」

 

カツン

 

麗羽「つまり、それを見極めるためにずっと守りに徹していたと?」

 

カツン

 

杏奈「はい、ちょっと時間が掛かってしまいしたけどぉ、ここからはわたしの反撃ですよぉ♪」

 

カツン

 

麗羽「くっ!させませんわ!」

 

人和「どうやら流れが千里眼に向かってきているようです!」

 

天和「しかし、だいぶ駒の数が減ってしまった千里眼!ここから挽回が出来るのか!?」

 

地和「最初の席に行ってみよ〜〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「これで、チェック!!」

 

冥琳「うっ!?・・・・・参った」

 

零「やった〜〜〜〜〜♪♪冥琳に勝った〜〜〜〜♪」

 

穏「ああああ〜〜〜〜」

 

雪蓮「冥琳が負けるなんて・・・・・・」

 

小蓮「ちょっと信じられないわ・・・・・」

 

霞「おお♪やったな零〜〜〜♪」

 

雫「あの冥琳さんに勝つなんて・・・・・」

 

詠「ええ、これが零の本当の力なのかしら・・・・・」

 

冥琳「やられたな、流石零といったところか・・・・・」

 

零「そんなことないわ、正直こっちも賭けみたいなものだったし」

 

冥琳「それにしては鮮やかな手並みだったぞ」

 

零「そりゃ初めから狙っていたからここまで上手くいったのよ」

 

冥琳「最初からか、それを見破れなかったのが敗因か・・・・・」

 

零「でも、また冥琳とはさしたいわね」

 

冥琳「それはこちらの台詞だ、ぜひもう一勝負願いたいな♪」

 

天和「どうやら、メガ周喩砲が守りきれず、そのまま駄目軍師卒業が勝ったみたいだね〜〜♪」

 

地和「駄目軍師卒業、準々決勝進出だよ〜〜♪」

 

人和「続いて、呂子明対顔良です♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亜莎「これでチェックメイトです!」

 

斗詩「うううう〜〜〜〜〜、参りましたぁ」

 

猪々子「斗詩〜〜、後で慰めてやるから落ち込むな〜〜〜」

 

悠「あたしも手伝ってやるからな〜〜〜♪」

 

斗詩「悠さんはわたしの胸が目当ての癖に〜〜!」

 

悠「あ、ばれた?」

 

斗詩「何年付き合ってきたと思っているんですか〜〜!?」

 

人和「(本当に苦労しているんですね、斗詩さん)・・・・・さあ♪こちらの勝負は終わりました♪」

 

天和「次は鳳雛対天下無双♪どんな状況になっているのかな〜〜?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「ここで一手でしゅ!」

 

カツン

 

恋「ん・・・・・まずい」

 

カツン

 

雛里「貰いましたでしゅ!」

 

カツン

 

恋「あ・・・・・参った」

 

雛里「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・勝ったでしゅ〜〜〜〜・・・・・」

 

あまりに長い雛里のため息に

 

恋「雛里・・・・・大丈夫?」

 

雛里「大丈夫でしゅ・・・・・でもぉ、ここまで神経を使ったのは朱里ちゃん相手でも無かったでしゅ〜〜〜〜」

 

天和「いったい何があったの?」

 

愛紗「両者共に右翼を制圧していたのだが、突然雛里がせっかく制圧していた右翼を捨てたんだ」

 

星「そして、右翼を制圧していた兵力を自分の制圧されていた右翼に集中して見事撃退に成功した」

 

地和「でも、それじゃあ今度は左翼ががら空きになるんじゃ?」

 

紫苑「そこが勝負の大きな分かれ道だったのよ」

 

桔梗「うむ、雛里は左翼を必要最小限の兵力で見事守りきった」

 

鈴々「凄かったのだ♪歩兵と騎手と射手が一騎ずつしかいなかったのだ♪」

 

天和「うそぉ!!?それだけで守っていたの〜〜〜〜!!?」

 

音々音「うむむむ〜〜〜、あの采配には流石のねねも脱帽です〜〜〜」

 

秋蘭「あれはまさに綱渡りの戦略だぞ」

 

詠「ええ、まさに背水の陣ね」

 

雛里「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・成功してよかったでしゅ〜〜〜〜」

 

地和「というわけで♪鳳雛対天下無双は神業的な策を成功させた鳳雛よ〜〜〜♪」

 

天和「次は、一刀と紅き狼だよ〜〜〜〜♪」

 

人和「こちらの席は・・・・・・あれ?またもぬけの殻?」

 

雫「純夏さんと一刀様はここですよ」

 

天和「え?」

 

純夏「くぅ〜〜〜〜〜!もうちょっとだったのにぃ〜〜〜〜!!」

 

冥琳「純夏の歩兵が前に出すぎていた、その間に中央から一刀の騎手が突撃し、チェックメイトだ」

 

零「流石は釣り野伏せの本家ですね♪鮮やかでした♪」

 

愛紗「ご主人様の神算には感無量です♪」

 

一刀「いや、純夏があと一手早ければ防がれていたな」

 

華琳「その一手が勝負の分かれ目だったわね」

 

純夏「一刀!!」

 

一刀「おわっ!?」

 

純夏「また今度指しましょ!!今度はあたしが勝つから!!」

 

一刀「ああ!またやろうな!」

 

人和「では、最後の席です♪」

 

地和「千里眼対運♪この勝負の行方は♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

杏奈「これでぇ、チェックメイトですぅ♪」

 

カツン

 

麗羽「ううっ!?・・・・・負けましたわ」

 

天和「これは・・・・・ああ!!?王将以外何も無い!!?」

 

桔梗「最初は麗羽殿が押していたが、あっという間に全ての陣を占拠されたのう」

 

猪々子「はっきりいって一方的だったぜ」

 

悠「麗羽・・・・・ありゃないだろう」

 

美羽「うははは〜〜♪麗羽のやつ弱っちいのじゃ♪」

 

麗羽「うるさいですわ!美羽さん!!」

 

穏「でも〜、最初は杏奈さんが押されっぱなしでしたからね〜」

 

杏奈「ええ、麗羽さんの癖を読み取るのに13手も使ってしまいましたよぉ」

 

人和「それでは、負けた人は席についてもらいましょう」

 

地和「準々決勝の対戦表はこれよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零VS柊 風VS亜莎 雛里VS一刀 朱里VS杏奈

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「さ〜〜〜〜て♪今日のわたしは調子がいいからね♪一瞬で勝負を付けさせてもらうわよ♪柊♪」

 

柊「わたしを雛罌粟と一緒にしてもらっては困ります、そう簡単にはいきませんよ」

 

雛罌粟「ちょっと柊ちゃん!!それどういう意味!!?」

 

愛紗「どういう意味も何も・・・・・なぁ」

 

鈴々「うん、雛罌粟、零に一瞬でやられちゃったのだ」

 

桃香「あの負けっぷりったらなかったよね〜〜」

 

雛罌粟「うううう〜〜〜・・・・・柊ちゃん!!なんとしても勝って僕の敵を討って〜〜〜!!」

 

柊「うるさいな〜〜、汚名返上なら自分でやるべきでしょう・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風「どもども〜〜、亜莎ちゃん〜、よろしくお願いしますね〜」

 

亜莎「こちらこそ、風さんの采配を勉強させていただきます」

 

風「おお〜〜、亜莎ちゃんは勉強熱心ですね〜、これは最初から全力で行ったほうが得策ですね〜〜」

 

亜莎「受けて立ちます!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雛里「あわわわ〜〜〜〜〜!よろしくお願いしましゅ!ご主人様!」

 

一刀「そんなに緊張しなくてもいいじゃないか」

 

雛里「だってだって!ご主人様とこういった場所でさせるなんて思っていませんでしゅたかた!」

 

一刀「雛里!噛んでるよ!」

 

雛里「しゅしゅびばぜん!あわわ〜〜〜〜〜//////////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「・・・・・そういえば、こうやって杏奈ちゃんとちゃんとさしたことって無かったんだよね」

 

杏奈「そうですねぇ、いままで将棋をさしたことはありましたけどぉ、お互い真剣にやったことなんてありませんでしたねぇ」

 

朱里「それじゃあ今日は・・・・・」

 

杏奈「はい、お互い本気で行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天和「みんな席に付いて準備はばっちりだね〜〜♪それじゃあ、準々決勝♪」

 

地和&人和「「始め〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪」」

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

天和「さ〜〜〜始まりました〜〜♪準々決勝♪」

 

人和「さっそく第一席を見てみましょう♪」

 

地和「駄目軍師を卒業してすばらしい軍師となった司馬仲達と姜伯約よ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

零「わたしは最初からすばらしい軍師よ!!」

 

カツン

 

柊「くっ!?やっぱり零さんは強いです!」

 

カツン

 

零「ふんっ!みえみえよ!」

 

カツン

 

柊「ああっ!!?このままじゃ拙いわ!」

 

人和「おお〜〜〜〜っと!!仲達の宣言通り一瞬で勝負が決まってしまいそうな雰囲気だ!!」

 

雛罌粟「柊ちゃん!!頑張って〜〜〜!!」

 

天和「観客席からの親友の声援は届くのか!!?」

 

人和「では、次の席に行ってみましょう♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風「それ〜〜」

 

シュパパンパン

 

亜莎「むっ!?確かに変幻自在に攻めてきますね」

 

風「むふふふ〜〜〜♪風を本気にさせたらこうなってしまうのですよ〜〜♪」

 

亜莎「確かに厄介です・・・・・しかし!」

 

シュピピンピン

 

風「おお〜〜、切り替えしましたか〜〜」

 

亜莎「わたしは、冥琳様の敵を討たねばなりません、風さん、倒させていただきますよ」

 

風「言い切りましたね〜、それではこちらも全開で行きますよ〜〜」

 

稟「・・・・・風が、本気の目になりましたね」

 

星「ん?風が本気になるのがそんなに珍しいことなのか?」

 

桂花「風は、いつものらりくらりとしていて、将棋をしていてもいつも本気でやっているのかわからないのよ」

 

華琳「そして、その割には勝てないのよね、桂花と稟は」

 

稟「うっ!」

 

桂花「ううっ!」

 

思春「亜莎!ここで倒れては呉の智謀が地に落ちるぞ!」

 

明命「後は亜莎しかいません!頑張って下さい!」

 

亜莎「はい!皆さん!」

 

人和「これは凄い事になってきました!」

 

地和「呂子明と程仲徳、この両者はどのような攻防を繰り広げるのか!!?」

 

天和「次は一刀対鳳雛だよ〜〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツンカツンカツンカツンカツンカツンカツンカツン

 

雛里「あわわ〜〜!やっぱりご主人様は凄いでしゅ〜〜!」

 

カツン

 

一刀「雛里こそ!一瞬たりとも気が抜けないぞ!」

 

カツンカツンカツンカツンカツンカツンカツンカツン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「わたしは、どちらを応援すればいいのだ?・・・・・」

 

鈴々「鈴々も分からないのだ〜〜・・・・・」

 

桃香「うう〜〜〜、ご主人様を応援するべきなのかな〜〜、それとも雛里ちゃんなのかな〜〜?・・・・・」

 

雫「でも一刀様、雛里を相手によく踏ん張っています・・・・・」

 

嵐「そういえば、雫と雛里は同門だったな」

 

雫「はい、わたしも水鏡先生の塾で雛里とよく手合わせしました」

 

霞「ほほ〜〜、それで戦績は?」

 

雫「・・・・・5回勝負して、一回勝てるか勝てないかでした」

 

詠「ええええ!!?」

 

月「雫さんが五回やって一回しか勝てないんですか!?」

 

雫「今やればどうなるかわかりませんが、それでも雛里の実力は塾の時代からずば抜けていました」

 

嵐「雫がそこまで言うとはな・・・・・」

 

菖蒲「その雛里さんと互角に打ち合えている一刀様も驚異的と思っていいのですか?」

 

雫「・・・・・そうですね・・・・・ただ・・・・・」

 

紫苑「?・・・・・ただ?」

 

雫「はい・・・・・一刀様は、いままで多くの軍師達に将棋の手ほどきを受けてここまで成長なされました・・・・・しかし・・・・・」

 

焔耶「雛里はそうじゃないということか?」

 

雫「はい・・・・・雛里は最初から塾の中でもダントツの才能を持っていました、そういう意味では雛里は一刀様の努力を才能だけでひっくり返しているといってもいいんです」

 

天和「・・・・・なんだか、最初の徐庶対曹操様の勝負を見ているみたいだね〜〜」

 

人和「これじゃあどっちが優勢か分からないわよ〜〜」

 

地和「これは、後に回したほうがいいですね・・・・・次に行ってみましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「えい!」

 

カツン

 

杏奈「っ!?やりますね朱里さん!ならばこうです!」

 

カツン

 

朱里「はわわ!?やっぱり杏奈ちゃん強い!」

 

杏奈「朱里さんもやりますね!」

 

杏奈の口調は、普段のウィスパーボイスから軍師としての口調に完全に移っていた

 

朱里「(杏奈ちゃん相手じゃいつも通りに打っていたんじゃ絶対によまれる、ここはあの策を使わざるおえないね)

 

 

 

 

 

 

 

桔梗「おお♪杏奈のやつもやるのう♪」

 

紫苑「ええ♪あの朱里ちゃんと互角に戦えているわね♪」

 

華琳「・・・・・それにしても、わたしは杏奈のことについてはほとんど知らないのよね・・・・・」

 

桂花「そうですね・・・・・紫苑、桔梗、杏奈ってどういう人間なの?」

 

稟「はい、特にあの金色の目がきになりますね」

 

紫苑「杏奈ちゃんのあの目は生まれつきよ」

 

桔梗「さよう、それにあの目があるから朱里と戦えているというわけではない」

 

春蘭「それはどういうことだ?」

 

紫苑「杏奈ちゃんは、あの金色の目が原因でよく異端児扱いされていたのよ」

 

焔耶「昔からあいつは、物凄く先を見ていてな、桃香様が益州に来た時に真っ先に影から桃香様を益州へと導いたんだ」

 

桔梗「あやつは劉璋の時から益州に仕えていて、劉璋のことは誰よりもよく知っているやつだった、劉璋の悪政と言ったら、それはそれは酷かったからのう」

 

焔耶「勘違いされがちなんだが、そのせいであいつは金色の千里眼なんて異名で呼ばれているんだ」

 

紫苑「その証拠に、さっき麗羽さんとの勝負で杏奈ちゃんはすぐには勝負をかけられなかったでしょ?杏奈ちゃんのあれは特殊な力でもなんでもないのよ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

天和「蜀の軍師同士の激しい勝負が繰り広げられているよ〜〜♪」

 

地和「それじゃあ最初の席に戻ってみるわよ〜〜♪」

 

人和「最初の席は・・・・・え!?まさか!?」

 

第一席には誰もいなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「ふははははははは♪♪♪やっぱりわたしの言った通りだったわね♪♪♪」

 

柊「うう〜〜〜〜〜・・・・・全然敵わなかったぁ〜〜〜・・・・・」

 

愛紗「柊!!おまえもか!!?」

 

鈴々「いくらなんでも瞬殺されすぎなのだ!!」

 

柊「うう〜〜〜〜・・・・・だったら皆さんも勝負してみたらいいですよ〜〜〜、物凄く強いんですから〜〜〜〜」

 

零「ふはははははははは♪♪♪やっぱりこれもご主人様に愛されている差ね♪♪♪」

 

柊「・・・・・こうなったら、この将棋大会が終わったら、わたしも一様に沢山愛してもらうんだから!!」

 

雛罌粟「あ!柊ちゃんずるい!僕もご主人様に愛してもらう!!」

 

愛紗「お主ら!何を言っているんだ!!////////」

 

鈴々「鈴々も〜〜♪」

 

愛紗「鈴々!?」

 

星「ふふふふ♪主も大変ですな〜〜〜♪」

 

地和「・・・・・さあ!宣言通り司馬仲達が姜伯約を瞬殺してしまった!」

 

天和「正直もうちょっと盛り上げてほしかったけど仕方が無いね〜〜」

 

人和「次です♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツン

 

風「おお〜〜、本当に亜莎ちゃんなかなかやりますね〜〜」

 

カツン

 

亜莎「お褒めに預かり光栄です」

 

カツン

 

風「(それにしても、亜莎ちゃんの成長速度は風の予想を超えていますね〜〜、うまく育てれば将来朱里ちゃんや雛里ちゃんを超える人物になれるかもしれませんよ〜〜)」

 

カツン

 

亜莎「(流石風さんです!少し押してもすぐに切り返されてしまいます!ここは賭けに出るしかありませんね!)」

 

天和「うわ〜〜〜、こっちもかなり白熱しているね〜〜〜」

 

地和「あっちはもっと凄いわよ」

 

天和「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツンカツンカツンカツンカツンカツンカツンカツン

 

雛里「うう〜〜〜〜!流石でしゅご主人様!隙がありませんでしゅ〜〜!」

 

カツンカツンカツンカツンカツンカツンカツンカツン

 

一刀「それはこっちの台詞だ雛里!なかなか切り込めないぞ!」

 

カツンカツンカツンカツンカツンカツンカツンカツン

 

天和「・・・・・本当だ、第二席なんてわけないね・・・・・」

 

人和「近寄れない雰囲気なので、次にいきましょう・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「ここはこうでしゅ!」

 

カツン

 

杏奈「っ!?今まで見たことも無い策ですね!?」

 

朱里「当然でしゅ!これは今始めて使う策なんでしゅから!」

 

人和「これは、歩兵が王将を取り囲んでその他の全ての駒が攻撃に参加しています!」

 

地和「最小限の守りで他が全てに攻撃にまわす超超攻撃戦法!」

 

天和「これは金色の千里眼に通用するの!?」

 

杏奈「(拙いですね!まさか朱里さんがこのような策を使ってくるとは思いませんでした!)」

 

いきなりの突撃戦法に杏奈は後手後手に回ってしまい、駒は次々と取られていってしまう

 

そしてついに

 

朱里「これで、チェックメイトでしゅ!」

 

杏奈「っ!?・・・・・わたくしの負けですねぇ」

 

普段のウィスパーボイスに戻り、杏奈は敗北を宣言するのだった

 

天和「これは凄い!」

 

地和「諸葛孔明が中央を強引に突破し、そのまま王手!」

 

人和「策も何も無い突撃に見えるかもしれませんが、速球こそ最高の変化球とも言えます!」

 

天和「法正と諸葛亮の勝負は諸葛亮が制したよ〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「わあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・成功してよかったでしゅ〜〜〜〜」

 

杏奈「さっきの雛里さんと同じ台詞を吐きますねぇ♪」

 

朱里「だってぇ〜〜・・・・・杏奈ちゃんには、いままで使った策は一切通用しないんだもん、だったらこうするしかないよぉ〜〜」

 

杏奈「うふふふ♪そうですねぇ♪見事な突撃でしたよぉ、次の勝負、頑張ってくださいねぇ♪朱里さん♪」

 

朱里「うん♪頑張る♪」

 

天和「それじゃあ、次行ってみよ〜〜〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツン

 

風「(むむむむ〜〜〜、ここで騎手と射手による撹乱ですか〜〜〜、対策を練らないと拙いですね〜〜)」

 

カツン

 

亜莎「(さらに行きます!)」

 

カツン

 

風「っ!?(さらに奇手も織り交ぜてきますか〜〜、ならば)」

 

カツン

 

風は、奇手を歩兵で防ごうと前に出した

 

亜莎「掛かりましたね!風さん!」

 

風「!!?・・・・・風としたことが、失策を犯してしまいましたね〜〜」

 

歩兵を前衛に出しすぎ、風の本陣にわずかに空間が開いてしまう

 

だが、それだけで十分だった

 

亜莎「これでチェックメイトです!」

 

風「・・・・・ふぅ〜〜〜〜〜、参りました〜〜〜〜」

 

亜莎「はぁ〜〜〜〜〜、勝ちました〜〜〜〜〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稟「なんと!!?風が負けてしまうとは!!」

 

桂花「ちょっと!!?これで魏は全滅なんじゃないの!!?」

 

華琳「まさか、亜莎があそこまで出来るなんて・・・・・」

 

思春「よし!亜莎よくやった!」

 

明命「凄いです♪風さんに勝っちゃいました♪」

 

冥琳「・・・・・まさか亜莎のやつがあそこまで成長しているとわな、わたしの目に狂いは無かったようだな♪」

 

風「はぁ〜〜〜〜、やられましたね〜〜〜、騎手と射手による撹乱は嘘っぱちで、奇手による撹乱も陽動だとは思いませんでしたよ〜〜」

 

亜莎「あれを見破られていたら、ここまで上手くは行きませんでした」

 

風「そうですね〜〜、あそこで歩兵を動かさなければもうちょっとましな勝負が出来ていたのに・・・・・風としたことが不覚というやつなのです〜〜」

 

亜莎「風さん、今回はわたしが勝ちましたけど、わたしはまだまだ風さんを超えたとは思いません」

 

風「・・・・・・・・・・」

 

亜莎「わたしは、まだまだ未熟な身です、これからもどうかご教授をお願いします!」

 

風「・・・・・ふぅ〜〜〜〜〜、しょうがね〜な〜〜、付き合ってやるか〜〜」

 

亜莎「はい♪よろしくお願いします♪」

 

地和「こっちの勝負が付いたところで、準々決勝最後の勝負を見てみるわよ〜〜♪」

 

人和「天の御遣い対鳳雛♪こちらはどんな勝負になっているのか♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツンカツンカツンカツンカツンカツンカツンカツン

 

天和「って!?まだやってるの〜〜!!?」

 

一刀「くぅ!!攻めきれない!!?」

 

雛里「あわわ!!ご主人様!!攻撃も鋭いでしゅ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「ちょっとちょっと!!?なんだか凄い事になってない!!?」

 

蓮華「これは、お互い総力戦ね!」

 

祭「駒の減り方が尋常じゃないの〜!」

 

柊「凄い、一様・・・・・」

 

雛罌粟「うん、雛里様と完全に互角に戦っているよ〜〜・・・・・」

 

朱里「・・・・・・・・・・」

 

朱里は、この勝負を目に焼き付けようとしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、半々刻後

 

 

一刀「・・・・・これで・・・・・チェックメイト」

 

雛里「あわわぁ〜〜〜〜・・・・・負けちゃいましたぁ〜〜〜〜」

 

両者精神的に疲労困憊といった感じだった

 

七乃「はぁ〜〜〜〜〜・・・・・目が離せませんでしたねぇ〜〜〜〜」

 

彩「ああ・・・・・手に汗握るとはこのことだ・・・・・」

 

春蘭「お互い鎧袖一触だな」

 

秋蘭「ああ、王将以外の駒がほとんど無い状態だ」

 

雫「一刀様、雛里に勝ってしまうなんて・・・・・」

 

百合「一刀君、凄い〜〜・・・・・」

 

沙和「隊長、これで準決勝進出なの〜・・・・・」

 

真桜「あの雛里はんを抑えてか〜〜、ウチらの隊長って実は物凄い人だったんやないか〜〜?」

 

凪「何を言っているんだ♪隊長は前から凄い人だ♪」(きらきらきらきら)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「うをぉ〜〜〜〜〜・・・・・・ぎりぎり勝ったぁ〜〜〜〜」

 

雛里「あわわぁ〜〜〜〜・・・・・・負けましたぁ〜〜〜〜」

 

一刀「それにしても、凄いな雛里は〜〜〜」

 

雛里「あわわ、凄くないでしゅ!ご主人様の采配には感動を覚えました!」

 

一刀「いや、はっきりいって負けないようにするだけで精一杯だったよ・・・・・」

 

雛里「・・・・・・・・・・」

 

一刀「やっぱり、雛里は鳳統士元なんだな」

 

雛里「え?・・・・・どういう意味ですか?」

 

一刀「俺の知っている鳳士元はさ、諸葛亮と肩を並べる軍師として歴史に名を残しているんだ・・・・・残念ながら、俺の知っている鳳士元は志半ばで死んでしまうんだけどな」

 

雛里「え?」

 

一刀「けど安心していいよ、俺の知っている鳳士元と雛里は完全な別人だからな」

 

雛里「・・・・・・・・・・」

 

一刀「俺は、こうして雛里と将棋が出来ただけでも嬉しい、それが出来ただけでもこの世界に来た甲斐があったってもんだ」

 

雛里「ご主人様・・・・・はい♪わたしもご主人様と指せて嬉しかったです♪」

 

一刀「これが最後といわないで、これからも指そうな♪雛里♪」

 

雛里「はい♪」

 

天和「それじゃあ♪準々決勝が終わったところで準決勝に行くよ〜〜♪」

 

地和「対戦表は・・・・・今更言わなくても分かると思うけど、一応表示しとくわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零VS亜莎 一刀VS朱里

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「凄いじゃない亜莎、まさかここまで勝ち上がってくるとはね」

 

亜莎「偶然です、風さんに勝ったのだってまぐれといってもいいくらいなんですから」

 

 

 

 

 

 

 

思春「亜莎!もうここまできたら優勝しかないぞ!」

 

明命「絶対勝ってください!」

 

穏「冥琳様の敵が目の前にいるんですよ〜〜、ここで勝てば亜莎ちゃんは冥琳様を超えたことになるんですよ〜〜」

 

冥琳「そんな簡単に超えられてたまるか・・・・・それに・・・・・」

 

一呼吸おいて冥琳は思った

 

冥琳「(おそらく、亜莎は勝てないだろうな、今の零は自力が違いすぎる)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「よろしくな、朱里」

 

朱里「はわわ!よろしくお願いしましゅ!ご主人様!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫「一刀様!!朱里は手強いです!!わたしは雛里以上に朱里には勝てなかったんですから!!」

 

詠「うそ!!?」

 

音々音「雫が雛里以上に勝てないですと!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天和「それじゃあ、準決勝・・・・・」

 

天和&地和&人和「「「始め〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、朱里と向き合う一刀だったが、そこで打ち止めだった

 

雛里との戦いで全ての策を出し尽くした一刀は、この朱里との戦いで見事なまでのボロ負けをきし、席に下がるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「な!?ご主人様が孔明に負けたですって!!?」

 

亜莎「一刀様が・・・・・あんなにあっけなく・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「流石朱里だな、完敗だ」

 

朱里「はわわ!?そんなことありましぇん!雛里ちゃんとの勝負を見ていたからこそここまで上手く行ったんでしゅ!」

 

杏奈「そうですねぇ・・・・・もし先に朱里さんがご主人様とさしていたら、負けていたのは朱里さんだったかもしれませんねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「・・・・・亜莎」

 

亜莎「?・・・・・はい?」

 

零「始めて早々すまないけれど、決めさせてもらうわよ」

 

亜莎「っ!!?・・・・・そうは行きません!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、柊を瞬殺し、余った時間は全て亜莎と風の勝負を見ていた零は、亜莎の癖を完全に見抜いていた

 

冥琳が思った通り、亜莎も零の前に無残にも敗れ去ったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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零「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

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朱里「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

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天和「とうとう決勝戦・・・・・だけど・・・・・」

 

地和「うううう〜〜〜、何よこの物凄く重たい雰囲気は〜〜〜」

 

人和「これは将棋大会のはずなのに、戦場にいるような感覚を覚えるのはなぜ?」

 

桃香「うわわわわわ〜〜〜〜〜、あんな朱里ちゃん、今まで見たことないよぉ〜〜〜」

 

愛紗「わたしも、今の朱里には勝てる気がしません・・・・・」

 

鈴々「にゃ〜〜〜、鈴々もなのだぁ〜〜〜〜・・・・・」

 

雛里「朱里ちゃん、本当に零さん相手だと人が変わるね・・・・・」

 

星「むう、あの二人には相当な因縁があると見たな・・・・・」

 

白蓮「あの二人、ここを戦場と勘違いしていないか!?」

 

柊「雛罌粟ぃ〜〜〜、朱里様が怖いよぉ〜〜〜〜〜」

 

雛罌粟「僕だって怖いよぉ〜〜〜〜」

 

杏奈「朱里さん・・・・・」

 

桔梗「おいおい!?二人の闘志が尋常じゃないぞ!?」

 

紫苑「ええ!いったいどうしてしまったの!?朱里ちゃん!?」

 

焔耶「まるで人が変わったようだぞ!」

 

みい「にゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!天変地異の前触れにゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

 

トラ「大王様ぁ〜〜〜〜!!怖いよぉ〜〜〜〜〜!!」

 

ミケ「助けてぇ〜〜〜〜!!大王様ぁ〜〜〜〜〜!!」

 

シャム「・・・・・(キュウ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「メーリン!メーリン!あたし怖いわ〜〜〜!!」

 

冥琳「正直わたしも逃げ出したくなってきた・・・・・」

 

穏「わたしなんて怖すぎて今すぐ逃げ出したいですぅ〜〜〜!!」

 

亜莎「穏様!置いて行かないで下さい〜〜〜!!」

 

蓮華「いったい何がどうなってるの!?」

 

小蓮「シャオもうここに居たくないよぉ〜〜〜」

 

思春「むぅ〜〜〜〜!これほどの殺気、感じたことが無い!」

 

明命「はうあう〜〜〜〜、明命はおしっこちびりそうです〜〜〜〜」

 

純夏「あの二人に何があったって言うのよ!?」

 

祭「長いこと戦場を転戦してきたが、これほど重たい空気は初めてじゃ・・・・・」

 

百合「朱里ちゃ〜〜〜ん、どうしちゃったの〜〜〜?」

 

美羽「七乃〜〜〜〜!!彩〜〜〜〜!!わらわは帰りたいぞよ〜〜〜〜!!」

 

七乃「わたしだって帰りたいです〜〜〜!!」

 

彩「む〜〜〜〜!わたしはどんなことがあっても美羽様を守るぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳「ちょっと!!?まるで殺し合いでも始まりそうな雰囲気じゃない!!?」

 

春蘭「ここここここここ怖くなんて無いぞ!!かかかかかか華琳様を守るためならば、こここここここの夏侯元譲!!ひひひひひひ火の中水の中!!」(ガタガタガタブルブルブル!!)

 

秋蘭「姉者、足が震えているぞ・・・・・」

 

桂花「いったい何がはじまるって言うのよ!!?」

 

風「む〜〜〜、将棋大会会場が決戦の風景に見えてきましたね〜〜〜・・・・・」

 

稟「風!縁起でもないこと言わないで!」

 

季衣「流琉ぅ〜〜〜〜〜、ボクなんだかお母さんに会いたくなってきたよぉ〜〜〜〜」

 

流琉「わたしもだよぉ〜〜〜〜〜」

 

悠「全身に鳥肌が立ってくるな・・・・・」

 

沙和「沙和、こんな空気耐えられないの〜〜!」

 

真桜「ウチかて逃げ出したいで〜〜〜!」

 

凪「こうやって立っているだけでも体力が消耗していくなんて・・・・・」

 

翠「ぐぅ〜〜〜〜〜〜!どうしてこうなってるんだぁ〜〜〜!蒲公英説明してくれぇ〜〜〜!」

 

蒲公英「そんなのこっちが聞きたいよぉ〜〜〜〜!!」

 

葵「聖様!わたしの傍を決して離れてはいけませんよ!」

 

聖「う、うむ・・・・・分かったのじゃ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雫「いったいどうしてしまったんですか!?朱里!?」

 

菖蒲「雫さん!?朱里さんと零さんって、そんなに深い因縁があったんですか!!?」

 

雫「そんなはずありません!!朱里と零さんは三国同盟が締結してから顔を合わせるようになったはずです!!」

 

霞「そんならなんでこんな殺気出せるねん!!?」

 

嵐「いくらなんでもこれは異常だぞ!!」

 

恋「恋も・・・・・こんな殺気、感じたこと無い・・・・・」

 

音々音「恋殿ぉ〜〜〜!ねねはもうここにいたくないですぞぉ〜〜〜〜!」

 

月「へぅ〜〜〜〜、詠ちゃ〜〜〜〜〜ん、腰が抜けて動けないよぉ〜〜〜」

 

詠「ボクもだよぉ〜〜〜〜〜!」

 

斗詩「文ちゃ〜〜〜〜ん!怖すぎて立ってられないよ〜〜〜!」

 

猪々子「だだだだ大丈夫だ斗詩!!ああああああたいが守ってやる!!」

 

麗羽「猪々子さん!!わたしも守ってください〜〜〜〜〜!!」

 

徐栄「た!隊長!!これから何が始まるというんですか!!?」

 

張済「兄上〜〜〜!!今のあの二人は北郷隊全兵力でも止められる気がしませんよ〜〜〜!!」

 

村長「腰が!腰が〜〜〜〜〜〜!!」

 

華佗「いったいどうなっているんだ!!?」

 

時雨「旦那様ぁ〜〜〜!どうかご守護をぉ〜〜〜〜〜!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「・・・・・孔明」

 

朱里「なんでしょう?」

 

零「ご主人様の敵、討たせてもらうわよ」

 

朱里「はわわ!!?なんだかもっともらしい大義名分を仲達に与えてしまったでしゅ!!」

 

零「だから、この戦必ず勝つ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

朱里「っ!!?そうは行きません、勝つのはわたしです」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天和「そそそそそれじゃあ決勝戦・・・・・」

 

地和&人和「「はははは始め・・・・・」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」(ぶくぶくぶくぶく)

 

観客および、銅鑼を鳴らす人も泡を吹いて倒れていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして始まる決勝戦

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「(ま、まままま待て!慌てるな!これは孔明の罠だ!)」

 

朱里「(はわわわわ!あ、焦ってはいけましぇん!これは仲達の罠でしゅ!)」

 

戦況は、一進一退の降着状態

 

朱里、零、共にいつ仕掛けるか、そのタイミングを計ること一刻が過ぎる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「(これは、決着なんて付きそうに無いな)」

 

史実と演義でも諸葛亮と司馬懿は完全な敵対関係である

 

孔明が魏を攻める北伐を始める前からこの二人はお互いの智を競い合っていたのだ

 

この北伐は第五次まで行われ、結局決着は付かずじまいだった

 

このままでは永久に勝負は付かないと判断した一刀は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

代わりに銅鑼を鳴らすのだった

 

 

 

 

 

 

 

朱里「はわわ!!?なんでしゅか!!?」

 

零「え!!?ご主人様!!?」

 

一刀「もうここまでだ!!この勝負は引き分けだ!!」

 

朱里「なななななんででしゅか!?」

 

零「そうです!まだ決着は付いていません!」

 

一刀「ふざけるな!!もう夕方になりつつあるんだぞ!!これ以上続けても時間の無駄になるだけだ!!」

 

朱里「え?」

 

零「あ」

 

朱里と零がはっとして辺りを見回すと、すでに辺りには茜色がさしていた

 

桃香「(ご主人様ありがとぉ〜〜〜〜〜〜!!!!!)」

 

雪蓮「(助かったわ一刀ぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!)」

 

華琳「(あなたは命の恩人よぉ〜〜〜〜〜!!!!!)」

 

三国の王は心の中で一刀に深く深ぁ〜〜〜〜〜〜〜く感謝した

 

一刀「だいたい!何で二人はそんなに仲が悪いんだ!?」

 

朱里「・・・・・それは・・・・・分らないんです」

 

零「ええ・・・・・別に憎んでいるわけでもないのに、なぜかこいつには負けたくないんです」

 

一刀「ならいいじゃないか!!憎んでいるんじゃないんなら、それでいいだろ!!?」

 

零「・・・・・ええ、どうかしていました、わたしは」

 

朱里「・・・・・そうですね・・・・・仲達さん、わたしの真名は朱里です!朱里と呼んでください!」

 

零「・・・・・わたしの真名は零よ、この名を預けるわ、朱里」

 

朱里「はい♪零さん♪」

 

一刀「(うんうん、良かった良かった♪)」

 

一刀はそう思っているも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「(・・・・・ただし、朱里)」(ひそひそ)

 

朱里「?」

 

零「(ご主人様は、渡さないわよ♪)」(ひそひそ)ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

朱里「(・・・・・それはこちらの台詞でしゅ♪)」(ひそひそ)ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

真名を預けあうも、この二人はどこまでもでもライバル関係のようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この大会の優勝者は無く最後の朱里と零の戦いは、伝説(黒歴史)となっていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうもseigouです

 

将棋の細かいルールについては突っ込まないで下さい

 

萌将伝をベースにしていますが、はっきり言ってあまり覚えていません

 

正直に言いますと、朱里と零が真名を預けあうワンシーンが描きたかっただけです

 

そのためにこのような大規模な大会を描くことになってしまいました

 

さて、最後の魏に突入して行きます

 

次回はイチャラブシーンです

 

では!!・・・・・待て!!次回!!!

説明





魏の将棋大会(後編)




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コメント
風間さんへ、そうですね、ネタバレしていましたね、ご指摘ありがとうございました(Seigou)
杏奈「うふふふ♪そうですねぇ♪見事な突撃でしたよぉ、次のご主人様との勝負、頑張ってくださいねぇ♪朱里さん♪」・・・。一刀と雛里の勝負が着いてないのに・・・。・・ネタバレ?(風見海斗)
欠陥製品さんへ、それについてはスルーしていただけるとありがたいです、自分としても気にはなっていましたが、この作品に宝ャの出番は(今のところ)ありませんので風と連動していると思ってください(Seigou)
お疲れ様です。風の口調がたまに宝ャ(頭に乗ってるアイツ)っぽくなってますよ?(欠陥製品)
緑葉さんへ、誤字指摘ありがとうございます(Seigou)
そんな罠に釣られクマーーー!!(ルーデル)
誤字あったぞ(patishin)
↓次はイチャラブ?・・・ふふっ、ならばその罠に引っ掛かってやろうじゃないか・・・!(萌香)
つぎはイチャラブ?・・・あわてるな!これは孔明、仲達の罠だ!(幼き天使の親衛隊joker)
斗詩の対決の場で厳顔→顔良、朱里対杏奈のところで最後に台詞が入れ替わってるよ〜(緑葉)
恋達武官を怯えさすほどの覇気を出すとは…恐るべし!孔明対司馬懿!!(アロンアルファ)
呂布以上の武、鳳統に勝るとも劣らない知の一刀って・・・・・・改めて思ったがとんでもないチートだな(アルヤ)
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